スロージギングにカウンター付きリールは必要?メリット・デメリットを解説

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 ジギングやスロージギングは「感覚が大事」、かつてはそう言われてきました。

 しかし、近年のスロージギングシーンでは、カウンター付きリールの普及により、その常識が塗り替えられつつあります。

 特に、わずかなレンジ(棚)の差で釣果が劇的に変わるスロージギングにおいて、カウンターは単なる「水深計」以上の役割を果たします。

 今回は、スロージギングに於いて、カウンターがもたらす戦略的なメリットと、避けては通れないデメリットを深掘りして解説します。

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目 次

カウンターとは

 両軸リールの上部に液晶ディスプレイを備え、「ラインの放出量(水深)をメートル単位で表示する機構」です。

 従来は「PEラインの色」を数える必要がありましたが、カウンターがあれば0.1m単位で正確なラインの放出量(水深)を把握できます。

 最近では、単なる距離だけでなく、「ジグが落ちる速度(フォールスピード)」や、「巻上げスピード」を数値化できるモデルが主流となっています。

 尚、カウンター付きのリールは、レベルワインド機能が付いているリールにしか付いておらず、Shimanoオシアジガーなどの大型の両軸リールには付いていませんのでご注意ください。

 次の写真は、Yobo爺が使っている、カウンターが付いた両軸リールです。

 DaiwaソルティガIC 300HL-SJになります。

 リールの上部に数字(0.0)が見えますが、ここがディスプレイになり、操作しながらリアルタイムでラインの放出量を確認できます。

 これがディスプレイのアップになります。

 ラインの放出量(水深)の他に、フォールスピードや巻上げスピードも表示されます。

カウンターのメリット

 それでは、カウンターの主なメリットを見ていきましょう。


【カウンターのメリット】

① 水深の把握
② ヒットレンジの再現性
③ 船上での情報共有
④ 根掛かり回避
⑤ 巻き上げ速度の把握
⑥ 初心者にとっての安心感
⑦ 疲労軽減

 しれでは、それぞれのメリットを詳しく見て行きましょう。

メリット①:水深の把握

 船長のアナウンスする水深と、手元の数値を照らし合わせることで、二枚潮によるラインのフケ(弛み)をいち早く察知できます。

 「底を取ったはずなのにカウンターと水深がズレている」という違和感は、状況判断の大きな材料になります。

 また、メタルジグが現在どの水深にあるのかを簡単に把握出来るため、魚探に反応が出た場合、その棚に素早くジグを送り込むことが可能となります。

 カウンターが付いていないリールの場合でも、10m毎に色分けされたPEラインを使う事である程度の水深は把握できますが、カウンター付きに比べて対応はどうしても遅くなってしまいます。

メリット②:ヒットレンジの再現性

 スロージギングでは「底から3m上げた後のフォールで食った」というピンポイントな情報が重要になります。

 カウンターがあれば、そのパターンを正確に再現できます。

 感覚に頼らない「釣れた」ではなく「釣った」という根拠が、次の一投への自信に繋がります。

メリット③:船上での情報共有

 「75mでアタリました」と具体的に伝え合うことで、同船者との連携がスムーズになります。

 特に魚の活性が低い時ほど、全員でヒットレンジを集中攻撃することが、船全体の釣果を伸ばす鍵となります。

メリット④:根掛かりの回避

 根の荒いポイントでは、着底の瞬間が最大のピンチです。

 カウンターを見ていれば「あと5mで着底する」と身構えられるため、着底直後の立ち上がりを最速で行えます。

 これはジグのロストを防ぐだけでなく、魚に見切られないための必須テクニックでもあります。

 また、船長から「水深〇〇m、ボトム(底)から〇〇mを探って」などと指示が出た場合、カウンターが付いている場合、底までジグを落とす必要がありません。

 カウンターを見ながらその指示棚(水深)にダイレクトに送り込む事が出来るため、根掛かりを大幅に回避する事が可能になります。 

メリット⑤:巻き上げ速度の把握

 液晶に巻上げ速度が表示されるモデルなら、その日の魚の追いに合わせたベストなスピードを維持できます。

 特にスローな誘いが求められる場面では、無意識に速くなってしまうミスを防ぎ、安定したピッチを刻めます。

メリット⑥:初心者にとっての安心感

 初心者にとって最も不安なのは「今、自分のジグがどこで何をしているか分からない」ことです。
 
 カウンターという視覚情報があるだけで、迷いが消え、ジグのアクションに集中できる心の余裕が生まれます。

  また、船長からの指示や、魚探の情報とカウンターの数値を照らし合わせることで、より正確な釣りが可能となります。

メリット⑦:疲労軽減

 一見地味ですが、かなり重要なポイントです。

 カウンターが付いていない場合、「底取りを何度もやり直す」「タナが分からず無駄に巻く」といった無駄な動作が増えます。

 カウンターがあると、無駄な動きが減り、結果的に体力消耗が少なくなるため、長時間の釣行で差が出ます。

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カウンターのデメリット

 カウンターのデメリットは以下の通りとなります。


【カウンターのデメリット】

① 価格が高価
② 重量が増える
③ 電池交換が必要
④ 誤差の発生
⑤ 故障のリスク
⑥ 意外にうるさい
⑦ リールの選択肢が少ない

 以上が挙げられますので、それぞれ詳しく見て行きましょう。

デメリット①:価格が高価になる

 精密なセンサーや液晶、防水構造が必要なため、同グレードの非搭載モデルより2〜3万円ほど高くなるのが一般的です。

 予備のジグを何個か買える金額差が出るため、予算との相談になります。

 同じようなサイズや性能のリールを比べた場合、カウンターが付いている分どうしても高価になり、購入時の負担が大きい。

デメリット②:重量が増える

 カウンター機構が搭載される分、どうしても重量が増えます。

 また、リール上部にユニットが来るため、重心が高くなり、その分わずかに持ち重りを感じるアングラーもいるみたいです。(個人的には全く気になりませんが)

 また、総重量が増えることで、繊細なフォール中のアタリ(手感度)を阻害するという意見もありますが、それに関しては全く影響が無いと断言します。


凡 例

 Shimanoのオフショア用両軸リールに、サイズも性能も同じようなリールで、違いはカウンター有無だけという2つのリールの重さを比べてみると、

オシアコンクエスト 300XG 355g
オシアコンクエストCT 300XG 395g

以上となり、差は40gになります。

 この40gの違いをどう見るかですが、スロージギングに慣れている方であればそれほど問題ないと思いますが、初心者の方にとっては長い時間釣りをするとなると、疲れ方が違うのではないでしょうか。

 しかし、何度も釣りに行っているうちに、40gの重量の差はほとんど感じなくなると思います。

デメリット③:電池交換が必要

 ほとんどの最新機種はユーザー自身で交換可能ですが、防水パッキンのケアなど、メンテナンスの手間は増えます。

 マタ、釣行前の電池チェックというタスクが一つ増えることになります。

 カウンターを作動させるための電池交換が必要になります。

デメリット④:誤差の発生

ラインの太さが変わったり、高切れしてスプール径が変わったりすると、計算上の数値と実数値にズレが生じます。

 正確性を保つには、ライン交換ごとの「学習入力」という少し面倒な作業が欠かせません。

 また、ジグが真っ直ぐ下に落ちていくという事はほとんど無く、潮流によって若干流されますので、船の魚探とリールのカウンターの水深が違う場合がありますので、注意が必要です。

デメリット⑤:故障のリスク

 電池で動作するものですので、当然故障するリスクというのは付きものになりますし、どんなに優れた製品でも、絶対に故障しないという機械はありません。

 しかし、Yobo爺の周辺でもかなりの方がカウンター付きのリールを使っていますが、故障したとか壊れたという話は聞いた事がありません。

 考えられることは、電池交換の際に蓋の締め方が甘かったり、よほど扱い方が乱暴だったりしない限りは故障したり壊れたりすることは無いと言えると思いますので、その辺を気を付ければ問題ありません。

デメリット⑥:意外にうるさい

 使ってみて分かった事ですが、「ピッピッ」という音が意外にうるさいんです。

 10mで「ピッ」20mで「ピッピッ」など、10m毎に音が鳴りますし、巻上げている時も10m毎に「ピッ」と鳴るので、隣で釣っている友人に「うるせー」と言われることもしばしば。

 根魚や底物だけを狙うのであればカウンターのスイッチを切って使えますが、サクラマスを狙う場合などはどうしても切るわけにはいきませんので、周りの方には我慢してもらうしかありません。

 カウンターを見なくても何mというのがある程度分かるので、非常に便利ではあるのですが、自分だけ分かればいいのでもう少し音を小さく出来ないものかと思います。

 それか、振動で手に使わるようにとか・・・、今後はその辺も改良してもらえれば嬉しいのですが。

リールの選択肢が少ない

 カウンター付きの両軸リールは、ハイエンドモデルが中心なため高価なものが多く、また機種も限られるため選択肢が少ないのが現状です。

 今後は比較的購入しやすい価格のカウンター付きリールが発売されることを期待します。

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カウンターは必要か否か

 カウンターは必要か否かと問われた場合、Yobo爺の答えは、「カウンターは有るに越したことはない」となります。

 さらに言えば、「スロージギングをより戦略的に楽しみたいなら、導入すべき」です。

 先ずは、カウンターが最も優位に働く場面としては、魚探にターゲットの反応が出た場合で、ブリなどの青物の反応や、三陸であれば春のサクラマスジギングが当てはまります。

 ハッキリと魚探に反応が出た場合、その棚に素早くジグを送り込む事でバイトの確率が上がりますので、この事からもカウンターの有利性が認められると言えるでしょう。

 その他にも、魚が掛かったり、バイトしてきた水深がわかりますので、それを皆で共有する事によって、より多く魚を手に出来る確立が上がります。 

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おすすめのカウンター付きリール

Shimano:オシアコンクエストCT 300XG・301XG

 先ずは、Shimanoの「オシアコンクエストCT」の300XG・301XGをおすすめします。

 Shimanoのフラッグシップモデルであるオシアコンクエストにカウンターを搭載したモデルで、高精度金属ボディ&マイクロモジュールギア、それにデジタルカウンターとフォールレバーを搭載した、高度な戦略とその再現性を可能とした両軸リールになります。

 その中でもおすすめは、エクストラハイギアの「300XG(301XG)」で、近海でジギングを楽しむには十分な糸巻き量があり、魚とのファイトの際に有利なパワーハンドルを搭載しているモデルです。

 また、フォールレバーでブレーキをかけつつ、落ちていく速度をデジタルで確認できるため、フォールでの誘いを完璧に制御できます。

Daiwa:ソルティガIC 300H-SJ(300HL-SJ)

 次は、Daiwaの「ソルティガIC」をおすすめします。 

 リールの大きさや性能的には、オシアコンクエストCTとほとんど同じで、堅牢性やドラグ性能に優れたハイギア仕様の両軸リールで、Yobo爺が使っているリールでもあります。

 ネイビーカラーのボディにゴールドの縁取りとハンドルが印象的な、非常に美しいリールです。

 おすすめのモデルは「300H-SJ・300HL-SJ 」で、パワーハンドルを採用していますので、10kgを超える大きなブリとのやり取りも問題無くこなすことが出来ます。

 また、最大ドラグ力が10kgとなっていて、大型魚とのやり取りが有利になります。

 Daiwaを代表する近海用のジギングリールです。 

Daiwa:ソルティガIC 300H-SJ-C(300HL-SJ-C)

 次もDaiwaの製品で「ソルティガIC 300C」をご紹介します。

 最新の機能が付いたリールを使いたいという方にはおすすめしますが、Yobo爺みたいなアナログ人間には使いこなせないし、宝の持ち腐れになるのは目に見えていますので、そんな方には「ソルティガIC」をおすすめします。

 「Daiwa CONNECTED REEL」ということですが、これは「電動モバイルセッティング」と「DAIWAコネクティングシステム」の、2つのテクノロジーで構成された「スマートフォンとつながるリール」の事だそうです。

 アナログ爺ちゃんにはよくわかりませんが、リールとスマートフォンを連携させる事が出来て、スマートフォンでリールの様々な機能を設定できるものらしいです。

 また、足下の水深はもちろんのこと、仕掛けが斜めに落ちていくドテラ流しでも、演算で導かれたルアーの位置する水深がイメージできるということです。

 さらに、ヒットマーカーという機能があり、魚がヒットしたときやランディング後、アタリがあったときなどにマーカーをタップすることで、水深グラフに記録することができる機能もあるそうです。

 これは、釣行中にヒットパターンを掴むことに役立つほか、釣行後に詳しくパターン分析することで、自身のスキルアップにも役立つということです。

 おすすめのモデルとしては、300H-C・300HL-Cで、ソルティガIC300H-SJ・300HL-SJと同じサイズで、ハンドルも同じようなパワーハンドルが搭載されたモデルです。

 Daiwaのテクノロジーを結集した最新のリールで、使いこなせれば相当なメリットがあるのではないでしょうか。 使いこなせれば、ですが。

まとめ

 スロージギングにおけるカウンターは、単なる便利グッズではなく、「海中の情報を可視化する武器」であり、「レンジ攻略」と「再現性」を大きく向上させる強力のアイテムです。

 重量や価格といったデメリットはありますが、それによって得られる再現性と安心感は、釣行をより濃密なものに変えてくれるはずです。

 「あの時、どのレンジで食ったのか?」を明確にし、次の一投で狙い通りに魚を掛ける快感を、ぜひカウンターリールで味わってみてください。

 もし迷っているなら、「最初の1台はカウンター付きを選ぶのが間違いない」と言えるでしょう。

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