アルミvsチタン!キャンプ用クッカーの実戦レポート。パート2。

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 アルミ製とチタン製のキャンプ用クッカーの実戦レポート、パート2の今回は、焼き調理と炒め物、そして煮込み調理について、実際に調理して比べてみたいと思います。

 前回のパート1で行った炊飯だけでは素材の特徴も分からないので、今回の検証と合わせてそれぞれの素材の使い勝手などを比較し、クッカー購入の参考にしていただければと思います。

 それでは始めましょう!

目 次

目玉焼き(焼き物)

 先ずは、超簡単な焼き調理である目玉焼きを作って、その出来栄えなどを比べてみたいと思います。

アルミパーソナルクッカーセット

 先ずは、アルミの無垢素材のアルミパーソナルクッカーセットを使って作ってみたいと思います。

【目玉焼き】

●クッカー:アルミパーソナルクッカーセット 蓋(大)
●ストーブ:マイクロキャンプストーブ
●生卵
●食用油

 目玉焼きを作るためのクッカーやストーブ、そして食材になります。

 全体に熱が伝わるようにバーナーパッドを使用して作ります。

 少しでも焦げ付きにくくなるように、食用油を若干多めに引きます。

 

 フライパン(蓋:大)が熱くなったら卵を割って落とします。

 今回は卵を落とすのが早かったみたいで、まだフライパンがしっかりと熱くなっていませんでした。

 こんなちょっとした事で、焦げ付き安くなったりしますので、注意が必要ですね。

 Lポットを蓋の代わりとして、逆さにして被せます。

 

 出来上がりはこんな感じになりました。

 卵の周囲は焦げていますが、はたして綺麗に剥がせるかどうか・・・。

 多少底の部分は焦げ付いていましたが、黄身が破れる事も無く、比較的綺麗に剥がすことが出来たと思います。

 多少見た目は悪くなりましたが、この程度であれば問題無いと個人的には思います。

ライテック トレックケトル&パン

 次は、ノンスティック加工された、ライテック トレックケトル&パンを使って目玉焼きを作ってみたいと思います。

【目玉焼き】

●クッカー:ライテック トレックケトル&パン
●ストーブ:マイクロキャンプストーブ
●生卵
●食用油

 

 目玉焼きを作るクッカーやストーブなどの写真になります。

 ノンスティック加工が付されてあるため、今回はバーナーパッドを使わずに作ってみます。

 写真では分かりにくいですが、油も少なめにして作ってみます。

 フライパンをしっかりと熱し、卵を落とします。

 本体(ポット)を逆さまにして、蓋の代わりとして被せます。

 

 出来上がりはこのようになりました。

 卵の縁の部分は焦げていますが、フライパンをゆすっただけで卵が動くので、焦げ付いていないことが分かります。

 特に箸なども使う事なく、シェラカップに移すことが出来ました。

チタンマニア クッカーセット

 前回の炊飯の際に目玉焼き丼を作りましたが、その際の目玉焼きはご飯にぶっ掛けて食べるため、適当に作りましたが、今回はあくまでも目玉焼きがメインなので、ちゃんと作りたいと思います。

【目玉焼き】

●クッカー:クッカーセット 1100ml+350ml
●ストーブ:マイクロキャンプストーブ
●生卵
●食用油

 

 目玉焼きを作るクッカーやストーブ一色になります。

 油を引き、フライパン(蓋)を十分に熱したら、卵を割り入れます。

 焦げ付きを抑えるため、油は多めに入れます。

 

 蓋として、クッカー本体を逆さに被せます。

 今回は焦げ過ぎないよう、蓋を開けて状況を確認し、火力を調整しながら行いました。

 出来上がりはこんな感じです。

 見た感じでは上手に出来ているように感じますが、はたして結果は・・・。

 結構焦げ付いていましたが、注意しながら静かに剥がした結果、黄身が割れる事も無くシェラカップに移すことが出来ました。

 炊飯の時の焦げ付き具合からいって、相当焦げ付いてしまうのではないかと思っていましたが、確認しながら行う事で、ある程度は焦げ付きを抑える事が出来たようです。

焼き調理のまとめ

 目玉焼き(焼き調理)を作った際の、見栄えや食味、調理のしやすさなどを比較した表になります。

比較項目
アルミ製
チタン製
無垢材焦付き防止加工
目玉焼き
見栄え
食 味
焦付きにくさ
火加減の調整のしやすさ

アルミ製クッカーの目玉焼き調理

 若干の焦げ付きはありましたが、全体的に上手く出来たのではないかと思いますが、初心者の方など、アルミクッカーに慣れていない方は、火加減の調整が若干難しいと思います。

 見た目に関しては、焦げ付きを剥がす際にどうしても形が崩れてしまうため、見栄えが悪くなってしまいますが、焦げた匂いがするわけでも無く、美味しくいただけました。

 アルミ製のクッカーは、火加減を上手く調整出来れば焦げ付きも抑える事が出来ますので、とにかく使い慣れる事が大事になると思います。

ノンスティック加工クッカーの目玉焼き調理

 ライテック トレックケトル&パンに関しては、最初から何の心配もしていませんでしたし、実際の出来栄えも文句のない仕上がりだと思います。

 焦付き防止加工の凄さを改めて感じましたし、片付けも一拭きで終了するなど、使い勝手については圧倒的に快適ですので、特に調理に慣れていない初心者の方にはおすすめな素材です。

 焼き調理でこれだけ焦げ付きが無いという事は、他の様々な調理も比較的簡単に出来るのではないかと思いますので、いろいろ試してみるのもおすすめです。

チタン製クッカーの目玉焼き調理

 チタン製のクッカーに関しては、ある程度焦げ付くのは予想していましたので、逆に「この程度で済んだ」という感じです。

 チタンは熱伝導率が低いため、バーナーパッドを使用しても全体に熱が伝わらず、どうしても中央部分だけ焦げ付いてしまいます。

 今回使用したストーブは、直噴型の炎のマイクロキャンプストーブということもあり、クッカーの中央部が熱せられるので、全体に熱を当てるには、拡散型の炎のストーブを使うと良いのかもしれません。

 今回目玉焼きを作ってみて感じたのは、何度も使っていくうちに火加減などの調整にも慣れていくと思いますが、焼き物の場合はある程度の焦げ付きはしょうがないと割り切ったほうがいいと思います。

カレー(炒め物・煮物)

 次は、キャンプ飯の定番とも言えるカレーを作ってみたいと思います。

 カレーは、野菜や肉を炒めて、その後それらを煮込むという、2つの調理法を一度に比較する事が出来る料理ですので、クッカーの素材によってどのような結果になるか試してみたいと思います。

 今回使用するのは、我が家で普段使っているハウス食品ジャワカレー(中辛)です。

アルミパーソナルクッカーセット

 先ずは、アルミパーソナルクッカーセットを使って作っていきます。

●クッカー:アルミパーソナルクッカーセット
●ストーブ:マイクロキャンプストーブ
●玉ねぎ 適量
●ニンジン 適量
●ジャガイモ 適量
●豚肉 適量
●カレールウ:ジャワカレー 適量
●水 適量
●食用油 適量

 

 今回使用するクッカーやストーブ、食材一式の写真です。

 先ずは、フライパン(蓋)に油を引き、玉ねぎとニンジンを入れ、玉ねぎが半透明になるまで炒めていきます。

 

 炒め終わったら別の容器に移します。

 野菜を炒めた後のフライパンの写真ですが、若干焦げ付いているように見えますが、特に問題の無い程度です。

 

 再び油を引き、豚肉を炒めていきます。

 肉は焦げ付きやすいので、若干油を多めに引いています。

 この写真ではよく分かりませんが、焦げ付いて調理しずらいという事もありませんでした。

 炒めるのに使ったフライパンは、一部分が焦げ付いていますが、特に問題の無い範囲だと思います。

 

 次は、具材を煮込んで行きます。

 ポット(L)に、炒めた野菜と肉、水にさらしておいたジャガイモ、そして水を入れ、火が通るまで煮込んで行きます。

 コトコト煮込み、全てに火が通ったら(10分程度)火を止めます。

 野菜や肉から旨みが出て、美味しそうです。

 火を止めたらカレールウを入れ、溶かしていきます。

 

 カレールウが全て溶けたら、とろみが出るまで弱火で数分煮込んで出来上がりです。

 上手に出来たと思います。

 焦げ付いていたフライパンも、洗えば簡単に落ちる程度でした。

 アルミ製のクッカーは、炒め物に関しては特に問題無く調理可能だと判断します。

アルミ製クッカー

 次は、プリムスイージークック・ミニキットを使ってカレーを作りたいと思います。

 このクッカーは、傷が付きにくいようにハードアノダイズド加工されてはいますが、焦げ付きにくいようには加工されておらず、アルミ無垢のクッカーと同じようなクッカーとなります。

 本来であれば、ノンスティック加工されてあるライテック トレックケトル&パンを使うべきだと思いますが、全く問題無く調理できるのは分かっていますので、今回は使用しませんでした。

●クッカー:イージークック・ミニキット
●ストーブ:マイクロキャンプストーブ
●玉ねぎ 適量
●ニンジン 適量
●ジャガイモ 適量
●豚肉 適量
●カレールウ:ジャワカレー 適量
●水 適量
●食用油 適量

 

 今回使用するクッカーやストーブ、それに具材一式の写真になります。

 先ずはミニポットを使い、玉ねぎとニンジンを炒めていきます。

 玉ねぎが半透明になったら、煮込みに使用するポットに移しておきます。

 

 引き続きミニポットを使い、豚肉を炒めていきます。

 特に焦げ付く事も無く、普通に炒めることが出来ました。

 炒めた野菜を入れたポット(大)に、炒めた肉と水にさらしておいたジャガイモ、そして水を加えてます。

 

 蓋をしてコトコトと、具材に火が通るまで煮込んで行きます。

 

 煮込み終わったら火を止め、カレールウを加えて溶かしていきます。

 

 カレールウを溶かし終わったら再び火を着け、とろみが出るまで弱火で煮込んで完成です。

 野菜や肉を炒めたミニポットは、特に焦げ付く事もありませんでした。

 アルミパーソナルクッカーセットより焦げ付きが少なく、使いやすいように感じます。

 ハードアノダイズド加工とは言え、まったくのアルミ無垢のクッカーに比べて、焦げ付きにくいのかもしれません。

チタン製クッカー

 最後は、チタン製クッカーを使ってカレーを作ってみたいと思います。

●クッカー:イージークック・ミニキット
●ストーブ:マイクロキャンプストーブ
●玉ねぎ 適量
●ニンジン 適量
●ジャガイモ 適量
●豚肉 適量
●カレールウ:ジャワカレー 適量
●水 適量
●食用油 適量

 

 今回使用するクッカーやストーブ、それに具材一式の写真になります。

 フライパン(ミニポット)に多めに油を引き、玉ねぎとニンジンを入れ、炒めていきます。

 野菜を炒め終わったら煮込み用のポットに移し、引き続き豚肉を炒めていきます。

 

 豚肉を炒め終わったらポットに移し、水にさらしておいたジャガイモと水を加え、コトコトと煮込んで行きます。

 蓋は、炒め物に使ったミニポットを被せます。

 普通のクッカーであれば、フライパンをひっくり返して使うのですが、このチタンマニアクッカーセット 1100ml+350mlは、そのように被せると蓋が取れなくなりますので注意が必要です。

 しかしこんな作り方するかな~・・・。

 具材に火が通ったら火を止め、カレールウを加えて溶かして行きます。

 

 カレールウを溶かし終わったら、再び蓋をして弱火で煮込み、とろみが出たら完成です。

 野菜や肉を炒めたフライパンの写真です。

 どうしても中央部が若干焦げ付いてしまいますが、炒めながら火力を調整する事で、最小限に抑える事が出来ます。

 黒くはなっていますが、強く焦げ付いているわけではなく、気にするほどではないように思います。

実 食

 それでは、出来たカレーを食べてみたいと思いますが、その前にご飯を炊きます。

【炊飯】

●クッカー:ライテック トレックケトル&パン
●ストーブ:マイクロキャンプストーブ
●米:1.0合
●水:200ml

 

 いつも通り炊飯していきます。

 今回はほったらかし炊飯ではないので、ストーブの火力に気を使いながら炊飯します。

 本来であれば蓋を開けてはならないと言われていますが、Yobo爺は炊き加減を見るため蓋を開けて確認していますが、特に問題無く美味しく炊き上がります。

 3つのクッカーで作ったそれぞれのカレーを食べ比べてみましたが、どれも美味しくいただくことが出来ました。

 カレーは誰が作っても不味くなることがありませんし、安定した美味しさが魅力ですね。

 実食後、煮込みに使ったクッカーを見てみましたが、どれも焦げ付いたりはしていませんでした。

 洗ったとのクッカーですが、どれも元通り奇麗になり、焦げ付きが無い事がわかります。

 焦げ付きやすいチタンクッカーも、特に気にすることなく他のクッカーと同じように調理したのですが、全く問題ありませんでした。

カレー調理のまとめ

 カレーを作るための、炒め調理と煮込み調理のしやすさ等をまとめた表になります。

 あくまでも個人的な感想になりますが、購入の際の参考にして下さい。

比較項目
アルミ製
チタン製
無垢材ハードアノダイズド
カレー
炒め物
野菜の炒めやすさ
肉の炒めやすさ
焦げ付きにくさ
火加減の調整のしやすさ
煮込み
煮込みやすさ
焦げ付きにくさ
火加減の調整のしやすさ

アルミ製クッカーのカレー調理

 玉ねぎや肉をを炒める段階で軽く焦げ付きが出るものの、焦げは軽度なので全く問題ない範囲だと言えます。

 煮込みに入れば全体に熱が回りやすい特性から、均一に煮込むことが出来、美味しく仕上がりますので、カレーを調理するにはおすすめの素材と言えると思います。

アルミ製(ハードアノダイズド加工)のカレー調理

 アルミ無垢のクッカーに比べてさらに使いやすく、炒め物をしてもほとんど焦げ付くこともありませんし、煮込み調理も全く問題無く美味しく作ることが出来ました。

 傷付きにくいようにハードアナダイズド加工されているだけなのですが、それだけでも焦げ付きにくくなるのかな?などと思っています。

チタン製クッカーのカレー調理

 炒め物に関しては若干焦げ付きが見られましたが、チタン製の場合はこの程度の焦げはしょうがない範囲だと思います。

 煮込み調理に関しては、他の素材の2つのクッカーと同様に、全く問題無く作ることが出来ましたので、煮込みや汁物の調理には適していると言えます。

 炒め物に関しても、火力の調整を工夫する事でもっと焦げ付きを抑える事が出来ると思いますので、さらに使ってみて勉強していきたいと思います。

クッカーの実戦比較のまとめ 

 パート1の炊飯、そして今回のパート2の焼き調理や炒め物、そして煮込み料理の出来栄えなどを検証し、それぞれの素材の使い勝手などをご紹介したいと思います。

 先ずは、炊飯、目玉焼き、カレーを調理した際の出来上がり具合や焦げ付きやすさ等を改めて表にしましたので、購入の参考にしていただければと思います。


比較項目

アルミ製
チタン製

無垢材焦付き防止加工

炊 飯

炊上り
食 味
焦付きの有無
炊飯のしやすさ

目玉焼き

見栄え
食 味
焦付きの有無
火加減の調整のしやすさ

カレー


炒め物

野菜の炒めやすさ
肉の炒めやすさ
焦げ付きにくさ
火加減の調整のしやすさ

煮込み

煮込みやすさ
焦げ付きにくさ
火加減の調整のしやすさ

アルミ製クッカーのまとめ

 アルミ製クッカーは、炊飯・目玉焼き・カレーなど、どんな調理をしても平均点以上の結果を出せる万能型のクッカーと言えます。

 焦げ付きにくいようにコーティングされているわけではないので、ガンガン使っても加工が剥がれたりする心配もありませんし、いつまでも安定した調理が可能なのもメリットです。

 アルミのデメリットである変形しやすいという特性はありますが、調理全般を考えた場合、非常におすすめなクッカー素材であることは間違いありません。

 今回ご紹介した素材の中では、個人的には最もお勧めの素材でもありますが、それはアルミパーソナルクッカーセットが好きだからという事かもしれません。

アルミ製(ノンスティック加工等)クッカーのまとめ

 パート1・パート2の検証結果を見ても分かる通り、焦げ付きにくいように表面を加工されたクッカーは、どんな料理を作っても、誰でも安定した調理が可能なことが分かります。

 この調理のしやすさは、特にキャンプ飯を作り慣れていない初心者には非常に有難いと思いますし、もっと手の込んだいろんな調理にチャレンジ出来るのではないかと思います。

 コーティングされている分重くなりますし、コーティングが剥がれてしまうと焦げ付きやすくなり、安定した調理が出来なくなるというデメリットはあります。

 しかし、焦げ付きを心配せずに調理に集中出来るのは非常に有難く、初心者キャンパーの入門用としてはもちろん、様々な調理を可能とするクッカーと言えます。 

チタン製クッカーのまとめ

 今回の検証を行ってみて、様々な記事などで言われている通りチタンは、炊く・焼く・炒めるなどの調理は焦げ付きやすいという事が、改めて分かりました。

 しかし、チタンの特性を理解し、火力を上手く調整しながら使い慣れて行けば、それなりに調理は可能だと思います。

 また、煮込み料理に関しては、全く問題無く調理できるという事も分かりましたので、そのようなキャンプ飯に特化して使うなどすれば、快適に使うことが出来ると思います。

 ちなみに、EPIガスのチタン製クッカーには、ATSという鍋底にアルミを吹き付けることで、チタンの弱点である熱伝導効率の低さを克服するための技術が使われおり、非常に興味深い製品です。

 チャンスがあったら使ってみたいと考えていますので、もしそのような機会があったら、その使い勝手についてご紹介したいと思います。

 軽さと丈夫さを優先したい方には、最もお勧め素材ですし、使い方を工夫する事で様々な調理が可能となるのではないかと思います。

おわりに

 アルミ製とチタン製のクッカーの使い方を、パート1・パート2と2回に渡って検証してきましたが、いかがでしたか?

 素材の違いによる使い勝手などを、実際に調理してご紹介してきましたが、これからクッカーを購入する方、買い足しを考えている方の参考になればと思っています。

 この記事で、自分が使いたいクッカーが見つかる事を願っています。

 それではまた。

 

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