スロージギングリールのギア比はどれがいい?ハイギア・ローギアの違いと選び方

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 スロージギングの醍醐味の一つは、メタルジグを意図した通りに動かし、魚の食い気を誘発する「操作感」にあります。

 しかし、釣具店のリールコーナーに行くと、同じモデルでも「HG(ハイギア)」や「PG(パワーギア/ローギア)」といった表記があり、どちらを選ぶべきか立ち止まってしまう方も多いのではないでしょうか。

 「スロージギングなんだから、ゆっくり巻けるローギアの方がいいのでは?」 そう考えるのも無理はありません。

 しかし、結論から申し上げますと、現在のスロージギングにおいて最も汎用性が高く、個人的におすすめするのは「ハイギア」です。

 では、なぜハイギアが選ばれるのか。

 それは、スロージギング特有の「ジグを横に向かせるためのラインスラッグ(糸フケ)管理」と「情報収集能力」に直結するからです。

 本記事では、ギア比の基本概念から、「ハイギア」「ノーマルギア」「ローギア」それぞれのメリット・デメリット、そしてなぜスロージギングにはハイギアが不可欠なのかを、1つひとつ紐解いて解説します。

 この記事を読み終える頃には、自信を持って自分に最適なリールを選べるようになっているはずです。

 

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目 次

スロージギングにはハイギアがおすすめ

 まず最初に、スロージギング用リールを購入するなら、迷わず「ハイギア(HG)」または「エクストラハイギア(XG)」を選んでください。

 スロージギングは、ロッドの反発力を使ってジグを跳ね上げ、その後の「フォール(落下)」で魚を誘う釣りです。

 この一連の動作の中で、リールのギア比が担う役割は単に「糸を巻く」だけではありません。


【リールの役割】

ラインスラッグの回収能力

 ジグを跳ね上げた後に生まれる糸フケを素早く回収し、次のアクションへ移行するスピード感。

ジグの移動距離のコントロール

 ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いことで、少ない回転数でジグをしっかりと動かせる。

水中情報の解像度

 高いギア比は、水圧や潮の変化をハンドルから「重み」としてダイレクトに伝えてくれます。

 もちろん、ハイギアには「巻き上げが重い」という物理的なデメリットも存在します。

 しかし、それ以上に得られるメリットが、スロージギングという繊細かつダイナミックな釣りにおいては圧倒的なアドバンテージとなるのです。

 では、なぜそう言えるのか、まずは「ギア比」について深く掘り下げていきましょう。

おすすめのハイギア(エクストラハイギア)リール

 それでは、個人的におすすめするリールをご紹介します。

Shimanoオシアコンクエスト 300XG・301XG(シンクロレベルワインダー付き)

Shimanoオシアジガー 1500HG・1501HG(大型両軸リール)

Daiwaソルティガ IC 300H-SJ・300HL-SJ(シンクロレベルワインダー付き)

Daiwaソルティガ10-SJ 10H-SJ・10HL-SJ (大型両軸リール)

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そもそもギア比とは?

 そもそもギア比とは何なのかご説明します。


リールのギア比とは

 リールのスペック表に必ず記載されている「ギア比(Gear Ratio)」。

 これは、「リールのハンドルを1回転させたときに、スプール(糸を巻く筒)が何回転するか」を示す数値です。

 例えば、ギア比が「6.3:1」と表記されていれば、ハンドルを1回回すとスプールが6.3回転することを意味します。

 この数値が大きければ大きいほど「ハイギア」、小さければ「ローギア(パワーギア)」と呼ばれます。

 写真は、Yobo爺が使っているDaiwaソルティガIC 300HL-SJ で、リールに表示されているようにギア比は7.3ですので、ハンドル1回転でスプールが7.3回転するという事になります。

 ちなみによぼ爺は、右利きですが左ハンドルを使用しています。

自転車のギアをイメージすると分かりやすい

 リールのギア比を理解するのに最も適した例えは、変速機付きの自転車です。


低いギア(1速)

ペダルは軽い力で回せますが、たくさん漕がないと進みません。これはリールで言うところの「ローギア」です。

高いギア(6速)

 ペダルを漕ぐ力は必要ですが、一漕ぎでグンと前に進みます。これが「ハイギア」です。

巻き取り量(最大巻上長)との関係

 ギア比とともにチェックすべきなのが「最大巻上長(cm)」です。

 これはハンドル1回転で最大何センチの糸を回収できるかを示す値ですが、ギア比が同じ「6.0」でも、スプールの直径(サイズ)が大きければ、1回転で巻ける糸の量は多くなります。

 スロージギングでは、この「1回転で何センチ動かせるか」という感覚が、ジグを何メートル跳ね上げるかを計算する指標になるため、ギア比とスプール径の組み合わせは非常に重要です。

 ただし、スプールの径が大きければ必然的にリールも大きくなり、パーミングなどがしずらくなりますので、各メーカーともにバランスを考慮して設計しているものと思います。

 ハンドル一回転の巻上長さは「100cm程度」が個人的にはおすすめです。

 あまり多くても扱いにくいですし、80cm以下だと素早く糸ふけを取るのが大変ですので、「100cm程度」がちょうどよく感じます。

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ギア比の種類

 リールのギア比は、一般的に大きく3つのカテゴリーに分類されますので、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

ローギア(PG)

 ローギアとは、一般的にギア比が5.0以下程度のものを指します。

 特徴としては、「トルクが非常に強く、重いものを軽い力で巻き上げる」ことができます。

【ローギアのメリット】

巻上げパワーが大きい

 巻上げのパワーが大きく、大型魚とのファイトや、重いジグを深場から回収する際の疲労が少ない。

スローな誘い

 1回転の巻き取り量が少ないため、狭いレンジを執拗に攻める際に向いている。

【ローギアのデメリット】

回収が遅い

 水深200mからジグを回収する際、ハイギアの倍近くハンドルを回す必要があり、結果的に疲れる。

ラインスラッグの処理

 スロージギングの「跳ね上げ→フォール」のサイクルにおいて、ラインスラッグを回収しきれず、ジグが意図せず回転したり、アタリを逃したりしやすい。

 PGの主な特徴は以上の通りとなります。

 ネットでは、巻上げの力が強いので大物釣りに適しているとか、深海などで重い仕掛けを使う釣りに適している、またスローな誘いをするスロージギングが適しているなど、いろいろ書かれています。

 しかし、巻き上げ速度が遅いため、様々な誘い方をする必要があるスロージギングでは、パワーギアの場合応用が利かず、必ずしも適しているとは言えないと個人的には思います。

 PGが得意とするのは、一定の速度でゆっくりと誘う「タイラバ」などに適していると思います。

ノーマルギア

 ノーマルギア(ミドルギア)は、ギア比が「5.5〜6.0前後」のものを指します。

 特徴としては、「パワーとスピードのバランスが取れた万能タイプ」です。

【ノーマルギアのメリット】

汎用性の高さ

 スロージギングだけでなく、通常のワンピッチジャークなど他の釣りにも流用しやすい。

適度な重さ

 ハイギアほど巻きが重すぎず、ローギアほどダルくない使い心地。

【ノーマルギアのデメリット】

「どっちつかず」になる可能性

 激流エリアや超深場など、極端な状況下ではハイギアの感度やローギアのパワーに負けてしまい、中途半端に感じることがある。

 ミドルギアの特徴としては、PGとこれから紹介するXG(エクストラハイギア)の中間的な位置付けとなり、巻き上げ速度と巻上げ力のバランスに優れたリールと言えます。

ハイギア(エクストラハイギア)

 ギア比が「6.2〜7.0以上」のものを指し、スロージギングにおいて現在の主流となっているタイプです。

 特徴としては、「1回転で巻ける糸の量が多く、ハイスピードな展開を得意」とします。

【ハイギアのメリット】

圧倒的な感度

 ギアが「重い」ということは、それだけ水中の抵抗がハンドルに伝わりやすいということです。
 「今、潮が重くなったな」「ジグが底を離れたな」という変化を指先で察知できます。

ジグの自走を助ける

 スロージギングは、ロッドで跳ね上げたジグが「パタッ」と横を向いて自走する瞬間が最大のチャンスです。
 ハイギアなら、跳ね上げ後の余分な糸を瞬時に回収できるため、ジグの動きを邪魔せず、かつ常にラインを張った状態(コンタクトが取れる状態)を維持できます。

【ハイギアのデメリット】

巻き重り

 高負荷時にはそれなりの腕力が必要になります。

 以上がHG(XG)の特徴です。

 PGの場合は、普通に巻いても巻き上げが遅いので、早く巻き取りたい時はハンドルを早く巻く必要がありますが、早くハンドルを巻くのは意外に大変です。

 しかしHG(XG)の場合は、普通に巻いても巻き上げが早いため、ゆっくりとした巻上げスピードで誘いを掛けたい場合は、ハンドルをゆっくり巻くだけで済みます。

 様々なアクションを行うスロージギングの場合には、様々な巻上げスピードでいろんなジグアクションを演出できるHG(XG)が適しているという事になります。 

 また、巻き重りに関しては、現在はロングハンドル化されていることもあり、釣りをしていてもほとんど気にならないレベルだと個人的には思います。

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スロージギングにはハイギアがおすすめ

 各ギアの特徴を把握したところで、なぜ「スロージギング=ハイギア」なのか、その理由をさらに具体的に、3つの視点で深掘りします。

「ラインスラッグ(糸フケ)」こそが命

 スロージギングは、ジグを無理やり引っ張る釣りではなく、ロッドの反発でジグを「跳ね上げる」釣りです。

 ジグが空中に放り投げられたような状態(水中で横を向いている状態)の時、ラインには必ず「少しのたわみ(糸フケ)」が出ます。

  この糸フケを放置すると、魚がジグを食っても手元に感触が伝わりません。

 ハイギアであれば、ハンドル半回転、あるいはクォーター(1/4)回転させるだけで、このフケを適正な量に調整し、常に「魚との通信状態」を維持できるのです。

二枚潮・三枚潮への対応力

 スロージギングでは、表層と底で潮の流れが異なる「二枚潮」に悩まされることが多々あります。

 ラインが大きく湾曲してしまうこの状況下では、ローギアだといくら巻いてもラインの伸びや弛みを解消できず、ジグに力が伝わらない場合があります。

  ハイギアの大きな巻取量があって初めて、伸びのあるPEラインをしっかり張り、水深200m先のジグを10cm動かすことが可能になります。

「情報の解像度」という武器

 初心者の方が陥りがちなのが、「軽い力で巻ける=楽で良い」という考えです。

 しかし、釣果を伸ばすには「海の中の情報」をどれだけ得られるかが重要です。

 ローギアはパワーがある分、水中の微かな変化を消してしまいます。

 一方でハイギアは、潮の重みがズシッと手に伝わりますし、この「重さ」こそが、魚がいる層を見極めるための貴重なヒントになります。

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おすすめのハイギアリール

シンクロレベルワインダー付きハイギアリール

Shimano:オシアコンクエスト

 先ずは、Shimanoの「オシアコンクエスト300XG・301XGをおすすめします。
 同社のフラッグシップリールで、堅牢性・剛性・巻の強さ・ドラグ性能など、全てにおいて高性能なリールです。
 ハンドル一回転の巻上長さは「101cm」です。
 これと同性能の「オシアコンクエストCT」というカウンターが付いたリールもあります。

Daiwa:ソルティガ IC

 次は、Daiwaの「ソルティガ IC」300H-SJ・300HL-SJ をおすすめします。
 このリールはYobo爺も5~6年程使っていますが、頑丈さはもちろんドラグ性能なども素晴らしく、また最大ドラグ力が10kgと大きく、大物とのやり取りも非常に楽です。
 カウンターも付いていて、ハンドル一回転の巻上長さは「98cm」です。

レベルワインダー無しのハイギアリール

Shimano:オシアジガー

 Shimanoの「オシアジガー1500HG・1501HG をおすすめします。
 スロージギング等のオフショアフィッシング用リールと言えば「オシアジガー」と言われるくらい有名なリールですし、素晴らしい性能のリールです。
 ハンドル一回転の巻上長さは「97cm」です。

Daiwa:ソルティガ10-SJ

 最後は、Daiwaの「ソルティガ10-SJ10H-SJ・10HL-SJ をおすすめします。
 このリールも「オシアジガー」同様、頑丈で巻きが滑らかで、ドラグ性能も素晴らしいリールです。
 ハンドル一回転の巻上長さは「107cm」です。

ギア比のまとめ

 スロージギングのリール選びにおいて、ギア比は単なるスペックの数値ではなく、「あなたが海の中をどれだけ鮮明にイメージできるか」を決めるレンズのようなものです。

 今回の内容をまとめると、以下のようになります。

ギア比SJへの適正主な特徴
パワーギア(PG)✖ 不向きパワーはあるが、ジグを動かすレスポンスが悪くなる。
ノーマルギア▲ 普通疲れにくいが、深場や激流では操作性が低下する。
ハイギア(HG・XG)〇 最適感度が高く、糸フケ管理が容易。現代スローの標準。

  初心者の方が最初の一台を選ぶなら、迷わずハイギア(エクストラハイギア)を選んでください。

 最初は「巻きが重い」と感じるかもしれませんが、それは水中の情報をしっかり掴んでいる証拠ですし、慣れてくれば、その重さの変化から魚の気配を感じ取ることができるようになります。

 「スロージギングは、リールで釣る。」 そう言われるほど、リールの役割は大きいです。

 適切なギア比を選択して、ぜひ素晴らしい一匹に出会ってください。

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