
キャンプに欠かせない調理アイテムといえばクッカーですが、軽さや携帯性を重視するならアルミかチタンか・・・、この2択で悩む方は多いのではないでしょうか。
今回から2回に渡り、実際にアルミ製と、焦げ付きにくい加工がされたアルミ製、そしてチタン製のクッカーを使い、その使い勝手や調理のしやすさ等を徹底検証したいと思います。
パート1の今回は、キャンプ飯の基本であり、日本人の主食である炊飯を行い、実際の使い勝手などを比較したいと思います。
スペック表や口コミだけでは分からない、リアルな使用感をお伝え出来ればと思います。
なお、今回は公平を期すために、条件が同じになるように、室内で検証していますので、お伝えしておきます。
それでは始めましょう!

クッカー紹介
先ずは、Yobo爺が使っているクッカーをご紹介したいと思います。

現在は、写真にある7種類のソロクッカーやデュオクッカーを使っています。
この他にファミリー用のクッカーセットもありますが、今回はソロ&デュオクッカーを使って、それぞれの素材についてレポートしたいと思います。
クッカー紹介
①VASTLAND:クッカー4点セット
②スノーピーク:アルミパーソナルクッカーセット
③ラージメスティン(2.5合炊き)
④プリムス:ライテック トレックケトル&パン
⑤プリムス:イージークック・ミニキット
⑥チタンマニア:クッカーセット 1100ml+350ml
⑦メスティン(1.5合?炊き)
今回はこの中から、
●アルミ製:アルミパーソナルクッカーセット
●加工されたアルミ製:ライテック トレックケトル&パン
●チタン製:クッカーセット 1100ml+350ml
以上のクッカーを使用して炊飯し、炊き上がりや焦げ付き具合などを比べてみたいと思います。

検証方法
クッカーの検証は、同じ量の米と水、そして同じ調理器具を使用し、それぞれの素材のクッカーを使い、風などの影響を受けないよう、室内にて検証しています。
検証内容としては、それぞれの素材の違いによる炊き上がり具合や焦げ付き具合などを確認し、比べてみたいと思います。
なお、炊飯は少しの火加減の違いで炊き上がりや焦げ付き具合が変わってきますので、同じような条件にするため今回は固形燃料を使用して行っています。
また、ご飯だけ炊いてもつまらないので、炊いたご飯と合わせて食べる、誰でも超簡単に出来る料理もご紹介していますので、参考?にして下さい。
炊 飯
先ずは、日本人の主食であり、キャンプ飯の基本でもある米を炊いて、比較してみたいと思います。
炊飯は微妙な火加減により焦げ付きますので、火加減に違いが出ないよう固形燃料を使って炊飯し、焦げ付きや炊上りの状態を比べます。


アルミパーソナルクッカーセット
先ずは、アルミパーソナルクッカーセットを使って炊飯してみたいと思います。
【炊飯】
●クッカー:アルミパーソナルクッカーセット Sポット
●ポケットストーブ(100均)
●固形燃料(100均)
●バーナーパッド
●米 0.5合
●水 100ml
【豆腐丼】
●豆腐(適量)
●醤油(適量)
【インスタントラーメン】
●クッカー:アルミパーソナルクッカーセット Lポット
●ストーブ:FORE WINDS マイクロキャンプストーブ
●インスタントラーメン(袋麺)
●水(適量)

今回使用するクッカー等のアイテムの写真です。

米は0.5合で、1時間以上浸水してから炊きます。
浸水は30分程度で大丈夫と言う方もいますが、1時間以上のほうが炊き上がった米が美味しいように思います。
固形燃料に火を着けて、後はほったらかしにして、火が消えたら5~10分程度蒸らしたら出来上がりです。

今回使用した100均の固形燃料です。
燃焼時間が20分~23分で、0.5合~1合のほったらかし炊飯にはちょうど良い具合の燃料となっています。


ごはんが炊き上がり、蒸らしている間にインスタントラーメンを作ります。

蓋を開けてみると、ご飯は上手く炊き上がったみたいです。

底全体が焦げ付く事も無く、上手に出来ています。
固形燃料のほったらかし炊飯は、非常に楽ですし、美味しいので、是非お試しください。


今回は、炊き立てのご飯に豆腐を乗せ、豆腐丼にして食べたいと思います。

出来立てのご飯の上に豆腐を乗せ、スプーンや箸で適当に混ぜ合わせ、醤油をかけていただきます。
非常に簡単で美味しいキャンプ飯ですし、暑い時期の食欲が無い時でも、美味しくいただくことが出来ます。

最後まで美味しくいただくことが出来ました。
若干底に焦げ付きが見られましたが、この程度であれば上手に出来た方だと思います。
アルミパーソナルクッカーセットは浅型ですので、クッカーのままでも食べやすいのが特徴です。
ライテック トレックケトル&パン
次は、プリムスのライテック トレックケトル&パンを使用して炊飯します。
【炊飯】
●クッカー:プリムス ライテック トレックケトル&パン
●ポケットストーブ(100均)
●固形燃料(100均)
●バーナーパッド
●米 0.5合
●水 100ml
【豆腐とニンジンの炒り煮】
●クッカー:イージークック・ミニキット ミニポット
●ストーブ:FORE WINDS マイクロキャンプストーブ
●豆腐(適量)
●ニンジン:千切り(適量)
●麺つゆ(適量)

使用するクッカー等のアイテムの写真です。
米は1時間以上浸水しています。

固形燃料に火を着けて、炊飯を開始します。

炊飯中の写真です。
湯気が出ているのが分かると思いますが、縦型(深型)のクッカーに0.5合の米しか入っていないからなのか、吹きこぼれる事はありませんでした。

炊飯、そして蒸らしている間に、豆腐とニンジンの炒り煮を作ります。
ニンジンと豆腐を混ぜながら炒め、麺つゆで味を調整するだけの、非常に簡単なものです。
詳しレシピに関しては、超簡単レシピとして別の記事で紹介します。


蒸らしも終わったので蓋を開けてみたら、美味しそうに炊き上がっていました。

今回は、炊き上がったご飯に、豆腐とニンジンの炒り煮を掛けて丼ぶりとして、そして、みそ汁の代わりに日清のカップヌードルライトを頂きたいと思います。
ライテック トレックケトル&パンは、縦型(深型)のため、そのままでは食べにくいので、シェラカップに移して ライテック トレックケトル&パンは、縦型(深型)のため、そのままでは食べにくいので、シェラカップに移して食べます。

クッカーの内側がノンスティック加工されているので、全く焦げ付くことなく美味しいご飯を食べることが出来ました。
ちなみに、ライテック トレックケトル&パンは縦型(深型)で、クッカーのままでは食べにくいので、今回はシェラカップに移して食べました。
なお、今回作った豆腐とニンジンの炒り煮は、丼ぶりにして食べる場合は水分を残した状態で、酒のつまみにする場合は、水分をある程度飛ばした状態がおすすめです。
非常に簡単で美味しくて、非常におすすめなキャンプ飯ですよ。
チタンマニア クッカーセット
【炊飯】
●クッカー:チタンマニア クッカーセット 1100ml+350ml
●ポケットストーブ(100均)
●固形燃料(100均)
●バーナーパッド
●米 0.5合
●水 100ml
【目玉焼き丼】
●ストーブ:FORE WINDS マイクロキャンプストーブ
●フライパン:チタンマニア クッカーセット 蓋
●生卵
●醤油(適量)
●食用油
クッカー紹介


通常のクッカーは、写真のようにポットの上にフライパンを被せるようにして収納するのですが普通です。
しかし、このように収納すると、ポットが外れなくなりますので、注意が必要です。
これっ可笑しいですよね?
これって俺のだけ?たまたま不良品が当ったのか?
機会があったら、別の記事で詳しくご紹介しますが、正直に言うと、あまりお勧めしません。
別のチタンクッカーを買おうかなと考えているところです。


使用するクッカー等のアイテムの写真です。

米は1時間以上浸水しています。
同じく固形燃料に火を着けて、ご飯を炊いていきます。


同じく固形燃料に火を着けて、ご飯を炊いていきます。
炊き上がった写真を撮るのを忘れてしまいましたが、ちゃんと炊き上がったみたいです。
かき混ぜてみると、若干底の部分が焦げているように見えます。

引き続き目玉焼きを作ります。
チタンは熱伝導率が低く、炎が当ったところだけ熱くなり、その部分が焦げ付きやすいので、少し多めに油をひきます。
しかし、火力の調整が悪かったのか、焦げ付いてしまったようです。

気を付けて焦げ付いた部分を剥がそうとしましたが、上手く行かずに写真のようになってしまいました。
こんなになっても味は同じですので、醤油をぶっ掛けて目玉焼き丼を美味しくいただきました。

食べ終わったクッカーの底に、ご飯が焦げ付いて残っていました。
今回は固形燃料なので、火加減の調整が出来ませんでしたし、バーナーパッドを使わなかったのも原因かもしれないですね。
チタンは火加減が難しいですね。
炊飯のまとめ
あくまでも個人の感想ですが、炊飯の使い勝手などは以下の通りとなりました。
比較項目
| アルミ製 | チタンマニア | ||||||||
アルミパーソナルクッカー | トレックケトル&パン | |||||||||
炊 飯 | 炊上り | 〇 | ◎ | 〇 | ||||||
食 味 | ◎ | ◎ | 〇 | |||||||
焦付きにくさ | 〇 | ◎ | △ | |||||||
炊飯のしやすさ | 〇 | ◎ | △ |
アルミ製クッカーの炊飯
アルミ製のアルミパーソナルクッカーセットは、アルミ製の特徴でもある熱伝導率の高さから、クッカー全体に熱が回り、結果ご飯がふっくら炊けたと思います。
炊き上がりや食味、炊飯のしやすさ等、どれをとっても平均点以上ですし、焦げ付きもほとんど見られないので、炊飯に関しては全く問題無いと考えます。
調理に慣れていない初心者でも、全く問題無く炊飯出来ますので、使いやすい素材であると言えます。
ノンスティック加工クッカーの炊飯
アルミに、焦げ付きにくいようにノンスティック加工が付されたライテック トレックケトル&パンは、どれをとっても全く問題無くツヤツヤな美味しい米を炊くことが出来ました。
底にご飯粒がくっつかず、炊いたご飯がスルッと取れる快適さは圧倒的です。
特に、キャンプ飯初心者の方には、このように快適な炊飯が可能で、焦げ付きにくいように加工されたクッカーが使いやすいと思います。
チタン製クッカーの炊飯
チタンマニアのクッカーセットは、炊き上がりや食味に関しては特に問題ないと思いますが、3種類のクッカーの中では一番焦げ付きやすいという事が分かりました。
今回は、同じ条件となるように固形燃料を使い、ほったらかし炊飯で作りましたが、ガスストーブなどで炊飯する場合は、火加減に注意が必要です。
しかし、言い方を変えれば、火力の調整が出来ない固形燃料より、微妙な火力の調整が出来るガスストーブなどの方が、焦げ付きも少なく上手に炊けると思います。
おわりに
今回は、アルミ製とノンスティック加工されたアルミ製、そしてチタン製のクッカーを使い、キャンプ飯の基本でもある炊飯を実際に行い、炊き上がりや焦げ付き具合などを比べてみましたが、いかがでしたか?
炊飯だけでは判断が付きませんので、次回のパート2では焼き調理や炒め物、そして煮込み調理を行い、比較してみたいと思いますのでお楽しみに。
それではまた!

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