キャンプ用ガスバーナー。一体型と分離型の特徴について。

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 キャンプやアウトドアで大活躍のガスバーナーですが、一体型と分離型に分けられ、それぞれに特徴がありますし、初心者の方はどちらを選ぶべきか迷うのではないでしょうか。

 OD缶とCB缶のバーナーのどちらにも一体型と分離型があり、それぞれに適した使い方ががありますので、詳しくご紹介していこうと思います。

 前回のOD缶とCB缶の特徴紹介の記事と合わせ、あなたにとって最適なガスバーナーを見つける手助けになればと思います。

 それでは始めます。

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目 次

OD缶一体型の特徴

 OD缶一体型のガスバーナーとは、OD缶の上に直接バーナー本体を接続させるタイプのバーナーです。

 この写真は、よぼ爺が使っているOD缶一体型のガスバーナー、プリムスフェムトストーブです。

 点火したばっかりだったので炎がオレンジ色ですが、直ぐに青っぽい炎に変わります。

OD缶一体型のメリット

バーナー本体がコンパクトで軽量なものが多く、携行性に優れる。
●厳しい環境下でも使える。
クッカーにOD缶とバーナーをスタッキング(収納)可能な場合が多い。
ガスバーナーと言えば一体型と言われるようにアウトドア感が高い。
●販売されている機種が多く選択肢が広い。
●コンパクトゆえ、防災用品としても優れている。

OD缶一体型のデメリット

●OD缶の上にバーナーをセットするため、重心が高くなり安定性に劣る。
●調理の際の輻射熱によってボンベが熱くなる場合があり注意が必要。
●OD缶の入手は専門店やネット購入に限られる。
●風が強くてもウインドスクリーンの使用は厳禁。

OD缶一体型に適した使い方

●登山やバックパックなど、荷物をコンパクトにしたい場合。
●冬などの寒い季節にもキャンプを楽しみたい場合。
●アウトドア感を感じたい方。
●防災用品としても備えておきたい方。

おすすめのOD缶一体型バーナー

プリムス:インテグストーブ P-157

 先ずは、プリムスインテグストーブのご紹介です。

 2024年10月に発売されたばかりの製品で、ガス噴出量を適切に調整し燃焼時間の経過とともに生じやすい気化熱による出力低下を抑制する機能のレギュレーターが搭載されているシングルストーブです。

 出力は2,840kcal/hで特別高出力という訳ではありませんが、レギュレーターを搭載しているという事ですので、数値以上の出力に感じるのではないかと思います。

 プリムスといえば出力3,600kcal/hのウルトラバーナーが定番と言われていましたが、他のブロガーさんのレビューを見ると非常に評判が良いので、これからはインテグストーブにとって代わるくらいの製品だと思います。

SOTO:アミカス

 次は、SOTOの非常に人気のあるOD缶ストーブ、アミカスの紹介です。

 非常にコンパクトで使いやすく、ヘッド部がすり鉢状になっていて風に強く、小さいながら4本ゴトクで安定感があり、初心者からベテランまで満足できるストーブです。

 マイクロレギュレーター非搭載モデルではありますが、出力は2,600kcal/hと十分な火力があり、何より購入しやすい価格というのがお勧めの理由でもあります。SOTOのアミカスをご紹介します。

OD缶分離型の特徴

 OD缶分離型とは、OD缶とバーナー本体が分かれているもので、専用の燃料ホースを繋いで分離した状態で使用するバーナーの事です。

OD缶分離型のメリット

●バーナー本体を直接地面などに設置して使うため重心が低くて安定性が高い。
●調理時の輻射熱が直接OD缶に伝わることが無く安全性が高い。
●風が強い場合はウインドスクリーンが使用出来る。
●火力が強いものが多く、厳しい環境でも使用可能。
●ゴトクが大きいものが多く、様々な大きさのクッカーに対応可能。

OD缶分離型のデメリット

●一体型に比べると部品も多く携行性に劣る。
●分離させている分スペースを必要とする。
●燃料ホースの部分がデッドスペースとなる。
●OD缶の入手は専門店やネット購入に限られる。
●一体型に比べて高価。

OD缶分離型に適した使い方

●ファミリーやグループキャンプなど、大きいクッカーを使用しての調理。
●輻射熱を気にせず、鉄板を載せて焼き肉などを楽しみたい場合。

おすすめのOD缶分離型バーナー

プリムス:ウルトラ・スパイダーストーブ Ⅲ

 先ずは、プリムスウルトラ・スパイダーストーブ Ⅲの紹介です。

 風防を兼ねた大きなゴトクを備えていて、風に強く軽量でありながら3,000kcal/hの火力を有し、高地でも安定した火力を発揮する、OD缶分離型を代表するストーブです。

 分離型にしては非常にコンパクトで軽く、燃焼熱でガスの気化を促進させるプレヒートパイプを装備しており、安定した燃焼を実現します。

 ゴトクが大きいので、大きなクッカーで大量の調理をするのに適したバーナーです。

SOTO:マイクロレギュレーターストーブ FUSION Trek

 次は、SOTOマイクロレギュレーターストーブ FUSION Trekのご紹介です。

 風に強いすり鉢状のバーナーヘッドや不整地の地面をしっかり捉える3本ゴトクなど、登山、トレッキング用としてアップグレードしたストーブです。

 レギュレーターを搭載しているため、連続使用時や低温時のボンベ内の圧力低下に影響されにくく、安定した火力を発揮します。

 分離型にしては非常に安価でコンパクトなストーブですが、点火装置は装備していませんので注意して下さい。

CB缶一体型の特徴

 CB缶一体型とは、バーナー本体にCB缶を寝かせた状態で接続して使用するタイプのバーナーです。

写真はよぼ爺が使っているCB缶一体型のバーナーです。

左:FOREWINDS コンパクトキャンプストーブ

中:SOTO レギュレーターストーブ ST-310

右:FOREWINDS マイクロキャンプストーブ

いずれも非常に人気の高いバーナーです。

CB缶一体型のメリット

●バーナー本体を接地させて使うため、重心が低くて安定性が高い。
●燃料缶はコンビニなど何処でも手に入る。
●燃料缶が安価でランニングコストを抑えることが出来る。
●バーナー本体が安価。
●防災用としても使用可能。

CB缶一体型のデメリット

●OD缶一体型に比べて低温や強風などの厳しい環境下では火力が安定しない。
●OD缶に比べて火力が劣る。
●OD缶一体型に比べるとスタッキング性に劣る。
●使用時の輻射熱には注意が必要。

CB缶一体型に適した使い方

●とにかくコストを抑えた場合。
●燃料の入手しやすさを活かし、長期のキャンプやバックパックなど。
●安価であるため、複数台準備して豪華なキャンプ飯を楽しみたい時。
●防災用として。

おすすめのCB缶一体型バーナー

FOREWINDS:コンパクトキャンプストーブ

 先ずは、IwataniのアウトドアブランドであるFOREWINDSコンパクトキャンプストーブをご紹介します。

 Iwataniジュニアコンパクトバーナーと言えば分かりやすいと思いますが、アウトドア感を高めた製品がコンパクトキャンプストーブですが、内容はほとんど変わりません。

 バーナーヘッドがすり鉢状で、さらにゴトクが風防の役目を果たしていたりするため、カタログ上の火力は2,300kcal/hと小さ目ですが、実際に調理する時の火力はもっと大きく感じます。

 ガスを燃料とするシングルバーナーでは日本で一番売れてるという話からも分かるように、その使い勝手の良さがわかりますし、初心者のみならず誰が使っても扱いやすい製品です。

 非常に安価なのも魅力ですし、おすすめのポイントです。

SOTO:レギュレーターストーブ ST-310

 次は、SOTOレギュレーターストーブST-310の紹介です。

 FOREWINDSコンパクトキャンプストーブと常に比較されますが、甲乙つけがたい素晴らしいストーブです。

 火力は2,500kcal/hとなっており、脚が4本で安定性が高いですが、ゴトクと一体となっているため脚が熱くなるため、下を焦がしたり溶かしたりしてしまう危険性があり注意が必要です。

 そのため、脚に取り付ける耐熱のシリコンゴムを使用する事をお勧めしますが、それでも手を触れると火傷の可能性がありますので注意して下さい。

 また、ストーブを設置した状態で点火するには、オプションのアシストレバーを付ける必要がありますので、これについても必須と考えて下さい。

CB缶分離型の特徴

 CB缶分離型とは、先にご紹介したOD缶分離型と同じで、バーナー本体とCB缶を分離して使用するバーナーの事です。

CB缶分離型のメリット

●重心が低く、調理時の安定性が高い。
●調理時の輻射熱が直接CB缶に伝わることが無く安全性が高い。
●風が強い場合はウインドスクリーンが使用出来る。
●ゴトクが大きいものが多く、様々な大きさのクッカーに対応可能。
●燃料が入手しやすい。

CB缶分離型のデメリット

●一体型に比べると部品も多く携行性に劣る。
●分離させている分スペースを必要とする。
●燃料ホースの部分がデッドスペースとなる。
●OD缶に比べて厳しい環境下での性能が劣る。
●発売されている機種が少なく、選択肢が狭い。

CB缶分離型に適した使い方

●ファミリーやグループキャンプなど、大きいクッカーを使用しての調理。
●輻射熱を気にせず、鉄板を載せて焼き肉などを楽しみたい場合。

おすすめのCB缶分離型バーナー

SOTO:レギュレーターストーブ FUSION

 先ずは、SOTOレギュレーターストーブ FUSIONのご紹介です。

 マイクロレギュレーターを搭載した分離型ストーブで、連続使用時や低温時のボンベ内の圧力低下に影響されにくく、安定した火力を発揮します。

 出力は2,200kcalで決して高出力とは言えませんが、大きなゴトクにより調理時の安定感は抜群で、大きなクッカーで大人数の調理も可能です。

 分離型にしては軽量でコンパクトなバーナーです。 

ユニフレーム:テーブルトップバーナーUS-DⅡ

 次は、ユニフレームテーブルトップバーナーUS-DⅡのご紹介です。

 ゴトクが大きくて頑丈で、何と15kgもの重量に耐える強度があり、ダッチオーブンを載せての調理も可能ですし、大型の汁受けが付いているため、吹きこぼれても気にすることなく調理出来ます。

 出力はレギュラーガスの場合3,000kcalと非常に高出力となっているため、大きな鍋で大量の調理をに適しています。

各種ガスバーナーの比較

 それぞれのガスバーナーの特徴についてご紹介してきましたが、様々な項目について比較した表を作成しましたので、ガスバーナー購入の参考にして下さい。


比較項目
OD缶燃料CB缶燃料
一体型ストーブ分離型ストーブ一体型ストーブ分離型ストーブ
バーナー本体が安価×
燃料缶が安価××
ランニングコスト××
燃料のセットが楽
携行性
スタッキング性×
調理時の安定性×
見た目のアウトドア感
低温での調理
強風での調理×
ソロキャンプ
多人数でのキャンプ
大きいクッカーの使用××
設置スペースがコンパクト×
ウインドスクリーンの使用××
鉄板を使用しての調理××

一体型と分離型のまとめ

 ガスバーナーにはOD缶とCB缶のそれぞれに一体型と分離型があり、それぞれの特徴と適した使い方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

 自分がどのような使い方をするのか、またどのような環境で使うのか、人数はソロなのかファミリーなのかなどなど、それらによって適しているガスバーナーが違ってきます。

 今回のこの記事を参考に、後悔の無いガスバーナー選びをして下さい。

 次回は、ガスバーナーのシングルバーナーとツーバーナーのそれぞれの特徴をご紹介したい思いますのでお楽しみに。

 それではまた。

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