スロージギングロッドはチューブラーとフルソリッドどっち?違いと選び方を解説

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 スロージギングを始めると、まず思うのは「道具へのこだわり」です。

 その中でもロッドは、スロージギングの生命線でもあるジグ操作の要ですので、特にこだわりが強いのではないでしょうか。

 そんなロッド選びの中で、多くのアングラーが頭を悩ませるのが「チューブラー」フルソリッド」の選択です。

 チューブラーとフルソリッドは、どちらもスロージギングに使えるロッドですが、ブランクの構造が異なるため、ロッドの曲がり方やジグの操作感、魚を掛けてからのファイト感覚などに違いがあります。

 チューブラーは、比較的軽快で反発力を活かしたジグ操作がしやすく、ジグを意図した方向へ動かしたいアングラーに向いています。

 一方、フルソリッドはロッド全体がしなやかに曲がりやすく、魚の引きに追従しながらファイトできるのが大きな特徴です。

 ただし、「チューブラーのほうが優れている」「フルソリッドのほうが大型魚に強い」と単純に決められるものではありません。

 実際には、ロッドのパワーやテーパー、ジグ重量、狙う水深、ターゲットによって適性は変わります。

 この記事では、スロージギングにおけるチューブラーとフルソリッドの構造的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、操作性や感度、食わせ、ファイト性能などを詳しく比較します。

 さらに、どのようなアングラーにどちらが向いているのか、初心者が最初の1本を選ぶ際の考え方や、おすすめのロッドについても紹介します。

 「チューブラーとフルソリッドの違いがよく分からない」「自分にはどちらが合っているの?」という方は、ぜひ参考にしてください。

●スロージギングロッドの基本的な選び方はこちら⇩

●スロージギングの基本的な釣り方はこちら⇩

ロッドの長さや硬さについてはこちら⇩

目 次

チューブラーとフルソリッドの構造的な違い

 チューブラーとフルソリッドの違いを理解するためには、まずロッドの「ブランク」がどのような構造になっているのかを知る必要があります。

 ブランクとは、ロッドの主要部分となる棒状の部分のことです。

 チューブラーとフルソリッドでは、このブランク内部の構造が大きく異なります。

 簡単にいえば、チューブラーは内部が空洞になった中空構造、フルソリッドは内部まで素材が詰まった構造です。

 この構造の違いが、ロッドの重量や反発力、曲がり方、魚を掛けたときの感覚などに影響します。

  イラストを見て分かるように、チューブラーは、ロッドの中が空洞(管状)になっているものを言い、フルソリッドは、ロッドの中身が詰まった棒状のロッドの事を言います。

 ただし、構造だけですべての性能が決まるわけではありません。

 同じチューブラーでも、ブランクの素材や肉厚、テーパー、ガイドセッティングなどによって性格は大きく変わります。

 そのため、「チューブラーだから必ず軽い」「フルソリッドだから必ず重い」といった単純な判断は避けるべきです。

チューブラー(Tubular)とは

 チューブラー(Tubular)とは、英語で「管状の」「パイプ状の」という意味を持ち、先のイラストの通り、ロッドの内部が空洞(ストロー状)になっている構造のことです。

 製法としては、「マンドレル」と呼ばれる鉄の芯棒に、薄いカーボンシートをぐるぐると巻き付け、焼き固めた後に中の芯棒を抜き取ることで作られます。

 一般的なロッドでは広く採用されている構造で、スロージギングロッドでも多くの製品に採用されています。

 内部が中空になっているため、ブランクの設計次第では軽量化しやすく、ロッドの反発力を活かしたジグ操作をしやすいのが特徴です。

 スロージギングでは、ロッドを大きく振り回すのではなく、ロッドを曲げて戻す力を利用してジグを動かします。

 チューブラーは、ロッドを入力したときの反発を利用しやすいため、ジグを跳ねさせたり、スライドさせたり、フォールへ移行させたりといった操作を比較的明確に行いやすい傾向があります。

 また、ロッド自体が軽く仕上げられたモデルも多く、長時間のジギングで疲れにくいこともメリットです。

 ただし、チューブラーだから必ず高感度、軽量、高反発というわけではありません。

 実際の性能は、ブランク設計や使用する素材、ロッドのパワーなどによって変わります。

フルソリッド(Full Solid)とは

 フルソリッドは、先のイラストの通りブランクの内部まで素材が詰まった構造のロッドです。

 チューブラーのような中空部分がないため、ブランク全体を使って大きく曲がるロッドを設計しやすいという特徴があります。

 特に魚が掛かった後には、ロッドのベリーからバットまで大きく曲がり、魚の動きに追従しながら力を受け止めるようなファイトができます。

 スロージギングでは、青物や大型根魚など、強い引きをする魚を狙うことがあります。

 このような魚とのファイトでは、ロッドが急激に反発するのではなく、しなやかに曲がって魚の動きを吸収してくれることが大きなメリットになります。

 また、フルソリッドはブランク全体を曲げやすいため、魚とのファイト中にロッドの曲がりを維持しやすいのも特徴です。

 一方で、同じスペックのチューブラーロッドと比較すると重量が増えやすく、軽快さでは不利になる場合があります。

 こちらも「フルソリッド=重い」と決めつけるのではなく、製品ごとの設計を確認することが大切です。

スロージギングロッドのグレード別の比較はこちら⇩

チューブラーの特徴

 チューブラーの大きな特徴は、ロッドの反発力を活かした軽快な操作がしやすいことです。

 スロージギングでは、ロッドをただ上下に動かすのではなく、ロッドを曲げ、その反発力によってジグを動かします。

 チューブラーは、このようなロッドの反発を利用した操作と相性がよく、アングラーが入力した動きをジグへ伝えやすい傾向があります。

 また、軽量なモデルが多く、長時間の釣行でも扱いやすいのが特徴です。

チューブラーのメリット

①:ジグを意のままに動かせる圧倒的な反発力

 高弾性カーボンの復元力により、軽くティップを煽るだけでジグをバシッと弾き、横に向かせることができる。

②:圧倒的な軽量感と操作性

 自重が軽いものが多く、1日中ジャークを続けても腕や肩への負担が少なく、繊細なロッドワークが可能。

③:感度の良さ(着底・潮圧の察知力)

 ブランクス内で振動が響く音響効果のため、ジグが海底に着いた瞬間や、潮の重みが変わった変化をピンポイントで察知できる。

④:深場や激流に強い

 水圧のかかる水深100m超の深場でもロッドが負けず、ジグを的確に動かすことが可能。

⑤:フッキングで力を伝えやすい

 チューブラーはロッドの反発力を活かしやすいため、魚のアタリに対してロッドを操作した際、フックへ力を伝えやすく、フッキングに持ち込みやすい傾向がある。

チューブラーのデメリット

①:過剰な曲げ(角度)に対する破断リスクがある

 中空ゆえに、大物とのファイト中にロッドを立てすぎたり、船縁での取り込み時に急激な角度がつくと、ブランクスがつぶれて折れる原因になります。

②:フックを弾いたり口切れのリスクがある

 反発力が強いためめ、活性が低い魚のショートバイトを弾いてしまったり、身切れしやすい魚の口を破いてバラしてしまうことがあります。

③:魚の動きに追従できない場合がある

 チューブラーは反発力を活かしやすい反面、ロッドの性格によっては魚の急な走りに対して追従しにくい場合がある。

ブランクスの潰れとは次のイラストの通りです。

 チューブラーの場合は、中が空洞になっているため断面が潰れてしまい、無理をするとロッドが破損する危険があります。

 一方フルソリッドは、中身が詰まっているため、ロッドが曲がっても断面が潰れにくいため、粘りがあり折れにくいのが特徴です。

ロッドの番手についての詳しい解説はこちら⇩

フルソリッドの特徴

 フルソリッドの最大の特徴は、ブランク全体を使ってしなやかに曲がり、魚の引きを受け止めやすいことです。

 ジグを操作するときだけではなく、魚を掛けた後のファイトでフルソリッドらしさを感じることが多く、魚が走ればロッドが曲がり、方向を変えればロッドも追従する。

 このような「魚とロッドが一体になったようなファイト」を楽しみやすいのがフルソリッドの魅力です。

フルソリッドのメリット

①:破断とは無縁の圧倒的耐久力

 「折れる気がしない」と言われるほどの曲げ強度を誇ります。
 魚が船下へ突っ込んだ際も、ロッドを立てて強烈に曲げ込んだ限界ファイトが可能です。

②:バラしにくさ

 ティップからバットまでしなやかに曲がるため、魚のバイトを弾かずに乗せることができ、ファイト中もテンション抜けが発生せずバラしを激減させます。

③:ジグの暴れを抑えたナチュラルアクション

 過剰にジグを跳ね上げさせず、水中でなめらかに泳がせることができるため、遊泳力の低い根魚やスレたターゲットに効果的です。

④:ファイトが楽しい

 フルソリッドの魅力は、単純な性能だけではなく、魚を掛けた後にロッドが大きく曲がり、その曲がりを維持しながら魚を浮かせていく。
 この「ロッドを曲げて魚と勝負する」感覚そのものがフルソリッドの楽しさです。

フルソリッドのデメリット

①:チューブラーに比べて重い

 中身が詰まっている構造上、どうしても自重が重くなり、長時間のジャークで体力を消費しやすい傾向があります。

②:深場・激流でジグが動かなくなる場合がある

 水圧や潮流にロッドの反発力が負けてしまい、ロッドばかりが曲がってジグが水中で寝たまま動かない状況に陥る場合がある。

③:感度がややマイルド(遅れて伝わる)

 衝撃をブランクス全体が吸収してしまうため、チューブラーのような「コンッ!」というキンキンした高感度が得にくい。

④:手に伝わる感度が独特

 チューブラーの音響効果のようなものが無く、ロッド自体が良く曲がるため魚の当りによる振動などを吸収してしまい手に伝わりにくくなるため、アタリや着底を感じるのは多少慣れが必要。

ロッドのテーパーについての詳しい解説はこちら⇩

【徹底比較】チューブラー vs フルソリッド

 ここからは、スロージギングにおいてアングラーが重視する9つの性能軸で、両者を徹底的に直接対決・比較します。

比較項目チューブラーフルソリッド
①ジグの操作性・反発力◎ ジグを弾き横に向かせやすい△ 衝撃を吸収しマイルドな動き
② 感度の高さ◎ 手元にダイレクトに伝わる〇 感知するには慣れが必要
③ 食わせの性能・追従性〇 スピードのある追従に向く◎ 違和感を与えず食い込ませる
④ バラしにくさ△ テンション抜けや口切れのリスク◎ 追従性に優れバラしを低減
⑤ フッキング性能◎ 反発力でフックを貫通させやすい〇 曲がる分巻き合わせが必要
⑥ 深場・激流への対応力◎ 水圧に負けずジグを操作可能✕ 潮圧によりブランクスが負ける
⑦ 軽さ・疲れにくさ◎ 自重が非常に軽く持ち重りしない△ 中身が詰まっているためやや重い
⑧ ファイトの安心感△ ロッドを立てすぎると破損リスク◎ バットからブチ曲げても折れない
⑨ 強度・折れにくさ〇 通常は問題ないが角度変化に注意◎ 潰れや過重に対して圧倒的に強い

①:ジグの操作性・レスポンスは「チューブラー」

 スロージギングの本質は「ジグを瞬発的に跳ね上げ、フォール時の自走アクションへ移行させること」です。

 チューブラーは高弾性カーボンの反発力があるため、ジャーク入力に対してレスポンス良くジグが応えてくれます。

 フルソリッドはロッドが衝撃を吸収してしまうため、ジグをキレ良く動かすにはより大きな入力が必要となります。

②:感度の高さは「チューブラー」

 着底の瞬間や、潮のヨレ、微細な前アタリを手元で察知する手感度(触感度)においては、中空構造であるチューブラーが圧倒的に優れています。

 フルソリッドは手元に伝わる振動がやや減衰しますので、アタリを感知するには慣れが必要です。

③:食わせの性能・追従性は「フルソリッド」

 魚の活性が低く、ジグを追いきれていない状況や、ショートバイトが多発するタフコンディションではフルソリッドが威力を発揮します。

 穂先からバットにかけて突っ張ることなくしなやかに追従するため、魚に違和感を与えずにハリ先を口元へ送り込むことができます。

④:バラしにくさは「フルソリッド」

 チューブラーロッドの場合、魚が暴れた際や波の揺れでテンションが抜けた瞬間にバラしが発生しやすくなります。

 フルソリッドは魚の引きに合わせてロッド全体がスプリングのように伸縮し続けるため、テンション抜けが起こらず、圧倒的なバラしにくさを実現します。

⑤:フッキングの決まりやすさは「チューブラー」

 堅いアゴを持つ大型の根魚やヒラマサ等に対し、一瞬のバイトで素早くフックポイントを貫通させるには、ロッドの張りが不可欠です。

 チューブラーはジャーク動作そのままのパワーでフッキングが決まりますが、フルソリッドはロッドが曲がって力を逃がしてしまうため、リールを高速で巻きながらしっかり加重を掛ける「巻き合わせ」が必要となります。

⑥:深場・激流・重いジグへの対応力はどっち?

 水深100m以上の深場や、ドテラ流しでラインが150m以上出ている状況、また潮が飛んでいるような厳しい条件下では、ラインにかかる水圧が膨大になります。

 ここでフルソリッドを使うと、ロッドが根元から曲がってしまい、いくら煽ってもジグが動かなくなりますので、軸のブレない張りを持つチューブラーでなければ対応できません。

⑦:軽さ・操作時の疲れにくさは「チューブラー」

 1日中船の上でロッドをジャークするスロージギングにおいて、ロッドの「軽さ」は最大のメリットと言えます。

 同じ番手で比較した場合、チューブラーはフルソリッドよりも20〜30g以上軽いこともあります。

 手元への負担が少なく、一日通して集中力を維持しやすいのはチューブラーと言えます。

⑧:ファイトの安心感・曲げやすさは「フルソリッド」

 スロージギングの場合、チューブラーロッドは「曲げてファイトしない(リールで巻く)」のが基本とされています。

 しかし、不意の大物がかかった際、咄嗟に竿を立てて耐えたくなるのが人情です。

 フルソリッドなら限界までロッドを曲げてファイトしても折れる心配がほとんどなく、ブランクス全体の復元力で魚をジワジワ浮かせることができます。

⑨:強度・折れにくさは「フルソリッド」

 チューブラーは点での衝撃や、船縁にぶつけた際の微細なクラック(傷)、過度な角度負荷に弱い面があります。

 一方、フルソリッドは無垢材であるため、少々の表面キズやタフな扱い、極端な曲げに対しても驚異的なタフネスを発揮します。

「どっちが有利」はあくまでも一般論

 ここまで、チューブラーとフルソリッド、それぞれに有利な状況などを解説してきましたが、これはあくまでもブランクスの特性によるものであり、絶対的にどっちが有利というものではありません。

 例えば、高反発なチューブラーでも、ジグの形状を変えたり、ロッド操作を工夫することで、低活性な魚にじっくりとジグを見せることが出来ます。

 このように、いろんな事を工夫しながら魚を掛けるのもスロージギングの楽しみですので、「この状況では〇〇じゃないとダメ」と決めつけずに、いろいろ考えながら釣りをすることも釣りの楽しみです。

スロージギングロッドと普通のジギングロッドとに違いはこちら⇩

初心者にはどちらがおすすめ?理由と選び方

初心者には基本「チューブラー」がおすすめ

 スロージギングをこれから始める初心者の方に自信を持っておすすめするのは、間違いなく「チューブラーロッド」です。

 その理由は以下の4点に集約されます。


【チューブラーがおすすめの理由】

①:スロージギングの操作感が分かりやすい

 「ジグを煽って、ロッドの反発で横に向かせ、フォールさせる」という一連の基本動作は、操作性の高いチューブラーロッドを使う事でより体得しやすくなる。

②:どのような海域・水深にも潰しが効く汎用性の高さ

 近海と呼ばれる水深50m程度の浅場から、水深100m程度のエリアまで、1本のロッドで幅広くカバーできる。

③:感度の高さ

 初心者が最もつまずきやすい「今、ジグが底に着いたかどうか」の感覚や、フォール中の繊細なアタリも、高感度なチューブラーであれば手元に「コンッ」と明確に伝わります。

④:価格帯が広い
 スロージギングロッドの多くはチューブラーであり、各メーカーから様々なモデルが発売されていますので選択肢が広く、自分に合ったスペックや価格のロッドを探す事が出来ます。

「フルソリッド」を選んだ方が良いケースとは?

 基本はチューブラーがおすすめですが、以下のような条件に当てはまる場合は、1本目であってもフルソリッドを選ぶ価値が十分にあります。


【フルソリッドがおすすめのケース】

①:ターゲットが「タチウオ」「サワラ」「鯛」「アジ・イサキ」メインの場

 口が柔らかく、フォール中の繊細なバイトが多い魚種を狙うなら、追従性の高いフルソリッドがキャッチ率向上をもたらします。

②:水深60m以浅のシャローエリアがメインの場合

 水圧がそれほど掛からない浅場であれば、フルソリッドでも十分にジグを操作でき、曲げ込む楽しさを最大限に満喫できます。

③:すでにチューブラーロッドを1本持っており、引き出しを増やしたいアングラー

 2本目の追加購入としては、特性が全く異なるフルソリッドを導入することで攻略の幅が劇的に広がります。

初心者には「チューブラー」がおすすめ

 冒頭でも触れましたが、なぜ初心者には「チューブラーロッドがおすすめ」なのか解説します。


何故初心者におすすめなのか

①:ロッドが軽いため、慣れない初心者の方への体力的な負担が少ない。
②:魚のアタリやジグの着底などの感度が良い
③:価格帯が広いた、自分に合った価格のロッドの選択が可能。
④:操作性が高い

 以上が初心者にチューブラーロッドをおすすめする主な4つの理由になります。

①:ロッドが軽い

 オフショアでの釣りに慣れていない初心者にとって、ロッドが軽いというのは非常に大きなメリットです。

 長い時間揺れる船上で釣りを行うのは、体力的に楽だと言われているスロージギングでも疲れますので、ロッドが少しでも軽いというのは有難い事です。

②:感度が良い

 スロージギングで根魚を狙う場合、一度ジグを着底させる必要がありますが、その着底を素早く感じる事が出来なければ根掛かりが頻発してしまいます。

 チューブラーの場合、着底の振動が伝わりやすく、根掛かりを減らすことが出来ますし、また魚のアタリも手に伝わりやすいので、アタリを逃す事も少なくなります。

③:ロッドの選択肢が広い

 世の中に出回っているロッドの多くはチューブラーですし、各メーカーから様々なモデルが発売されていますので、自分に合ったスペックや価格のロッドを探す事が可能です。

④:操作性が高い

 反発力が高くシャキッとしているので、ジグをキビキビ操作できますし、感度が良く反応も速いので、初心者でも操作しやすくなっています。

 フルソリッドに比べるとロッドが折れやすいですが、それはあくまでもロッドを曲げて無理なファイトをした場合で、リールのドラグ性能とロッドのパワーを合わせて釣ることにより折れる事はありません。

 先ずは魚の当りを捕らえて釣り上げる、家に持ち帰って美味しく頂くなど、スロージギングの楽しさを知るには、「チューブラー」がおすすめです。

初心者におすすめのロッドの条件はこちら⇩

チューブラーとフルソリッドの楽しみ方

チューブラーロッドで味わう「掛ける」楽しみ

 チューブラーロッド最大の醍醐味は、アングラー主導の「攻撃的なジギング」にあります。

 潮流を感じ、ジグの重みとロッドの反発力を感じながら、思い通りのピッチでジグを水中で踊らせる。

 そして着底直後やフォール中のわずかな違和感を手元で察知し、電撃的なアワセでアゴを撃ち抜く――この一連の「掛けた!」という快感は、高精度なチューブラーロッドならではです。

フルソリッドで味わう「スリリングなファイト」

 フルソリッドロッド最大の魅力は、魚がかかった瞬間にロッド全体が美しい弧を描いて「バットからブチ曲がる」圧倒的な臨場感とスリルです。

 竿を限界まで立てて魚の走りを受け止めるファイトは、まさにフルソリッドならではであり、釣り人にとって至高の瞬間と言えます。

 魚のパワーをロッドが全身で吸収してくれるため、大物とのやり取りも安心して楽しむことができます。

ロッドとジグ重量の関係についてはこちら⇩

【FAQ】チューブラーとフルソリッドに関するよくある質問

Q1:チューブラーとフルソリッドの一番大きな違いは何?

 構造と感度・曲がり方に本質的な違いがあります。
 チューブラーは中空構造のため軽量で高反発・高感度であり、ジグを自走させて弾くような操作が得意です。
 一方、フルソリッドは中身が詰まった構造で粘り強くしなやかに曲がり込むため、魚の追従性やバラシにくさに優れています。

Q2:初心者にはチューブラーとフルソリッドのどちらがおすすめ?

 スロージギング初心者には、汎用性と扱いやすさで選ぶならチューブラーロッドがおすすめです。
 ジグの挙動や着底が手元に伝わりやすく、スロージギングの基本である「ジグを跳ね上げてフォールさせる」動作を習得しやすいためです。

Q3:スロージギングではチューブラーのほうが感度が良いの?

 一般的には、チューブラーロッドのほうがジグや海中の変化を手元で感じ取りやすい傾向があります。
 中空構造による反発力を活かして、ジグの動きや着底時の感触が伝わりやすいためです。
 一方、フルソリッドはロッド全体がしなやかに曲がるため、チューブラーとは異なる感度特性を持っています。
 ただし、実際の感度はロッドの素材や設計、PEライン、リールなどによっても変わるため、構造だけで優劣を決めることはできません。

Q4:フルソリッドロッドはチューブラーより折れにくい?

 フルソリッドロッドは、一般的にロッド全体が曲がって力を分散しやすいため、急激な負荷に対して粘り強いのが特徴です。
 そのため、大型魚とのファイトでも安心感があります。
 ただし、「フルソリッドなら折れない」というわけではありません。
 無理な角度でロッドを立てたり、想定以上のドラグ負荷を掛けたりすれば破損する可能性があります。
 チューブラーも適切に使用すれば十分な強度を持つため、構造だけで耐久性を判断しないことが大切です。

Q5:フルソリッドロッドはなぜ魚をバラしにくいの?

 フルソリッドロッドは、魚が走った際にロッド全体がしなやかに曲がり、魚の動きに追従しやすいという特徴があります。
 魚が急に反転したり、首を振ったりしてもロッドが衝撃を吸収するため、フックに掛かる負担を抑えやすくなります。
 特にスロージギングでは細めのラインや小型のフックを使用することも多いため、ロッドの追従性がバラシの軽減につながります。
 ただし、フックの状態やドラグ設定なども釣果に大きく影響します。

Q6:どちらがジグを操作しやすいの?

 ジグをキビキビと操作したいならチューブラー、柔らかく滑らかに動かしたいならフルソリッドが向いています。
 チューブラーは反発力があるため、ロッド操作に対してジグを素早く動かしやすいのが特徴です。
 一方、フルソリッドはロッドが深く曲がるため、ジグを急激に動かすよりも、ロッドの曲がりを利用して自然なアクションを出すのが得意です。
 どちらが操作しやすいかは、釣り方や使用するジグによっても変わります。

Q7:フルソリッドは低活性の魚を狙うのに向いているの?

 フルソリッドロッドは、低活性の魚を狙うスロージギングでも使いやすいロッドです。
 ロッド全体がしなやかに曲がるため、ジグを急激に動かすのではなく、ゆっくりとしたロッドワークで自然なアクションを演出できます。
 魚の活性が低い状況では、ジグを大きく動かしすぎるより、フォールを交えながらじっくり誘うことが有効な場合があります。
 ただし、低活性だから必ずフルソリッドが有利というわけではなく、ジグの形状や潮流なども考慮する必要があります。

Q8:フルソリッドロッドでもキレのあるジグアクションは出来る?

 フルソリッドでもキレのあるジグアクションは可能です。
 ただし、チューブラーと比べるとロッドの反発力が異なるため、同じ操作をしてもジグの動き方は変わります。
 フルソリッドではロッドを強く弾くのではなく、ロッドの曲がりと戻りを利用することで、ジグを効率よく動かすことができます。
 また、ロッドの硬さやテーパーによっても操作感は大きく異なります。
 フルソリッド=柔らかくてジグを動かしにくい、と考える必要はありません。

Q9:フルソリッドロッドは初心者には扱いにくい?

 フルソリッドロッドは一見すると大きく曲がるため、初心者には扱いにくそうに感じるかもしれません。
 しかし、「必ずしも初心者向きではない」というわけではありません。
 ロッドの曲がりを利用してジグを操作できるため、力任せにシャクる必要がなく、慣れると楽に誘えるメリットがあります。
 一方で、チューブラーとは操作感が大きく異なるため、最初はロッドの曲がりを理解する必要があります。
 実際に触って曲がり方を確認してから選ぶと失敗しにくくなります。

Q10:どちらを最初の1本に選ぶべき?

 最初の1本を選ぶなら、どのようなスロージギングをしたいのかを基準にすることが大切です。
 ジグの操作感をはっきり感じたい、反発力を活かしてキレのあるアクションを付けたいならチューブラーが向いています。
 一方、ロッドの曲がりを利用して自然にジグを動かしたい、大型魚とのファイトで安心感を得たいならフルソリッドがおすすめです。
 迷った場合は、狙う魚種や水深、使用するジグ重量を先に決めると選びやすくなります。

●柔らかいロッドと硬いロッドの特徴や違いについてはこちら⇩

おすすめのチューブラーロッド

ロープライスロッド

 ロープライスと言っても、パフォーマンス的には何の遜色も無いロッドのご紹介です。

Daiwa:アウトレイジ BR SJ

 先ずはDaiwaアウトレイジ BR SJのご紹介です。

 スロージギング専用のエントリーモデルのロッドですが、ブランクスの性能などスペック的には上位モデルと遜色のないロッドに仕上がっています。

 比較的手に取りやすい価格帯でありながら、スロージギングに必要となるジグ操作性能とファイト性能をバランスよく備えています。

 「いきなり高額なロッドを購入するのはちょっと……」という初心者が、まずスロージギング専用ロッドを使ってみたい方におすすめです。

Shimano:グラップラー BB タイプ スロー J

 次はShimanoグラップラー BB タイプ スロー Jのご紹介です。

 低価格ながらハイパワーXを搭載して不快なネジレやブレを抑えると同時に、オフショアロッドに必要なレスポンスとパワーを向上したハイパフォーマンスロッドです。

 6ft6inchとスロージギングロッドの中では長めの設定となっていますが、グリップジョイントになっているため持ち運びは楽です。

 エントリーモデルでありながら上位機種に迫る性能を実現しています。

ミッドプライスロッド

 上位モデルに迫る性能のロッドのご紹介です。

Shimano:ゲーム タイプ スロー J

 先ずは、Shimanoゲーム タイプ スロー J をご紹介します。

 スロージギングロッドの金字塔とも言える大ベストセラーモデルです。

 「スパイラルXコア」と「ハイパワーX」のダブル構造により、圧倒的な軽さと鋭い反発力を両立し、曲げ込みに対する強度も大幅に向上しており、非常に扱いやすい1本に仕上がっています。

 グリップ前後までも絶妙に曲がる設計により、ジグや潮の抵抗の変化を手元で感知しやすく、高精度なジャークをサポートし、ワンピースロッドのような強度と美しい曲がりを実現したグリップジョイントのロッドです。

Daiwa:アウトレイジ SJ

 次は、Daiwaアウトレイジ SJ をご紹介します。

 同社のフラッグシップモデルであるソルティガ SJ の設計思想を引き継いだハイスタンダードシリーズのロッドで、感度・操作性・強度・快適性といった、ロッドに求められる性能を高次元で融合させたロッドです。

 ソルティガ SJ より若干硬めにセッティングする事で、誰もが扱いやすいように仕上げているという事ですので、硬めのアクションが好きな方にとってはこちらのモデルのほうが合っているかもしれません。

 私はソルティガ SJ を使っていますが、それと同じ6ft1inchと若干短めの設定になっており、船上での取り回しが楽で、扱いやすい長さだと思います。

 感度・操作性・パワーのバランスが絶妙で、あらゆるフィールドで威力を発揮します。

ハイパフォーマンスロッド

 ブランクスはもちろん、細部までこだわり抜かれた高性能モデルのロッドです。

Shimano:オシアジガー リミテッド (ベイト)

 先ずは、Shimanoオシアジガー リミテッド (ベイト) をご紹介します。

 最高レベルの感度と操作性を求めてShimanoのロッドテクノロジーとノウハウを高いレベルで融合し、超高感度&超高出力を達成したシマノスロー系ジギングロッドの頂点に位置するロッドです。

 中空構造で軽量・硬質という振動伝達性に優れたカーボンシェルグリップと言うカーボンで出来たグリップやグリップエンドを採用するなど、感度をとことん突き詰めた構造のロッドです。

 知人が使っていますが、感度優先のためか非常に張りが強く、いつも使っているShimanoのロッドと同じ番手の場合、ワンランク強い番手に感じるという事です。

 使い慣れたアクションが良いという方は、1つ下の番手を選択するのもありです。

Daiwa:ソルティガ SJ

 次は、Daiwaソルティガ SJ をご紹介します。

 このロッドは私も使っていますが、軽くて粘りがあり非常に使いやすいロッドで、今まで数々の大物を釣らせていただいたロッドでもあり、思い入れの強いロッドでもあります。

 高弾性カーボンと高感度ガイドセッティングの組み合わせにより、手元に水中の情報が手にとるように伝わります。

 チューブラーのメリットを余すところなく感じることの出来るロッドで、操作性も良く素直なアクションなので、初心者でも違和感なく使えるロッドだと思います。 

 ハイエンドモデルのロッドは、割と癖が強かったり初心者の方には扱いにくかったりしますが、このロッドは比較的誰でも扱えるロッドに仕上がっています。

●ロッドが折れる原因と対策につてはこちら⇩

おすすめのフルソリッドロッド

 参考までに、フルソリッドロッドもご紹介しておきます。

ロープライスロッド

メジャークラフト:フルソリ

 先ずは、メジャークラフトフルソリライトジギングロッドをご紹介します。

 実売価格は2万円程度ですので、フルソリッドのロッドの中では一番価格が安いと思われるロッドですが、安かろう悪かろうという製品ではありませんのでご安心ください。

 極細のブランクスからは想像もつかないパワフルな曲げ強度を持ち、リーズナブルな価格でフルソリッドの醍醐味を存分に味わうことができます。

 「チューブラーとは違うロッドの曲がりを試してみたい」という人は、入門候補として検討してみてはいかがですか。

Shimano:グラップラー タイプ J フルベンド

 次は、Shimanoグラップラー タイプ J フルベンドのご紹介です。

 グラップラーシリーズにラインナップされたスロージギング専用フルソリッドモデルで、。ハイパワーXフルソリッドを採用し、魚が掛かった後にロッド全体が曲がることで、魚の動きに追従しバラシを低減します。

 フルソリッドならではの「曲げて獲る」感覚を楽しみたい人におすすめです。

ミッドプライスロッド

Shimano:オシアジガー フルベンド

 次は、Shimanoオシアジガー フルベンドのご紹介です。

 キハダなどのマグロを釣るためのベイトロッドで、フルベンドと言うくらいですので、満月のようにぶち曲げてファイトが可能なロッドです。

 「粘り」と「操作性」という矛盾する要素を高度に融合させたロッドで、ただ曲がるだけでなく、バット部分に適度な張りを残すことで、ジグの操作性を損なわずに魚を曲げて獲る楽しさを両立しています。

ハイパフォーマンスロッド

アンバージャック&タカミテクノス:レネゲード

 最後は、先にもご紹介したタカミテクノスアンバージャックのコラボモデルのレネゲードをご紹介します。

 タカミテクノスは知る人ぞ知る、フルソリッドロッドの先駆者的なロッドメーカーで、最初はMOZを購入しよと思ったのですが、友人も使っていますので、「同じロッドじゃ面白味が無い。」という事でレネゲードにした次第です。

 こんなに細いロッドで青物相手にぶち曲げて釣れるのかな? などと思っていましたが、いざ釣ってみるとその粘りとパワーに驚かされました。

 ブリとのやり取りの際も、ロッドを曲げて構えているだけで徐々に魚が上がってくるような感覚で、チューブラーでは味わえない独特の面白さがあります。

 ロッドのブランクカラーがグレーという変わった色で、賛否が分かれそうですが、実際に見ると非常にかっよ良くて気に入っています。

 7万円越えの高価なロッドですが、値段負けのしない素晴らしいロッドです。

ロッドとジグ重量の関係についてはこちら⇩

まとめ

 今回は、スロージギングロッドのチューブラーフルソリッドという2種類の断面構造のロッドに関してのご紹介と、初心者にはどちらがおすすめかというお話でした。

 結論としては、初心者の方にはチューブラーロッドをおすすめする、という事です。

 軽くて疲れにくく、感度が良くて当たりが取りやすいチューブラーロッドは、様々なメーカーから発売されていますので、選択肢が広くて自分の好みのロッドを見つける事が可能です。

 ロッドをぶち曲げてファイト出来るフルソリッドロッドも捨てがたいですが、先ずはチューブラーロッドでスロージギングの面白さを知って頂きたいと思います。

 この記事を読み、スロージギングデビューのためのロッド購入の参考にして下されば幸いです。

 次回は、ロッドの長さや重さ、そしてアクションなどについてご紹介したいと考えていますので、お楽しみに。

 それではまた。

スロージギングタックルの基本的な選び方はこちら⇩

スロージギングの詳しい釣り方はこちら⇩

 

 

 

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