スロージギングで釣れる魚、Part2。青物や近年釣れだした魚編。

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 スロージギングで釣れる魚、パート2の今回は、東北地方の太平洋側で釣れる青物や、近年釣れるようになってきた魚などをご紹介します。

 近年の温暖化の影響による海水温の上昇で、私の生息地である東北地方で釣れる魚の種類に大きな変化が起きていて、かつては考えられなかった魚との出会いが増えてきました。

 珍しい魚と出会えるのは嬉しいのですが、その反面、本来釣れるべき魚が釣れなくなってきたのは心配でもあります。

 海が壊れてしまうのが心配ですが、取りあえず現時点で釣れる魚をご紹介して行きます。

目 次

青 物

ブリ(ワラサ、イナダ)

 イナダ、ワラサ、ブリと名前が変わっていく出世魚ですが、冬に日本海で釣れる寒ブリと違いまだ脂がのっていないので食味はあまり良いとは思いませんが、強烈な引きで釣り人を楽しませてくれます。

イナダ、ワラサ、ブリの特徴

釣り場・・・沿岸~100m程度の底付近~表層まで
サイズ・・・最大で1m超、重さ10kg超
時期・・・6月中旬~秋

ジグでの釣り方・・・ヒラメ釣りの際やジグのフォール時
ジグの形状・・・ショート、セミロング
ジグカラー・・・ヒラメ狙いの場合のカラーと同じ
食べ方・・・刺身△、なめろう〇

 私の生息域ではコンスタントに釣れる最大の魚になり、ヒラメ狙いの際に釣れる事が多く、密度が濃くて活性が高い時などは、ジグが着底する前にイナダやワラサが喰いついてしまうことがあります。

 あまりに釣れ過ぎて、ヒラメ釣りにならない場合があるほどです。

 刺身は若干生臭みがあるため、私はそれほど多くは食べませんが、余った場合などは味噌やねぎを加えて「なめろう」にして食べると臭みも気にならず食べられますので、もし良かったら試してみて下さい。

 個体差にもよりますが10kgを超えるサイズだと強烈なファイトで楽しませてくれますし、連続で掛けると腕がパンパンになります。

 なお、私はブリが釣れる時期はフルソリッドのロッドを使用していて、ロッドを満月のようにぶち曲げてファイトをするのが楽しみになっています。
(フルソリッドなどについては、後日別の記事で詳しくご紹介します。)

サバ(マサバ、ゴマサバ)

 サバは、塩焼きや味噌煮、そして〆サバなど、多彩な食べ方が可能な美味しい魚ですので、家族もブリやワラサよりはるかにサバの方が好きですし喜ばれます。

サバの特徴

釣り場・・・沿岸~100m程度の中層~表層
サイズ・・・最大で50cm程度
時期・・・初夏~秋

ジグでの釣り方・・・ヒラメ釣りの際やジグのフォール時
ジグの形状・・・ショート、セミロング
ジグカラー・・・特に無し
食べ方・・・刺身(〆サバ)〇、煮魚×、焼き魚◎

 ヒラメ釣りなどの際の外道扱いされる魚ですが、以前は50cm程の丸々と太った脂の乗った美味しいサバが釣れて、干して焼いても、味噌煮にしても絶品の魚で、必ず何匹か持ち帰ったものです。

 それが今ではほとんど釣れなくなり、シーズンを通して50cmサイズのサバが1匹も釣れない年もあるくらいです。

 温暖化の影響による海水温の上昇などにより、回遊コースが変わったりしているという話も聞きます。

 最近はイワシなどが増えていますので、それらを餌にするサバが釣れてもよさそうなものですが、微妙なバランスで保たれている自然が壊れている証拠なのでしょうか?

 今年こそは大きなサバが回遊してくれることを願っています。

カンパチ

 カンパチは、ブリやワラサ、イナダなどと同じような時期に回遊してくることが多いですが、サイズ的には大きくてもせいぜい60cm程で、南の方で釣れるような20kgオーバーなどは見掛けた事すらありません。

 毎年釣れる訳ではなく、その年によって変わりますが、釣り方としてはブリなどと全く同じと言っていいです。

 は、こちらで釣れるのは秋が多く、秋のものは戻り鰹になりますので脂が乗った美味しい鰹を食べることが出来、青物の中では唯一狙って釣る魚と言っても過言ではありません。

 鰹の場合は中層~表層付近を回遊しながらイワシなどを捕食していて、時には水面を飛び跳ねてベイトを追っている時があり、その場合はスピニングタックルで小さなジグをキャストして表層で誘いを掛けて釣ります。

 中層にいる場合は、ベイトに合わせたサイズのイワシカラーのジグなどで誘いをかけて釣ります。

 釣れるサイズは大きくても60cm程ですが、鰹が掛かると独特なバイブレーションが伝わりますのですぐに鰹と分かります。

 その年によって回遊コースが変わりますし、いなくなるのも早いので、全てはタイミング次第と言っていいと思いますが、今年も釣りたいものです。 

深 場

 メヌケ

 メヌケは、言わずと知れた高級魚で、煮ても焼いても刺身でも美味しい魚です。

メヌケの特徴

釣り場・・・150m以深の岩礁帯
サイズ・・・最大で50cm程度
時期・・・通年

ジグでの釣り方・・・底付近をゆっくりとしゃくる
ジグの形状・・・ショート、セミロング
ジグカラー・・・特に無し
食べ方・・・刺身◎、煮付◎、焼き魚◎

 ここ数年はメヌケ釣りには行ってませんが、期待して行くとあまり釣果は良くないという記憶が残っていますが、1~2匹しか釣れなくても家族は大喜びするくらい美味しい魚です。

近年釣れるようになった魚

 ここからは近年釣れるようになった魚、いわゆる今まで釣れなかった魚についてご紹介していきます。

 いろんな魚が釣れるようになるのは釣り人としてはある意味嬉しいのですが、今まで釣れていた美味しい魚が釣れにくくなるのは困ります。

 地域によっては、漁師さん達が生き残りをかけて獲る魚を変更したりしている地域もあると聞きますし、海域によっては伊勢海老まで獲れるようになったと聞きます

 また、今までミズダコが主だったのに、今は海水温が上昇したためミズダコがいなくなり、美味しくない石ダコが増えてしまって水揚げが減ってしまい生活が成り立たなくなった漁師さんもいると聞きます。

 こんな状況が続くようだと、いずれは釣りも出来なくなるのでは?などと思ったりしています。

真鯛

 真鯛に関しては、以前も遊漁船や爺達にも1シーズンに1匹くらいは釣れたりしていましたが、近年は夏場~秋にかけてヒラメ釣りの際に結構な数が釣れるようになりました。

 中にはシーズンになるとタイラバを遊漁船に持ち込んで狙う方も現れたりしているそうです。

 ある漁協の定置網には、今までの数十倍の数量の真鯛が入り大喜びしていたそうですが、その反面今まで主力だった秋サケが全く獲れなくなった地域もあるそうです。

 魚の王様とか言われている鯛ですが、爺も数年前に釣ったことがあり、それを食べてみましたが、調理の仕方が悪かったのか釣れた時期が悪かったのか、それとも爺の舌には合わないのか、正直アイナメの刺身の方が美味しく感じました。

 やっぱり普段釣れる場所で、普段釣れる時期に釣れた魚が一番美味しいという事かなのだと思います。

 に関しては、以前はたまにしか見る事はありませんでしたが、近年は夏~秋には普通に見られるようになり、1m程の鰆が水面から跳ねてベイトを捕食しているのを見る事も少なくありません。

 今までに何度となく鋭い歯でラインを切られてきたので、爺にとってはどちらかと言うと嫌いな魚です。 

 水面のベイトを追っている時は、鰹と同じようにスピニングタックルを使いダイソーで売っている小さなジグをキャストして表層で誘いを掛けて釣りますが、それほど強烈な引きだとは感じませんでした。

 むしろイナダのほうがはるかに引きが強いというイメージです。

 関西地方では春の魚として親しまれていて、西京焼きなどは爺も聞いたことがありますが、友人の話ではこっちで釣れる鰆はあまり美味しくないと聞いていますので、釣れても市場に出荷しています。 

太刀魚

 ここ5年くらいでしょうか、太刀魚も近年急激に釣れ始めた魚の一つです。

 太刀魚の厄介な所はジグだけじゃなくPEラインにもアタックしてくる事で、当りとは違う微かな感触が手に伝わったと同時にPEラインが切られる、そんな事が何度かありその都度ジグをロスしてしまいました。

 太刀魚に切られたところを見たわけではありませんが、魚も掛かっていないのにあんな感じでプツリとラインが切られるというのは、状況から言って太刀魚としか考えられません。

 このような事は当然一緒に釣りに行っている友人にも起きていますので、ほぼ間違いないと思います。

 残念ながらいまだに釣り上げた事が無く食べた事もありませんので、味のほうは分かりませんが、今度釣り上げたら味の方もご報告したいと思っています。 

 今では太刀魚が釣れるシーズンになると、太刀魚専門の釣り船も現れるくらい年々増えていってる魚です。

メジマグロ

 クロマグロの幼魚であるメジマグロも以前から釣れてはいましたが、近年のようにシーズン中に何本も釣れるという事はありませんでした。

 現在は規制されていますので釣ることは出来ませんし、間違って釣れた場合には速やかにリリースする必要がありますので気を付けて下さい。

 これは15年以上前の、まだメジマグロなどに規制が掛けられる前に釣り上げた時の写真です。

 十数キロの小さなメジマグロでしたが、強烈な引きだったことを今でも覚えていますし、その時の感触は今も手に残っています。

 メジマグロに掛けられた規制のおかげもあるのか、以前はあまり見られなかった100kgをゆうに超えるマグロの跳ねもちょくちょく見られるようになってきました。

 今後クロマグロが増えていき、規制が解除される事を願います。

まとめ

 今回は東北地方の太平洋側で釣れる青物や、近年の温暖化による海水温の上昇にともない釣れるようになった魚についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

 近年というか、ここ5年程での急激な変化は驚くばかりですし、それだけ海の状況も急激に悪化してきているのだと思います。

 道の駅などに行くと地物と書いている魚を見る事がありますが、このまま海水温が上昇すればその地物の魚も変わってしまうかもしれません。

 そうならないように自分で出来ることをやっていくしかないですね。

 次回は、スロージギングを始めるに当たり、先ずはスピニングタックルにするか、ベイトタックルにするか決めなければなりませんので、それについて考えてみたいと思います。

 それではまた。

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