
週末トレッキングのすゝめ、今回は八幡平についてご紹介します。
標高が高いので冬は閉鎖になりますが、春~秋にかけて様々な美しい景色を見せてくれる素晴らしいトレッキングコースとなっています。
東北道からも近くてアクセスしやすいので、一度は訪れて見てほしい場所ですし、もしも時間がありましたら是非歩いて見る事をおすすめします。
それではご紹介します。
八幡平
八幡平アスピーテライン
岩手県側から車で八幡平へ向かう場合は、東北道を利用し松尾八幡平ICで降りて、観光ドライブコースである八幡平アスピーテラインからの奇麗な景色を楽しみながら山頂レストハウスを目指します。

八幡平アスピーテラインは、岩手県から秋田県まで八幡平を横断する観光道路で、車窓から岩手山を見ることが出来、雄大な景色を眺めながらのドライブコースとなっています。
標高が高くなるにつれて、アオモリトドマツが作り出す独特な景観が現れます。
9月末から10月上旬ごろから美しい紅葉を見ることが出来、春先の開通直後は雪の回廊も見どころとなっていますが、冬期は通行止めとなりますのでご注意ください。
4月中旬にはアスピーテラインが、下旬には樹海ラインが開通し、雪の回廊を楽しむ事が出来ますが、その年の降雪量によって雪の回廊の高さが変わりますので、それも楽しみの一つです。
春先の雪の回廊や紅葉シーズンは行楽の車が多いので、通行には十分注意して下さい。

トレッキングコース
爺のトレッキングコースは、山頂レストハウスの料駐車場(見返峠駐車場)に車を停め、めがね沼やドラゴンアイで有名な鏡沼を通って山頂を目指します。
八幡平頂上の展望台で景色を眺め、その後ガマ沼や八幡沼を散策し、キスゲ通りを歩いて見返峠から山頂レストハウスに戻るルートで歩いています。
ゆっくり歩いても2時間半あれば十分に楽しめますので、比較的手軽なルートと言えます。

なお、八幡平自然散策ガイドの会というものがあり、八幡平周辺のトレッキングや登山、自然観察などのガイドを行っているそうなので、より詳しく散策したいという方にはおすすめです。

アクセス
八幡田への詳しいアクセス方法は、八幡平市観光協会のHPに新幹線や飛行機、自動車やバスなどによる詳細なアクセス方法や時間などが載っていますので、そちらをご覧下さい。

春の八幡平
それでは、春の八幡平をご紹介して行きます。

山頂レストハウスからすぐの遊歩道の登り口付近の写真です。
5月末に行った時の写真ですが、この付近は全く雪が無く、草木の緑が春を感じさせてくれます。


登り口から5分ほど歩いてくると雪が現れ、その上を歩くことになります。
マーキングがしてありますし、観光客の方が通った足跡がたくさん付いていますので、迷う事はありませんが、このような状態なのでドラゴンアイを見るのであればトレッキングシューズは必須だと思います。

頂上に向かう途中にドラゴンアイで有名な鏡沼があります。
この時はまだ完全な目にはなっておらず、1週間ほど早かったみたいです。 残念!
テレビでは大きく見えましたが、実際に見てみると思っていたより小さく感じました。


ドラゴンアイから八幡平の頂上を目指す途中の景色になります。

これが八幡平の頂上、標高1,613mにある展望台です。
この時はまだうっすら青空が見えています。


展望台からの景色を楽しんでいると、あっという間に雲が近づいてきて、雪が・・・。
爺達はレインジャケットを着ていたので大丈夫でしたが、山の天気は本当に変わりやすいです。
たくさんの観光客やトレッキングを楽しんでいる方がいましたが、中には普段着で登ってきた方たちも。
山頂レストハウスを出る時は晴れていたので、大丈夫と言う事で登ってきたと思われますが、靴も服もカジュアルな格好でしたので、景色を楽しむ間もなく下山されました。
観光バスで来ていた団体客のようでしたが、春と言っても雪が降る可能性が有るなど、ツアー会社から事前にそのような説明は無かったのでしょうか。

雪は間もなく止み、その後は八幡沼などを巡って下山。
本来は八幡沼を周遊できるのですが、遊歩道は一部しか除雪されていないので、この時期は回れる場所が限られます。

見返峠を下ってきた途中の景色になりますが、ほんの数分で雪が全くなくなるのが不思議な感じでした。
行ったのは5月末でしたが、このように雪が残っている状態です。
ドラゴンアイは5月末~6月上旬にはっきりとした目が現れるみたいですが、毎年時期が違うので見られた方はラッキーと言えるでしょう。

春の服装
春の服装と言っても、このように雪が残っていますし、天候も変わりやすいので、最初からレインスーツを着て行ってもいいと思いますし、フリースや薄手のダウンでもいいと思います。
基本的には薄手のものをレイヤリングするのがおすすめで、暑ければ脱ぐ、寒ければ着るというように、レイヤーによって体温を調整出来るようにして下さい。
ベースレイヤーなどの肌に身に付けるのは、出来る限り吸湿速乾素材のものが快適でおすすめです。
シューズはミドルカットのトレッキングシューズがおすすめですが、雪は踏み固まっていますので雪や雨予報じゃない限りはローカットのトレッキングシューズでも大丈夫です。
普通のカジュアルなシューズでも歩けなくはないですが、急に雪が降って来たりする場合がありますし、滑って転ばないように注意して下さい。

秋の八幡平
紅葉の最盛期にはさすがに遊歩道には雪はありませんが、10月も後半に入ると山頂レストハウス付近でも雪が舞う事がありますし、頂上付近ではうっすらと雪景色になる時もあります。
また10月後半になると、アスピーテラインは雪が降ったりすると通行止めになる場合もありますので、道路情報を収集するなどして出掛けて下さい。
紅葉を楽しむには9月下旬から10月中旬くらいまでで、その年によって若干変わりますし、それ以降は一気に冬の装いとなりますので、ネットなどで確認して出掛けることをお勧めします。





ここが標高1,613mの山頂にある展望台です。
もっと天気が良ければかなり遠くまで見渡すことが出来ます。

八幡平最大の沼、八幡沼を見下ろした写真です。
この日は風も無く、水面が鏡のように見え、最高に奇麗でした。


八幡沼近くの遊歩道からの景色で、遠くに岩手山を望むことが出来ます・

ここは、湿原の中に掛けられた木道を歩いて散策しますできます。
太陽が出ていると草が黄金色に輝いて本当に奇麗だそうですが、まだYobo爺は見れていません。


八幡平を紹介する写真に出ている木道からの景色ですが、これを見に来ていると言っても過言ではないくらい好きな景色です。

木道からは小さな沼が点在しているのを見ることが出来ますが、ここ一帯が沼地になっているのでしょう。
何とも言えない景色です。


八幡沼のすぐ横を通っている遊歩道からの写真ですが、水面が鏡のようになっていることが分かると思います。

八幡沼を1周し、見返峠を下りてくると、山頂レストハウスの駐車場が見えてきます。
トレッキングコースに「キスゲ通り」と言う場所がありますが、7月下旬~8月上旬にはニッコウキスゲの花畑が広がります。
秋の服装
秋の服装は、吸湿速乾性に優れた機能素材のベースレイヤーに、保温性のある速乾性のミッドレイヤー、そして風などが冷たい場合のためにウインドブレーカーを用意すれば大丈夫です。
ウインドブレーカーは、可能であれば防水透湿素材のものや、撥水性に優れた素材のものが不意の雨や雪にも対応出来ておすすめです。
もしも天気がはっきりしないようであれば、ウインドブレーカーの代わりにレインジャケットを着て行ってもいいですし、バックパックに入れておくのもいいと思います。
春の服装と同じようにレイヤリングが基本で、どのような状況になっても体温調整できるようにしておけば大丈夫です。
シューズは、春と違い雪の上などを歩くこともありませんので、ローカットのトレッキングシューズで全く問題無いと思います。
おわりに
今回のトレッキングのすゝめは、八幡平のトレッキングコースをご紹介しましたが、いかがでしたか?
前回ご紹介した奥入瀬渓流とは一味違った美しい景色と、自然の凄さや厳しさも知ることが出来る、トレッキング初心者にもおすすめのコースになっていますので、是非一度訪れて見て下さい。
次回は、みちのく潮風トレイルについてご紹介したいと思いますのでお楽しみに。
それではまた!

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