
スロージギングで「同じ場所、同じ時間帯なのに自分だけ釣れない・・・」そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
その原因の一つが、メタルジグの「重心バランスの選択ミス」による場合が多々あります。
ジグは重心位置によってフォール姿勢・アクション・レンジキープ力が大きく変わり、魚の反応に直結します。
この記事では、「センター」「フロント」「リア」それぞれのバランスの特徴を「実際にどう動くのか」「どんな状況で効くのか」まで具体的に解説し、さらに重量選びとの組み合わせまで深掘りしていきます。
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ジグのバランス
メタルジグのバランス設計は、ジャークした際の「跳び」と、その後の「フォール」をコントロールするためにあります。
メタルジグの重心位置には、以下の3種類があります。
・センターバランス(中心に重心がある)
・フロントバランス(前側に重心がある)
・リアバランス(後側に重心がある)
それぞれに特徴がありますので、詳しく解説していきます。
センターバランス
「センターバランス」のジグとは、名前のとおりジグの中央部、もしくは中央付近に重心があるタイプのジグの事を言います。
最大の特徴は「フォールで食わせる能力の高さ」です。
センターバランスの特徴と有効な使い方
【センターバランスの特徴】
◆ フォール姿勢が安定しており、水平姿勢でヒラヒラとしたフォールが得意です。
◆ 全体で水の抵抗を受けるため、フォールが比較的ゆっくりなものが多い。
◆ バランスが良く、初心者でも扱いやすい。
◆ フォールが比較的ゆっくりなため、早い潮流は苦手。
【センターバランスが有効な状況】
◆ 潮流が緩やかな状況。
◆ ベイトに似せた自然なフォールが効果的な場面。
◆ 活性が低く、ゆっくりとジグを見せたい場合。
◆ 根魚から青物まで幅広く対応。
以上がセンターバランスのジグの特徴です。
ジャークに対して素直に横方向へスライドするものが多く、その後の安定した姿勢のフォールで魚のバイトを誘います。
比較的オールマイティな性能を持ち、多くのジグに採用されており、初心者でも比較的扱いやすく、潮流の緩い場合には様々な魚種を狙える万能型のジグと言えます。
それでは、センターバランスのジグをご紹介します。
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フロントバランス
「フロントバランス」のジグは、ジグの前側に重心があるジグの事です。
フロントバランスは、ジャーク時に「初速が出やすく、横を向きやすい」という性質があり、引っ張られる方向に重みがあるため、少ない力でもジグが鋭くダートします。

フロントバランスの特徴と有効な使い方
【フロントバランスの特徴】
◆ フォールスピードが比較的早いものが多い。
◆ ロッドワークに対するレスポンスが優れている。
◆ フォールスピードをコントロールしやすいものが多い。
◆ フォールの姿勢が若干前傾姿勢で、安定しているものが多い。
【フロントバランスが有効な状況】
◆ 潮流が速い場合。
◆ フォールスピードを活かした深場狙い。
◆ 逃げ惑うベイトを演出したい場合。
◆ 状況が分からない時のパイロットジグ。
◆ イレギュラーな動きでリアクションバイトを誘発。
「根魚から青物まで狙いたいが、潮流が速くてセンターバランスのジグが使えない」、そんな場合に重宝するのがフロントバランスのジグです。
釣り場についたばかりで状況が分からない時のパイロットジグとしても最適なジグですし、全ての魚種に対応可能なジグでもあります。
それでは、フロントバランス(センター寄り)のジグをご紹介します。

ダイワの「鏡牙ジグ セミロング」になります。
一見するとセンターバランスに見えますが、よくよく見ると若干フロント側に重心があることが分かると思います。
太刀魚用に開発されたジグですが、根魚から青物まで狙うことが出来ますし、比較的安価な事から、根が荒い場所などを攻める時に重宝します。

シマノの「スティンガーバタフライ ぺブルスティック」です。
メーカーのHPでは、バランスが8:9となっていて、ほぼほぼセンターバランスといっていいジグです。
フォールが遅めのジグで、潮が緩い時の青物狙いに有効です。
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リアバランス
「リアバランス」のジグは、その名の通りジグの後方に重心があるジグの事です。
フロントバランスのようにセンター寄りに重心を持ってくるのではなく、はっきりと後方に重心があるジグが多いように思いますし、そうする事によりリアバランスの特徴をより活かしているのではないかと思います。
リアバランスの特徴と有効な状況
【リアバランスの特徴】
◆ 3種類のバランスの中では、フォールスピードが最も速い。
◆ 斜め下に鋭く突っ込むようなフォールが特長。
◆ 早巻きやボトムからの素早い立ち上がり姿勢に優れている。
【リアバランスが有効な状況】
◆ 二枚潮や潮流が速くて複雑な場合。
◆ 深場狙い。
◆ スピードのある動きに反応が良い場合。
◆ 高速巻きでのリアクションバイト。
潮流が早かったり複雑な場合に非常に便利なジグで、二枚潮などの底を取りずらい場面でも、他のタイプのジグに比べて底取りしやすい。
動きが早いため、特に遊泳力のある青物に有効なイメージがある反面、根魚を狙う場合には出番が少ないジグでもあります。
これについては、あくまでもYobo爺の使い方に限っての事かもしれません。
それでは、リアバランスのジグを紹介して行きます。


ダイワの「ソルティガ ジャイブチョッパー」です。
今シーズンから使い始めたばかりで、まだ使いこなしていると言えませんし、大物の実績もありませんが、非常に使いやすいジグである事は間違いありません。
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バランスのまとめ
センターバランス、フロントバランス、リアバランスのそれぞれの特徴を表した比較表になりますので、ジグセレクトの際の参考にして下さい。
| 有効な使い方 | センター | フロント | リ ア | |||||
| 潮流が速い・複雑 | △ | 〇 | ◎ | |||||
| 深場狙い | △ | 〇 | ◎ | |||||
| 潮流が緩い場合 | ◎ | 〇 | △ | |||||
| 青物狙い | 〇 | ◎ | ◎ | |||||
| 根魚狙い | ◎ | 〇 | △ | |||||
| 活性が低い場合 | ◎ | 〇 | △ | |||||
| じっくりとジグを見せる | ◎ | 〇 | △ | |||||
| パイロットジグ | 〇 | ◎ | △ | |||||
| 幅広く魚種を狙う場合 | 〇 | ◎ | △ | |||||
| コントロールのしやすさ | ◎ | 〇 | △ | |||||
この表を見ると、「フロントバランス(センター寄り)」のジグがオールマイティーに使えるという事が分かりますが、言い換えれば、可も無く不可も無く、これといった特徴が無いとも言えます。
初心者の方は、明らかに潮が緩い場合は「センターバランス」、潮流が速くて複雑な場合は「リアバランス」、その他の場合や状況がよく分からない場合には「フロントバランス」、というような使い方がおすすめです。
そのような使い方をしていくうちに、自分なりの使い方が見えてくるはずです。
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ジグの重量
30年以上も前の話ですが、スロージギングに使用するジグの重量について、最初のうちはどのくらいの重さのジグを使ったらいいのか全く分かりませんでした。
今のようにネットで何でも調べられる時代でもありませんでしたし、メタルジグのバリエーションも少なく、yobo爺の住んでる田舎では80gほどのジグを手に入れるのがやっとでした。
いろいろ試しながら、そして失敗しながら、試行錯誤を繰り返し30年以上が経過しましたが、今考えると随分遠回りしてきたような気がしますし、未だに分からない事だらけです。
ここでは、30年以上の経験から分かった?ジグの重量の考え方などについてご紹介して行きます。
ジグ重量の基本的な考え方
ジグの重量は「着底が明確に分かるかどうか」が最重要基準です。
着底が分からない状態では、どんな高性能ジグでも意味がありません。
どのくらいの重さがいいのかは、ジグの形状などの様々な要因によって変わりますので、一概に〇〇gと言えないのが正直なところですが、Yobo爺の基本的な考え方としては、
ジグの重量 W=釣り場の水深(m)×2倍~3倍
としています。 (あくまでもYobo爺の参考的な考え方です。)
しかし、これはあくまで目安です。
大切なのは「底が明確に取れること」と「ロッドがジグの重さに負けていないこと」です。
使用するロッドの適合ウェイトを確認し、その範囲内で最も扱いやすい重さを探りましょう。
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水深や潮流の早さによる重量の選定
水深や潮流の速さによるジグ重量の選定は以下の通り行っています。
【ジグ重量の選定方法例】
◆ 水深50m±10m程度の場合、上記の計算式からいくと
潮流が緩い場合 50m×2倍=100g前後
潮流が速い場合 50m×3倍=150g前後
となりますが、上記の場合、最初に付けるジグは、130gほどのフォールが早めのセミロングジグをパイロットジグとしてスタートします。
その後、潮が早いようであれば同じような形状の150g~160gのジグに変更するか、同じ130gのフォールがさらに早いジグを付けて様子を見ますが、この辺の判断は経験によるところになり、現場の状況を見て決めます。
また、潮が緩い場合は、同じ130gのショートジグに替えるか、同じような形状の100g~110gの軽いジグに変更して様子を見ます。
これについても経験と現場の状況により判断します。
以上のような感じでジグの重量をセレクトしていますので、参考までに。
ジグ重量のまとめ
ジグ重量の選定に関しては、釣り場の水深や潮の流れ、それに風の強さなど、様々な気象海象の状況により変わりますので、「この場合は〇〇g」というような明確な基準は無いという事になります。
また、それぞれの釣り人が持っているジグも違いますので、それによっても重さが違ってきます。
このように、どの重さのジグを使えばいいのか正解が無いため、釣り場の状況を見て判断するしかないという事になります。
何事も経験が大事ですが、実際にいろんな事を経験する事で得られる自分なりのデータの蓄積は非常に大事になりますので、先ずは釣りに出掛ける事をおすすめします。
なお、始めて乗る遊漁船の場合、ポイントの水深も分かりませんので、事前に船長から聞いておくことで対処出来ます。
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ジグのバランスと重量のまとめ
スロージギングにおいて、ジグの重心は釣果を大きく左右する重要な要素です。
【バランスによる使い分け】
◆ センターバランス:フォールで食わせる(低活性に強い)
◆ フロントバランス:速攻・深場攻略(高活性・潮速対応)
◆ リアバランス:広範囲&リアクション狙い
さらに重量選びでは、
【ジグ重量の選定】
◆ ジグの重量 W=釣り場の水深(m)×2倍~3倍
以上を基準にしながら、「水深」「 潮 」「 船の流れ」「重心」を組み合わせて考えることが重要です。
釣れないときほど、「カラー」ではなく「重心と重さ」を見直すだけで状況が一変することもあります。
ぜひ状況に応じた使い分けを意識して、釣果アップにつなげてください。
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