
スロージギングで両軸リールを選ぶとき、「ハイギアとローギアはどちらを選べばいいの?」と迷う人は多いのではないでしょうか。
リールのギア比は、単純に「ハイギアのほうが性能が高い」「ローギアのほうがパワーがある」と考えてしまいがちですが、実際にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
スロージギングでは、ジグをゆっくり操作することが多いため、「それなら巻き取りが遅いローギアのほうが向いているのでは?」と思うかもしれません。
しかし、実際のスロージギングでは、ジグを操作している時間だけでなく、フォール中のラインスラックを回収したり、魚がヒットした後に素早くラインを巻き取ったりする場面もあります。
そのため、近海のスロージギングを想定した場合、最初の1台として選ぶなら「ハイギア」をおすすめします。
一方で、深場で重いジグを使用する場合や、巻き上げ時の軽さを重視する場合などは、ローギアが有利になることもあります。
この記事では、スロージギング用両軸リールのギア比について、初心者にも分かりやすいように、
【この記事で分かる事】
◆ そもそもギア比とは何なのか
◆ ローギア・ノーマルギア・ハイギアの違い
◆ ハイギアとローギアでは何が変わるのか
◆ なぜスロージギングではハイギアがおすすめなのか
◆ どんな場合にローギアが向いているのか
◆ 自分に合ったギア比の選び方
◆ おすすめのハイギアリール
について詳しく解説します。
「ハイギアとローギア、結局どっちを買えばいい?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
●スロージギングリールの基本的な選び方についてはこちら⇩

●スロージギングの基本的な釣り方はこちら⇩

【結論】スロージギングには「ハイギア」が圧倒的におすすめ!
結論を申し上げますと、スロージギングにおいて特別な理由がない限り「ハイギアHG(エクストラハイギアXG)」を選ぶべきということです。
「スロー」という言葉のイメージから、「ゆっくりジグを動かす釣りだから、ゆっくり巻けるローギア(パワーギア)の方が合っているのでは?」と考えてしまう方も少なくありません。
しかし、ここがスロージギングにおける最大の勘違いポイントでもあります。
スロージギングの「スロー」とは、リールをゆっくり巻くことではなく、「ジグが水中でフォールするまでの滞空時間を長く作り出すこと」、そして「棚で細かくジグをスローに刻んで見せる」ことを意味しています。
ジグを跳ね上げ、横を向かせ、魅惑的なフォールを生み出すためには、ロッドの反発力と同時に「素早く正確に糸フケ(ラインの弛み)を回収する力」が絶対に欠かせません。
この糸フケの回収能力において、1回転あたりの巻き取り量が大きいハイギアリールが圧倒的なアドバンテージを発揮するのです。
もちろん、ハイギアには「負荷がかかったときに巻きが重くなる」というデメリットもありますが、それ以上にスロージギングの釣果を左右する決定的なメリットが詰まっています。
以上により、迷ったら「ハイギア」を選択しておけば、間違いありません。
ただし、「ハイギアを選べば絶対に正解」というわけではありません。
水深が深くなり、250g、300g以上といった重量級ジグを多用する場合には、ローギアの巻き上げの軽さが大きなメリットになります。
つまり、「近海で幅広く使いたい → ハイギア」「深場・重量級ジグ・巻き上げの軽さを重視 → ローギア」と考えると分かりやすいと思います。
また、同じ「ハイギア」でも、リールのサイズやスプール径によって実際の巻き取り量は異なります。
そのため、リールを選ぶ際には「HG」「XG」といった表記だけで判断せず、最大巻上長(ハンドル1回転あたりの巻き取り量)も確認することが重要です。
●スロージギングリールの糸巻き量とドラグ設定についてはこちら⇩


そもそもリールの「ギア比」とは?基礎知識を解説
まずは基礎知識として、ギア比とは一体何を表している数字なのか、そして釣りにどのような影響を与えるのかを分かりやすく解説していきます。
【リールのギア比とは】
リールのスペック表に必ず記載されている「ギア比(Gear Ratio)」。
これは、「リールのハンドルを1回転させたときに、スプール(糸を巻く筒)が何回転するか」を示す数値です。
例えば、ギア比が「6.3:1」と表記されていれば、ハンドルを1回回すとスプールが6.3回転することを意味します。
この数値が大きければ大きいほど「ハイギア」、小さければ「ローギア(パワーギア)」と呼ばれます。


自転車のギアをイメージすると分かりやすい
ギア比を理解するには、自転車をイメージすると分かりやすいと思います。
自転車には、坂道を上るときにペダルを軽く回せる「軽いギア」と、平坦な道や下り坂でスピードを出しやすい「重いギア」があります。
リールも基本的な考え方は似ています。
自転車で坂道を登るとき、ギアを「軽いギア(ローギア)」に切り替えますが、そうすると足の力は軽くなりペダルはスイスイ回りますが、進む距離は短くなります。
逆に、平坦な道でスピードを出したいときは「重いギア(ハイギア)」に入れ、一漕ぎでグンと前に進みますが、ペダルを踏み込む力は強くなります。
つまり、「ローギア=巻き上げの軽さを重視」「ハイギア=ライン回収の速さを重視」と考えると理解しやすいと思います。
ただし、リールの場合はギア比だけで巻き上げの軽さやパワーが決まるわけではありません。
ギアの大きさ、ボディサイズ、スプール径、ハンドル長、ドラグ性能など、さまざまな要素が関係しますので、「ローギアだから必ず楽」「ハイギアだから必ず重い」と単純に考えないことも大切です。
巻き取り量(最大巻上長)との関係
ギア比を理解する上で、もう一つ絶対に知っておくべき数値が「最大巻上長(巻き取り量)」です。
これは、リールのハンドルを1回転させた際に、何センチのライン(釣り糸)を巻き取ることができるかを示す数値です。
例えば、Shimanoの代表的なオフショアベイトリール「オシアジガー」1500番シリーズの、PG・HG・XGの3種類のギア比で比較してみました。
| モデル名 | ギア比 | 最大巻上長 | 特 徴 | ||||||||||||
| オシアジガー1500PG | 5.1 | 78cm | パワー重視(ローギア) | ||||||||||||
| オシアジガー1500HG | 6.4 | 97cm | スピード・回収重視のバランスに優れる | ||||||||||||
| オシアジガー1500XG | 7.3 | 112cm | 超速回収(エクストラハイギア) | ||||||||||||
同じボディサイズのリールであっても、ギア比が異なるだけでハンドル1回転あたり約20cm〜30cm以上もの差が生まれます。
水深100mのポイントでジグを動かす際、ハンドルを50回転させたとすると、PGでは約39mしか回収できないのに対し、HGでは約48.5m、XGでは約56mも回収できる計算になります。
この「たった1回転で20cm以上異なるラインの巻き取り量」が、スロージギングの操作性に決定的な差を生み出します。
●リールのレベルワインド機構の詳しい解説はこちら⇩


リールのギア比の種類(PG・ノーマル・HG・XG)
リールのギア比は、一般的に大きく4つのカテゴリーに分類されますが、HGとXGについては今回は同じ種類として扱っています。
これは、メーカーによってHGと表記されていても、実際には他のメーカーのXGと同等の最大巻上長のリールもあるため、同じ種類として扱います。
ローギア(PG)
ローギアとは、一般的にギア比が4.8~5.4以下程度のものを指します。
特徴としては、「トルクが非常に強く、重いものを軽い力で巻き上げる」ことができます。
PGの主な特徴は以上の通りとなります。
スロージギングでは、深場から重量級のジグを回収するときや、大型魚とのファイトで強い負荷が掛かる場面がありますが、そのような場合には適しているという事になります。
ネットでは、スローな誘いをするスロージギングが適しているという記事を見掛ける事があります。
しかし個人的には、巻き上げ速度が遅いため、様々な誘い方をする必要があるスロージギングでは、パワーギアの場合応用が利かず、必ずしも適しているとは言えないと思います。
PGが得意とするのは、一定の速度でゆっくりと誘う「タイラバ」などに適していると思います。

ノーマルギア
ノーマルギア(ミドルギア)は、一般的にはギア比が「5.5〜6.1前後」のものを指します。
特徴としては、「パワーとスピードのバランスが取れた万能タイプ」です。
ノーマルギアの特徴としては、PGとこれから紹介するHG(ハイギア)・XG(エクストラハイギア)の中間的な位置付けとなり、巻き上げ速度と巻上げ力のバランスに優れたリールと言えます。
ハイギア&エクストラハイギア
一般的にはギア比が「6.2〜7.0以上」のものを指し、スロージギングにおいて現在の主流となっているタイプです。
特徴としては、「1回転で巻ける糸の量が多く、ハイスピードな展開を得意」とします。
以上がHG&XGの特徴です。
PGの場合は、普通に巻いても巻き上げが遅いので、早く巻き取りたい時はハンドルを早く巻く必要がありますが、早くハンドルを巻くのは意外に大変です。
しかしHG&XGの場合は、普通に巻いても巻き上げが早いため、ゆっくりとした巻上げスピードで誘いを掛けたい場合は、ハンドルをゆっくり巻くだけで済みます。
様々なアクションを行うスロージギングの場合には、様々な巻上げスピードでいろんなジグアクションを演出できるHG&XGが適していると言えます。
また、巻き重りに関しては、現在はロングハンドル化されていることもあり、釣りをしていてもほとんど気にならないレベルだと個人的には思います。
●リールのカウンターについての詳しい記事はこちら⇩


【徹底比較】ハイギア vs ローギア
ここまでギア比の基本を説明しましたが、初心者の方が知りたいのは「実際の釣りでは何が違うのか」という部分だと思いますので、ハイギアとローギアの特徴を比較してみました。
| 比較項目 | ハイギア | ローギア(パワーギア) | |||||||||||
| ライン回収スピード | ◎ | △ | |||||||||||
| ラインスラッグの回収スピード | ◎ | △ | |||||||||||
| ジグに回収スピード | ◎ | △ | |||||||||||
| ジグの操作性 | 〇~◎ | △~〇 | |||||||||||
| 巻上げの軽さ | 〇 | ◎ | |||||||||||
| 重量級ジグの扱いやすさ | △~〇 | ◎ | |||||||||||
| 深場での扱いやすさ | 〇 | 〇~◎ | |||||||||||
| 手返しの良さ | ◎ | △~〇 | |||||||||||
| 汎用性 | ◎ | △~〇 | |||||||||||
| 初心者の最初の一台 | ◎ | △~〇 | |||||||||||
※実際の性能はリールのサイズやギア設計、ハンドル長などによって異なります。

最大の違いはハンドル1回転あたりの巻き取り量
最も分かりやすい違いが、ハンドル1回転あたりのラインの巻き取り量です。
前述しましたが、ハイギアは、基本的にローギアより1回転で多くのラインを回収できます。
例えば、ジグをフォールさせた後にラインが大きくたるんだ場合、ハイギアなら少ないハンドル回転でラインを張った状態に戻せます。
スロージギングでは「落として、ラインを回収して、また落とす」という動作を繰り返すことが多いため、この差は意外と大きなものになります。
●オシアジガーとFカスタムについて詳しく知りたい方はこちら⇩

スロージギングにはハイギアがおすすめ
ここからは、本記事の中核となる「なぜスロージギングではローギアではなく、ハイギアが絶対に推奨されるのか」という理由を、実釣の視点から以下の5つのポイントに分けて詳しく解説します。
【ハイギア推奨理由】
①:ラインスラックの素早い回収
②:ジグの移動距離をコントロールしやすい
③:着底からの立ち上がりの速さ
④:潮流の抵抗を感じやすい
⑤:汎用性の高さ
① ラインスラックの素早い回収(ジグを横に向けやすくなる)
スロージギングにおける最大のキモは、「ジグをいかに水中で横に向かせるか(水平姿勢を作れるか)」にありますが、魚の食い気の多くは、ジグが横を向いてフワッとフォールする瞬間に集中するからです。
【ジグを横に向かせるための基本動作】
◆ ロッドを大きくシャクリ上げ、ロッドの反発力でジグを上方に弾き飛ばす
◆ 弾き飛ばされたジグが自重で横を向こうとする際、ラインに弛み(糸フケ)が生じる
◆ 糸フケを素早く巻き取ってラインのテンションを張り、次の入力に備える
もしここでローギアのリールを使っていると、シャクった後の糸フケを回収するスピードが追いつかない場合があります。
糸フケが残ったままだと、ジグに力がダイレクトに伝わらず、ジグが横を向く前に垂直に素通りして落ちてしまいます。
ハイギアリールであれば、ハンドルを半回転〜1回転させるだけで「パッ」と素早く糸フケを回収できます。
常にジグとリールがラインを介して繋がった状態を作れるため、意図した通りにジグを横に向けさせることができるということです。
② ジグの移動距離をコントロールしやすい(刻むピッチの調整)
スロージギングでは、ターゲットの活性や潮の速さに合わせて、ジグを動かす幅(ピッチ)を細かく調整します。
【刻むピッチの例】
◆ ワンピッチジャーク: ハンドル1回転につき1回シャクる
◆ ハーフピッチジャーク: ハンドル1/2回転につき1回シャクる
◆ クォーターピッチジャーク: ハンドル1/4回転につき1回シャクる
例えば、遊泳力の低い根魚などを狙う場合、ヒットゾーンである海底付近を「1/4回転刻み」などの非常に細かいピッチでじっくり攻める必要があります。
ハンドル1回転の巻き取り量が大きいハイギアリールでは、「ハンドルをどれくらい回したか」によるジグの移動距離のコントロールが圧倒的にやりやすくなります。
「ハンドルをほんの少しピッと回すだけ」でジグを数十センチ跳ね上げられるため、狭いレンジ(棚)の中でジグのアクション回数を劇的に増やすことができます。
巻き取り量の少ないローギアでは、同じ移動量を出すためにハンドルを大きく回さざるを得ず、細かなピッチ調整が難しくなります。
③ 着底からの立ち上がりが早い
スロージギングにおいて、最もバイト(アタリ)が集中する瞬間の一つが「フォール後の立ち上がり」または「フォール中」です。
フォール中にジグを追ってきた根魚や真鯛は、ジグが底に着いた瞬間に見切るか、あるいは動き出した瞬間に飛びついてくることが多くあります。
そのため、着底したら一刻も早く糸フケを回収し、立ち上がりの最初のアクションを起こさなければなりません。
ローギアリールでは着底後の糸フケ回収に数秒のタイムラグが発生し、その間にジグが海底で倒れ込んで魚に見切られたり、根掛かり(根にフックが引っかかる事故)を起こしたりします。
ハイギアのリールであれば、着底の瞬間にハンドルを1〜2回「クッ」と回すだけで即座にラインが張り、着底と同時にジグを跳ね上げることができます。
そのため、根掛かり回避率を高め、貴重なバイトチャンスを逃さないためにも、立ち上がりの速いハイギアが不可欠です。

④ 潮流の抵抗を把握しやすい
「ハイギアは巻きが重いのがデメリット」と思われがちですが、実はこの「巻き抵抗の変化」こそが、海中の情報を探る最高のセンサーになります。
スロージギングの上級者は、リールのハンドルを回す際の手元の重さ(抵抗感)で、以下のような海中の変化を感じ取っています。
【巻きの抵抗の変化】
◆ 「急に巻きが重くなった(=潮目に入った、ジグが正しく水をつかんでいる)」
◆ 「急にハンドルが軽くなった(=魚がジグを食い上げて糸フケが出た)」
◆ 「二枚潮のためか、ラインが引っ張られている感覚がある」
巻き上げパワーの強いローギアリールは、海中の抵抗に関わらずグイグイ巻けてしまうため、こうした繊細な「水圧の変化」や「微小な食い上げアタリ」が手元に伝わりにくくなります。
適度な巻き抵抗を感じられるハイギアリールだからこそ、潮の変化を敏感に察知できるのです。
⑤ 汎用性の高さ
一般に近海と言われる海域でスロージギングを始める場合、最初から極端な深場や重量級ジグだけを想定する人はそれほど多くありません。
水深やターゲット、ジグ重量がある程度変化することを考えると、ライン回収速度に優れるハイギアのほうが使いやすいし、いろんな場面で応用が利きます。
そのため、「まずは最初の1台を買ってスロージギングを始めたい」という初心者には、ハイギアをおすすめします。
●意外と大事なリールのハンドルについてはこちら⇩


【補足】ローギア(パワーギア)が使われるシチュエーションとは?
ここまでハイギアの優位性を解説してきましたが、「では、なぜメーカーはローギア(PG)モデルを作り続けているのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
実は、以下のような特殊なシチュエーションにおいては、ローギアが圧倒的な威力を発揮します。
【ローギアが有利なシチュエーション】
①:水深300mを超える「超深海スロージギング」
500g〜1kg近い超重量級ジグを使う強大な水圧がかかる世界では、ハイギアだと人間の腕力だけではハンドルを回すのが非常に困難になります。
体力の消耗を抑え、確実に巻き上げるためにはPGが必要になります。
②:20kg〜50kgオーバーの超大型カンパチやキハダマグロ狙い
ヒット後に魚の強力な引きと真っ向勝負をする際、ギアの噛み合いが強くリール本体へ負担がかからないPGモデルが有利になります。
③:完全なタダ巻き(青物の高速巻きやタイラバ)
シャクリを入れず、リールの回転だけでルアーを見せて食わせる釣り方の場合、巻きスピードがブレにくいローギアが有利になることがあります。
つまり、近海〜中深場(水深50m〜200m前後)で青物、根魚、タチウオ、ヒラメ、アカムツなどを狙う一般的なスロージギングであれば、ローギアの出番はほぼなく、ハイギアを選んでおくのが揺るぎない正解となります。
●スロージギングの電動ゲームについてはこちら⇩


ハイギアリールの選び方(レベルワインダーの有無)
スロージギング用のハイギアベイトリールを探すと、「レベルワインダー(ラインをスプールに均一に巻き取る誘導ガイド)」がついているモデルと、ついていないモデルの2種類が存在することに気づくはずです。
どちらを選ぶべきかは、狙う水深やターゲットの大きさによって明確に分かれます。
【レベルワインダー付き】
◆ メリット
ラインが自動で均一に巻けるため、ラインが片寄ってスプールに巻かれることが無い。
カウンター付きのリールもある。
◆ デメリット
レベルワインダーの摩擦抵抗により、若干落下速度が落ちる。
構造が複雑になるため堅牢性に若干劣る。
◆ 向いている釣り
水深100m以浅の近海や、ライトスロージギング等。
【レベルワインダー無し】
◆ メリット
構造が簡単なため高剛性で高耐久。
ラインの放出抵抗が無いため落下が速い。
◆ デメリット
指でラインを左右に均一に整えながら巻くための慣れが必要。
◆ 向いている釣り
近海~中深場、大型青物・大型根魚等に対応。
初心者の方で、まずは水深100m前後の近海スロージギングからスタートする場合は「レベルワインダー付き」がストレスなく扱えておすすめです。
将来的にカンパチ狙いや中深場のアカムツ、トンジギ(トンボマグロジギング)にも挑戦したいと考えている方は、最初から「レベルワインダー無し」に慣れておくとステップアップがスムーズになります。
●スロージギングにはベイトリールが最適と言われる理由はこちら⇩


おすすめのハイギアリール
ここからは、スロージギングで圧倒的人気を誇る、間違いないおすすめのハイギアリールを「レベルワインダー付き」と「無し」に分けてご紹介します。
まずは、糸巻きのトラブルが少なく、近海ジギングで大活躍するレベルワインダー付きモデルからご紹介します。
シンクロレベルワインダー付きハイギアリール
Shimano:オシアコンクエスト
先ずは、Shimanoの「オシアコンクエスト」300XG・301XGをおすすめします。
スロージギングアングラーから「近海最強のレベルワインダー付きリール」として絶大な信頼を集めているリールです。
金色に輝く鍛造高剛性ボディ(HAGANEボディ)と、シマノが誇る超精密ギア「マイクロモジュールギア」を搭載。ハイギアでありながら、まるでローギアのようなシルキーで滑らかな巻き心地と強力な巻き上げパワーを両立しています。
「エクストラハイギアの巻きの重さを全く感じさせない」非常に秀逸なリールであり、PE1.5号〜2号を使用した近海の青物、ヒラメ、根魚狙いには持って来いの選択肢となります。
【オシアコンクエスト 300XG/301XG】
◆ 自重:355g
◆ ギア比:7.5
◆ 最大巻上長:101cm
◆ 最大ドラグ力:7.0kg
◆ 糸巻き量:1.5-500, 2-380, 3-250
◆ ハンドル長:75mm
◆ 定価:61,300円
Shimano:オシアコンクエストCT
次もShimanoの製品で、「オシアコンクエストCT」の300XG・301XGをご紹介します。
前述のオシアコンクエストに、「デジタルカウンター」と「フォールレバー」を標準装備したハイエンドカウンターリールです。
スロージギングでは、「ヒットした水深(タナ)」を正確に把握することが釣果を激変させますし、液晶カウンターにより、底取りや魚探の反応が出ているタナへ一発でジグを送り込むことが可能です。
さらにフォールレバーを使えば、フォールスピードを片手で自在にコントロールでき、ハイギアの巻き取り能力に加えて、フォールでの誘いも極めて有効になります。
【オシアコンクエストCT 300XG/301XG】
◆ 自重:395g
◆ ギア比:7.5
◆ 最大巻上長:101cm
◆ 最大ドラグ力:7.0kg
◆ 糸巻き量:1.5-500, 2-380, 3-250
◆ ハンドル長:75mm
◆ 定価:73,000円
Daiwa:ソルティガ IC(SJモデル)
次は、Daiwaの「ソルティガ IC」300H-SJ・300HL-SJ をご紹介します。
ダイワの両軸リール最高峰ブランド「ソルティガ」の名を冠した、高性能カウンター付きベイトリールです。
次世代ベイトテクノロジー「HYPERDRIVE DESIGN」を採用しており、初期の滑らかな巻き心地が極限まで長持ちする高耐久設計が魅力です。
ハウジング(外枠)の剛性が極めて高いため、大物がヒットしてリールに強い負荷がかかってもボディが歪まず、ハイギアでも力強く巻き上げることができます。
スロージギングにはPE1.2〜2号がしっかり巻ける300サイズのスロージギングモデル(SJ)がベストマッチします。
【ソルティガIC 300H-SJ/300HL-SJ】
◆ 自重:405g
◆ ギア比:7.3
◆ 最大巻上長:98cm
◆ 最大ドラグ力:10.0kg
◆ 糸巻き量:1.2-600 ・1.5-500 ・2-400
◆ ハンドル長:85~95mm
◆ 定価:74,000円
Daiwa:ソルティガ 300 300H・300HL
次は、Daiwaの「ソルティガ 300」300H・300HL をご紹介します。
「カウンターは不要ですが、レベルワインダー付きで強靭かつシンプルなリールが欲しい」というアングラーに最適なモデルです。
堅牢なアルミボディと超高精度ギアにより、圧倒的な巻き上げ効率を実現。
長めの専用ハンドルとノブが標準装備されているため、ハイギア特有の重さを最小限に抑えて快適にシャクリ続けることができます。
また、レベルワインダー付きリールでありながら、スプールロック機構を装備しているため、根掛かりの際にギアを傷める事なくラインを切ることが出来ます。
【ソルティガ300 300H/300HL】
◆ 自重:420g
◆ ギア比:7.3
◆ 最大巻上長:100cm
◆ 最大ドラグ力:10.0kg
◆ 糸巻き量:1.2-600 ・1.5-500 ・2-400
◆ ハンドル長:85~95mm
◆ 定価:65,900円
レベルワインダー無しのハイギアリール
続いて、深場狙いや大型青物との力勝負、本格的なスローピッチジャークを極めたいアングラーに愛される「レベルワインダー無し」の大型のハイギアリールです。
Shimano:オシアジガー
Shimanoの「オシアジガー」1500HG・1501HG をおすすめします。
スロージギングの世界で「世界標準」「絶対的基準」として君臨し続けているのが、シマノの「オシアジガー」です。
レベルワインダーを廃したシンプルな構造により、ドラグ性能、ボディ剛性、ライン放出性能の全てにおいて最高峰のリールと言えます。
深場から重いジグを引き揚げるときも、ボディがビクともしないためパワーロスがなく、ダイレクトに動力をジグへ伝達できます。
サイズは1500番(近海〜中深場)が近海のスロージギングにはおすすめです。
また、ギア比は「HG」と「XG]がありますが、ドラグ力が7.0kgと大きいハイギア(HG)がおすすめで、潮の速いエリアでも快適なジグ操作が可能になります。
【オシアジガー 1500HG/1501HG】
◆ 自重:405g
◆ ギア比:6.4
◆ 最大巻上長:97cm
◆ 最大ドラグ力:7.0kg
◆ 糸巻き量:2-500, 2.5-400, 3-320
◆ ハンドル長:73~85mm
◆ 定価:56,700円
Shimano:オシアジガーFカスタム
次もShimanoのリールで、「オシアジガーFカスタム」1500HG・1501HGをご紹介します。
オシアジガーの基本性能はそのままに、フォール操作を劇的に変える「フォールレバー」を標準装備したモデルです。
親指一本でレバーを操作するだけで、ジグのフォール姿勢や落ちるスピードを瞬時に調整可能です。
テンションフォールでのアタリを積極的に取っていくテクニカルなスロージギングで大きな威力を発揮します。
もちろんギア比はHG仕様であり、フォールで食わせた魚をハイギアの素早い巻き取りで瞬時にフッキングに持ち込むことができます。
【オシアジガーFカスタム 1500HG/1501HG】
◆ 自重:430g
◆ ギア比:6.4
◆ 最大巻上長:98cm
◆ 最大ドラグ力:7.0kg
◆ 糸巻き量:2-500, 2.5-400, 3-320
◆ ハンドル長:73~85mm
◆ 定価:62,900円
Daiwa:ソルティガ10(SJモデル)
最後は、Daiwaの「ソルティガ10-SJ」10H-SJ・10HL-SJ をおすすめします。
同社がスロージギング(SJ)専用にチューニングを施した、レベルワインダー無しの最高峰ベイトリールです。
軽量でありながら驚異的な剛性を誇り、内部の駆動ギアを極限まで大型化することで、ハイギア(ギア比6.3)でありながら、驚くほど軽い力でハンドルを回すことができます。
パーミングしやすいボディ形状になっており、レベルワインダーが無くても指でラインを均一に左右へ送るサミング操作が非常にやりやすい点も、初心者にとって嬉しいポイントです。
【ソルティガ10 10H-SJ/10HL-SJ 】
◆ 自重:465g
◆ ギア比:7.1
◆ 最大巻上長:107cm
◆ 最大ドラグ力:9.0kg
◆ 糸巻き量:1.5-650/2-500/3-300
◆ ハンドル長:85~95mm
◆ 定価:82,000円
●ロッドとリールのバランスについてはこちら⇩


【FAQ】両軸リールの「ギア比」に関するよくある質問
Q1:スロージギングにはPG・HG・XGのどれがおすすめですか?
一般的に近海(水深50~100m程度)と呼ばれるポイントで釣りをする場合、巻き取り速度とパワーのバランスが良い「HG(ハイギア)」をおすすめします。
スロージギングの場合、ジグを大きく持ち上げてフォールさせる動作を繰り返すため、一回転あたりの糸巻量をしっかり稼げるハイギアが適しています。
ラインスラック(糸ふけ)を素早く回収できる点も大きなメリットです。
Q2.:スロージギングにHG(ハイギア)が向いている理由は?
HG(ハイギア)は、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多く、ジャーク後のラインスラックを素早く回収できます。
さまざまなアクションを使い分けるスロージギングでは、操作性と手返しの良さが大きなメリットになります。
Q3:スロージギングでXG(エクストラハイギア)を使うメリットは?
XGは、HGよりさらに巻き取り速度が速いため、高速回収や速いテンポの誘いを得意とします。
特に青物狙いや、ラインスラックを素早く処理したい場面で活躍します。
ただし、HGよりさらに巻上げのパワーが必要になりますし、ドラグ力も落ちてしまうというデメリットもあります。
Q4:ギア比が高いリールは巻き上げが重くて疲れるのでは?
同じ条件なら、一般的に高ギアのほうが巻き上げは重くなります。
ただし、近年のオフショアリールは巻き上げ性能が高く、ロングハンドルを採用したモデルも多いため、単純に「HG・XG=疲れる」とは言い切れません。
Q5:ギア比とハンドル1回転あたりの巻き取り量は同じ意味?
厳密には同じではありません。
ギア比はハンドルを1回転したときのスプールの回転数を示す数字で、実際のライン回収量はスプール径などによって変わります。
そのため、リールを比較するときはギア比だけでなく「最大巻上長」も確認しましょう。
Q6:スロージギング初心者が最初の1台に選ぶなら何ギアがおすすめ?
HGを第一候補におすすめします。
PGほど回収が遅くなく、XGほど巻き取り速度が極端でもないため、近海スロージギングでさまざまな釣り方を覚えるのに向いていると言えます。
Q7:ギア比が違うと同じジグでもアクションは変わる?
変わります。
例えば同じハンドル半回転でも、巻き取り量の多いHG・XGのほうがラインを大きく回収できます。
そのため、ハンドル操作とジグの動きの関係もギア比によって変わってきます。
Q8:スロージギングでPG(パワーギア)を使うメリットは?
低いギア比によって、重いジグや大型魚とのファイトで軽い力で巻き上げやすいことがメリットです。
一方、1回転あたりの巻き取り量が少ないため、ライン回収に時間がかかりますし、手返しが悪くなります。
●スロージギングリールのドラグシステムについてはこちら⇩


ギア比のまとめ
本記事では、スロージギングにおける両軸リールのギア比選択について、ハイギアとローギアの違いや選び方を徹底解説しましたが、いかがでしたか?
最後に、記事の重要なポイントをまとめると、
◆ 結論:スロージギングには「ハイギア(HG)」または「エクストラハイギア(XG)」がおすすめ!
◆ 理由①:「糸フケ」を素早く回収し、ジグをしっかり横に向けさせることができる。
◆ 理由②: ハーフピッチやクォーターピッチなど、細かいピッチ調整が容易。
◆ 理由③: 着底直後の立ち上がりが早く、根掛かり回避やファーストバイトを逃さない。
◆ リールの選び方
水深100m以浅の近海=レベルワインダー付きハイギア(オシアコンクエスト、ソルティガICなど)
中深場・大型狙い=レベルワインダー無しハイギア(オシアジガー、ソルティガSJなど)
スロージギングは、リールを通じて海中のジグとダイレクトに繋がり、思い通りのアクションで魚に口を使わせるゲーム性の高い釣りです。
ハイギアリールという最高の武器を手に入れて、ターゲットとの駆け引きを存分に楽しんでみてはいかがですか。
●スロージギングタックルの選び方についてはこちら⇩







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