
キャンプの夜を、特別な雰囲気にしてくれるアイテム、それはキャンプ用ランタンです。
ランタンが一つあるだけで、テントサイトは一気に雰囲気のある空間へと変わりますし、サイト内を安全に移動したり、調理や食事をしたりするためにも、ランタンは欠かせないアイテムです。
しかし、いざランタンを選ぼうとすると、ガス、ガソリン、LEDなど様々な種類があり、どれを選べばいいのか、初心者の方は迷ってしまうはずです。
この記事では、あなたのキャンプスタイルに合ったランタンを見つけるためのポイントを、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
この記事を参考に、特別な夜を過ごすための、とっておきのランタンを見つけましょう!
それでは始めます。
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ランタンの役割
キャンプの夜を快適に過ごすために、ランタンは絶対に欠かせない存在です。
テントサイトを照らし、調理や食事を安心して楽しめるようにするのはもちろん、キャンプ場ならではの雰囲気作りにも一役買ってくれます。
懐中電灯やヘッドライトでも最低限の明かりは確保できますが、やはりサイト全体をほんわり照らすランタンの存在は別格。
「キャンプの夜=ランタンの灯り」といっても過言ではない、非常に重要なキャンプギアです。

ランタンの基礎知識
初心者がランタンを選ぶときにまず知っておきたいのは、燃料や電源の種類と使用シーンです。
●燃料や電源
ランタンの燃料や電源には、LED、ガス、ガソリン、オイル、キャンドルの5種類があります。
●使用シーン
メインランタン:サイト全体を照らす役割
テーブルランタン:テーブル周辺を照らす役割
テント内ランタン:テント内を照らす役割
キャンプで使用するランタンは、主に3種類に分けられますが、「明るければ良い」と言うわけではなく、それぞれに適した明るさがありますので、注意が必要です。

ランタンの種類と特徴
キャンプ用ランタンには、主に5つのタイプに分けられますので、それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選ぶ必要があります。
LEDランタン
LEDランタンは、電池や充電式バッテリーで点灯するタイプで、安全性と多機能性が魅力のランタンです。
初心者のファーストランタンとしては一番のおすすめで、特にモバイルバッテリーから充電できるタイプは安心感があります。
特に小さなお子さんがいる場合、安全性や使いやすさなどからLEDランタンは必須とも言えます。
ガスランタン
ガスランタンは、OD缶(アウトドア缶)やCB缶(カセットボンベ)を燃料として使うタイプで、手軽さと明るさを両立したランタンと言えます。
何と言っても、キャンプ感を楽しみたい人や、LEDの単調な光では物足りない方におすすめで、夜のサイトを温かく照らしてくれます。
マントルの交換などの手間は掛かりますが、メンテナンスもほとんど必要が無いため、初心者でも比較的扱いやすいランタンと言えます。
また、ガスを直接燃焼させて照らす、キャンドル風のランタンもあり、手軽に雰囲気を味わうことが出来ます。
ガソリンランタン
ガソリンランタンは、Yobo爺のような還暦を過ぎた方にとっては、古き良き時代を思い出させてくれる、雰囲気を味わえるのではないでしょうか。
Yobo爺の年代では、キャンプ用ランタンと言えばコールマンのガソリンランタンが思い出されます。
見た目がクラシックで、何とも言えない雰囲気を味わえることが出来るため、キャンプに慣れてきたら挑戦したいランタンでもあります。
光量が非常に大きく、ロやデュオキャンプでは明る過ぎますので、ファミリーやグループキャンプで使用する事をおすすめします。
オイルランタン
数年前のキャンプブームの際に人気が高まったのがオイルランタンで、ハリケーンでも使えるという事から、ハリケーンランタンとも呼ばれます。
光量が小さいため、テーブルなどの上に置いて雰囲気を楽しむランタンとして使用するのがおすすめ。
キャンドルランタン
揺らいだ温かい炎で、雰囲気を手軽に楽しむためのランタン。
ソロキャンプやデュオキャンプなど、少人数の大人のキャンプにぴったりで、癒し効果は抜群。
各種ランタンを徹底比較
ここまで紹介してきたランタンの、明るさやコストを比較した表になりますので、購入の際の参考にして下さい。
比較項目 | 種 類 | ||||||||||
| LED | ガス | ガソリン | オイル | キャンドル | |||||||
| 明るさ | 〇~◎ | 〇 | ◎ | △ | △ | ||||||
| 雰囲気 | △ | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | ||||||
| 安全性 | ◎ | 〇 | △ | 〇 | 〇 | ||||||
| 扱いやすさ | ◎ | 〇 | △ | 〇 | 〇 | ||||||
| 本体価格 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | ◎ | ||||||
| ランニングコスト | ◎ | △ | △ | 〇 | ◎ | ||||||
| かっこよさ | △ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||
| 災害用として | ◎ | ✖ | ✖ | ✖ | 〇 | ||||||
初心者におすすめのランタンは?
初心者におすすめの最初の1台は、LEDランタンをおすすめします。
理由としては、とにかく操作が簡単で、誰もが使えますし、テント内でも使える安心感があげられます。
種類が多く、光量が大きいものから小さいものまでありますので、メインランタンやテーブルランタン、そしてテント内ランタンなど、それぞれに適したものを選ぶことが出来ます。
また、可能であれば、他の機器へ給電出来るものがおすすめで、スマホのバッテリー切れにも対応出来ますし、災害時にも重宝します。
「雰囲気がちょっと・・・」と言う方は、サブ的なテーブルランタンとして、比較的安価なオイルランタンやキャンドルランタンを用意するのもおすすめです。
ソロキャンプとファミリーキャンプで選び方は変わる?
人数やキャンプスタイルに合わせて、ランタンの明るさや重さ、そしてサイズ等を組み合わせるのがおすすめです。
●バックパッカーやツーリング
荷物をコンパクトにしたいので、小型・軽量なLEDランタンがおすすめです。
●ソロ&デュオキャンプ
持ち運びに制約が無ければ、ガスやLEDをメインに、雰囲気作りにオイルなどを使用。
出来るだけ荷物を減らしたい方は、小型・軽量なLEDと、雰囲気作りにキャンドルを使用。
●ファミリーやグループ
車での移動となるため、ガソリンやガスをサイト全体を照らすメインランタンとして。
テーブルやテント内では、子供が危なくないようにLEDを使用。

ランタンを安全に使うための注意点
ランタンを安全に使うための注意点は以下の通りとなります。
【ランタン使用時の注意点】
●テント内では、火を使うランタンは厳禁。
●ガソリンやオイルの注油の際は、こぼさないよう注意。
●LEDランタン以外は、火傷に注意。
●火を使うランタンは、消火を十分に確認。
●燃料や電池、バッテリー切れに注意。
●使用時の転倒に十分注意。

複数ランタンの使い分けで快適なキャンプサイトを演出
明るさによる使い分け
【メインランタン】
メインランタンとは、サイト全体や調理スペースを照らすメインの光源の事を言います。
強力な灯りで虫を寄せ、食事をするテーブルに虫が寄り付かないようにする目的もある。
●ファミリーやグループ:1,000~1,500ルーメン
●ソロやデュオ:700~1,000程度でも十分
【テーブルランタン】
テーブルランタンとは、その名の通りテーブル全体を照らす灯りの事を言う。
食事の際に手元が十分に見える明るさが必要であるが、あまり明る過ぎると目が疲れるので注意。
●明るさ:300~500ルーメン程度がおすすめ。
●シーンによって明るさを切り替える調光機能があると便利。
●お酒を飲みながら雰囲気を味わいたい場合は、オイルやキャンドルランタンを使用。
【テントランタン】
テントランタンとは、テント内を照らすのが目的ですが、一酸化炭素中毒を防ぐためにLEDランタン一択となり、落ち着ける雰囲気と最低限の明るさが必要です。
●明るさ:100~150ルーメン程度、常夜灯であれば50ルーメン以下でも大丈夫。
●明るさを切り替える調光機能があると便利。
●色合いを切り替えられるランタンも便利。

ランタンのメンテナンス
それぞれのランタンのメンテナンスについてご紹介します。
【LEDランタン】
●電池やバッテリー切れに注意し、電池交換やバッテリーのこまめな充電を行う。
【ガスランタン】
●ガス燃料の残量を十分確認。
●マントルの交換と予備のマントルの持ち運び。
【ガソリンランタン】
●ガソリン燃料の残量を十分確認。
●マントルの交換と予備のマントルの持ち運び。
●使用後はタンク内の圧力を抜く。
●定期的なジェネレーターの清掃、又は交換。
●各所パッキンの確認と交換。
【オイルランタン】
●直ぐに使用する予定が無ければオイルを抜く。
●芯のカットと交換。
●ホヤの清掃。
【キャンドルランタン】
●溶けたロウの除去。
●ホヤの清掃。
メンテナンスする事で、長く使う事が出来ますし、使うほどに味わいが出てきますので、しっかりと行って下さい。

ランタンのまとめ
今回は、キャンプ用ランタンの種類や特徴について詳しく解説してきましたが、いかがでしたか?
ランタンには様々な種類がありますので、それぞれの特徴を理解し、あなたのキャンプスタイルに合ったランタンを選ぶことで、キャンプの夜はさらに楽しく、快適な時間になるはずです。
この記事を参考に、あなたにぴったりのランタンを見つけて、素敵なキャンプの思い出を作ってください。
次回は、種類ごとのおすすめのランタンをご紹介したいと思いますので、お楽しみに!
それではまた!



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