スロージギング用アシストフック徹底解説!サイズと形状の選び方で釣果アップ

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 スロージギングにおいて、釣果を大きく左右する最重要パーツの一つが「アシストフック」です。

 ジグの形状やアクションにこだわる釣り人は多いですが、最終的に魚と接点を持ち、フッキングからキャッチまでを担うのはフックそのものです。

 スロージギングでは、ジグのフォール中やシャクリの合間など、わずかなバイトを確実に捉える緻密なフックセッティングが求められます。

 しかし、アシストフックやのバリエーションは非常に多く、「どのようなフックを選べばいいのかわからない」「フックの向きや形状はどう影響するのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 この記事では、スロージギングで使用するアシストフックについて、シングルとツインの違いから、サイズ、太さ、向き、形状、フックポイント、ゲイプ幅、アシストラインの長さ、バーブの有無まで詳しく解説します。

 これからスロージギングを始める初心者の方はもちろん、「アタリはあるのに乗らない」「フッキングしてもバラしてしまう」という方も、ぜひ参考にしてください。

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目 次

シングルフックとツインフック

 スロージギング用のアシストフックには、大きく分けて「シングルフック」「ツインフック」があります。

 シングルフックは1本のフックで構成されており、ツインフックは2本のフックを1組にしたタイプですが、どちらにもメリットとデメリットがあるため、「どちらが絶対に優れている」というものではありません。

 狙う魚やジグの種類、根掛かりの多さ、フッキングを重視するかトラブルの少なさを重視するかによって使い分けることが大切です。

シングルフック

 シングルフックは、文字通り1本のフックだけで構成されたアシストフックです。

【シングルフックのメリット】

高い貫通力

 フッキング時に加わる力が1箇所の針先に集中するため、魚の硬いアゴや骨を容易に貫通させることができます。
 大型青物やカンパチ、ヒラマサなど、強靭な口を持つターゲットに対して非常に有効です。

水抵抗の少なさ

 針が1本であるため水抵抗が少なく、ジグの自然なフォールアクションや跳ね上げを阻害しません。
 繊細なジグアクションを演出したい場面に適しています。

トラブルの少なさ

 根掛かり(ボトムにフックが引っかかる現象)のリスクが減少し、アシストライン同士が絡みつくなどのトラブルも大幅に軽減されます。

バラシにくさ

 一度深く刺さってしまえば、魚が暴れてもテコの原理でフックが抜け落ちるリスクが低く、確実にキャッチへ持ち込むことができます。

 

【シングルフックのデメリット】

フッキング率の低さ

 針先が1つしかないため、フォール中の繊細なバイトや、ジグに触れ回るようなショートバイトに対してはフッキングに至らない場合がある。

フックアウトのリスク

 針掛かりが浅かった場合、魚が暴れるとフックアウトするリスクが高くなる。

 シングルフックは主にブリなどの大型の青物を狙う際に、ロングジグやセミロングジグのフロント側(ヘッド側)に1本だけ取付けて使用する場合が多いと思います。

 根魚や底物から青物までオールラウンドに狙いたい場合には、あまり使う事は無いと個人的には思います。

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ツインフック

 ツインフックは、アシストライン1本(またはリング1つ)に対してフックが2本取り付けられているタイプです。

 スロージギングでは、フロントに2本、リアに2本の合計4本針セッティングが基本スタイルとされています。

ツインフックのメリット

抜群のフッキング性能

 針先が2本(前後で4本)あることで、魚がジグのどこに触れてもどこかの針先が掛かる「初期掛かり」の確率が劇的に高まります。

身切れによるバラシが少ない

 1本目のフックが掛かった後、魚が暴れることで2本目のフックが魚の身体やエラ付近に掛かる「ダブルフック状態」になりやすく、負荷が分散されて身切れによるバラシを防止できます。

吸い込みやすさ

 針自体の自重や形状を工夫することで、魚がジグを吸い込んだ際にフックが口の中に素直に入りやすくなります。

 

【ツインフックのデメリット】

貫通力が分散される

 アワセ(フッキング)を入れた際、2本の針先に力が分散されるため、太軸フックの場合は深く刺さりきらないリスクがあります。

根掛かりのリスク増加

 針先の数が増えるため、ボトム攻略時に根掛かりする確率が高くなります。

ジグやラインへの絡み

 フックが多いことにより、ラインやジグへの絡むトラブルが増える。

●スロージギングのフッキング率を上げる方法はこちら⇩

スロージギングにおすすめはどっち?

 結論から言うと、スロージギングにおいては「ツインフック(前後あわせて4本針)」がおすすめです。

 理由は、根魚から青物まで幅広く対応しやすく、魚がどの方向からバイトしてきてもフックポイントが魚に触れやすいからです。

 特にターゲットを一種類に限定せず、「今日は根魚も青物も狙いたい」という釣行ではツインフックが使いやすいでしょう。

 スロージギングの真髄は、フォールアクション中のバイトを獲ることです。

 魚はジグを丸呑みしようとするだけでなく、横から突いてきたり、追従して触れるようなバイトをしてきたりします。

 ツインフックセッティングにすることで、こうした「触れるだけのバイト」を確実にフックアップへ持ち込むことが可能になります。

 ただし、大型カンパチやディープジギングで強い引きに耐えうる極太フックを使用する場合や、底物が密集する極めて根掛かりの激しいポイントを攻める場合には、あえてシングルフックを選択することもあります。

 基本は「前後ツインフック(計4本)」をベースと考えましょう。

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フックの「サイズ」

フックサイズ

 ルアーフィッシングやスロージギングに使用されるフックサイズの表記は、#〇〇などと表されるため、初心者の方にはよくわからないと思います。

 スロージギングで使用されるフックサイズは、メーカーの規格によって異なりますが、一般的には#1/0〜#5/0程度が最も頻繁に使用されます。

 サイズの表記は、小さい方から、「#2 → #1 → #1/0 → #2/0 → #3/0 → #4/0 → #5/0」 と、右に行くに従い大きくなっていきます。

 この中で、近海と言われるエリアで根魚やブリサイズの青物を狙うのであれば、一般的に「#2/0~#4/0のサイズ」が使われます。

 また、カンパチやキハダなどの大型魚狙いの場合は、通常#4/0以上が使われます。

 ちなみにYobo爺の場合は、根魚や底物、そして青物まで広く狙う場合が多いので、#3/0を基準に、#2/0~#4/0を使い分けています。

 次の写真はYobo爺が普段使っているフックの一例です。

左ががまかつ「鎌鼬(現在は生産中止)#3/0
右がメジャークラフト「Zoc(ゾック)」#3/0になります。

同じ#3/0というフックサイズながら、見た目の大きさはずいぶん違うのが分かると思います。

●スロージギングの「フォール」についての詳しい解説はこちら⇩

フックの太さ(軸の太さ)

 フックの太さには3種類あり、ファインワイヤー(細軸)、スタンダードワイヤー、ヘビーワイヤー(太軸)に分かれます。


ファイン(細軸)ワイヤーの特徴

メリット

 少ない力でもスッと刺さる抜群の貫通力を持ちます。
 ライトタックルや細いPEライン(1号〜1.5号程度)を使用する際も、しっかりとアワセが決まります。

デメリット

 強度が低いため、強引なファイトや大型青物の強烈な引きに対してフックが伸びたり折れたりするリスクがあります。

 


スタンダードワイヤーの特徴

メリット

 フックの刺さりと強度のバランスに優れている。

デメリット

 超が付く大物が掛かった場合、強度的に不安がある。

 


ヘビー(太軸)ワイヤーの特徴

メリット

 圧倒的な強度を持ち、大型魚との強引なやり取りや、強靭なアゴを持つターゲットに対しても安心してパワーファイトが可能です。

デメリット

 貫通させるために強い力が必要となり、太いPEライン(2.5号以上)と硬めのロッドでの力強いフッキングが必要です。
 また、重量があるためジグの動かせる幅に制限が出ることがあります。

スロージギングにおすすめなのは?

 スロージギングにおすすめの太さはバランスに優れた「スタンダードで、ブリクラスであれば強度的に問題ありません。

 以前、ファインワイヤーのフックを使っていた際に大きなブリが掛かり、ファイトを楽しんで獲り込んだのですが。フックを外そうとしたら1本のフックが伸び切り、もう1本も開いてしまっていました。

 ブリといっても10kgを超えるような大物ではなかったのですが、本当にギリギリのところで釣り上げたという感じで、これ以来ファインワイヤーのフックは使わなくなりました。

 ライトジギングのように、比較的浅いポイントで、根魚やワラサクラスの青物を狙うには問題無いと思いますが、ある程度水深があり、大きな魚が掛かる可能性が有る場合は、スタンダード以上の太さがおすすめです。

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フックの向き

 ツインアシストフックを選ぶ際には、「フックポイントが内側を向いているか、外側を向いているか」という違いにも注目してください。

 サイズのフックでも、ポイントの向きによって使い勝手が変わり、一般的には内向きタイプが多く、スロージギングでも使いやすいセッティングです。

 次の写真は内向きと外向きのフックになります。

 右が内向き、左が外向きになります。

 色々調べてみましたが、内向きと外向きの明確な使い分けに関しては、明確な答えは出てきませんでした。

 あくまででもYobo爺の使ってみての感想としては、中層から表層の青物を狙うには、内向きも外向きも明確な違いが無いように感じますが、根魚や底物を狙う場合、外向きのフックは根掛かりが多いように思います。

 実際に多くの種類が内向きのフックを採用していますし、フッキングに関しては明確な違いが無いため、根掛かりしにくい 内向きのフックが個人的にはおすすめ です。

内向きの特徴

「内向き」とは、先の写真のような、2本のフックの針先が互いに向かい合うようにセットされているものです。

【内向きのメリット】

トラブルが少ない

 針先が内側を向いているため、ジグのボディやアシストラインに針先が引っかかるトラブルが少ない。

根掛かり軽減

 ボトムに着底した際、針先が露出しにくいため、岩礁帯や根が荒いポイントでも根掛かりを少なくすることができる。

まとまったフッキング

 魚の口の中に入った際、2本の針が同時に挟み込むように刺さるため、ガッチリとした保持力を発揮します。

【内向きのデメリット】

デメリット

 外側に広がるバイトに対して、針先が接触する確率が外向きに比べるとわずかに低くなります。

外向きの特徴

 「外向き」とは、先の写真の通り2本のフックの針先が背中合わせになり、外側を向くようにセットしてあるフックです。

【外向きのメリット】

広範囲の掛け性能

 針先が外側を向いているため、ジグの周辺に触れた魚の身体やヒレ、エラなどに「スレ掛かり」も含めてフックアップさせる確率が高くなります。

フォール中のバイトのキャッチ

 魚がジグをかすめるような微小な触れアタリでも、外向きの針先が素早く引っかかります。

【外向きのデメリット】

根掛かりの確率が高くなる

 フックが二つとも外側を向いているため、ボトム付近を攻めるスロージギングでは根に引っ掛かる確率が高くなります。

絡み付きやすい

 ジグのボディやアシストラインにフックが抱きつきやすくなる。

スロージギングにおすすめなのはどっち?

 スロージギングにおいては、「内向き」が圧倒的に基本かつおすすめです。

 スロージギングではボトム(海底)をとる動作が頻繁に発生するため、外向きセッティングでは根掛かりによるライントラブルやジグのロストが多発してしまいます。

 また、ジグのアクションを損なわないためにも、トラブルの少ない内向きセッティングが最適です。

 ただし、中層を回遊するタチウオやサワラ、マダイなどを狙う場合で、根掛かりの心配がない状況に限り、掛け性能を最優先して「外向き」を選択するアプローチも有効です。

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フックの形状

 フックの形状(針先のカーブ具合)は、魚への刺さり方や抜けにくさに大きく影響し、主に「ストレートポイント」「カーブポイント」の2種類に分類されます。

 どちらが絶対に優れているわけではなく、魚の掛かり方やフックの特性によって使い分けることが重要です。

 次の写真は、ストレートポイントとカーブポイントを表したものです。

 見て分かる通り、左がストレートポイント、右がカーブポイントになります。

ストレートポイントの特徴

 ストレートポイントとは、先の写真の通り針先が軸に対して真っ直ぐ伸びているタイプです。

【ストレートポイントのメリット】

初期掛かりの速さ

 魚が触れた瞬間に針先が素早く皮一筋でも引っかかるため、超高感度なフッキング性能を誇る。

アワセの力が伝わりやすい

 力の伝達がストレートに行われるため、浅いアワセでもフックポイントがスムーズに刺し込まれる。

【ストレートポイントのデメリット】

身切れしやすい

 魚が暴れた際に針先が支点となりやすく、穴が広がりやすいため身切れによるバラシが発生しやすくなる。

針先が潰れやすい

 ボトムの岩や砂に触れた際、針先が潰れやすい(ポイントが痛む)傾向がある。

カーブポイントの特徴

 カーブポイントとは、先の写真の通り針先が内側(軸側)に向かってゆるやかに曲がっているタイプです。

【カーブポイントのメリット】

深い貫通と保持力

 一度刺さると奥までしっかり滑り込み、魚のカンヌキ(口角)などの硬い部分に確実にロックされるため、バラシ(抜け)が少ない傾向にある。

根掛かり回避とポイント保持

 針先が内側に曲がっているため、底を叩いた際にも針先が岩に接触しにくく、鋭利さを長く保つことができる。

【カーブポイントのデメリット】

初期掛かりに劣る

 触れただけで掛かるような初期フッキング速度はストレートポイントに劣る傾向にあるため、魚がしっかりとジグを吸い込むか、正しく反転する必要があります。

スロージギングにおすすめはどっち?

 スロージギングでは、ややカーブがかった「内曲がり(ネムリ形状)」のフックが多く採用されています。

 これはフォール中に吸い込ませて口の奥やカンヌキにしっかりと掛けるスロージギングの理に叶っているためです。

 また、「ストレートポイント」の貫通のしやすさと、「カーブポイント」のバラシの少なさを合わせ、フロント側にストレートポイントを、リア側にカーブポイントのフックを使うという方法もあります。

 しかし、フックポイントに関して正直を言えば、Yobo爺にはその違いがほとんどわからないというのが本音です。

 ポイントで大事なのは、先端が甘くなっていないかどうかで、釣行後に使ったフックのポイントを確認し、甘くなっている場合はフックシャープナーなどで先端を尖らせておく事が大事です。

フックポイント

 「フックポイント」とは、フックの先端(針先)そのものの状態や形状を指します。

 スロージギングにおいて、フックポイントの鋭さは釣果に直結する絶対的な要素であり、ロッドの反発力やジグの自重を利用してオートマチックにフッキングさせる場面が多く存在します。

 そのため、フックポイントが少しでも鈍っていると、魚が触れても滑ってしまい、フッキングに至りません。

フックポイントの管理とチェック方法


【フックポイントのチェック方法】

爪によるチェック

 針先を自分の爪の上で軽く滑らせてチェックする方法です。
 爪の上で滑らずに「チクッ」と引っかかれば合格です。
 さらっと滑ってしまう場合は針先が潰れているため、フックを交換するかシャープナーで研ぎ直す必要があります。

  最近のフックには、化学研磨(ケミカルポリッシュ)や特殊な刃付け(スパークポイント、カッティングポイントなど)が施されており、触れるだけで皮膚に刺さるほどの鋭利さを持っています。

 釣行中、底を取ったり魚を掛けたりした後は、必ずフックポイントの状態をチェックする習慣をつけましょう。

左側が根掛かりしてポイントが甘くなった針先で、右側が尖っている針先です。

 左側の針先が丸くなっているのが分かると思います。

 この甘い針先が魚の口の硬い部分に当たると、刺さらずに弾かれたりしてフッキングに至りません。

 このフックシャープナーは、オーナー針フックシャープナーです。

 シャープナーの上側がストレートポイント用、下側がカーブポイント用になります。

 側面の写真ですが、この溝にフックポイントを当てて砥ぎます。

 様々なタイプのシャープナーがありますので、自分の使いやすいものを選んで下さい。

 また、荒砥用と仕上げ用がありますが、取りあえず仕上げ用が有れば大丈夫です。

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ゲイプ幅

 「ゲイプ(Gaape)」とは、フックの軸(シャンク)から針先(ポイント)までの幅・距離のことを指します。

 ゲイプの幅によって、フックの特性は大きく「ワイドゲイプ」「ナローゲイプ」に分かれます。

 ゲイプ幅を示した写真になります。

 ここの幅が広いものをワイドゲイプ、狭いものをナローゲイプと言います。

ワイドゲイプ

 ワイドゲイプは、軸から針先までの幅が広く設計されているフックのことです。


【ワイドゲイプの特徴】

◆ 魚の肉を拾う面積が広いため、魚の口周りや肉厚な部分に深くガッチリと刺さります。

◆ ジグとの接触幅が広くなるため、ジグのボディ幅が広い「スロー用ショートジグ」や「ワイドジグ」に対応しやすい形状です。

◆ 魚がジグを横から咥えた際にもフックアップさせやすい傾向にある。

◆ 根掛かりのリスクがやや高い。

◆ 小型の魚にはフックが大きすぎて吸い込みにくい場合がある。

ナローゲイプ

 ナローゲイプは、軸から針先までの幅が狭く、スリムな形状をしているフックです。


【ナローゲイプの特徴】

◆ 魚が口の中に吸い込みやすく、奥深くまでスムーズに入り込みやすい。

◆ 根掛かりしにくい。

◆ フッキング率が低い傾向がある。

◆ フッキングが浅くなり、バラしやすい場合がある。

スロージギングにおすすめは?

 スロージギングでは、使用するジグの「幅」に合わせて選択するのが正解です。


【ゲイプ幅の選択】

幅広のジグ(非対称ショートジグなど)

 ジグのボディを抱き込まないように「ワイドゲイプ」が若干おすすめです。

細身のジグ(セミロング・ロングジグなど)

 吸い込みやすさとフォール性能を高めるために「ナローゲイプ」が若干おすすめです。

 迷った場合は、ややワイド寄りのスタンダードなゲイプ幅を選ぶと、幅広いジグに対応できて汎用性が高くなります。

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アシストラインの長さ

 アシストフックに用いられる「アシストライン(PEラインやケブラー、フロロ芯入りラインなど)」の長さ設定は、スロージギングのセッティングにおいて最も繊細で重要な要素の一つです。

 スロージギングにおける基本的なアシストラインの長さのルールは、「フロントフックとリアフックの針先が、ジグの中央付近で干渉しない(ぶつからない)長さ」です。

アシストラインの最適な長さ


【アシストラインの基本】

基本の長さに設定する

 ジグの全長に対して、フロントラインとリアラインの長さを調整します。
 ジグの中央部分でフロントの針先とリアの針先がぎりぎり触れ合わない、あるいは少し隙間が空く程度の長さ(ジグの長さの約1/3〜1/4程度)が最適とされています。

長すぎる場合のリスク

 フロントとリアのアシストラインが長すぎると、水中でのアクション時にフロントフックとリアフックが互いに絡み合ってしまう「エビ状態(フック同士の抱きつき)」が多発します。
 こうなるとジグは全く泳がず、貴重な1キャストを無駄にしてしまいます。

短すぎる場合のリスク
 アシストラインが短すぎると、ジグのアクションにフックが追従せず、魚がジグにバイトした際にフックが口の中に吸い込まれにくくなり、結果としてフッキング率が著しく低下します。

芯材(フロロカーボン・ワイヤー)の有無

 スロージギングのアシストラインには、中にフロロカーボンラインが入った「コシのあるタイプ」が多く使われます。
 ラインに適度なハリ(硬さ)を持たせることで、ジグへの抱きつきやアシストライン自体の絡みを劇的に防止することができます。

 

 アシストラインの長さの違いで、ショートやミディアム、そしてロングなどに分けられます。

 なお、メーカーによってアシストラインの長さは微妙に違いますので、ジグとのバランスを考えてセットする事になります。

 一般的に言われているのは、アシストラインとフックを合わせた全体の長さが、ジグの長さの1/3程度がトラブルも少なく、もっともオールマイティに使える長さといわれています。

 ちなみにこの写真は、シーフロアコントロールの「スパンキー」というジグに、ジグの長さの1/3強の長さのアシストラインのフックをセットした写真です。

 このくらいの長さであれば、フック同士が絡まるなどのトラブルも起きません。

 この写真は、ディープライナーの「Vib(ビブ)」というジグに、先ほどと同じ長さのフックをセットした写真になります。

 この場合、フロントとリアのフックが絡んでしまうというトラブルが発生し、手返しが悪くなります。

 
しかし、短ければいいというものでもありません。

 この写真は、青物狙いを想定したフックのセッティング例で、シーフロアコントロールの「S-レジェンド」というジグに、全体の長さがジグの1/4程度の長さのフックをセットしたものになります。

 見た感じ、ジグの長さに対してフックが短く、バランスが良くないのが分かると思いますし、間違いなくフッキングも悪いのではないかと思います。

 この写真は、先ほどと同じジグに、ジグの長さの1/3程度の長さのフックをセットした写真になります。

 先ほどのセッティングに比べて、バランス的にはこちらの方が優れていますし、フッキングも良いのではないかと思います。

 このように、アシストラインを合わせたフック全体の長さは、ジグの長さとのバランスを考えてセッティングする必要があります。

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バーブ有とバーブレス

 アシストフックには、掛かった魚が逃げにくくするため、針先にカエシ(返し)が付いている「バーブ有り」と、カエシが無い(または潰した)「バーブレス」が存在します。

 それぞれのメリット・デメリットを理解して使い分けましょう。

バーブ有の特徴

 
この写真は一般的なバーブ有の写真になります。

【バーブ有のメリット】

圧倒的な保持力

 一度カエシまで刺し通せば、ラインテンションが緩んだり、魚がジャンプや首振りをして暴れたりしてもフックが抜け落ちにくく、バラシの確率が低減します。

安心感

 長時間のファイトや、強烈に暴れる大型青物とのやり取りにおいて絶大な安心感がある。

【バーブ有のデメリット】

貫通抵抗が大きい

 カエシの部分が引っかかるため、フックを根元まで刺し通すために強いアワセのパワーが必要。
 細身のタックルやライトジギングでは刺さりきらない場合がある。

魚へのダメージが大きい

 針を外す際に魚の傷口が広がりやすく、キャッチ&リリースを前提とする釣りには不向きです。

バーブレスの特徴

 
 こちらは、がまかつから発売されている鎌鼬という「バーブレス(無し)フック」の写真になります。

 Yobo爺がメインで使用しているアシストフックでが、残念ながら現在は製造中止になったようです。

【バーブレスのメリット】

貫通力に優れる

 カエシの抵抗が無いため、微小な力や魚自重の重みだけで「スッ」と奥まで深く刺さります。
 アワセの力が伝わりにくい水深のあるエリアでも威力を発揮します。

手返しの良さと安全

 魚をキャッチした後のフック外しが極めてスムーズに行えます。
 また、万が一自分や他の釣り人に針が刺さった際も簡単に抜くことができ、安全性が非常に高い。

魚へのダメージ軽減

 傷口が最小限で済むため、リリース時の生存率が高まります。

【バーブレスのデメリット】

バレやすい

 返しが無いためフックが外れやすくバラしやすい。
 常にテンションを掛け続ける必要があるためある程度慣れが必要。

スロージギングにおける使い分け

 一般的なジギングではバーブ有りが主流ですが、スロージギングではあえてバーブレス(またはカエシをプライヤーで潰したセミバーブレス)を愛用するアングラーも非常に多いです。

 と言うYobo爺もバーブレス派です。

 これは、スロージギングが「フォール中の繊細なアタリを、微細なテンションで確実に貫通させることが出来るからです。

 常にラインテンションを張り続けてファイトできる技術があれば、バーブレスでもバラシを防ぐことが可能です。

 初心者のうちはバラシを防ぐために「バーブ有り」を使用し、慣れてきたら貫通力と手返しを重視して「バーブレス」を試してみるのもおすすめです。

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ジグとフックのバランス

ジグにセットした際のバランス

 それでは、アシストフックを実際にジグにセットしてみて、そのバランスを見てみたいと思います。

 次の写真は、シーフロアコントロールアビス(150g)」というショートジグに、がまかつ「鎌鼬(現在は生産中止)#3/0をセットした写真です。

 ショートジグと言うこともあり、フックサイズ的にはバランスが取れているように個人的には思います。

 次の写真は、やはり同じくシーフロアコントロールアビス(150g)」に、メジャークラフト「Zoc(ゾック)」#3/0をセットした写真です。

 同じ#3/0のフックでも見た目が大きいためか、ショートジグの場合は、アンバランスに感じます。

あくまでも個人的な感想ですが。

 次は、ディープライナースパイ-C(150g)」というセミロングジグに、がまかつ「鎌鼬(現在は生産中止)#3/0をセットした写真です。

 フックそのものも小さく、さらにアシストラインもショートタイプのため、アンバランスに感じます。

 「鎌鼬(現在は生産中止)をセミロングジグにセットする場合は、サイズは#4/0で、アシストラインはロングタイプを使用したほうがバランス的は良いと思います。

 次は、ディープライナースパイ-C(150g)」に、メジャークラフト「Zoc(ゾック)」#3/0をセットした写真です。

 これだとフックサイズとセミロングジグのバランスも良いように感じます。

 あくまでも個人的な感想であり、見た目の問題ではありますが、フックが大き過ぎたり小さ過ぎたりすると、ジグの動きにも影響が行くのではないかと思います。

 このようにフックサイズは表記だけでは分かりませんので、初めて買う場合は、実際に釣具店で実物を見て、ジグとのバランスを考えて購入する事をおすすめします。

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【FAQ】アシストフックに関するよくある質問

Q1:アシストフックはシングルとツインのどちらがおすすめ?

 スロージギング初心者には「ツインアシストフック」をおすすめします。
 特にスロージギングでは、ジグを大きく跳ねさせるのではなく、フォールを交えながら魚にジグを追わせるため、「食ったけれどフックに触れなかった」というミスを減らすことが重要です。
 一方で、大型青物をメインに狙う場合はシングルも非常に有力です。
 余計なフックが少ないためトラブルを抑えやすく、1本のフックに力を集中させやすいというメリットがあります。

Q2:スロージギングのアシストフックのサイズは?

 ジグの重さだけでなく、ジグの全長・形状、狙う魚の大きさ、フックの強度を考慮して選びます。
 特に初心者は、ジグに対してフックが大きすぎたり小さすぎたりしない、バランスの良いサイズを選ぶことが大切です。

Q3:スロージギングのアシストフックの長さはどのくらいが適切?

 ジグの全長の1/3程度にするとトラブルも少ないためをおすすめです。
 ただし、ジグの形状や狙う魚、フックサイズによって適切な長さは変わります。
 長すぎるとジグを抱いたり絡んだりする原因になるため、実際にジグへ装着してバランスを確認することが大切です。

Q4:スロージギングではフロントとリアの両方にフックを付けるの?

 根魚から青物まで幅広く狙う場合にはフロントとリアの両方に付けるのが基本です。
 ただし、青物狙いの場合はフロント側だけに付けて狙います。
 また、根が荒い場所での根魚狙いの場合も、フロント側だけに付けて狙う場合もあります。

Q5:スロージギングのアシストフックの交換時期は?

 使用回数を一律に決めるのではなく、フックやアシストラインの状態を見て交換するのが基本です。
 針先が鈍くなった、フックが変形した、アシストラインが毛羽立ったり傷ついたりした場合は交換しましょう。
 特に大型魚を掛けた後や根掛かりした後は、見た目に異常がなくても念入りにチェックすることが大切です。

Q6:フックの向きは「内向き」と「外向き」どちらが良いの?

 基本は「内向き(フックポイントが向き合う形)」のフックを使用します。
 内向きを使う事で、根がかりを軽減しつつ、ジグにバイトした魚をスムーズにフックアップさせることができます。
 魚の活性が高く、ボディへのスレ掛かりも狙いたい場合や、触れアタリを確実に掛けたい場合は「外向き」にする選択肢もあります。

Q7:自作品と市販品、どちらがおすすめ?

 初心者の方や、手軽さを求めるなら精度が高く実績のある「市販品」がおすすめです。
 コストパフォーマンスやジグ・ターゲットに合わせた細かな微調整を行いたい場合は「自作」がおすすめです。
 スロージギングに慣れてくると、アシストラインの硬さや長さを1mm単位で調整したくなるため、最終的には自作にステップアップするアングラーが多くなります。

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おすすめのアシストフック

シーフロアコントロール (SEAFLOOR CONTROL) / JAMフック

 スロージギング専用に設計された実践型フックです。

 絶妙なフック形状と絶妙なラインの張りにより、フォール中の微小なアタリも逃さず確実にフッキングへ持ち込みます。

 貫通性能と強度を高い次元で両立しており、青物から中深海のターゲットまで幅広く対応する信頼の仕掛けです。

オーナー (OWNER) / JT-27ジガーライトツイン

 軽量さと鋭い刺さりを兼ね備えた「ジガーライト」を採用したツインアシストフックで、ジグの挙動を邪魔しない軽量設計で、吸い込みやすさが抜群です。

 ショートバイトも確実に捉えるため、タフコンディションやフォール中のバイトを積極的に掛けていくスタイルに最適な定番フックです。

がまかつ (Gamakatsu) / アシストフック 鎌斬

 鋭い鈎先と優れたホールド性能を両立したスロージギング専用アシストフックで、掛けた魚をしっかりキープし、ファイト中のバラシを軽減します。

 高品質な素材と防錆性能により耐久性も高く、青物や大型根魚を狙うアングラーから信頼されるモデルです。

がまかつ (Gamakatsu) / アシストフック 貫 480 ダブル

 貫通性能を追求した「貫」シリーズのダブル仕様で、ジグへの絡みを抑えながら高いフッキング率を実現します。

 大型魚とのやり取りにも耐える強度を備え、深場や潮流の速いポイントでも安心して使用可能で、スロージギングの定番として人気の高いモデルです。

メジャークラフト (Major Craft) / ゾック デュアル フック

 コストパフォーマンスと実用性を兼ね備えたスロージギング向けのツインフックで、ナノ製法による鋭い針先と、糸絡みを軽減するアシストライン仕様でトラブルを大幅に軽減します。

 手軽に使える価格帯ながらフッキング性能が高く、予備フックとしても重宝する一品です。

カツイチ (KATSUICHI) / デコイ DJ-88 ツインパイクハイパー

 大型青物にも対応する高強度設計が魅力のツインアシストフックです。

 鋭い鈎先と高い耐久性を兼ね備え、強烈な引きにも負けない安心感があり、スロージギングや近海ジギングで大型魚を狙うアングラーから高い支持を受けている信頼のモデルです。

シャウト!/TCハードツインスパーク

 フック・アシストラインともに高強度素材を採用し、大型魚との激しいファイトにも対応するツインアシストフックです。

 フックの鋭い刺さりと絶妙なセッティングにより、フォールやショートバイトでも高いフッキング性能を発揮する、スロージギングで実績の高い人気モデルです。

がまかつ (Gamakatsu) / アシストフック 鎌鼬

 吸い込みの良さとバレにくさを高次元で融合させたスロージギング専用のバーブレスのアシストフックです。

 スロージギングの多様なフォールパターンに対応し、根魚から青物までターゲットを問わず高いフッキング率を誇ります。

 しかし、バーブレスという点が人気が無かったのか、残念ながら生産中止となってしまいました。

まとめ

 今回は、アシストフックのサイズや形状についてのご紹介でしたが、いかがでしたか?

 スロージギングにおけるアシストフックは、単なる「魚を引っかける仕掛け」ではなく、ジグのアクションを完成させ、繊細なバイトを確実な釣果へと変えるための精密パーツです。


【本記事で解説した重要ポイント】

フックの構成
 スロージギングの基本は「前後ツインフック(計4本針)」セッティング。

サイズ・太さ
 ジグの幅やターゲットに合わせて選ぶが、基本はスタンダードがおすすめ。

フックの向き
 根掛かり防止とトラブル軽減のため「内向き(合わせ)」が基本。

形状・ゲイプ幅
 吸い込みと保持力に優れるややカーブポイントが主流。
 幅広ジグにはワイドゲイプ、細身ジグにはナローゲイプがおすすめ。

アシストラインの長さ
 フロントとリアの針先が中央で絡み合わない「絶妙な長さ」に調整し、芯材入りでコシを持たせる。

バーブの有無
 貫通力を最優先するならバーブレス、バラシ防止と安心感ならバーブ有り。

 アシストフックの構造や特徴を正しく理解し、ターゲットやその日のフィールド状況に合わせた最適なセッティングを見つけることができれば、スロージギングの釣果は劇的にアップします。

 ぜひ今回の記事を参考に、ご自身のタックルバランスを見直し、次回の釣行で価値ある1匹をキャッチしてください!

●スロージギングタックルの基本的な選び方はこちら⇩

 

  

 

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