
スロージギングでメタルジグを選ぶとき、「何色を選べばいいのか分からない」と悩む方は多いのではないでしょうか。
釣具店にはシルバー、ブルー、ゴールド、ピンク、オレンジ、グロー、ケイムラなど、さまざまなカラーのメタルジグが並んでいます。
しかも、同じ形状や重さのジグでも複数のカラーが用意されているため、「カラーによって本当に釣果が変わるの?」と疑問に思う方もいるはずです。
結論から言えば、メタルジグのカラーは釣果を左右する重要な要素の一つです。
ただし、カラーだけで釣果が決まるわけではありません。
水深や潮の速さに合わせたジグの重さ、魚にどのような動きを見せるかというジグの形状やアクションなどを考えたうえで、カラーを選ぶことが重要です。
さらに、水色や天候、時間帯、ベイトの種類などによって魚からの見え方も変化するため、「この状況なら必ずこのカラー」という正解があるわけでもありません。
そこでこの記事では、スロージギングで使用するメタルジグのカラーについて、種類ごとの特徴から状況別の選び方、ベイトに合わせた考え方、初心者が揃えておきたいカラー、実釣でのカラーローテーションまで詳しく解説します。
カラー選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
●メタルジグの基本的な選択の仕方はこちら⇩

●スロージギングの基本的な釣り方はこちら⇩

ジグのカラーは重要?
「そもそも魚は色を識別できているのか?」「ジグのカラーを変えるだけで本当に釣果が変わるのか?」という疑問は、スロージギングに限らずすべてのルアーフィッシングにおいて永遠のテーマと言えます。
まずは、スロージギングにおけるカラーの重要性と、ジグ選び全体におけるカラーの位置付けについて正しく理解しておくことが重要です。
ジグのカラーで釣果は変わる?
結論から申し上げますと、ジグのカラーによって釣果に明らかな差が出る場合があります。
魚類の研究や実釣データから、多くの魚は人間と同等あるいはそれ以上に色や明暗、光の反射(フラッシング)を認識していることが分かっています。
特にスロージギングのターゲットとなる根魚や青物などは、水中の僅かな光や物体のコントラストに非常に敏感です。
例えば、澄み切った潮の中で派手すぎるグローカラーを投入すると魚が警戒して見切ってしまうことがあります。
その逆に、濁り潮や深場でアピール力の弱いカラーを使うと、魚にジグの存在すら気づいてもらえないことがあります。
同じポイント、同じ仕掛け、同じジャークアクションをしていても、隣の同船者だけが連発し、自分のジグには一切アタリがないという状況が発生した場合、その原因の多くは「カラーによるアピール度の違い」にあると言えます。
ヒットカラーに交換した途端に一投目からバイトが得られるという経験は、スロージギングをやっているアングラーなら誰しも一度は体験しているのではないでしょうか。
カラーよりも優先したいジグ選びのポイント
カラーが重要であることは間違いありませんが、だからと言って「カラーさえ合わせれば釣れる」というわけではありません。
スロージギングにおけるジグ選びの優先順位としては、以下のステップを意識することが非常に重要です。
【ジグ選びの優先順位】
① ジグのウエイト(重さ)
底取り(着底感度)が確実に出来、且つラインスラックを適切にコントロールできること。
② ジグの形状(タイプ)とフォールアクション
潮抜けが良いスリム系、フォールで魅せる幅広系、センターバランスなど、ターゲットや潮速に合っていること。
③ ジグのカラー
水中の光量、潮色、ベイトの種類、魚の活性に合わせてアピール度を調整すること。
どれほど完璧なカラーのジグを結んでいても、潮に流されて底が取れなかったり、ジグが全く動いていなかったり(あるいは暴れすぎていたり)すれば、魚がバイトしてくる確率は激減します。
まずは「しっかり底が取れて、狙いのタナで意図通りのフォール&ジャークができる重さと形状」を選ぶことが重要です。
その上で、最後の食わせの引き出し・アピール度の調整として「カラー」を最適化していくという流れになります。

なぜカラー選びが重要なのか
優先順位を理解した上で、なぜスロージギングでは特に「カラー選び」が重要視されるのか。
そこにはスロージギングならではの釣り味とメカニズムが関係しています。
スロージギングは、一般的なハイピッチジャーク(高速巻き+力強いしゃくり)とは異なり、ロッドの反発力を利用してジグを横に向け、「フォール(落下)させて魚に見せて食わせる」 釣法です。
【カラーの重要性】
◆ 魚がジグを目で追う時間が長い
高速で逃げ惑うルアーをリアクションで喰わせるハイピッチと比べ、スロージギングではゆったりとしたフォール中に魚がジグをじっくり観察します。
そのため、色合い、明暗の明瞭さ、フラッシングの強弱が見極められやすくなります。
◆ 水深による光の衰減(減衰)
スロージギングは水深30mの浅場から、100m超の深場、さらには200m〜300mオーバーまで幅広いタナを狙います。
水深が深くなればなるほど太陽光の色成分(赤から順に吸収される)は消えていき、シルエットや自発光(グロー)の有無が釣果を分ける直接的な要因となります。
◆ コントラストの重要性
魚は色そのものよりも「明暗(コントラスト)」を強く認識していると言われています。
背景(水の色)に対して、ジグがどう浮かび上がるかという視点が重要になります。
◆ 側線と視覚の連動
スローな動きで波動(側線)を出しつつ、最後の一噛みを決めるのは「視覚(カラー)」であると言われています。
●メタルジグの長さの違いによる特徴はこちら⇩


ジグのカラーで釣果に差が(経験談)
いつものように友人たちと3人で釣りに出掛けた時の話です。

写真のように、海の状況は最高の状態で、風も無く鏡のような水面でした。
しかし、見た目とは裏腹に、潮回りもあまり良いとは言えず、潮もほとんど流れていないような状況で、船も時折り吹く風に漂うようだけの状態でした。
釣りを続けるも、3人で30分に1匹釣れればいいほうで、1時間ほど全くアタリが無い時間帯もありました。
そんな状況でしたので、様々な形状のジグに、様々なカラーを組み合わせて釣りをしていたところ、あるカラーに替えた途端、今までのは何だったの?と思えるくらい魚が立て続けにヒットしたのです。
それが次の写真のジグです。

マリアの「メタルフリッカー」という、今では廃番になっているジグで、カラーはパープル×ピンクです。
それまでほとんど出番が無く、タックルボックスの隅で眠っていたジグですが、最後の最後に「これでも使ってみるか」という感じでセットしたジグです。
これを見た1人の友人も、パープル系のジグに替えた途端に、アイナメやウッカリカサゴなどが立て続けにヒットしました。



これらの写真は、この時に釣れた一部の写真です。
試しに、別のカラーのジグに替えて釣りをしたところ、アタリは全く途絶えてしまったので、またメタルフリッカーに戻したところ、アタリは戻りました。
ちなみにもう一人の友人は、その日はパープル系を持ってきておらず、「一人蚊帳の外」状態でしたが、3人で釣りに行くと、1人だけ釣れないって事、たまにありますよね?
という事で、明らかにジグのカラーが釣果の差になった釣行でした。
ここまで明確に差が出る事は極稀ですが、これに近いような経験も何度かしていますので、カラーは釣果に影響するというのは間違いの無い事実です。
1~2シーズンに1回有るか無いかの極端な出来事ですが、こんな事があったというお話しでした。
●メタルジグの断面形状の違いによる特徴こはこちら⇩


スロージギングのジグカラーの種類と特徴
メタルジグのカラーは膨大に存在しますが、大まかに分類すると「ナチュラル系」「アピール系」「グロー系」「ケイムラ系」の4つのカテゴリーに分けることができます。
それぞれの特徴と代表的なカラーを詳しく見ていきましょう。
ナチュラル系カラー
「ナチュラル系カラー」は、本物のベイトフィッシュ(イワシ、アジ、キビナゴ等)に近く、水中で自然な存在感を放つカラーと言えます。
光の反射を活かした自然なフラッシングが特徴で、魚に警戒心を与えにくいというメリットがあります。
シルバー系
「シルバー系」は、スロージギングで最初に用意しておきたい定番カラーです。
光を反射してフラッシングを発生させるため、イワシなどの小魚を意識した釣りに向いていますし、特に澄み潮や晴天時など、ジグが魚から見えやすい状況で使いやすいカラーです。
また、特定の状況に限定されにくいため、「最初の1色」としても扱いやすく、迷ったときにシルバー系からスタートし、反応を見ながら別のカラーへ変更するという使い方がおすすめです。
【シルバー系の特徴】
◆ 特徴
メタルジグの「原点」であり「万能」の王道カラー。
◆ 効果
太陽光を強く反射し、鱗のチラつきやフラッシングを再現します。
澄み潮から適度な濁りまで幅広く対応し、青物・根魚・鯛類問わずあらゆるターゲットに有効です。
迷ったときに真っ先に投入すべき基準色となります。
Yobo爺がパイロットカラーとして使っているのも「シルバー」で、どのような場面でも使える万能カラーですが、言い方を変えれば、可も無く不可も無いという、これといって特徴が無いカラーでもあります。
しかし、個人的には絶対に外せないカラーです。

上:ディープライナー 「スパイ-C」 シルバー
初夏以降はタックルボックスから外せないジグで、パイロットジグとしても優れています。
下:シーフロアコントロール 「レクター」
ゴーストゼブラグロー
フォールスピードが非常にゆっくりで、潮が緩くて魚の活性が低い時に、じっくりと魚にジグを見せたい時に使います。
ブルー系
「ブルー系」は、背中が青や青緑色をした小魚をイメージしやすいカラーです。
シルバー単色よりも魚らしい色合いになるため、ベイトフィッシュを意識したナチュラルなアプローチに使用し、澄み潮や日中など、魚がジグを見つけやすい状況で試したいカラーの一つです。
また、シルバー系を使って反応がないときに、同じナチュラル系の中で変化をつける目的でも使用できます。
【ブルー系の特徴】
◆ 特徴
イワシやサバなど、背側が青いベイトフィッシュに酷似させたカラー。
◆ 効果
水中に溶け込みやすく、非常にナチュラルなアピールが可能です。
水質が澄んでいる時や、日中の高光量下、魚の活性が低く人工的なカラーを嫌うタフコンディションな状況下で威力を発揮します。
イワシや小サバがベイトフィッシュとなっている場面には特に有効なイメージがあり、晩春から秋までは絶対に欠かせないカラーです。

上:ディープライナー 「スパイ-C」 イワシカラー
初夏以降のイワシや小サバなどを捕食している場合に出番が多く、晩秋まで外せないジグです。
下:シーフロアコントロール 「レクター」 イワシ
キビキビした動きに反応が悪い場合、ゆっくりとしたフォールのレクターで、弱ったイワシ等を演出して狙ったりします。
グリーン系
「グリーン系」は、青緑色のベイトフィッシュや海中での自然な色合いをイメージしたカラーです。
シルバーやブルーとは少し違ったアピールができるため、ナチュラル系のローテーションに加えておくと便利です。
特にベイトの色や釣り場の状況によっては、シルバーよりグリーン系に反応することもあります。
「ナチュラル系=シルバーだけ」と決めつけず、いくつかのナチュラルカラーを使い分けると、その日の当たりカラーを見つけやすくなります。
【グリーン系の特徴】
◆ 特徴
キビナゴやアジなどを意識したカラーで、緑がかった水質(グリーンウォーター)に非常に馴染むカラーです。
◆ 効果
沿岸部や緑っぽい潮色が多いエリアで抜群の強さを誇ります。
また、ゴールドと組み合わせた「グリーンゴールド」は根魚やサクラマス狙いの定番としても知られています。
グリーンゴールドは、サクラマスにも実績のあるカラーで、春先の雪代が流れ込んで濁っているような状況で実績が高いカラーです

上:シーフロアコントロール S-レジェンド
セミロングとロングの中間的な長さのジグで、比較的大きなイワシや小サバなどが見られる場合や、シルエットを大きく見せたい場合に使います。
下:ダイワ 鏡牙ジグ セミロング
グリーンゴールド
朝の太陽が顔を出すか出さないかのマズメ時や、サクラマス狙いの際に使う事の多いジグです。
ブラウン系
「ブラウン系」は、比較的落ち着いた色合いで、派手なアピールを抑えたいときに有効で、ベイトの種類や水色によっては、魚が見慣れている色合いに近くなる場合もあります。
ただし、ブラウン系だから必ず根魚に効くというわけではありませんし、あくまでナチュラル系カラーの一つとして、シルバーやブルーとは違う変化をつけたいときに有効な場合があります。
【ブラウン系の特徴】
◆ 特徴
エビやカニなどの甲殻類、あるいは底ベッタリの底生生物を模したカラー。
◆ 効果
底ベッタリを意識する根魚(ハタ、カサゴ)やヒラメ、マゴチ狙いに有効です。
派手なフラッシングを抑え、海底の砂泥や岩礁帯に馴染みながら存在感を示すため、スレた大型根魚にも効果的です。
以前は、ブラウンカラーのジグはなかなか見ないカラーでしたが、近年はイカを模したブラウンのジグが見られるようになりました。
また、イカナゴを模したライトブラウンのジグもあり、春先にイカナゴを偏食している場合にはかなり有効だといわれています。

上:シーフロアコントロール 「ノヴァ」
スクイッドというカラーで、イカを捕食している場合や、イカナゴを捕食している場合に使います。
●フッキング率を上げる方法についてはこちら⇩

アピール系カラー
「アピール系カラー」は、水中での視認性が高く、遠くからでも魚にジグの存在を強烈にアピールできるカラーです。
潮が濁っている時や、朝夕のマズメ時、広範囲から魚を惹きつけたい時に威力を発揮します。
ゴールド系
「ゴールド系」は、シルバー系と並んで非常に使いやすいカラーと言えます。
シルバーとは異なる光の反射や色合いによってアピールできるため、ナチュラル系で反応がないときのローテーションにも適しています。
曇天や濁り気味の潮など、シルバー系のフラッシングだけでは魚に気付いてもらいにくいと感じる状況で試してみたいカラーです。
初心者がシルバー、グロー系と合わせて揃える3色目としても候補になります。
【ゴールド系の特徴】
◆ 特徴
シルバーよりも温かみがあり、強い波長の光を放つカラー。
◆ 効果
濁り潮やローライト(曇り・雨)の状況下で、水中での透過率が高く遠くまで光が届きます。
「レッドゴールド」や「グリーンゴールド」はスロージギングでも超定番のアピールカラーです。
何故かは分かりませんが、Yobo爺の場合ゴールド系であまり良い思いをしたことがないため、朝マズメでもあまり出番がありません。
そのため、朝一でも自然とシルバーやシルバーベースのゼブラグローをパイロットジグとして使うようになった次第です。

上:ディープライナー 「スパイ-C」 トマトゴールド
ベースのトマトゴールドに、自分でシルバーのゼブラ模様を付けたジグで、朝マズメ時に使ったりします。
下:ダイワ 「鏡牙ジグ セミロング 」
今は発売されていないパープル×ゴールドのカラーで、朝マズメや根魚や底物を狙う際に使う事が多いジグです。
レッド系
「レッド系」は、非常に特徴的なアピールカラーで、個人的には春先の根魚やホッケなどに有効なカラーというイメージがあります。
水中では深くなるほど赤色の光が吸収されるため、浅場と深場では見え方が変化しますので、「赤だから深場で絶対に効く」と単純に考えるのではなく、水深による見え方の変化も考慮する必要があります。
他のカラーで反応がないときにローテーションの一つとして試すのがおすすめです。
【レッド系の特徴】
◆ 特徴
水中で最も早く光の波長が吸収されて黒っぽく変化する性質を持つ特殊なカラーです。
◆ 効果
浅場では強いコントラストを生み出し、深場ではシルエット(影)として浮き上がります。
根魚やマダイが好む傾向があり、怪しい妖艶な存在感でバイトを誘います。
レッド系は春先の出番が多く、特にアイナメやホッケに非常に有効なカラーですが、晩春以降は出番が少なくなるカラーでもあります。

ブラック系
「ブラック系」は、派手な色とは正反対のカラーですが、黒は水中でシルエットを強く出しやすいカラーでもあります。
光量が少ない状況や、空を背景にしたときなどに、魚から見たシルエットが目立つ場合があります。
「暗いから明るいカラー」という単純な考え方だけではなく、「シルエットを強く出す」という考え方でブラック系を使うのが有効な使い方です。
【ブラック系の特徴】
◆ 特徴
一見するとアピール力が無さそうに見えますが、実は「最もシルエット(影)がはっきり出る」 最強のコントラストカラーです。
◆ 効果
下から見上げた時に太陽光や表層の明かりを遮り、魚に対してジグの形を強烈に浮き彫りにします。
澄潮でのマイクロベイトパターンや、超高圧的なスレ気味の魚、深夜・マズメ時に圧倒的な威力を発揮します。
個人的には、ブラック系も春先には外せないカラーで、ホッケやタラ、特にソイに有効なカラーで、ゴジラと呼ばれるような大きなソイの実績が高いカラーです。
レッド系と同じく春以降は出番が少なくなりますが、夏~秋にも根魚に有効な場合があり、タックルボックスには常に入っているカラーです。

上:ネイチャーボーイズ スローライダー
ブラック×シルバーのカクレミノーというカラーで、比重の軽い鉄製のジグの特徴であるゆっくりとしたフォールで根魚を狙う場合に使います。
下:シーフロアコントロール クランキー
ブラックのベースに白や赤などのグローカラーを付したジグで、バタバタとしたイレギュラーな動きが特長のジグで、根魚等を狙う場合に使用します。
オレンジ・ピンク系
「ピンクやオレンジ系」は、視認性が高く、アピール力を持たせやすいカラーで、曇天や濁り気味の状況、魚にジグの存在をしっかり認識させたい場面などで試したいカラーです。
また、船中でナチュラル系のカラーに反応がないとき、思い切ってオレンジやピンク系へ変更することで反応が出るケースもあります。
「派手だから釣れない」と決めつけず、ナチュラル系とのローテーションで使うことがポイントです。
【オレンジやピンク系の特徴】
◆ 特徴
蛍光色に近い鮮やかさを持ち、アングラーからの視認性も良い高アピールカラー。
◆ 効果
膨張色であるため水中で大きく見え、遠くの魚や低活性でやる気のない魚のスイッチを入れる能力に長けています。
潮が濁っているや、朝夕の薄暗い時間帯のパイロットカラーとしても優れています。
オレンジ×シルバーのゼブラカラーは、個人的には大物に実績があるカラーで、50cmを超えるゴジラソイや、80cmを超える座布団ヒラメを何匹も釣り上げています。
そのため、シルバーの安価なジグを購入し、オレンジのマニキュアでゼブラ模様にカラーリングして、オリジナルカラーのじぐを作って使っているくらいです。

パープル系
「パープル系」は、シルバーやゴールド、ピンクなどとは違った独特の存在感を持つカラーで、定番カラーで反応が得られないときに、ローテーションの変化を大きくしたい場合に使いやすいからーです。
特にカラーの選択肢を増やしたい中級者以上にとって、持っていると面白いカラーと言えます。
【パープル系の特徴】
◆ 特徴
シルエットがくっきりと出る深みのあるカラーです。
◆ 効果
特にタチウオ狙いに多く使われるカラー。
深場・ローライト時の大物に強い実績を持っています。
ブラックとピンクの中間的な立ち位置で、玄人好みの食わせカラーです。
冒頭の、「ジグのカラーで釣果に差が」にも書きましたが、根魚にも有効なカラーと言えます。
根魚や青物などを狙う場合には、あまり出番の多くないカラーですが、タックルボックスには常に1本は備えておきたいカラーでもあります。

●ジグの重心位置の違いによる特徴についてはこちら⇩

グロー系カラー
「グロー系」は、蓄光によって発光するカラーで、代表的なのがゼブラグローとフルグローです。
特に深場や光量の少ない状況では、魚にジグの存在を認識させるための選択肢になります。
ただし、グローを使えば必ず釣れるわけではなく、グローへの反応が悪い魚に対しては、あえてナチュラル系やケイムラ系へ変更することで反応が変わる場合もあります。
ゼブラグロー
「ゼブラグロー」は、グロー部分と非グロー部分が縞模様になったカラーで、全面が発光するフルグローと比較して、明暗のコントラストを作りやすいことが特徴です。
深場や光量が少ない状況で使用する定番カラーの一つで、初心者にもおすすめできます。
特に「グローは使いたいけれど、全面発光ではアピールが強すぎるかもしれない」と感じる場合には、ゼブラグローが使いやすく有効です。
【ゼブラグローの特徴】
◆ 特徴
ジグの表面に縞模様(ストライプ状)でグロー塗料が施されているカラーです。
◆ 効果
ジグがフォール(明暗の反転)やジャークをする際に、発光部と非発光部が交互に明滅(フラッシング)し、明暗の明滅効果を生み出します。
全体が光りすぎないため魚に見切られにくく、発光によるアピールとナチュラルの要素を兼ね備えたスロージギング最強の万能カラーのひとつと言えます。
シルバーグローはオールシーズン有効なカラーで、シルバーと同じく、釣行の際には必ず一度は使うと言っても過言ではないカラーでもあります。

上:シマノ サーディンウェーバー
以前のバージョンのゼブラグローカラーで、シルバーにあまり反応が良くない場合に、ジグを目立たせるために使ったりします。
下:ダイワ 鏡牙ジグ セミロング
オレンジゼブラという非常に派手なカラーで、こんな色の魚がいるわけではないのですが、何故か大きなヒラメに実績があるジグで、お盆以降は常にボックスに入っているジグです。
フルグロー
「フルグロー」は、ジグ全体を発光させるタイプのカラーで、水深が深く光が届きにくい状況や、暗い時間帯などでジグの存在を強くアピールしたい場合に選択肢になります。
ただし、常に強いアピールが必要とは限りません。
魚がスレていたり、グローへの反応が悪かったりする場合には、ゼブラグローやナチュラル系、ケイムラ系へ変更するなど、発光の強さを調整するのが有効な場合があります。
【フルグローの特徴】
◆ 特徴
ジグの片面あるいは両面全体にグロー塗料が塗られた高発光カラー。
◆ 効果
水中でのアピール力は全カラー中ナンバーワンと言えます。
光が一切届かない水深150m以上の中深場や、激濁りの潮、夜間・極度のローライト時に効果を発揮します。
ただし、浅場や澄み潮で使うとアピールが強すぎて魚が警戒したり、外道(フグやサバなど)の猛攻に遭うリスクもあります。
これはYobo爺だけかもしれませんが、フルグローで良い思いをしたことが無いので、現在は1本も持っていません。
●ジグの重心の違いによる特徴についてはこちら⇩

ケイムラ系
「ケイムラ」とは蛍光ムラサキの事で、紫外線を受けることで魚から見えやすい光を発するカラーですが、グローとは仕組みが異なり、暗い場所で自ら強く発光し続けるカラーではありません。
そのため、「グローは効かないけれど、少し違ったアピールを加えたい」というときの選択肢として有効なカラーでもあります。
【ケイムラの特徴】
◆ 特徴
ケイムラ(蛍光ムラサキ)とは、人間には見えない紫外線(UV)に反応して青白く発光する特殊な塗料です。
◆ 効果
人間の目には透明または普通の塗料に見えますが、水中では太陽光に含まれる紫外線を吸収してアピールします。
紫外線は可視光線(目に見える光)よりも深い水深(約100m前後まで)まで届くため、「光は届かないが紫外線は届いている」という絶妙な水深帯で威力を発揮します。
グローのように自発光してギラギラ目立ちすぎるのを嫌う魚に対して、ナチュラルかつ明確にアピールできる「秘密兵器」的カラーと言えます。
今まで、特にケイムラが有効だったという事は無かったが、シーズンを通して常にタックルボックスに入っているカラーです。

上:ディープライナー スパイ-C
シルバーカラーにシルバーのゼブラ模様を付し、その上からケイムラカラーを付したジグで、何となく紫っぽいのが分かると思います。
下:ダイワ ソルティガ ジャイブチョッパー
MLケイムラグローヘッドシルバーというカラーで、見た目以上に海中で非常に目立つカラーでもあります。
●魚にはジグがどう見えているのかの解説はこちら⇩⇩

釣り場の状況別カラーセレクト
実際の釣り場では、潮色、天候、水深、ターゲットなど、刻一刻と変化する環境に合わせてジグカラーを選択していく必要があります。
ここでは具体的なシチュエーションごとの最適なカラー選びを解説します。
澄み潮で使いたいカラー
クリア度が非常に高く、水深深くまで太陽光が差し込む「澄み潮(クリアウォーター)」の状況では、魚の視界が非常にクリアになっています。
【澄み潮】
◆ おすすめカラー: シルバー系、ブルー系、クリア系、ケイムラ系
◆ 理由
魚がジグをしっかり見分けられるため、派手すぎるグローや派手なゴールドは警戒されたりします。
余計なアピールを抑え、太陽光を自然に反射させるシルバーや、水中に馴染むブルー系でナチュラルにアプローチするのが有効です。
紫外線でさりげなくアピールするケイムラも極めて有効です。

濁り潮で使いたいカラー
雨後やプランクトンの大量発生などにより、水が茶色や緑色に濁っている「濁り潮」では、魚の視界が極めて悪くなります。
【濁り潮】
◆ おすすめカラー: ゴールド系(アカキン・グリキン)、ピンク・オレンジ系、ゼブラグローなど
◆ 理由
視界が悪い中でナチュラル系カラーを使うと、ジグが背景の濁り水に溶け込んでしまい、魚から存在を認識されにくくなります。
波長の長い光を放つゴールドベース(アカキン、グリキン)や、膨張色であるピンク、自発光するゼブラグローなどを使って、とにかく「ここにジグがある」と気づかせることが有効となります。
晴天・日中に使いたいカラー
太陽が高く昇り、水中へ強い光が降り注ぐ「晴天・日中」のタイミング。
【晴天・日中】
◆ おすすめカラー: シルバー系、ブルー系、ホログラム系 など
◆ 理由
潤沢な太陽光を利用し、ジグのフラッシング性能を最大限に活かせる時間帯です。
ホログラム塗料が施されたシルバー系ジグをジャーク&フォールさせると、フラッシュ効果で広範囲の魚へ強烈にアピールできます。
魚の活性が高ければシルバー、少しスレていればブルーやホログラムの質感を落としたナチュラル系が有効です。
曇天・雨天に使いたいカラー
ローライト(光量が少ない)な天候では、水中の明るさが低下し、魚の視認性が落ちます。
【曇天・雨天】
◆ おすすめカラー: ピンク系、ゴールド系、ゼブラグロー、パープル系 など
◆ 理由
光量が少ない状況では、光を反射させるシルバーよりも、自ら光を補うカラーや、シルエットがはっきり出るカラーが有効となります。
ピンクやゴールドで存在感を示しつつ、水深がある場合はゼブラグローを投入して微弱な発光感を与えることでバイト率が跳ね上がります。

朝マズメ・夕マズメに使いたいカラー
一日の中で最も魚の活性が上がるチャンスタイムである「マズメ時」ですが、空は薄暗く、水中も光量変化が激しい時間帯でもあります。
【朝マズメ・夕マズメ】
◆ おすすめカラー: アカキン、ピンクゴールド、ゼブラグロー
◆ 理由
朝夕のマズメ時は、太陽光の波長のうち「赤い光」が強調されます。
そのため、アカキンやピンクゴールドといったカラーが水中で非常に効果的に作用します。
また、魚の活性が高く手返しよく探りたい時間帯でもあるため、アピール力の高いゼブラグローなどを使い、第一投目からアピールしていくのが有効です。
深場で使いたいカラー
水深100mを超える深場や、200m〜300mオーバーの中深場。
【深 場】
◆ おすすめカラー: ゼブラグロー、フルグロー、ケイムラ など
◆ 理由
水深100mを超えると、太陽光はほとんど届かず、水中の世界はほぼ漆黒(暗闇)となります。
ここでは自発光するグロー塗料(夜光)が威力を発揮しますし、中深場ではフルグローや強発光のゼブラグローが定番です。
ただし、深場でも潮が澄んでいる時などは、グローを嫌って「裏面が無塗装シルバー+表面ゼブラグロー」といった少し抑えめのアピールが効く場面もあります。
浅場~近海で使いたいカラー
水深30m~60m程度の浅場や、60m〜100m程度の近海(沿岸部や根周り)。
【浅 場】
◆ おすすめカラー: シルバー系、ブルー系、ブラウン系、ケイムラ系 など
◆ 理由
浅場は底まで十分な光が届くため、グローなどの強烈な発光は魚を脅かしてしまうリスクがあります。
自然な光の反射を生かせるシルバー系や、ベイトに合わせたカラー、根魚狙いであればボトムに馴染むブラウン・グリーン系が適しています。
ただし、濁りや曇天などで光量が少ない場合には、ゴールドやピンクなどのアピール系へ変更するのも有効です。

青物に有効なカラー
ブリ、ヒラマサ、カンパチなどの回遊魚(青物)をスロージギングで狙う場合。
【青 物】
◆ おすすめカラー: シルバー系、ブルー系、ピンク系 など
◆ 理由
青物は視覚が発達しており、高速で遊泳しながら動く物体やフラッシングに強く反応します。
基本は小魚のフラッシングを再現するシルバー系やブルー系が有効です。
魚の活性が高く追いが良い時や、潮が濁っているときはピンク系やシルバーピンクなどの華やかなカラーが効果的です。
根魚・底物に有効なカラー
アイナメやソイ、ヒラメなどの底生魚(ロックフィッシュ・底物)を狙う場合。
【根魚・底物】
◆ おすすめカラー: アカキン、ミドキン、ゼブラグロー、ブラウン系 など
◆ 理由
根魚はボトムの岩影や障害物に潜み、頭上を通るエサを見上げるように待ち伏せています。
そのため、下から見上げた時に目立つカラーや、甲殻類・底生魚を連想させるカラーが有効です。
アカキンやグリキンは根魚釣りの王道であり、暗い根周りを攻めるためのゼブラグローも有効です。
以上が、釣り場の状況別カラーセレクトですが、これはあくまでも一般的な考え方で、必ずしもこのカラーじゃないと釣れないというわけではありません。
ですので、今回ご紹介したカラーを、重量別・形状別に全て揃えるとなると相当な数になりますので、この中から自分の好きなカラーをチョイスして持って行く事になります。
これについては、釣行を重ねるうちに、ある程度自分の好みや必要なカラーが見えてきますので、とにかく経験を積んで行く事が必要になります。

状況別カラーセレクト早見表
様々な状況下でのカラーセレクトの早見表になりますので、よろしかったら参考にして下さい。
| 釣り場の状況 | 有効なカラー | |||||||||
| 澄み潮 | シルバーやブルーなどのナチュラル系やケイムラ など | |||||||||
| 笹濁り~濁り潮 | ゴールド系、ピンク、グリーン系、グロー系 など | |||||||||
| 浅場~近海(30m~100m程度) | シルバーやブルー等のナチュラル系、ケイムラ、ゼブラグロー など | |||||||||
| 深場(100m~) | グロー系、ケイムラ、ピンク など | |||||||||
| 日中や晴天 | シルバー系やブルー系などのナチュラル系 | |||||||||
| 曇天や雨天 | ゴールド、ピンク、ゼブラグロー、パープル系 など | |||||||||
| 朝夕のマズメ時 | ゴールド系、グロー系、ケイムラ、ピンク など | |||||||||
| ブリ等の青物狙い | シルバー、ブルー、ピンク、ゼブラグロー など | |||||||||
| 根魚・底物狙い | ゴールド系、レッド、ブラック、グロー系 など | |||||||||
●海水の色によるジグカラーの選択についてはこちら⇩

ベイトに合わせたメタルジグカラーの選び方
ルアーフィッシングには「マッチ・ザ・ベイト(魚が食べている本物の餌に形や色を合わせる)」という大原則があります。
スロージギングにおいても、その海域でターゲットが何を捕食しているかを知り、カラーを合わせることで爆釣につながるケースが多々あります。
イワシ・小魚系のベイト
イワシなどの小魚を捕食している場合は、シルバー系やブルー系などのナチュラルカラーが基本になります。
特に光を反射するシルバー系は、小魚の体表をイメージしやすいカラーです。
ただし、実際のベイトが銀色だからシルバーで決まりというわけではなく、魚の活性や水色によっては、ゴールドやピンクなどに反応することもあります。
【イワシ・小魚系】
◆ ベイトの特徴:
マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシ、小アジなど。
遊泳力があり、体が銀色に輝いているのが特徴。
◆ 有効なカラー
シルバー系、ブルーピンク、リアルイワシカラー など
◆ 解説
魚がイワシなどの小魚を飽食している時は、フラッシング(輝き)に強いこだわりを見せる場合があります。
輝度の高いシルバーホログラムや、背中が青く腹が銀色のブルー系が圧倒的に有利です。
フォール時のチラつきで本物のイワシの逃走や弱った魚を演出するのが有効です。

キビナゴ系のベイト
キビナゴなどの小型ベイトを捕食している場合も、シルバー系やブルー系が有効です。
ただし、ベイトのサイズが小さいときはカラーだけでなく、ジグのサイズやシルエットも重要になります。
「カラーは合っているのに釣れない」という場合は、カラーを変える前にジグがベイトより大きすぎないか確認してみることが重要です。
【キビナゴ系】
◆ ベイトの特徴
体側に鮮やかな銀色の帯(縦縞)が入っており、光を浴びるときらめく小型ベイト。
◆ 有効なカラー
シルバー系、ブルー系、イワシカラー、ケイムラシルバー など
◆ 解説
キビナゴは非常に透明感があり、強い光を反射します。
細身のジグ形状と合わせて、クリア感やケイムラ加工が施されたシルバー系を選ぶと、本物のキビナゴ群の中に自然に溶け込みつつバイトを誘発できます。

イカやタコなどのベイト
イカやタコなどを捕食している場合には、小魚を意識したシルバー系だけでなく、ピンク、オレンジ、レッド、パープルなどを試す価値があります。
ただし、実際の捕食対象や魚の反応は釣り場によって異なりますので、「イカパターンだからこの色」と決めつけず、船中で釣れた魚の胃内容物や周囲の情報なども参考にするのが大事です。
【イカやタコ】
◆ ベイトの特徴
ジグのフォールスピードに近いスピードで漂い、体色を赤、茶、白、ピンクなどに変化させる軟体動物。
◆ 有効なカラー
ピンク系、オレンジ系、ゼブラグロー、パープル など
◆ 解説
イカを偏食している魚は、俊敏な動きよりもふわふわとしたフォールと、イカ特有の発光や半透明感に反応します。
ピンク系やゼブラグロー、または妖艶に光るパープル系を使い、ゆっくりとしたロングフォールで魅せるのが有効です。
カラーだけでなくベイトのサイズも意識する
ベイトにカラーを合わせる(マッチ・ザ・カラー)と同時に忘れてはならないのが、「ベイトのサイズ(マッチ・ザ・サイズ)」です。
どれだけイワシカラーのジグを使っていても、本物のイワシが5cm(マイクロベイト)なのにジグのサイズが20cmもあったら、魚が見切ってしまうことがあります。
逆に、大きなタチウオやサンマを喰っている時に小さすぎるジグを使ってもアピールが足りません。
【ベイトのサイズ】
◆ ベイトが小さい時(マイクロベイトパターン)
タングステン素材などのシルエットが小さいジグを選び、カラーはシルバーやブラック系で存在感をアピールするのが有効です。
◆ ベイトが大きい時
シルエットの大きいロングやセミロングジグを選び、カラーはシルバーやパープル系をチョイスするのが有効です。
このように、「カラー」と「サイズ(シルエット)」の掛け算でベイトに近づけていく意識が大事です。
●メタルジグの「フォール」についての詳しい記事はこちら⇩


カラー選びで迷ったときの基本パターン
釣り場で「水色も微妙、天候もコロコロ変わる、何を選べばいいかさっぱり分からない!」と迷ってしまった時のために、Yobo爺が基本としているカラー選択の手順をご紹介します。
【Yobo爺の迷った時のカラー選択フロー】
Step ①:まずは基準となるパイロットカラーを投入
選択カラー: シルバー系 (ナチュラル・フラッシング)
Step ②:魚からの反応(バイト・チェイス)を確認
反応あり → そのまま継続 /もしくは近いカラーへ微調整
反応なし →Step ③ へ移行
Step ③:アピール度を引き上げる
選択カラー:ゴールド系・アカキン・ピンク (視認性・波動)
Step ④:それでもダメなら「光・シルエット」の変化をつける
深場やローライト → グロー系 (ゼブラ/フル)
浅場や澄み潮 → ケイムラ系 または ブラック系

まずはシルバー系を基準(パイロットカラー)にする
スタートする第一投目(パイロットカラー)には、とにかくニュートラルな「シルバー系」をセットすることをおすすめします。
シルバーは水中で最も癖がなく、どんな潮色・天候・水深でもある程度のパフォーマンスを発揮してくれるため、パイロットカラーとして活躍してくれます。
まずはシルバーを使うことで、「今日の魚の活性は高いか?」「潮の効き具合はどうか?」「追ってくるけれど食わないのか?」といったその日の状況を探る事が出来ます。
反応がなければアピール系を試す
シルバー系をしばらく使ってみて、アタリが得られない場合や、同船者にアタリが出ているのに自分に食わない場合は、アピール度を一段階アップさせます。
「シルバー」→「アカキンやグリキン」あるいは「オレンジやピンク系」へとカラーチェンジします。
光の反射だけでなく、色による視認性や波長の違いを魚に提示して、遠くの魚に気づかせたり、やる気のない魚の食い気を誘ってみたりします。
深場や光量が少ない状況ではグロー系を試す
アピール系(ゴールドやピンク)に変えても反応が得られず、なおかつ水深が80m以上あったり、空がどんより曇っているローライトな状況であれば、「ゼブラグロー」または「フルグロー」の出番です。
発光の要素をプラスすることで、水中の暗闇の中でジグをくっきりと浮き上がらせます。
特にスロージギングでは、ゼブラグローに変えた途端にボトム付近でアタリが連発するケースが多く存在します。
ケイムラ系は「グローが効かないとき」の選択肢にする
「グローを入れると外道(サバやフグ)ばかり掛かってしまう」「グローだとアピールが強すぎて、本命の魚が見切っている気がする」という場合は、「ケイムラ系」へチェンジするのも有りです。
ケイムラは自ら発光するのではなく、紫外線を受けてほのかに青白く輝くため、グロー塗料特有のギラギラ感を排除しつつ、ナチュラルに遠くの魚へアピールできます。
「グローだと強すぎるが、ノーマルカラーだと目立たない」という中間を埋める絶妙な選択肢となります。
ヒットカラーを見つけたら同系統のカラーを使う
自分、あるいは同船者がヒットさせたら、すかさずそのジグのカラーを観察します。
もし同船者が「ゴールド系」で連発しているなら、自分もすぐにアカキンやグリキンなどのゴールド系に合わせます(「ヒットカラーの共有」)。
ヒットカラーと同系統のカラー(例:相手がゼブラピンクなら、自分はゼブラシルバーなどを試す)を投じることで、その日のアタリカラーの傾向をより早く絞り込むことができます。

カラーを変えてもダメならジグの重さや形状を変える
ここが非常に大切なポイントです。
カラーを3回変えても(シルバー→アカキン→ゼブラグロー)全く反応がない場合、原因は「カラー」ではない可能性が極めて高いと言えます。
【カラー以外の釣れない原因】
◆ ジグのフォールスピードが速すぎる(または遅すぎる)
◆ ジグのシルエット(大きさ)がベイトと合っていない
◆ 狙っているタナ(水深)がズレている
以上のことが考えられます。
このような場合は、カラーに固執するのをやめ、「ジグの重さを変更する(例:150g→180g)」「ジグの形状を変更する(例:セミロング系→ショート系)」というように、アクションとフォール姿勢を変更してみる事をおすすめします。
●「潮が動かない日」の対処法はこちら⇩


初心者が揃えておきたいメタルジグカラー
「理屈は分かったけれど、最初から全種類・全カラーを買うお金も収納スペースもない!」という初心者の方は多いと思います。
そこで今回は、これだけ揃えておけば全国どこの海でもスロージギングが成立する「厳選の3色」を順番にご紹介します。
最初の1色はシルバー系
もし「人生で最初の1色しかジグを買ってはいけない」と言われたら、迷わず「シルバー系(ホログラムシルバー)」を選ぶ事をおすすめします。
晴れでも曇りでも、澄み潮でも濁り潮でも、浅場でも深場でも、平均点以上の釣果を叩き出せる最強の万能カラーですし、パイロットカラーとして活躍してくれること間違いなしです。
2色目はゴールド系
2色目に購入すべきは、シルバーと対極の性能を持つ「ゴールド系(特にアカキン、またはグリキン)」です。
シルバー(光の反射・ナチュラル)で食わない時に、ゴールド(強い波長・濁り強)を投入することで、相反するアピールを演出でき、攻略の幅が2倍に広がります。
3色目はゼブラグロー
3色目として絶対に持っておきたいのが「ゼブラグロー」(ベースはシルバーゼブラ)です。
深場の攻略や朝夕のマズメ、ローライト時、さらには根魚狙いに欠かせない発光カラーです。
フルグローよりも見切られにくいため、1本持っておくとあらゆるシーンで助けられること間違いなしです。
余裕があればブルーやオレンジ・ピンク系を追加
上記3色(シルバー、アカキン、ゼブラグロー)が揃えば基本陣形は完成ですが、さらに予算に余裕があれば以下のカラーを追加することをおすすめします。
● ブルー系:澄み潮・日中の青物狙いで威力を発揮するナチュラル系。
● オレンジ・ピンク系: 濁り潮やイカパターン、高活性時のアピール系。
カラーは何色持っていけばいい?
釣りに持ち込むジグの数ですが、カラーとしては最低3〜4パターン、ウエイト(重さ)のバリエーションを含めた全体で、最低でも6〜10本程度用意しておくのが理想的です。
【例:150gのジグを使うエリアへ行く場合】
① 150g:シルバー系 1本
② 150g:アカキンもしくはグリキン 1本
③ 150g:ゼブラグロー 1本
④ 180g(重め):シルバー系 1本
⑤ 180g(重め):ゼブラグロー 1本
⑥ 120g(軽め):アカキンもしくはグリキン 1本
以上のように準備しておくと、何らかのトラブルでジグをロストした際にも対応でき、状況変化にも柔軟に対処できます。
●スロージギングの「食わせの間」についてはこちら⇩


カラー選びで失敗しないためのポイント
スロージギングのカラー選びにおいて、多くのアングラーが陥りがちな「罠」や「勘違い」があります。
釣果を安定させるために、以下の5つのポイントが重要になります。
「この状況ならこの色」と決めつけない
「澄み潮=絶対にシルバー」「濁り潮=絶対にアカキン」と思い込みすぎるのは危険です。
釣りの現場では、セオリーとは真逆の現象が頻繁に起こります。
激しい濁り潮の中で、なぜか光を反射しない「ブラック」ばかりに魚が食ってくることもあれば、澄み切ったド快晴の日に「フルグロー」で爆釣する事もあります。
セオリーはあくまで「確率が高い」ということに過ぎませんので、固定観念に縛られず、「釣れない時はセオリーの逆を試してみる」という柔軟な思考が大切です。
カラーだけで釣果を判断しない
釣れなかった時に「このジグの色が悪いんだ」とすべてをカラーのせいにしてしまうと、スロージギングの上達が止まってしまいます。
魚が釣れる要素には「場所・ポイント」「潮の動き」「タナ(水深)」「ジグの重さ」「ジャークの入力スピード」「フォール幅」「フックシステム」、そして「カラー」があります。
カラーはあくまで数ある要素の中の一つのピースです。
ジグが正しく動いているか、底が取れているかを常に検証することが大事です。
水深による光量の変化を考える
人間が船の上から見ている「太陽が眩しい晴天」と、水深100mの海底の世界は全く別世界です。
水深が深くなると、赤い光(長波長)から順に水に吸収されて消えていき、深海では全体が青暗い世界になります。
船の上で「こんなド派手な赤色やピンクは魚が警戒するだろう」と思っても、水深100mでは単なる「暗いシルエット」に見えていることがあります。
常に「いまジグがある水深では、この色がどう見えているか?」という水中イメージを持つことが大切です。
釣り場によって当たりカラーが変わることもある
同じエリアの海であっても、行くポイント選択や、海底の質(砂地なのか、岩礁帯なのか、泥なのか)によって当たりカラーは変化します。
また、地域特有の「ご当地カラー」が存在することも珍しくありません(例:「この海域では昔から緑金(グリキン)が異常に効く」「ここでは紫ゼブラが実績ナンバーワン」など)。
釣行前には、船宿のブログや釣果情報をチェックしたり、乗船時に船長へ「最近は何色のジグで当たってますか?」と素直に尋ねてみるのが一番の近道と言えます。
周囲の釣果やヒットカラーも参考にする
乗合船でのスロージギングは、「全員でその日のヒットパターンを探す共同作業」でもあります。
自分ひとりの経験だけで試行錯誤するよりも、船中で竿を曲げている同船者のジグを観察する方が遥かに早く答えに辿り着けます。
「どのカラーを使っているか」「グローが入っているか」「フォールで食ったか、巻きで食ったか」をさりげなく観察し、良い要素はどんどん自分の釣りに取り入れていく事が大事です。
●失敗しないジグの選び方はこちら⇩


【FAQ】メタルジグカラーに関するよくある質問
Q1:スロージギングではカラーは重要?
カラーは重要な要素の一つですが、カラーだけで釣果が決まるわけではありません。
ジグの重さや形状、アクション、狙うレンジなどを適切に合わせたうえで、状況に応じてカラーを選ぶことが重要です。
特に水色や光量、ベイトによってジグの見え方は変わるため、状況に合わせたカラーローテーションを意識することが重要です。
Q2:一番釣れるカラーは何色?
「この色が一番釣れる」という絶対的なカラーはありません。
ただし、シルバー系はベイトフィッシュを意識したナチュラルカラーとして幅広い状況で使いやすく、初心者が最初に持つカラーとしておすすめです。
そこからゴールド系やグロー、オレンジやピンクなどを追加し、その日の反応を見ながら使い分けるのが大事です。
Q3:濁り潮では何色がおすすめ?
濁り潮ではゴールド系、ピンク、オレンジなどのアピール系やゼブラグローなどのカラーを試すのがおすすめです。
ただし、濁りの程度や魚の活性によって反応は変わるため、「濁り=必ずゴールド系」と決めつけず、複数のカラーをローテーションすることが大事です。
Q4:深場ではグロー系カラーが必須?
必須ではありませんが、深場ではグロー系が最有力の選択肢になります。
水深が深くなると光量が少なくなるため、グローによってジグをアピールしやすくなるからです。
ただし、グローへの反応が悪い場合には、シルバーやゴールド、ケイムラなどへ変更することも大切です。
Q5:ゼブラグローとフルグローの使い分けは?
基本は「ゼブラグロー」、超深場や激濁り・ローライト時は「フルグロー」が有効です。
ゼブラグローは発光部分と非発光部分によってコントラストを作りやすく、フルグローはジグ全体を発光させて強くアピールできます。
まずはゼブラグローを基本にし、より強くアピールしたい場合にフルグローを試すという使い分けもできます。
Q6:ケイムラとグローの違いは?
グローは蓄光によって暗い場所でも発光するのに対して、ケイムラは紫外線を受けることで魚から見えやすい光を発する特徴があります。
そのため、両者は同じ「光るカラー」でも性質が異なります。
深場などではグロー、日中などではケイムラを試すなど、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
Q7:ピンクやオレンジはどんなときに有効?
濁り潮、朝夕のマズメ時、イカパターン、魚の活性を上げたい時に使います。
アピール力が高く膨張色のため見やすく、遠くの魚を惹きつけたい時や、ローライト時に絶大な効果を発揮する場合があります。
Q8:ブラック系カラーはスロージギングで使える?
非常に使えます。 特に「食い渋り」や「シルエットを強調したい時」に有効です。
黒は光を反射しませんが、下から見上げた時に最もシルエット(影)がはっきり出ます。
澄み潮でのマイクロベイトパターンや、他の派手な色を見破ったスレた大型魚を獲るためのシークレットカラーとしても有効です。
Q9:メタルジグは何色持っていけばいいですか?
最低でも「3色(シルバー・ゴールド系(アカキンやグリキン)・ゼブラグロー」、できれば4〜5色持参するのが望ましいです。
この3色なら、ナチュラル系、アピール系、グロー系という異なる特徴を使い分けられますので、これに重さ(ウエイト)のバリエーションを組み合わせて持ち込むようにするのがおすすめです。
経験を積んで必要性を感じたら、ブルーやピンク、ケイムラなどを追加して下さい。
Q10:カラーとジグの重さ・形状はどちらを優先すべきですか?
基本的には、ジグの重さと形状を適切に合わせることが重要です。
その理由は、狙う水深や潮流に合わないジグでは、ボトムを取れなかったり、狙ったアクションを出せなかったりするためです。
そのうえでカラーを状況に合わせてカラーを調整するのがおすすめです。


まとめ
スロージギングのメタルジグカラーには、さまざまな種類がありますが、「カラー選びに絶対的な正解はありません」。
重要なのは、「今の状況で魚からジグがどう見えているのか」を考えることです。
【本記事の重要ポイント】
①:カラー選びは釣果を左右する
魚は見認性や明暗、フラッシングを敏感に察知している。
②:ジグ選択の優先順位を守る
まずは「重さ」と「形状(アクション)」を合わせ、最後の調整として「カラー」を選ぶ。
③:カラーの4大カテゴリーを理解する
・ナチュラル系(シルバー・ブルー等): 澄み潮、日中、スレ気味の時に有効な万能型。
・アピール系(ゴールド・アカキン・ピンク等): 濁り潮、マズメ時、広範囲へアピールしたい時。
・グロー系(ゼブラグロー・フルグロー): 深場、ローライト、ボトム付近の根魚狙い。
・ケイムラ系: 紫外線でほのかに光り、グローよりナチュラルにアピールしたい時。
④:迷ったら「シルバー」からスタート
シルバーを基準(パイロット)にし、反応を見て「ゴールド系」や「ゼブラグロー」へ展開する。
⑤:カラーだけに固執しない
カラーを変えてもダメなら、ジグの重さやフォール姿勢、しゃくりのピッチを変更する。
その日の天候や潮色、水深、ベイトの状況を観察し、「なぜ今このカラーを選ぶのか」という根拠を持ってジグを選ぶことこそが、スロージギングの醍醐味であり、釣果を伸ばす鍵となります。
ぜひ本記事で紹介したカラーローテーションや選び方のコツを実践し、価値ある1匹を引き寄せてください!
●スロージギングタックルの基本的な選び方はこちら⇩








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