
今回は、親戚から頂いたクーラーボックスを、保冷力アップのためのおまけの改造としてお送りします。
前回のShimanoのスペーザライト35Lキャスターの改造後、余った材料などを使ってついでに行った改造になりますが、結果はどうなるか。
それでは始めます。

おまけの改造品
今回改造するのは、親戚のおじさんから頂いたもので、数年前にホームセンターで購入したものらしく、容量は35Lのクーラーボックスです。
まだまだ使えるからもったいないといったのですが、今後使う事も無いので廃棄しようと考えていたらしいのですが、「捨てるのももったいないので貰ってくれ。」と言われ、引き取ったものです。
ちなみにかみさんからは、「有るのに貰ってどうするの?じゃまになるし。」と散々嫌味を言われたいわく付きのクーラーボックスです。
しかし、今ではかみさんが乗っている車に積んであり、買い物した際に食品などを入れて運ぶのに使っていますが、あの時の嫌味な話は何処に行ったやら・・・。


これが頂いたホームセンターのクーラーボックスで、値段は3,000円~4,000円程度だったという事です。
断熱材は入ってるの?というくらいの軽さで、女性の方にとっては扱いやすいと思います。

たまたまですが、前回改造したクーラーの容量35Lと同じ容量なので、保冷力を比べるにはちょうど良かったです。
ちなみに、水抜き栓は付いていませんし、蓋もベナベナなので座る事は出来そうにありませんが、値段的にはしょうがないと思います。


おまけの改造
それでは改造に入ります。
解 体
改造の仕方は前回のスペーザライト35Lキャスターと同じで、本体と蓋を解体する事から始めますが、今回は詳しい解体方法は省かせて頂きました。
解体は非常に簡単で、ボルトで固定されているのは蓋の4箇所で、本体はマイナスドライバーが2つ有れば簡単に解体できますし、あっという間だったので写真を撮るのをすっかり忘れていました。

改 造
改造と言っても、前回と同様にアルミテープを貼るだけですので、超簡単で誰にでも出来ます。

これが解体した本体に、アルミテープを貼った写真になります。
上:外枠
中:内枠
下:断熱材
前回の余ったアルミテープを使ったので足りなくなり、内枠にはそれの代用として家にあるキッチン用のアルミホイルを使いました。

これが蓋にアルミテープを貼った写真になります。
ボルトで固定されているのは中央の4箇所だけで、プラスドライバーがあれば簡単に解体・組立が出来ます。
非常にシンプルな構造です。
アルミテープなどを貼ったら、後は組立てるだけですが、解体と同じで非常に簡単ですのであっという間に出来上がります。
本体はボルトが使われていないため組立などは簡単ですが、アルミテープを貼り過ぎると外枠と内枠の隙間が空いてしまい、爪が掛からなかったりしますので注意が必要です。
間抜け
調子に乗って改造してしまってから気付いたのですが、改造前の保冷力を確認していませんでした!
これでは保冷力がどのくらいアップしたのか全く分からないので、アルミテープを剥がしてやり直そうかとも思いましたが、それはそれで面倒なので止めました。
本当に情けない話ですが、先に改造したスペーザライト35Lキャスターとの保冷力の比較という事で勘弁して頂きたいと思います。
改造後の保冷力検証
それでは保冷力の検証を行いますが、ホームセンターのクーラーボックスのほうが保冷力が高かったらどうしよう・・・、何てことは絶対ないと思いますが・・・。

検証開始
検証方法は前回と全く同じです。

水を入れて凍らせて24時間経過した1Lのペットボトル2本を、クーラーボックスに入れて12時間放置です。
スタート時の室温は計っていませんが、前回、前々回に比べると少し涼しいくらいで、だいたい25~26℃程度だと思います。
予想最高気温は33℃となっていますので、それについては前回と同じような条件になりますし、全体的な検証条件はそれほど差が無いと思います。
12時間経過
12時間経過したので蓋を開けます。

取り出したペットボトルにはちゃんと氷が残っています。
見た感じでは前回のスペーザライト35Lキャスターの際の検証とそう変わらないような感じがします。

ここで気が付いたのですが、クーラーボックスの外側の下部と底部が結露していました。
この現象は今回が初めてでしたので少々驚きましたが、これが本来の製品の持つ断熱性能の差なのではないでしょうか。
中の冷気が外に伝わっていて、断熱されていないという証だと思いますし、これが高価なものと安価なものとの差という事だと思います。
こういうのを見ると、改造前の保冷力を検証し忘れたのが残念でなりません。

それはさておいて、1本目のペットボトルの溶けた水を排出し、残った氷の重量を計ります。

1本目のペットボトル は、
残重量 W=585.5g でした。
結構氷が残っていました。

2本目のペットボトルの重量を計ります。

2本目のペットボトルは、
残重量 W=579.0g でした。
これも結構氷が残っていました。
以上が検証の結果となりました。
検証結果のまとめ
前回を含めた検証結果をまとめてみましたのでご覧下さい。
項 目 | スペーザライト改造前 | スペーザライト改造後 | ホームセンター品改造後 | |||||
検証前のペットボトルの重量 | 2,000.0g | 2,000.0g | 2,000.0g | |||||
1本目の残重量 | 599.0g | 642.5g | 585.5g | |||||
2本目の残重量 | 604.5g | 655.0g | 579.0g | |||||
残存重量計 | 1,203.5g | 1,297.5g | 1,164.5g | |||||
残存率(%) | 60.2% | 64.9% | 58.2% |
ホームセンター品の改造後の氷の残重量は、スペーザライト35Lキャスターの改造前の氷の残重量より「39g」少ないだけという結果になっています。
ホームセンター品のクーラーボックスと改造費は合わせて4千円台程度で、スペーザライト35Lキャスターは実売価格が2万円程度ですので、金額の差は15,000円以上ある事になります。
この金額の差と残った氷の重量の差を考えた場合、ホームセンター品のクーラーボックスのコスパの高さが分かります。
アルミテープが無くなって、急きょアルミホイルを使いましたが、これが全てアルミテープで改造していればもう少し保冷力がアップし、スペーザライトのノーマルと変わらない結果だったかもしれません。
水抜き栓が付いていなかったり蓋に座れないなど、釣り用としては少し厳しいかなと思いますが、デイキャンプや1泊のキャンプには問題無く使えそうだという事が分かったのではないでしょうか。
どうしても見た目が安っぽくなってしまいますが、シールなどを貼るなどして個性を出せば、それなりにかっこよくなると思います。
ホームセンター品のクーラーボックスでも、使い方を工夫すればコスパ最強のクーラーボックスになりうるという事が確認出来た検証でした。
保冷力アップのまとめ
今回は、頂いたクーラーボックスを、前回の改造で余った材料を使ってついでに改造したお話しでしたが、いかがですか?
ホームセンター品の数千円のクーラーボックスですが、ちょっと手を加えただけで2万円ほどの釣り用のクーラーボックスとそれほど差がないくらいの保冷力を持つまでに改造出来ました。
どちらのクーラーボックスも改造の余地はまだありそうですので、保冷力のさらなるアップデートを目指したいと思います。
アップデートが完了したら保冷力の再検証を行い、皆さんにご紹介したいと思いますのでお楽しみに。
それではまた!

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