
今回はキャンプで使用するおすすめの一体型のOD缶シングルストーブをご紹介します。
火力重視?それともコンパクト性重視?キャンプ用のOD缶シングルストーブ選びは意外と奥が深く、迷ってしまうものです。
今回は火力重視タイプと、コンパクト性重視の2つに分けて、それぞれおすすめの6機種をご紹介しますので、あなたにぴったりの1台がきっと見つかるはずです。
それではさっそく始めましょう!
火力重視のOD缶ストーブ6選
それでは、火力重視のおすすめのOD缶ストーブをご紹介して行きます。

PRIMUS:P-153 ウルトラバーナー
OD缶のシングルバーナーと言えばプリムスの製品を思い出す方も多いと思いますが、その中でも同社のフラッグシップ的なモデルがウルトラバーナーではないでしょうか。
3,600kcalという高出力でありながらコンパクトで軽量、そしてX字ゴトクの採用で風にも強いという、非常に信頼性の高い製品です。
火力重視のタイプで紹介していますが、手のひらに収まる大きさと、たった116gという軽さなので、コンパクト性にも優れたストーブです。
ゴトク径は最大で148mmとシングルストーブとしては大きく、ある程度大きなサイズのクッカーも載せることが出来ますので、調理の幅も広がります。
「火力も必要だけどコンパクトなものが欲しい。」と迷っている方は、このウルトラバーナーを購入すれば間違いありません。
手軽なトレッキングから登山まで、あらゆる条件で活躍すること間違いなしの製品です。

PRIMUS:P-157 インテグストーブ
次は、2024年に発売されたプリムスのP-157 インテグストーブのご紹介です。
出力が2,840kcalと、今回ご紹介する火力重視のストーブの中では最も小さいですが、プリムス初のレギュレーターを搭載したことによる火力の安定性に優れているという事でご紹介しています。
このインテグストーブも同社のウルトラバーナーと同様に、コンパクト性に優れており、火力と携行性を高い次元で両立させた素晴らしいストーブとなっています。
ゴトクは4本で安定感があり、直径は148mmと見た目以上に大きく、大き目のクッカーでも問題無く調理出来ますし、すり鉢状のバーナーヘッドにより風にも強い設計となっています。
安定した火力と計量でコンパクト性に優れた三拍子揃ったインテグストーブは、どのような状況でも安定した調理を約束します。

PRIMUS:2243クラシックトレイルストーブ
次もプリムスの2243クラシックトレイルストーブのご紹介です。
日本のOD缶ガスストーブの歴史とも言えるモデルで、長らく愛され続けているストーブですし、信頼性に関しては申し分のない製品です。
非常に頑丈で、安定感抜群などっしりとしたゴトクのため、拡散型の炎と相まってグループキャンプで大きなクッカーを載せての調理も可能です。
出力は3,300kcalとなっていて、同社のウルトラバーナーより若干低いですが、X字のゴトクを採用しているため風に強いのが特徴です。
重量は250gとウルトラバーナーの倍以上の重さになっていますが、作りの頑丈さについては折り紙付きですし、3,300kcalの高出力でありながら、燃焼時間は70分と長くなっているのも特徴です。
使い方としては、携行性重視の登山やバックパッキングではなく、ファミリーやグループキャンプのような大きなクッカーを使用する場合に活躍するストーブです。
堅牢性と安定感を重視する方にはおすすめのストーブです。

EPIgas:NEO STOVE
出力がレギュラータイプのカートリッジを使用した場合が4,000kcal、パワータイプの場合は4,500kcalという超が付く高出力で、おそらくOD缶一体型では最も出力が高いストーブではないでしょうか。
また、ゴトクの径が205mmと非常に大きいため、火力と相まって大鍋を載せての調理も何の問題も無くこなせますので、ファミリーやグループキャンプにも持って来いの製品です。
ゴトクが大きく高火力でありながら、重量は185gと比較的軽量で、携行性にも優れた製品です。
燃焼時間が50分と短いように感じますが、高火力による調理時間の短縮が可能である事を考えた場合、必ずしも短いとは言えないと思います。
多人数で楽しむキャンプには持って来いのストーブと言えます。

EPIgas:REVO-3700 STOVE
次もEPIgasの製品で、REVO-3700 STOVEをご紹介します。
同社のNEO STOVEの次に高出力を発揮するストーブで、レギュラーカートリッジで3,700kcal、パワータイプの場合は4,200kcalという超高火力を実現したEPIgasのフラッグシップモデルです。
重量が110g、ゴトク径が153mmとなっていて、プリムスのウルトラバーナーと同じようなサイズ感で、ライバル関係とも言える製品で、甲乙つけがたい素晴らしいストーブです。
Sintered Fiber Porous Metalと言うものを採用しているため、ガスの噴出を適度に抑え、バーナーヘッド上でガスを表面燃焼させることで、非常に安定した燃焼と高い耐風性を実現しています。
高出力とは言え非常にコンパクトですので、登山やバックパック、デュオキャンプ等、様々なキャンプに使用出来るストーブです。

Coleman:ファイアーストーム
出力はプリムスの2243クラシックトレイルストーブと同じ3,300kcalの高出力で、メッシュの風防により風に強く、安定した火力を発揮します。
重量は150gと非常に軽く、手のひらに収まるコンパクト性により携行性にも優れています。
ゴトクは3本で径もそれほど大きくないため、大きなクッカーを載せての調理は注意が必要です。
同社はガソリンストーブで有名ですが、ガスストーブも高性能なものを発売しており、さすがコールマンと言える製品です。

火力重視のOD缶ストーブのまとめ
今回ご紹介した6機種を比較した表になります。
項 目
| プリムス | EPIgas | Coleman | ||||
ウルトラストーブ | インテグストーブ | クラシックトレイル | NEO | REVO | ファイアーストーム | ||
出 力 | 3,600 | 2,840 | 3,300 | 4,000 | 3,700 | 3,300 | |
燃焼時間(250缶) | 55分 | 62分 | 70分 | 50分 | 60分 | 約100分? | |
本体重量 | 116g | 100g | 250g | 185g | 111g | 150g | |
ゴトク径 | 148mm | 148mm | 124mm | 205mm | 153mm | 120mm | |
点火装置 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 | |
定 価 | ¥8,800 | ¥9,900 | ¥9,350 | ¥11,000 | ¥12,100 | ¥10,780 |
今回ご紹介したストーブは、どれも高出力で安定した火力を誇る素晴らしい製品ばかりですので、自分の使い方や好みで選んでもどれも間違いの無い製品ばかりです。
選ぶ基準としては、ゴトク径や携行性などになりますが、この記事を参考に、先ずは自分がどのようなキャンプをしたいかを考えて、後悔の無い製品を購入して下さい。
また、基本的にはメーカー毎のOD缶を使う必要がありますので、入手のしやすさなども考慮する必要もあります。

コンパクト性重視のOD缶ストーブ6選
次は、コンパクト性重視のOD缶ストーブをご紹介して行きます。
PRIMUS:P-116 フェムトストーブ Ⅱ
先ずは、プリムスのP-116 フェムトストーブ Ⅱをご紹介します。
非常にコンパクトで、点火装置が付いているにもかかわらず重量はわずか64gという超軽量のストーブで、小さなクッカーにもスタッキング可能なストーブです。
ゴトクは3本で、安定性には欠けますが、径が120mmありますので、ソロクッカーであればそれほど気にせず調理可能です。
また、グループキャンプ等の場合は湯沸かしなどのサブのクッカーとしても活躍しますし、災害用として防災バックなどに忍ばせておくのもおすすめです。

SOTO:アミカス
このストーブも非常にコンパクトで携行性に優れていますし、ゴトク径が116mmとそれほど大きくありませんが、ゴトクが4本なので調理時の安定性は見た目以上に優れています。
火力を安定させるレギュレーターは搭載されていませんが、風に強いすり鉢状のバーナーヘッドにより、冬などの寒冷期を除けば火力も安定しています。
これといった特徴はありませんが、使い勝手などのトータルバランスに優れたストーブです。
初心者からベテランまで満足のいく製品ですが、特に初心者の方には非常に使いやすいストーブで、価格も安価ですので、どれにしようか迷ったら、アミカスをおすすめします。
SOTO:マイクロレギュレーターストーブウインドマスター
次もSOTOの製品で、マイクロレギュレーターストーブウインドマスターのご紹介です。
マイクロレギュレーターを搭載したストーブで、風防を使うことなく風の強い場所で使用してもバーナーの炎が流れにくく、また寒さにも強く、常に2,800kcal/hの火力を発揮します。
このストーブの特徴は、ゴトクが着脱式であるという事で、標準では小型の3本ゴトクが附属してありますが、オプションで大型の4本ゴトクを付ける事で、安定した調理が可能です。
ゴトクの着脱の手間が発生しますが、小型のストーブとしては火力も2,800kcalと強く、様々な調理も問題無くこなすことが出来ます。

SnowPeak:ギガパワーストーブ 地 オート
次は、スノーピークのギガパワーストーブ 地 オートのご紹介です。
1998年発売以来、現在まで使い続けられている非常に信頼性の高いロングセラーのストーブです。
出力は2,500kcalと必ずしも大きくはありませんが、頑丈な本体とゴトクによりガンガン使える使い勝手の良さがあります。
コンパクトさと100gを切る軽さにより携行性に優れており、登山やバックパック、ソロキャンプ等、様々なシチュエーションで使えるストーブです。

EPIgas:QUO STOVE
EPIgas最軽量モデルのシングルガスストーブで、燃焼時間が約120分と非常に長く、細やかな火力調整を可能にするマイクロアジャスト機構により、極小のとろ火まで可能なため、様々な調理が可能です。
ゴトク径は105mmと大きくはありませんが、4本ゴトクにより見た目以上に安定した調理が可能です。
非常に優れたストーブでありながら、比較的安価なのも魅力の一つです。

MSR:ポケットロケット2
MSRと言えば、ホワイトガソリンを使う分離型ストーブのウィスパーライト、エリクサーやハバハバシールド等のテントも有名で、非常にかっこ良くて優れた製品を発売しています。
このポケットロケット2も赤いOD缶が印象的なストーブで、非常に軽量でありながらY 字型のウィンドクリップにより風に強い構造となっています。
出力は2,143kcalで、決して火力が高いとは言えませんが、登山などの厳しい環境下でも使用されている事から、信頼性の高さが伺える製品です。

コンパクト性重視のOD缶ストーブのまとめ
今回紹介したコンパクト性重視のストーブ6機種を比較した表になります。
項 目
| プリムス | SOTO | スノーピーク | EPIgas | MSR | ||
フェムトストーブ | アミカス | ウインドマスター | ギガパワー | クオストーブ | ロケット2 | ||
出 力 | 2,100 | 2,600 | 2,800 | 2,500 | 2,300 | 2,143 | |
燃焼時間(250缶) | 80分 | 90分 | 90分 | ー | 120分 | 60分 | |
本体重量 | 64g | 81g | 67g | 90g | 98g | 73g | |
ゴトク径 | 120mm | 116mm | 100mm | 106mm | 105mm | 120mm | |
点火装置 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 | 有 | |
定 価 | ¥8,800 | ¥6,270 | ¥9,350 | ¥8,250 | ¥7,700 | ¥9,020 |
今回ご紹介した製品は、非常にコンパクトなだけでなく、十分な火力と実績があるストーブばかりですので、どれを選んでも間違いの無い製品ばかりです。
携行性重視のものでもいいでしょうし、携行性と火力の強さを基準にしてもいいですし、とにかく自分の使い方と好みによって選んで下さい。

まとめ
今回は、おすすめのOD缶一体型ストーブ12選をご紹介しましたが、いかがでしたか?
火力重視の6選、コンパクト性重視の6選の計12選のご紹介でしたが、どのストーブも素晴らしい製品ばかりですので、あとは自分の使い方と好みで選んで問題ありません。
ただし、OD缶燃料は基本的にアウトドアショップやネットで購入する事になりますので、燃料切れにならないよう注意が必要です。
昨今は、キャンプ場などでもCB缶ストーブを見掛ける事が多くなりましたが、Yobo爺と同年代の方々は、キャンプと言えばOD缶ストーブを思い浮かべます。
CB缶ストーブとは一味違うカッコよさや雰囲気を楽しんでみてはいかがですか?
それではまた!

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