
沖のナブラへフルキャスト!
青物のキャスティングゲームの最大の魅力は、ブリやヒラマサなどがルアーを追い、水面を炸裂させるその瞬間にあり、最高にエキサイティングで魅力的です。
普段はスロージギングを楽しんでいるYobo爺ですが、年に数回はこのキャスティングゲームを楽しんでいます。
陸からでは届かない青物の群れを、船上から狙えるこの釣りは、まさにオフショアならではの爽快なゲームです。
とはいえ、タックル選びやルアーの使い分け、誘い方を間違えると、せっかくのチャンスを逃してしまう事も。
本記事では、オフショアキャスティングで青物を狙うための基本から、タックル構成、誘いのコツ、ヒット後のファイトまでを詳しく解説しています。
なお、Yobo爺の生息地で普段釣れる最大の青物はブリであり、マグロ系の30kgを優に超えるような魚は狙う事はありませんので、この記事で紹介するのはライトキャスティングの内容となります。
初めての方でもわかりやすく、次の釣行で結果を出せる実践的な内容をお届けしますので、最後までご覧下さい。
それでは始めましょう!
オフショアキャスティングとは?
オフショアキャスティングとはどんな釣りなのか、改めて見て行きましょう。
オフショアフィッシングとは?
オフショアフィッシングとは、船に乗って沖へ出て釣りをする釣り方で、ジギングやスロージギングはもちろん、厳密には餌釣りや深海釣りなども含まれます。
その中でゲーム性の高い釣り方は、大きく分けてジギング、スロージギング、そしてキャスティングの3種類があります。
どれもルアーやメタルジグと言われる疑似餌を用いて釣る、ゲーム性の高い釣りになります。
ジギングやスロージギングは、底から表層付近までをまんべんなく狙いますが、今回ご紹介するキャスティングは、表層及び表層直下を狙う、特にゲーム性の高い釣り方になります。
オフショアフィッシングの中で唯一魚が疑似餌を咥える瞬間を目にすることが出来る釣りであり、非常にエキサイティングな釣りでもあります。

オフショアキャスティングとは?
オフショアキャスティングとは、簡単に言えば船からルアーと呼ばれる疑似餌をキャストして青物を狙う釣り方です。
ショア(陸)からでは届かないナブラ(ベイトを追う群れ)をダイレクトに狙えるのが最大の魅力で、
ブリなどの大型青物との真っ向勝負は、まさに海のルアーゲームの醍醐味です。
また、ジギングと違い「魚を狙って投げて狙う」スタイルのため、臨場感とゲーム性が非常に高いのも特徴で、初心者でも基本動作を覚えれば、十分チャンスがある釣り方です。
キャスティングで青物を狙う魅力
キャスティングで青物を狙う魅力は、ナブラや鳥山など、青物が活発にベイトを捕食している真っただ中にルアーを送り込めるため、一級のフィッシュイーターとの駆け引きが楽しめます。
大型のヒラマサやブリ、カンパチなどを狙うには、このダイナミックな釣法が不可欠ですし、水面を割って出る豪快なバイトと、強烈な引き込みは、一度味わうと忘れられません。
しかし、Yobo爺のような週末アングラーは、海の状況により毎週行けるわけではありませんし、その中で大きなナブラや鳥山に出会えるのは、シーズンに数回くらいです。
その数少ないチャンスを思う存分楽しむために、夏~秋にはほぼ毎回スピニングタックルを持ち込んで、スロージギングをしながら、いつ訪れるか分からないチャンスを待っています。
全然出番が無い事の方が多いですが、それでもそのチャンスを待つくらい楽しみにしているエキサイティングな釣り方です。

キャスティングの出番
キャスティングで青物を狙う状況とは、ナブラと言って、青物に追われている小魚が、水面付近で沸き立つような状態の時です。
大きな青物が、背中を出して小魚を追いかけているのを目の当たりに出来るので、見ている釣り人にとってもエキサイティングな状況と言えます。
また、青物によって水面に追い込まれた小魚を狙い、海鳥たちが水面で湧きたっている様子を鳥山と言い、ナブラと同様にキャスティングで狙う最高のシチュエーションと言えます。
しかし、青物があれだけ興奮して小魚を追っているとはいえ、追われているベイト(小魚)と同じようなサイズのルアーじゃないと全く見向きもされない時もあり、それが面白い所でもあります。

キャスティングで釣れる青物
キャスティングで釣れる主な青物と、そのシーズンについてのご紹介ですが、あくまでもYobo爺の生息地で釣れる青物になります。
| 魚 種 | シーズン | ||||||
| ブリ(ワラサ、イナダ) | 6月~晩秋 | ||||||
| カンパチ | 7月~9月 | ||||||
| サ バ | 6月~晩秋 | ||||||
| カツオ | 8月~9月 | ||||||
| サワラ | 7月~9月 | ||||||
| シイラ | 7月~8月 | ||||||
| マグロ | 7月~9月 |
以上が主な対象魚となります。

キャスティングロッド
キャスティングで青物を狙うには、スピニングタックルを使用しますが、今回は初心者の方が扱いやすいロッドについてのご紹介になります。
なお、最大でも10kgを超えるくらいのブリを想定したロッドになります。
【キャスティング用ロッド】
●長さ:7.0ft~8ft程度
狭い船上での取り扱いやすさを考えるとこの程度の長さが適しています。
時にはアンダーハンドでキャストすることもあるので、あまり長すぎるのはおすすめしません。
陸から狙うのと違い、船である程度までは近づけるため、9ftを超えるような長さのロッドは必要無いと考えますし、狭い遊漁船では扱いにくくて使いずらいと思います。
●パワーランク:ML(ミディアムライト)~M(ミディアム)
ライトアクションでも釣り上げる事は可能ですが、ある程度バットパワーがあるロッドの方が取り込みが楽ですし、扱いやすいと思います。
おすすめのキャスティングロッド
ここからは、おすすめのキャスティングロッドをご紹介していきますが、今回は初心者の方が扱いやすい長さのものをチョイスしてあります。
長いロッドは遠投が可能ですが、慣れない初心者の方にとっては、狭い船上での取り回しに注意が必要ですので、全て8ft以下の長さのロッドをご紹介してあります。
Daiwa:アウトレイジ C C79-3
先ずは、DaiwaのアウトレイジC C79-3をご紹介します。
PE2~3号で、40gクラスのプラグや60gクラスのタングステンジグにキャスティングに最適なモデル。
オーバーヘッドでのボートキャスティングや乗合船でのアンダーキャストのしやすさを追求したモデルで、大型サワラやシイラ、カツオ狙いに加え、メジロやブリなどのナブラ打ちにも対応するロッドです。
【スペック】
●レングス:7’9”(2.36m)
●仕舞寸法:1.78m
●自 重:230g
●ルアーウエイト:MAX60g
●継数:2
●価格:44,300円
Shimano:グラップラー タイプC S76ML
次は、Shimanoのグラップラー タイプC S76ML をご紹介します。
適合ルアーウェイトはMAX80g、適合PEラインはMAX4号です。
ターゲットサイズはブリ・ヒラマサで最大10kg+α、マグロ類で20kg+αを想定してあり、カツオ、サワラ、シイラほか回遊魚にも最適なオールラウンドモデルです。
【スペック】
●レングス:7’6”(2.29m)
●仕舞寸法:1.83m
●自 重:229g
●ルアーウエイト:MAX80g
●継数:2
●価格:35,000円
Daiwa:アウトレイジBR C C80-4
次は、DaiwaのアウトレイジBR C C80-4のご紹介です。
PE3~4号、160mm程度のプラグで狙うヒラマサやブリを始めとした近海青物全般に対応するマルチキャスティングモデル。
軽量ブランクとしなやかなティップはミドルサイズのプラグのロングキャストのから操作性も快適で、
オーバーヘッドキャストだけでなく、アンダーキャストもしやすいモデルす。
【スペック】
●レングス:8’0”(2.44m)
●仕舞寸法:1.84m
●自 重:256g
●ルアーウエイト:MAX80g
●継数:2
●価格:33,000円
Shimano:グラップラーBB タイプC S710ML
次は、ShimanoのグラップラーBB タイプC S710MLをご紹介します。
オフショアゲーム専用に開発されたハイパフォーマンスロッドグラップラーBBのキャスティングモデルです。
オーバーヘッドキャストはもちろん、アンダーハンドキャストもしやすい、非常にバランスに優れたロッドで、初心者のデビューロッドには最適なロッドの一つです。
【スペック】
●レングス:7’10”(2.21m)
●仕舞寸法:1.82m
●自 重:232g
●ルアーウエイト:MAX80g
●継数:2
●価格:24,600円
メジャークラフト:クロステージ CRXC-762ML
最後は、メジャークラフトのクロステージ CRXC-762MLをご紹介します。
シイラや中型回遊魚に最適でオールラウンダーなキャスティングゲームモデルです。
扱いやすいレングス設定で、ップウォーターからジグまで投げられる許容範囲の広さが特徴です。
完全2ピースで持ち運びしやすく、購入しやすい価格も魅力のロッドです。
【スペック】
●レングス:7’6”(2.21m)
●ルアーウエイト:MAX60g
●継数:2
●価格:16,280円
スピニングリール
リールは、ソルトウォーター用のスピニングリールで、PEラインの2.5号~3.0号が最低でも300m巻ける6000番~10000番の大きさがおすすめです。
また、10kgを超えるブリの引きは強烈ですので、それを受け止めるだけの強度のある頑丈なアルミ合金などで出来ている金属製のボディーのものが必須と考えます。
また、様々なルアーに、いろんなアクションを加えて狙いますので、ギア比はハイギアのものが操作がしやすくおすすめです。

おすすめのスピニングリール
Shimano:ストラディックSW 8000HG
先ずは、ShimanoのストラディックSW 8000HGのご紹介です。
上位機種に引けを取らないパワーとタフネスさを兼ね備え、秀逸な防水性能を装備したリールです。
5000番~10000番の各モデルにはXタフドラグを搭載し、耐久性・放熱性・最大ドラグ力でスペックアップを実現したリールです。
【スペック】
●自重・・・・・・・665g
●ギア比・・・・・・5.6
●最大巻上長・・・・107cm
●糸巻量(PE)・・・3号-410m、4号-300m
●最大ドラグ力・・・16kg
●価格:44,200円
Daiwa:カルディアSW 8000-H
次は、DaiwaのカルディアSW 8000-Hをご紹介します。
PE3号~4号前後を使用するオフショアジギング&キャスティングゲーム、ショア青物キャスティングゲームに適したモデルです。
トルクフルな巻き上げ力を備えるアイテム。水深が50mを超えるようなバーチカル・ドテラ流しでのジギングでの10kg級青物狙いにもおすすめのモデルです。
【スペック】
●自重・・・・・・・630g
●ギア比・・・・・・5.7
●最大巻上長・・・・110cm
●糸巻量(PE)・・・3号-410m、4号-300m
●最大ドラグ力・・・15kg
●価格:40,200円
ライン&リーダー
おすすめのライン
ラインはPEラインの2.5号~3.0号を300mほど巻いてあれば大丈夫ですが、2.5号の太さのPEラインは一部のメーカーにしかありませんので、3.0号を基本として大丈夫です。
VARIVAS:アバニ キャスティングPE マックスパワー X8
先ずは、バリバスのアバニ キャスティングPE マックスパワー X8をご紹介します。
大型プラグの連続キャストやタフなファイトにもへこたれない安心の高耐久性を誇り、スーパーフッ素の膜によりガイドとの摩擦抵抗が大幅に低減し、超ロングキャストを可能にします。
視認性に優れたホワイトカラーを採用しており、25m毎に施されたマーキングにより、飛距離を容易に把握することが可能です。
Shimano:ハードブル8+
耐摩耗性の向上と適度なハリとコシをもたせたPEラインです。
スピニングリールだけでなく、ベイトリールでも、バーチカルでも遠投でも、非常に守備範囲の広いPEラインです。
Seaguar:PEX8
伸びが少ないグランドマックスPEを採用した、8本組のPEラインです。
新ピッチマーキングを採用し視認性を徹底追求した、コストパフォーマンスに優れた製品です。
おすすめのリーダー
リーダーに関しては、ナイロンリーダーをおすすめします。
その理由は、ナイロンの柔らかさにより、スピニングリールの弱点でもある巻き癖が付きにくいからです。
太さについては8号が個人的にはおすすめで、あまり太過ぎると、キャスティングの際に巻き癖が付いたリーダーが、ロッドのガイドに当たって抵抗が増し、飛距離が伸びないからです。
VARIVAS:VEP ショックリーダー [ナイロン]
先ずは、VARIVASのVEP ショックリーダー [ナイロン]をご紹介します。
ナイロンの適度な伸びに、抜群の耐摩耗性能をプラスしたショックリーダーで、素材は通常の約20倍という超耐摩耗性能を誇るVEP製法ナイロンを使用しています。
Shimano:オシア ナイロンキャスティングリーダー
次は、Shimanoのオシア ナイロンキャスティングリーダーをご紹介します。
ナイロンならではのソフトな風合いを保ちつつ、初期伸度を抑え、フッキング時のパワーロスを軽減します。
純度の高い材料を使用することで、高い透明性が維持されており、白濁しづらいことも特徴です。

青物攻略のカギはルアー選びと誘い方
ナブラや鳥山が発生している場合に使用するルアーや、その操作方法についてご紹介します。
なお、操作方法は、あくまでもターゲットである青物が、表層付近でベイトを捕食している場合などの、トップウォーターでの操作の仕方になります。
ポッパー
オフショア用ポッパーは、高い遠投力と水面での大きなポップ音とスプラッシュ、そして荒れた海面でも安定したアクションが特徴です。
青物、シイラ、GTなどの大型魚に効果を発揮し、水面直下の広い範囲にいる魚を誘い出します。
長さは、120mm~180mm程度が使いやすいと思います。
【ポッパーの基本的な操作方法】
ポッパーの操作方法は、ポッパーのカップで水を受けて「ボコン」という音と泡を発生させ、ターゲットのベイトの捕食音と泡によるシルエットぼかしで青物を誘います。
その後、適切な秒数(目安は2秒程度)のポーズを挟み、アクションの繰り返しでリアクションバイトを狙うのが効果的です。
過度なアクションを避け、ロッドの自重を活かした操作が基本です。
【ポッパーが有効な状況】
ポッパーが有効なのは、魚が水面や浅い層を意識している時で、特にナブラやボイルが発生している時に特に効果を発揮します。
また、特にナブラなどが発生していなくても、ターゲットが水面付近を意識している場合や、浮いている場合などは、ポッパーが有効な場合があります。
逆に言うと、ターゲットが中層や底付近にいて、上を意識していない場合は、ポッパーの出番は無いという事になります。
ペンシルベイト
オフショアで使うペンシルベイトは、水面に浮くトップウォータールアーの一種で、細長い鉛筆状の形状が特徴です。
ドッグウォークと呼ばれる左右への首振りアクションや、ダイビングと呼ばれる潜る動きで小魚を演出し、広範囲の魚を誘い出すことができます。
【ペンシルベイトの基本的な操作方法】
ペンシルベイトを操作するには、①水面で首を振らせるドッグウォーク、②強いアピールで潜らせるダイビング、③食わせの間を与える浮上アクションの組み合わせが重要です。
ロッド操作で糸のテンションを操作することが重要で、状況に応じて誘い方やルアーの泳がせ方を変え、魚を水面へ引きつけ、食わせの間を与えてバイトに持ち込みます。
【ペンシルベイトが有効な状況】
ペンシルベイトが有効な状況は、大型の青物が表層で捕食している時で、特に朝マズメや夕マズメの時間帯、そして青物が活発に表層を意識している状況に有効です。
水面での派手なアクションは、青物の捕食本能を刺激し、ポッパーと同様に、ナブラやボイルなどが発生している場合にも有効です。
ミノー
オフショアで使うミノーは、魚へのアピール力が高いこと、広範囲を効率的に探れること、そして高速巻きでも安定した泳ぎを維持できることが特徴です。
ベイト(小魚)を模倣した立体的な形状で強い波動を生み出し、魚の側線にアピールして捕食を誘います。
また、高い遠投性能と安定したアクションにより、青物などの大型魚を効果的に攻略できます。
【ミノーの基本的な操作方法】
ミノーを使う際の基本的な操作方法は、一定スピードのただ巻きが基本ですが、状況に応じてトゥイッチングやジャークでイレギュラーな動きを加えて誘うのが効果的です。
高速リトリーブで逃げ惑う小魚を演出したり、ロッドを操作してミノーにスライドやダートをさせてパニックになったベイトフィッシュを演出したりすることで、魚を誘き寄せます。
【ミノーが有効な状況】
ミノーが有効な状況は、青物が水面を意識していたり、ボイルしている姿が見えるが、ポッパーやペンシルに反応が悪い場合などに有効です。
トップに反応しない時に、水面直下や、水面下数mをミノーで誘いを掛けます。
バイブレーション
オフショアで使うバイブレーションは、遠投性と沈下能力、そしてアピール力の高さが特徴です。
薄型ボディと素材によって空気抵抗が少なく飛距離を稼げ、重さで沈下能力も高く、ターゲットのいるレンジを素早く狙えます。
小刻みな振動とフラッシングで魚を誘い、水深のある深い場所や広範囲の魚を効果的に探るのに適しています。
【バイブレーションの基本的な操作方法】
バイブレーションの操作方法は、ナブラが発生している場合は中層まで底まで落とし、ゆっくりとリールを巻きながら振動を伝える「ただ巻き」が基本です。
特に青物狙いでは、ただ巻きの合間に高速巻きでアピールし、低速巻きで小魚の蹴伸びを演出してバイトを誘うテクニックが有効です。
また、ロッドを小さく動かしてリフト&フォールを行い、食わせの間を作ることも重要です。
【バイブレーションが有効な状況】
バイブレーションが有効なのは、遠投が必要な状況や、中層付近を攻めたい時、強い波動で広範囲にアピールしたい時などです。
特に、重い金属製で深場や広範囲を狙える特性を活かし、様々な魚種を狙えるのも魅力です。
メタルジグ
オフショアキャスティングで使用するメタルジグの特徴は、遠投性能が高く、魚種や状況に合わせて様々な重さ・形状・素材が選べる点です。
特にPEライン使用で空気抵抗が少ないため遠くへ飛ばしやすく、金属製であるため沈降が速く深い場所や広範囲を探るのに適しています。
また、重心位置や形状の工夫により、スライドアクションやバタバタとした動きなど、ターゲットを魅了する多様なアクションを演出します。
【メタルジグの基本的な操作方法】
トップウォーターでのメタルジグ操作の基本は、キャスト後にゆっくりと一定のスピードでリールを巻き、弱ったベイトを意識したただ巻きが基本です。
または、リールを巻くと同時にロッドを上下に動かすワンピッチジャークという方法を使い分け、表層付近を探りながら誘います。
【メタルジグが有効な状況】
メタルジグが有効な状況は、様々なレンジ(水深)を探りたい場合や、遠投して広範囲を探りたい場合に有効です。
水面から底付近までオールラウンドに使えるため、個人的には大好きなルアーで、何時でもキャストできるようにスピニングタックルに常にセットしてあります。
青物がヒットするポイントの見極め方
青物の攻略は「潮」と「ベイト」が重要になります。
【狙い目】
●鳥山やナブラが立っている場所。
●潮目。
●魚探にベイトの反応が出ているレンジ。
●潮が動き始める「潮変わり」。
これらの条件に合致する場合は、キャスティングで青物を狙うチャンスですので、是非チャレンジしてみて下さい。

バラシを防ぐ!フッキングとファイトの基本
青物のパワーは想像以上で、ドラグ設定と掛けた後の対応が釣果を左右します。
ドラグ設定
ドラグ設定は、一般的には使用するPEラインの強度の約1/3程度に設定しておき、初期の強い突っ込みを耐え凌ぎます。
設定が弱すぎると一気に走られてバックラッシュしたり、また強すぎると最初の突っ込みに際にラインブレイクや最悪はロッドの破損につながりますので注意して下さい。

フッキング
フッキングは「一瞬のためらいが命取り」になりますので、ルアーが消えたり、アタリがあったら即アワセを入れます。
スロージギングのように底を狙っている際に、ジグが根に触れた際にアワセを入れて、思いっきり根掛かりしてしまう、などという事はありませんので、ためらわずにアワセを入れて下さい。
ファイト
ファイト中はロッドを立てすぎず、ドラグを活かして一定テンションを維持し、体全体で魚の引きを受け止めます。
魚が弱ってきたら、ポンピングで徐々に魚を浮かせ、距離を詰めていきます。
また、浅場で青物を掛けた場合、根に突っ込まれてラインブレイクする危険性があるため、時には強引に浮かせる覚悟も必要です。
魚を水面付近まで寄せてきた時に、一気に船底に入られる事もあり、ラインブレイクする危険性もあるため、ロッドワークによって魚を引きはがします。

ランディング
魚を船縁まで寄せたら船長の指示に従って、タモやギャフを使ってランディングします。
船縁で魚が最後の抵抗を見せる場合がありますので、ランディング完了まではラインテンションを緩めることなく、最後まで落ち着いて対応します。
初心者が失敗しやすいポイントと対策
焦 り
初心者の方に最も多く見られるのが「焦り」によるトラブルです。
ナブラが発生し、焦ってキャストして他の釣り人のラインとクロスさせてしまい、おまつりしてしまったり、キャストミスを繰り返したりしますので、まずは焦らずに冷静に対処する事が大事です。
集中力の低下
ただただやみ雲にルアーをキャストし、疲れてしまって集中力が無くなる方を見る事がありますが、大事なのはキャストの数ではなく、タイミングを見極める事です。
ラインブレイク
ラインとリーダー、リーダーとルアーの結束が甘くて、ファイト中にラインブレイクする場合がありますので、確実に結束出来るように普段から練習する事をおすすめします。

まとめ:青物キャスティングで最高の1本を手にするために
今回は、オフショアキャスティングで青物を攻略する方法についてでしたが、いかがでしたか?
オフショアキャスティングは「自然との駆け引き」と「一瞬の判断」が勝負の釣りですので、正しいタックル選びと誘い方、そして“間”を取る冷静さがあれば、誰にでもチャンスがある釣りです。
あなたがキャストしたルアーに、あの強烈な水柱スプラッシュが立ちのぼり、魚の強い引きを全身で感じながら、大物を釣り上げる日も夢ではありません。
是非一度、チャレンジしてみてはいかがですか?
それではまた!



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