
スロージギングは、「速く、激しく」動かすというジギングの常識を覆した釣法です。
スロージギングの最大の魅力は、魚が最も口を使いやすい「フォール(落下)」の動きを意図的に作り出せる点にあります。
「上げ」の動作で魚にジグを追わせ、「下げ」の動作で食わせる。
この二つの連動が噛み合った瞬間、ロッドが大きく弧を描く快感は他では味わえません。
本記事では、初心者でもすぐ実践できる基本アクションから、釣果を左右するフォールの種類と使い分けまでを徹底解説します。
これを読めば「どう動かせば釣れるのか」が明確になりますので、是非最後までご覧下さい。
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スロージギングの基本は「フォールで食わせる」
スロージギングは、ジグを激しく動かしてリアクションで食わせる釣りではありません。
基本は「弱ったベイトを演出して食わせる釣り」です。
なぜフォールで魚が食うのか
海の中で弱った魚は、自分の意思とは関係なくフラフラと落ちていき、この「無防備な瞬間」こそが捕食者にとって最大のチャンスです。
スロージギングのフォールは、この状態を再現しているものであり、魚が口を使うタイミングは『落ちているとき』が最も多いのです。
他のジギングとの違い
ハイピッチジャークは「速い動きでリアクションバイトを誘う釣り」です。
一方でスロージギングは、「見せる」「食わせる」「フォールで仕留める」という流れが基本であり、 ここを理解するだけで釣果は一気に変わります。
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スロージギングの基本姿勢とタックルバランス
スロージギングにおいて、タックルは単なる道具ではなく「腕の延長」です。
ロッドの反発を使い切る
スロージギング用ロッドは、ティップ(穂先)からベリー(胴)にかけて強い反発力を持っています。
アングラーがリールを巻き、ロッドを曲げた後、ロッドが元に戻ろうとする力でジグを「横」に向けさせることが重要です。
脇抱えと肘当ての使い分け
【脇抱え】
「脇抱え」とは、脇の間にロッドを挟んで釣る釣り方です。
重いジグを使う際や、深場(ディープエリア)で安定した入力をしたい場合に有効です。
【肘当て】
「肘当て」とは、脇の間にではなく、肘にロッドを当ててアクションを加える釣り方です。
より繊細なアクションやショートピッチで行う際に、操作性が口授する釣り方です。
【基本】の5つのアクション
基本を疎かにしては、フォールの応用は効きません。
先ずは以下の4つのアクションを無意識にこなせるまで練習しましょう。
ワンピッチジャーク
リール1回転につき、ロッドを1回煽る基本動作です。
「ヨイショ」と持ち上げるのではなく、リールの巻きの力でロッドを曲げ、その復元力でジグを飛ばすイメージです。

1/2、1/4回転ジャーク(刻み)
リールを半回転、または1/4回転ずつ回してレンジを細かく刻みながら誘うアクションです。
魚の活性が低く、底付近にへばりついている時や、遊泳力が低い根魚を狙う際に移動距離を抑えてアピールするのに最適です。
ロングフォール
ロッドを頭上高く仰ぎ、フォールの距離を長く取るアクションです。
ジグに大きな高低差を与え、長い滞空時間を作り、魚に長くジグを見せる事により、スレた魚や、スローな動きにしか反応しない魚に口を使わせるアクションです。
ハイピッチとのコンビネーション
スローな動きだけで反応がない時、数回速いピッチでジグを逃がし、急にスローへ移行するなど、「緩急」を付ける事により魚の捕食スイッチを強制的にオンにするアクションです。
ただ巻き(リーリング)
意外ですが、ただ巻きも非常に有効な場合があります。
「タイラバ」を使った釣りで行われていますが、スロージギングの場合、「何をやってもダメ!」という状況の時に、最後の手段として使う事が多いです。(個人的にですが)
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最重要テクニック「フォールの種類と使い分け」
ここが本記事の核心とも言えますし、フォールを制御できれば、釣果は劇的に変わります。
フォールには「フリーフォール」と「テンションフォール」があり、それぞれに特徴がありますのでご紹介します。
なお、この他にも「カーブフォール」と言うものがありますが、最初は上記の2種類のフォールで大丈夫です。
フリーフォール
ラインにテンションを掛けず、あくまでもフリーの状態でジグをフォールさせます。
ジグが本来が持つアクションでナチュラルにフォールし、広範囲にアピールします。
ただし、ラインにテンションが掛かっていませんので、魚のアタリが手に伝わりにくいというデメリットがあります。

テンションフォール
ラインにほんの少しテンションを掛けた状態でジグをフォールさせる釣り方です。
ジグをコントロールしやすいですし、魚のアタリが明確に出るため、初心者でも扱いやすいフォールと言えます。
先ずは、このテンションフォールでOKです。
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アクションの組み立て方
基本は「上げて落とす」
アクションの基本は、「上げる」 ⇒ 「落とす」です。
「ジャークでジグを上げ」て「フォールで食わせる」、この繰り返しが基本です。
食わせの『間』を作る
ジグがロッドの反発で横を向き、重力で下に落ち始めるまでの「一瞬の静止状態」や、「フォール中」に一瞬の静止状態を与える事が重要になります。
いわゆるこれが「食わせの間」です。
この瞬間に魚はジグをターゲットとして認識し、口を使うのです。
一定のリズムが重要
不規則な動きも重要ですが、時には逆効果になることもあります。
まずは一定のリズムを刻むよう意識しましょう。
ターゲット別・状況別のパターン攻略
その日の海の状況に合わせ、アクションを変える事も需要です。
根魚(アイナメ・ソイなど)
根魚は「ボトム(底)から3m~5m程度」が勝負です。
ジグを跳ね上げすぎず、且つ長い時間魚にジグを見せ、フォールは軽くテンションをかけ、着底直前のバイトに集中します。

青物(ブリ・カンパチなど)
青物は「追わせて食わせる」のが基本です。
ワンピッチで5〜10mほど誘い上げ、ロングフォールで一気に落とす。
また、上げのスピードを徐々に上げて行き「加速」させるのも有効です。
初心者がやりがちなNGアクション
「なぜ自分だけ釣れないのか?」そんな時に見直すべきポイントです。
【NGアクション】
◆ 動かしすぎ
常にロッドを振り回していると、魚がジグを見失ってしまいますので、先ずはしっかり「止める(見せる)」時間を意識する事が大事です。
◆ 違和感があっても何もしない
フォール中に糸が「フッ」と止まったり、ちょっとした違和感を感じても、「?」と一瞬ためらう方がいますが、何か感じたら即座に合わせを入れます。
フォール中の違和感はすべてアタリと考えて下さい。
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まとめ:ジグに「仕事」をさせよう
スロージギングの上達への近道は、アングラーが頑張りすぎないことです。
ロッドの反発やジグの形状、そして海水の抵抗など、これらを味方につけ、ジグが水中で自由に泳ぐための「きっかけ」を作ってあげる。
その感覚を掴めば、海の中の様子が何となくイメージ出来るようになるはずです。
まずは慣れ親しんだポイントで、ワンピッチの後の「間」を確実に入れるよう始めてみてください。
その「間」が、大物との出会いを引き寄せます。




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