スロージギングロッドの長さと硬さはどう選ぶ?初心者向けに解説

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 スロージギングを始めようと思いロッドを探してみると、6ft前後の長さや、2番・3番といったパワー表記、適合ジグウェイトなど、さまざまなスペックが記載されていて、どれを選べばよいのか迷ってしまいませんか?

 スロージギングロッドは、長さや硬さによってジグの操作感や扱いやすさが変わります。

 しかし、長いロッドや硬いロッドを選べば釣果が伸びるというわけではありません。

 大切なのは、水深や潮の速さ、使用するメタルジグの重量、狙う魚などを考慮して、自分の釣りに合ったロッドを選ぶことです。

 また、ロッドの長さと硬さだけでなく、曲がり方や自重、グリップの握りやすさ、リールとのバランスも、実釣時の操作性に関係します。

 この記事では、経験30年以上のおっさんアングラーの視点も交えながら、スロージギングロッドの長さと硬さの基本から、番手の選び方、スペック表記の読み方、初心者におすすめの選び方まで詳しく解説します。

 これから最初の1本を購入する方も、現在使っているロッドを見直したい方も、ぜひ参考にしてください。

●スロージギングロッドの基本的な選び方はこちら⇩

●スロージギングの基本的な釣り方はこちら⇩

目 次

スロージギングロッドが他のロッドと決定的に違う理由

 スロージギングロッドを手に取った人が最初に驚くのが、その「極細のブランクス(竿軸)」と「独特の高反発な曲がり」ではないでしょうか。

 通常のオフショアジギング(ハイピッチジャークなど)で使われるロッドは、肉厚でしなやかに曲がり、魚とのやり取りで竿全体で引きを受け止める構造になっています。

 しかし、スロージギングロッドは設計思想そのものが根本的に異なりますので、その決定的な3つの特徴を理解しておくことが重要です。

高弾性カーボンの「反発力」こそがジグを動かす

 スロージギングの基本的な動作は、「ロッドを曲げ込み、そのロッドが元の直線状態に戻ろうとする『復元力(反発力)』を利用してメタルジグを横に向かわせる」というものです。

 アングラーがリールを1/2回転や1/4回転巻きながらロッドをシャクり上げると、ロッドの穂先からバット(竿元)にかけて大きく曲がり込みます。

 そして、シャクリの頂点でロッドが「パンッ!」と元の真っ直ぐな状態に戻る力が発生します。

 この反発力によって、重いメタルジグが水中で弾き飛ばされるようにスライドし、浮遊(自走)状態へと移行します。

 この強烈な反発力を生み出すために、スロージギングロッドには「高弾性カーボン」と呼ばれる特殊な素材が贅沢に使用されています。

 高弾性カーボンは非常に硬く、曲げられた瞬間に一気に戻ろうとするレスポンスに優れています。

 腕の力だけで重いジグを動かすのではなく、「ロッドの反発力にジグを動かしてもらう」のがスロージギングの真髄であり、高弾性カーボン素材が不可欠となる最大の理由です。

水中からの微細な情報(前アタリ・潮の変化)を拾う究極の感度

 スロージギングロッドは、単にジグを動かすためだけの道具ではありません。

 水深100mや200mという遥か深い海中の様子をアングラーの手に伝える「高感度センサー」としての役割も果たしています。

 高弾性カーボンで作られた薄肉・軽量のブランクスは、振動の伝達効率が極めて高く設計されています。

 そのため、以下のような水中からの微小な変化や信号を手元へダイレクトに伝えてくれます。


【スロージギングロッドの感度について】

◆ 潮の重さの変化:潮流が重くなった(効いてきた)、急に潮が抜けたという変化
◆ ジグの挙動:ジグが綺麗に横を向いてフォールしているか、海中で暴れているか
◆ 海底の質:着底した場所が砂地か、ゴロタ石か、固い根(岩盤)か
◆ 前アタリ・前兆:魚がジグの周りの水流を変化させた気配や、フォール中の「モゾッ」とした小さな接触音

 感度の低いロッドを使っていると、魚がジグに触れた瞬間のアタリに気付けず、せっかくのチャンスを逃してしまうことになります。

 手元に伝わる情報量が多いからこそ、次のジャークの強さを変えたり、フォール時間を調整したりといった高度な戦略を組み立てることができるのです。

ジグを跳ね上げ、フォールを生み出す独特のテーパー(曲がり方)

 多くの釣り竿は、魚が掛かるときれいな弧を描いて曲がるファーストテーパー(先調子)やスローテーパー(胴調子)に設計されています。

 しかし、スロージギングロッドは「ジグを意図通りに跳ね上げ、素早くフォール姿勢に移行させるための独自テーパー」を持っています。

 ティップ(穂先)部分に適度な張りを残しつつ、ベリー(中間部)にかけて力強く曲がり込み、バット(竿元)にかけてしっかりと残る特性があります。

 これにより、シャクった瞬間にロッド全体が復元してジグを上方へ跳ね上げ、跳ね上がった直後にロッドの張りがスッと抜けることで、ジグに不要なテンションを掛けずフリーなフォール姿勢を作り出します。

 スロージギングで釣果の多くは「フォール中」に集中しますので、ジグをいかに綺麗に横に向かわせ、自然なフォールを演出できるかは、この独特のテーパー設計にかかっているのです。

●スロージギングロッドとリールのバランスについてはこちら⇩

スロージギングロッド選びで重要なポイント

 スロージギングロッドを選ぶとき、まず確認したいのが長さと硬さです。

 長さはジグを操作するときのストロークや取り回しに関係し、硬さはジグの重量や潮流に応じた操作性、魚とのやり取りなどに影響します。

 さらに、ロッドの曲がり方や自重、グリップ形状なども使いやすさを左右しますので、スペック表の数字だけで判断せず、複数の条件を組み合わせて選ぶことが大切です。

ロッドの長さはジグの操作性に影響する

 ロッドの長さによって、ジグを操作するときのストロークや、ロッドを動かした際の感覚が変わります。

 短めのロッドは、船上で取り回しやすく、コンパクトな動作で操作しやすい傾向があります。

 一方、長めのロッドは、ロッドを動かす幅を確保しやすく、状況によってはジグの操作に余裕を持たせられます。

 ただし、ロッドが長ければ必ずジグを大きく動かせる、あるいは釣果が上がるというわけではありません。

 ロッドの曲がり方や反発力、使用するジグとの組み合わせによっても操作感は変わります。

 船上での取り回しやすさと、自分が行いたいジグ操作のバランスを考えて選ぶことが大事です。

ロッドの硬さ・パワーはジグ重量や水深に関係する

 ロッドの硬さやパワーは、使用するジグの重量や釣り場の状況に合わせて選びます。

 一般的に、重いジグを使用する場合や、潮流が速い場所、水深のあるポイントでは、それに対応できるパワーを持ったロッドが必要になります。

 反対に、軽めのジグを中心に使用する釣りでは、必要以上にパワーの強いロッドを選ぶと、ロッドの曲がりを生かしにくくなることがあります。

 まずは自分がよく使用するジグの重量を把握し、メーカーが指定する適合ジグウェイトを確認することが大事です。

ロッドの調子や曲がり方も使い心地を左右する

 ロッドの性能を考えるうえでは、硬さだけでなく、どの部分からどのように曲がるかという「調子」やテーパーも重要です。

 同じパワークラスのロッドでも、曲がり方や反発の仕方が異なれば、ジグを動かしたときの感覚も変わります。

 また、魚が掛かったときの追従性や、アングラーが感じる操作感にも違いが生まれます。

 購入前には、ロッドの硬さや適合ジグウェイトだけでなく、メーカーが説明する設計上の特徴も確認することをおすすめします。

長い・硬いロッドほど優れているわけではない

 ロッド選びでありがちな失敗が、「長いほうがジグを動かせる」「硬いほうが大物に強い」と考えてしまうことです。

 確かに、長いロッドやパワーのあるロッドが適している状況はあります。

 しかし、必要以上に長かったり硬かったりすると、操作しづらくなったり、ジグの重さに対してロッドの曲がりを生かしにくくなったりする場合があります。

 大切なのは、狙う魚の大きさだけで判断せず、使用するジグ重量や水深、潮流、釣り方などを総合的に考えることです。

●スロージギングロッドのグレード別の性能についてはこちら⇩

スロージギングロッドの長さはどう選ぶ?

 スロージギングロッドにはさまざまな長さがありますが、最初の1本を選ぶ際は、極端に短いモデルや長いモデルから入るより、普段の釣りに対応しやすい長さを基準に考えると選びやすくなります。

 ただし、長さの表記だけでロッドの性能が決まるわけではありませんので、ロッドの設計や使用するジグ、乗船する船の状況も含めて判断することが大事です。

スタンダードは「6.0ft〜6.3ft前後」|迷ったらこれを選ぶべき理由

 スロージギングロッドの絶対的な黄金スペックと言えるのが「6.0ft〜6.3ft前後(約183cm〜191cm)」の長さです。

 大手釣り具メーカーが発売している主要なスロージギングロッドの基本モデルも、多くがこの長さで設計されています。

 6.0ft〜6.3ft前後の長さがスタンダードとされる理由は、以下のバランスに優れているからです。



◆ 適度なフォールストロークを確保できる
 ロッドを大きく頭上までシャクり上げた際に、ジグを十分な高さまで跳ね上げることができる。

◆ 手首・腕への負担が少ない
 長すぎないため、ワンピッチジャークを長時間続けても腕や腰への疲労が溜まりにくい。

◆ 船上での取り回しが良好
 乗合船で隣のアングラーと間隔が狭い場合でも、キャストや着底・取り込み時に邪魔になりにくい。

 初心者の方が最初の1本を選ぶ場合や、どんな水深・船でも使える汎用性を求めるのであれば、6.0ft~6.3ft前後の長さを選んでおけば間違いありません。

ロングロッド(6.8ft以上)の特徴とメリット・デメリット

 近年のスロージギングシーンでは、あえて6.8ft(約203cm)〜7.0ft(約213cm)を超える「ロングロッド」を使用するアングラーも増えています。

 特に長い距離のフォールでアピールしたい場面で威力を発揮します。

【ロングロッドのメリット】

◆ 跳ね上げ量とフォールストローク(幅)を大きく取れる
 ロッドが長い分、1回のシャクリでジグを高い位置まで持ち上げることができ、長い時間のフリーフォールを作れます。

◆ 船の揺れ(ウネリ)を吸収できる
 波が高い日や船が大きく上下に揺れる状況でも、長いブランクスが揺れを吸収し、水中のジグに不要な違和感を与えずに一定のアクションを維持できます。

◆ ドテラ流しでの糸ふけ回収能力が高い
 風や潮で船が流される「ドテラ流し」の際、出過ぎたラインのタワミを長いストロークで一気に回収できます。

【ロングロッドのデメリット】

◆ テコの原理でアングラーへの負荷が大きい
 ロッドが長くなればなるほど、ジグをシャクる際や魚を掛けてからの力比べにおいて、手元にかかる重量(持ち重り感)が増大します。

◆ 取り回しに注意が必要
 狭い乗合船や小型プレジャーボートでは、頭上のスパンカーやロッドホルダー、隣の人に干渉しやすくなります。

ショートロッド(6.0ft未満)の特徴とメリット・デメリット

 一方で、6.0ft未満の「ショートロッド」も一定の支持を集めています。

 特に、テクニカルな操作感を重視するアングラーに好まれるスペックです。

【ショートロッドのメリット】

◆ 圧倒的なダイレクト感と操作性
 手元からジグまでの距離が短いため、自分の手のようにジグを細かく刻んで動かすことができます。

◆ 体力的負担が極めて少ない
 テコの原理による支点と作用点の距離が近いため、重いジグをシャクっても腕や肩への負担が激減します。
 女性や体力に自信のない方にも扱いやすいのが特徴です。

◆ 超高感度
 ブランクスが短い分、水中の微小な変化やアタリが手元へ伝わりやすくなります。

【ショートロッドのデメリット】

◆ フォール幅が短くなる
 ロッドを高く上げてもストロークが稼げないため、フォール時間を長く取りたい状況では不利になります。

◆ 船の揺れの影響を受けやすい
 船の上下動がそのまま水中のジグに伝わってしまい、ジグが暴れてしまうことがあります。

ロングロッドとショートロッドの比較

 ロングロッドとショートロッドの特徴を比較した表になりますので、購入の際の参考にして下さい。

比較項目ロングロッドショートロッド
ジグの跳ね上げ量大きい(大きく魅せられる)小さい(コンパクトな操作)
フォール幅長く取れる短くなる
操作感・ダイレクト感やや緩やか非常にシャープで高感度
身体への負荷(疲労度)大きい(手元が重い)小さい(非常に軽い)
うねり(波)の吸収吸収しやすい船の揺れを受けやすい
船上での取り回し操作感に慣れが必要操作がしやすい
おすすめの用途フォール重視の釣り速いピッチ・体力に自信がない方

初心者が最初の1本を選ぶ際の考え方

 初心者が最初の1本を選ぶ場合は、極端に短いモデルや長いモデルを選ぶ前に、普段乗る船で扱いやすい長さを考えてみる事が大事です。

 6ft前後から6ft3inch前後を比較の出発点にする方法はありますが、最終的には船上のスペースや使用するジグ、ロッドの設計によって判断します。

 また、長さだけでなく、ロッドのパワーや適合ジグウェイトも確認する必要があります。

 釣り場や使用するジグがまだ決まっていない場合は、よく利用する遊漁船に相談し、実際に使用されているロッドの長さやパワーを確認するのもよい方法です。

●スロージギングロッドの長さの選び方についてはこちら⇩

スロージギングロッドの硬さ・パワーとは?

 スロージギングロッドの硬さを選ぶ際は、メーカーが示すパワークラスや番手を確認します。

 番手はロッドのパワーを判断するための手掛かりですが、メーカーや製品シリーズによって基準が異なります。

 単純に数字だけを比較せず、適合ジグウェイトや適合ラインなどの仕様も合わせて確認することが重要です。

ロッドの硬さと番手の基本

 スロージギングロッドには「0番、1番、2番、3番、4番」などの番手表記が使われることがあります。

 一般的には、番手が大きくなるほどパワーのある設計になる傾向があります。

 ただし、すべてのメーカーで同じ基準が採用されているわけではありませんので注意が必要です。

 例えば、同じ3番表記でも、ロッドの設計や想定するジグ重量、適合ラインなどが異なる可能性があります。

 そのため、番手だけを見て「このロッドなら何グラムのジグが使える」と判断するのは避けて下さい。

「0番~1番」クラスの特徴

 0番~1番クラスは、比較的軽いジグを中心に使用する釣りで候補になるパワークラスです。

 ロッドが適切に曲がることで、軽めのジグを操作しやすい設計になっているモデルが多くなっています。

 ただし、実際に対応できるジグ重量は製品によって異なります。

 浅場で軽めのジグを使いたい場合などには候補になりますが、潮流が速い場所や深場で重いジグを使う場合には、パワーが不足することが考えられます。

 購入前には、使用予定のジグ重量がメーカー指定の適合範囲に入っているかを確認してください。

「2番~3番」クラスの特徴

 2番~3番クラスは、普段の釣りで使用するジグ重量や水深などの条件が合えば、幅広い状況に対応できるモデルになります。

 特に「3番」は、近海と呼ばれる水深50~100m前後においては「スタンダード」とも呼ばれています。

 ただし、2番と3番のどちらが適しているかは、単純に魚の大きさだけでは判断できませんので、使用するジグの重量や潮流、適合ラインなどを考慮する必要があります。

 最初の1本を選ぶ場合も、「初心者だから3番」と決めつけず、普段の釣りで使用するジグ重量を基準に選ぶことが大事です。

「4番」以上のパワークラスの特徴

 4番以上のパワークラスは、製品によっては重いジグや強い負荷が想定される釣りで候補になります。

 水深があるポイントや潮流の速い場所で重いジグを使用する場合など、必要なパワーを備えたロッドが求められる状況もあります。

 一方、軽いジグを中心に使用する釣りでは、パワーが強すぎてロッドの曲がりを生かしにくくなることもあります。

 番手が大きいほど万能というわけではありませんので、釣り場の条件と使用するジグに合わせて選ぶことが大切です。

ロッドの硬さとアクション(調子)は同じではない

 ロッドの「硬さ・パワー」と、「アクション・調子」は、関連はありますが同じ意味ではありません。

 硬さやパワーは、ロッドがどの程度の負荷に対応するよう設計されているかを考える際の目安です。

 一方、調子は、負荷が掛かったときにロッドのどの部分がどのように曲がるかを表します。

 同じパワークラスでも、曲がり方が違えばジグの操作感や魚とのやり取りの感覚は変わりますので、番手だけでなく、ロッドの設計やメーカーの説明も確認して選ぶことが大事です。

●スロージギングロッドの硬さについてはこちら⇩

スロージギングロッドの硬さはどう選ぶ?

 ロッドの硬さを選ぶ際は、適合ジグウェイト、水深、潮流、狙う魚、使用するラインなどを総合的に考えます。

 大切なのは、最も硬いロッドを選ぶことではなく、普段の釣りで使用するジグを適切に操作できるパワーを選ぶことです。

まず確認したいのは適合ジグウェイト

 ロッド選びで最初に確認したいのが、メーカーが指定する適合ジグウェイトです。

 例えば、普段150g前後のジグを中心に使用するなら、その重量を適合範囲に含むロッドを候補にします。

 ただし、150gのジグを使用するからといって、適合範囲に150gが含まれるロッドならどれでも同じように扱えるとは限りません。

 ジグの形状や潮流、操作方法によっても負荷の掛かり方は変わりますので、使用するジグの中心となる重量を把握し、釣り場で想定される最も重いジグも考慮してロッドを選ぶことが重要です。

水深と潮流から必要なロッドパワーを考える

 一般的に水深が深くなるほど、底を取るために重いジグが必要になります。

 また、潮流が速い場所では、ジグが流されて底を取りにくくなるため、ジグの重量を上げる必要があります。

 このような状況では、使用するジグ重量に対応できるロッドを選ぶ必要があります。

 ただし、水深だけで必要なパワーが決まるわけではありませんので、同じ水深でも、潮の速さや船の流し方、ラインの太さなどによって適切なジグ重量は変わります。

 実際に釣りをする場所の条件を確認し、必要なジグ重量に対応できるロッドを選ぶことが大事です。

狙う魚の大きさや引きの強さを考慮する

 狙う魚の大きさや引きの強さも、ロッド選びの判断材料になります。

 大型の青物など、強い引きが想定される魚を狙う場合は、魚とのやり取りに必要なパワーや、使用するラインとのバランスを考える必要があります。

 一方、魚が大きいからといって、必要以上に硬いロッドを選べばよいわけではありません。

 ロッドのパワーが釣り場やジグに合っていなければ、操作性を損なう場合がありますので、狙う魚だけでなく、使用するジグやライン、釣り場の条件も合わせて判断することが大切です。

PEラインの号数とロッドのバランスを考える

 ロッドを選ぶ際は、使用するPEラインの号数を確認することが必要です。

 PEラインが細い場合と太い場合では、潮の受け方やラインの扱いやすさなどが変わります。

 また、狙う魚や釣り場の状況によって、必要な強度も変わります。

 ロッドには適合ラインが設定されていますので、メーカーの指定範囲を確認し、リールやリーダーも含めてバランスを整えることが大切です。

 ロッドだけを先に決めるのではなく、普段使用するラインやリールとの組み合わせも考えて選ぶ必要があります。

メーカーによって番手の基準が異なることに注意する

 ロッドの番手表記は、メーカーやシリーズが異なると、必ずしも同じパワーを意味するわけではありません。

 例えば、A社の3番とB社の3番を比べても、適合ジグウェイトや適合ライン、曲がり方が異なる可能性があります。

 そのため、番手の数字だけで比較するのではなく、製品ごとのスペック表を確認することが重要です。

 購入する際は、適合ジグウェイト、適合ライン、ロッドの長さ、メーカーが説明する設計上の特徴などを総合的に確認することが大事です。

硬すぎるロッド・柔らかすぎるロッドの注意点

 硬すぎるロッドは、使用するジグの重量に対して十分に曲がらず、ジグを操作しにくいと感じる場合があります。

 反対に、柔らかすぎるロッドでは、重いジグを操作する際にロッドが大きく曲がり、思いどおりに操作しにくくなることがあります。

 ただし、柔らかいロッドにも、適切な負荷が掛かった際に曲がりを生かせるなどの特徴がありますし、 硬いロッドにも、必要なパワーを確保しやすいなどの利点があります。

 どちらが優れているかではなく、使用するジグと釣り場に合っているかを判断することが大切です。

ShimanoとDaiwaの番手ごとの表記について

 ここでは、参考までにDaiwaとShimanoの「番手」と「適合(推奨)ジグウエイト」と「適合PEライン」を比べてみましたので、購入の際の参考にして下さい。

パワー適合(推奨)ジグウエイト(g)適合PEライン(号)
(番手#)DaiwaShimanoDaiwaShimano
#0番100~180MAX130MAX1.5MAX1.5
#1番120~210MAX160MAX1.5MAX1.5
#2番150~250MAX200MAX2.0MAX2.0
#3番180~330MAX260MAX3.0MAX2.5
#4番200~350MAX330MAX3.0MAX3.0
#5番230~500MAX400MAX4.0MAX3.0
#6番250~800MAX500MAX4.0MAX4.0

●スロージギングロッドと普通のジギングロッドの違いについてはこちら⇩

ロッドの長さと硬さを組み合わせて選ぶ

 長さと硬さは、別々に考えるだけでは十分ではありません。

 自分がよく行く釣り場や使用するジグを基準に、両方を組み合わせて選選ぶことが大切です。

 ここでは、代表的な釣りの状況を例に考え方を紹介します。

浅場で軽めのジグを使用する場合

 浅場で軽めのジグを中心に使用する場合は、使用するジグの重量に合ったパワーを持つロッドが候補になります。

 ロッドの長さについては、船上で扱いやすく、自分が行いたい操作をしやすいモデルを選ぶことをおすすめします。

 ただし、浅場だから必ず柔らかいロッドが適しているとは限りません。

 潮流が速い場合や、使用するジグが重い場合などは、必要なパワーも変わりますので、水深だけで決めず、実際に使用するジグの重量と潮の状況を考慮して選んでください。

近海で幅広い状況に対応したい場合

 近海を中心にさまざまな状況で釣りをする場合は、普段使用するジグ重量をカバーできるロッドを選ぶことが大切です。

 長さは6ft前後から6ft3inch前後を比較の目安にし、パワーについては普段使用するジグ重量や適合ラインを基準に選ぶ方法があります。

 ただし、近海といっても水深や潮流は場所によって大きく異なりますし、いつも同じ重量のジグを使うとは限らないため、普段の釣りで必要になる範囲を確認しておくことをおすすめします。

水深が深く重いジグを使用する場合

 水深が深いポイントでは、底を取るために重いジグを使用することがありますので、使用するジグ重量に対応できるロッドを選ぶ必要があります。

 また、ロッドの長さについても、船上での扱いやすさや操作方法を考慮する必要があります。

 重いジグを使うからといって、必ず長いロッドが適しているわけではありませんので、ロッドのパワー、曲がり方、操作性を含めて判断することが大切です。

潮流が速い場所や大型魚を狙う場合

 潮流が速い場所では、ジグが流されやすくなるため、底を取りやすい重量のジグを使用しますので、ロッドは、そのジグ重量に対応できるパワーを持つモデルから選ぶ必要があります。

 また、大型魚を狙う場合は、ロッドだけでなく、PEラインやリーダー、リールのドラグ性能なども含めたタックル全体のバランスが重要です。

 強い魚を狙うからといって、ロッドのパワーだけを過剰に上げるのではなく、釣り場の条件と使用するタックル全体を考えて選んで下さい。

迷ったときは普段乗る船(乗る予定の船)と使用ジグを基準にする

 ロッド選びで迷ったときは、まず普段乗る(乗る予定)の遊漁船や、よく釣りをするポイントの条件を確認することが大事です。

 船長や経験者に、よく使用されるジグ重量やロッドの長さ・パワーを聞いてみるのもおすすめです。

 また、使用するジグの重量が決まっているなら、その重量を適切に操作できるロッドを優先して比較するのがおすすめです。

 釣り場がまだ決まっていない場合は、幅広い条件に対応できるモデルを検討しつつ、極端に軽いジグや重いジグに特化したロッドは、必要性が明確になってから選ぶ方法もあります。

●初心者におすすめのスロージギングロッドの条件はこちら⇩

スロージギングロッドの構造と曲がり方

スロージギングロッドは、長さや硬さだけでなく、素材や構造、曲がり方によっても使用感が変わります。

ただし、素材や構造の名称だけで性能の優劣が決まるわけではありません。メーカーが想定する使い方や、実際のスペックを確認することが大切です。

チューブラーとフルソリッドの違い

 「チューブラー」は、ブランク内部が中空になっている構造で、「フルソリッド」は、ブランク内部まで素材が詰まった構造を指します。

 一般的に、チューブラーは軽さや反発力を重視した設計のモデルが多く、フルソリッドは曲がり込みや粘りを生かした設計のモデルが多いのが特徴です。

 ただし、重量や曲がり方、反発力は個々の製品によって異なります。

 初心者には、「ジグをロッドの反発力で弾き飛ばし、フォールで食わせ、魚のアタリを捉えやすいチューブラーがおすすめ」と一般的には言われています。

 しかし、どちらが優れているかではなく、自分が求める操作感や使用するジグ、釣り方に合うかどうかで選ぶことが大切です。

 なお、チューブラーとフルソリッドの違いは、ロッドの構造に関する分類であり、硬い・柔らかいというパワーの違いと完全に同じ意味ではありません。

 以下に、チューブラーとフルソリッドの特徴を比較した表を示しますので、購入の際の参考にして下さい。

比較項目チューブラーロッドフルソリッドロッド
基本構造中が空洞のパイプ状(軽量・高反発)芯まで詰まった無垢材(細身・高強度)
ジグのアクションキレのある跳ね上げ・長い自走時間マイルド・潮馴染み・自然なフォール
手感度◎(非常に高く、底取りが分かりやすい)〇(手感度は控えめ、目感度に優れる)
フッキング力◎(ロッドの張りでしっかり貫通)〇(喰い込みは良いが貫通力はマイルド)
追従性〇(ドラグ調整が必要)◎(粘りで身切れ・バラシを防ぐ)
破断強度(耐久性)〇(過度な曲げ角度は破損の元)◎(限界まで曲げ込んでも折れにくい)
自重(軽さ)◎(非常に軽く疲れにくい)〇(同パワーならやや自重がある)
深場・速潮対応力◎(水圧に負けずジグを動かせる)△(水圧でジグの操作がぼやける)
適したアングラージグを意図通り動かしたいテクニシャンロッドを曲げてファイトしたい方

ロッドのテーパーと曲がり方の特徴

 テーパーは、ロッドの太さや形状の変化、そして設計上の曲がり方に関係する要素です。

 同じパワークラスでも、ロッドのどの部分が曲がりやすいか、どのように反発するかによって、ジグを動かしたときの感覚が変わります。

 そのため、ロッドの硬さだけを見て判断するのではなく、メーカーの製品説明や設計上の特徴も確認することが大事です。

 実際に手に取れる場合は、グリップの握りやすさや持ち重りなども確認すると、使用感を想像しやすくなります。

感度とジグ操作性の関係

 ロッドの感度は、ジグの動きや海底の変化、魚からの反応などを感じ取るうえで非常に重要な要素です。

 ただし、感度はロッドだけで決まるわけではなく、使用するラインやリール、ジグ、潮の状況などによっても感じ方は変わります。

 また、感度が高いと感じるロッドが、必ずしもすべての人にとって操作しやすいとは限りません。

 実際の釣りでは、感度だけでなく、ジグを適切に操作できるか、長時間使っても疲れにくいかなども含めて判断することが重要です。

●チューブラーロッドとフルソリッドロッドの違いと選び方はこちら⇩

ロッドの長さ・硬さ以外に確認したいポイント

 ロッド選びでは、長さと硬さが重要ですが、それだけで使いやすさが決まるわけではありません。

 長時間ジグを操作するスロージギングでは、ロッドの重量やグリップ形状、リールとのバランスなども確認しておきたいポイントです。

ロッドの自重と実釣時の疲労感

 ロッドの自重は、長時間釣りをするときの疲労感に関係する重要な要素です。

 ただし、カタログに記載された重量だけで、実際の持ちやすさが決まるわけではなく、ロッドの長さや重心、リールを取り付けたときのバランスによっても、持ち重りの感じ方は変わります。

 可能であれば、リールを装着した状態で持ちやすさを確認することをおすすめします。

 軽いロッドを選ぶことだけを優先せず、操作性やパワーとのバランスも考えることが大切です。

ロッドの「有効長」と実釣で感じる重さ(持ち重り感)

 ロッドの性能を見る上で、カタログ上の「自重(g)」だけに惑わされてはいけません。

 実際に船上でジグをセットして一日中シャクった時に感じる重さを「持ち重り感(体感重量)」と呼びます。

 この持ち重り感に最も大きな影響を与えるのがロッドの「有効長」です。

 有効長とは、ロッドの全長から「リールシート(リールを取り付ける位置)より下のグリップ長」を引いた、実際に竿として機能して曲がる部分の長さのことです。

 例えば、同じ「6.3ft(約191cm)」のロッドであっても、リールシートの位置が前寄りに設計されているロッドは有効長が長くなり、後ろ寄りに設計されているロッドは有効長が短くなります。

 有効長が長すぎると、テコの原理で手元にかかる負荷が増大し、実釣時に「重くて疲れる…」と感じてしまいます。

 逆に有効長が適切に設計されたロッドは、自重が120g〜140g程度あっても手元にスッと収まり、驚くほど軽快にシャクリ続けることができます。

快適なしゃくりを支える「グリップ形状(太さ・パーミング性)」

 スロージギングは、リールとロッドのグリップ周辺を手のひら全体で包み込むように握る「パーミング」というホールディング方法を多用します。

 そのため、グリップの形状と太さは疲労度に直結します。

 グリップの太さは、自分の手にしっくり馴染む太さであることが重要です。

 太すぎると握力が奪われ、細すぎるとジャーク時にすっぽ抜けるような不安感が生じます。

 また、リールシートの形状は、手のひらにフィットして指がかかりやすいものが、力を使わずにロッドを支えることができます。

 肘に当てたり、脇にグリップをしっかり挟み込める「リアグリップの長さ」が十分に確保されているかも重要なポイントです。

リールとのバランスと持ちやすさ

 ロッドは、リールを取り付けて初めて機能する道具です。

 そのため、ロッド単体の性能だけでなく、リールとのバランスも重要になります。

 リールを取り付けたときに持ち重りが強いと、長時間の釣りで疲れやすくなる場合がありますし、また、グリップの形状やリールシートとの相性によっても、握りやすさは変わります。

 ロッドを購入する際は、使用予定のリールを想定して、タックル全体として扱いやすいかどうかを確認しましょう。

●スロージギングロッドの適合ジグウエイトについてはこちら⇩

スロージギングロッドのスペック表記の読み方

 ロッドのスペック表には、長さやパワー、適合ジグウェイト、適合ラインなどが記載されていますが、 これらを理解しておくと、候補となるロッドを比較しやすくなります。

 特に初心者は、番手の数字だけで判断せず、複数の項目を組み合わせて確認することが大切です。

6ft○inchなどの長さ表記

 スロージギングロッドの長さは、ft(フィート)やinch(インチ)で表記されます。


【ft(フィート)とinch(インチ)】

 ◆ 1ft=12inch≒30.48cm
 ◆ 1inch=2.54cm

 例えば、6ftは約183cm、6ft3inchは約191cmになります。

 ただし、ロッドの長さが数cm違うだけで、必ず使用感が大きく変わると言うわけではなく、ロッドの設計や曲がり方、グリップの形状なども影響します。
 
 長さの数値は比較の目安として使い、実際の使いやすさも考えて選ぶことが大事です。

#2・#3・#4などのパワー表記

 #2や#3、#4などの表記は、ロッドのパワークラスを示す目安として使用されます。

 一般的には数字が大きいほどパワーのある設計になる傾向がありますが、メーカーによって基準が異なりますので、番手の数字だけで異なるメーカーのロッドを比較するのは避けて下さい。

 適合ジグウェイトや適合ライン、製品の説明を合わせて確認することが重要です。

適合ジグウェイトの確認方法

 適合ジグウェイトは、そのロッドで使用するジグ重量を判断するための重要な情報です。

 普段使用するジグの重量が適合範囲に含まれているかを確認し、釣り場で使用する可能性のある重量を考慮するのも大事です。

 ただし、適合範囲内であれば、どの重量でも同じように操作できるというわけではなく、ロッドの設計やジグの形状、潮流などによっても操作感は変わります。

 よく使用する重量を中心に、無理なく操作できるロッドを選ぶことが重要です。

適合PEラインの確認方法

 適合PEラインは、ロッドが想定するラインの号数を確認するための情報です。

 PEラインの太さは、潮の受け方やタックル全体のバランスにも関係しますので、狙う魚や釣り場の状況に応じて適切な号数を選び、ロッドの適合範囲も確認することが大切です。

 なお、適合ラインの表記だけで、実際の釣りに必要な強度がすべて決まるわけではありません。

 リーダーやリール、ドラグ設定なども含めてタックル全体を整えることが大切です。

ベイトモデルとスピニングモデルの違い

 スロージギングロッドには、ベイトリール用とスピニングリール用があります。

 ベイトモデルは、一般にジグを落とし込む釣りや、フォール中の反応を確認したい釣りで使われることが多いタイプです。

 一方、スピニングモデルは、キャストを組み合わせたい場合などに選択肢になります。

 スロージギングでは、一般的にベイトタックルがおすすめですし、実際に使われることも多いですが、どちらが適しているかは釣り方や使用するタックルによって異なります。

 ロッドを選ぶ際は、使用するリールの種類と合っていることを確認し、普段行いたい釣り方に合わせて選びましょう。

●ベイトタックルとスピニングタックルの違いと選び方はこちら⇩

初心者が最初の1本を選ぶなら?

 初めてスロージギングロッドを購入する場合、すべての状況に対応できる万能な1本を探したくなるかもしれません。

 しかし、浅場で軽いジグを使う釣りと、深場で重いジグを使う釣りでは、求められる性能が異なります。

 まずは、自分がよく行く釣り場(行く予定の釣り場)と、使用するジグ重量を基準に選ぶことをおすすめします。

最初の1本で重視したい条件

 最初の1本を選ぶ際は、次の条件を確認して下さい。


【ロッドを選ぶ際の条件】

◆ 普段釣りをする(釣り行く予定)海域の水深や潮流
◆ 使用するメタルジグの重量
◆ 狙いたい魚の種類や大きさ
◆ 乗船する船の大きさや釣り座の広さ
◆ 使用予定のリールとPEライン
◆ ロッドの重量やグリップの握りやすさ

 これらを整理しておくことのより、候補となるロッドを絞り込みやすくなります。

 特に重要なのは、使用するジグ重量とロッドの適合範囲ですので、まずはここを確認し、そのうえで長さや操作性を比較することをおすすめします。

長さは6ft~6ft3inch前後を目安に考える

 普段の釣り場が決まっている場合は、その釣り場で扱いやすい長さを優先して下さい。

 まだ判断が難しい場合は、6ft~6ft3inch前後を基準に考える事をおすすめします。

 ただし、これはすべての人に共通する正解ではありませんし、乗船する船のスペースや、ロッドの曲がり方、行いたい操作によっても適した長さは変わります。

 長さだけを先に決めず、候補のロッドが自分の釣りに合うかを確認してください。

硬さは普段使用するジグ重量から選ぶ

 硬さやパワーを選ぶ際は、普段使用するジグ重量を基準にします。

 例えば、軽いジグを中心に使う人と、重いジグを中心に使う人では、必要になるロッドのパワーが異なります。

 メーカーが指定する適合ジグウェイトを確認し、釣り場で想定するジグ重量に対応できるモデルを選ぶのが大事です。

 初心者だから必ず2番や3番がよいというわけではありませんので、自分の釣り場と使用ジグに合ったパワーを選ぶことが大切です。

ロッドとリールのバランスを確認する

 ロッドとリールは、組み合わせた状態で扱いやすいバランスであることが重要です。

 ロッドが軽くても、リールとのバランスが合わないと持ち重りを感じる場合がありますし、リールのサイズや重量によっても操作感は変わります。

 購入前には、可能であれば実際にリールを取り付けて持ちやすさを確認することをおすすめします。

 長時間の釣りを想定し、疲れにくく、自分が無理なく操作できる組み合わせを選ぶことが大事です。

最初から極端な特化型を選ばない

 初めての1本では、特定の釣り場や極端に重いジグ・軽いジグに特化したロッドを選ぶ前に、使用する状況を整理することをおすすめします。

 釣り場がまだ定まっていない場合は、よく行く場所や使用するジグの重量に対応しやすいモデルから検討することが大事です。

 ただし、幅広い状況に対応できるロッドを選ぶことと、すべての状況で最適なロッドを選ぶことは違います。

 自分がよく行く釣り場に合うことを第一に考え、必要に応じて2本目以降で専門性の高いロッドを追加するのも一つの方法です。

●柔らかいロッドと硬いロッドの違いとおすすめについてはこちら⇩

スロージギングロッド選びでよくある失敗

 ロッド選びでは、スペック表の数字や商品の評判だけで判断してしまい、実際の釣りで使いにくさを感じることがあります。

 ここでは、初心者が特に注意したい失敗例を紹介します。

とにかく硬いロッドを選んでしまう

 「大物が掛かったら折れるかもしれないから、硬いロッドを買っておこう」「長い方がフォールも長く作れそう」という理由で、初心者がいきなり#5番や6.8ftといったハードなスペックを購入してしまうパターンです。

 問題は、ロッドが固すぎて自分の腕力では曲げ込めず、ジグが跳ね上がりすぎて暴れてしまい、魚が警戒して喰わなくなる可能性があります。

 また、長くて硬いロッドは手元への負担が大きく、短時間で腕が限界を迎えてしまいます。

重いジグを使うから長いロッドを選んでしまう

 重いジグを使用する場合に重要なのは、まずその重量に対応できるロッドのパワーです。

 ロッドの長さは、ジグ重量だけで決まるものではなく、船上での取り回しや、行いたい操作なども考慮する必要があります。

 重いジグを使うから長いロッドが必要だと決めつけず、長さとパワーを分けて考えましょう。

適合ジグウェイトだけで判断してしまう

 ロッドにプリントされている「MAX JIG 250g」という表記だけを見て、「じゃあ250gのジグまでなら何でも快適に使えるんだな」と判断してしまうパターンです。

 メーカーの適合ジグウェイトは「水深・潮流・ライン太さ」が標準的な条件での目安に過ぎません。

 例えば、潮流が速いエリアで250gのジグを落とした場合、MAX 250g表記のロッドでは反発力が水圧に負けてしまい、まともにジャーク出来ない場合があります。

 250gのジグを使用する可能性が有る場合、ワンランク重いジグを使用出来るロッドを選択することをおすすめします。

メーカーの番手表記を単純に比較してしまう

 メーカーやシリーズが違うと、同じ番手でも適合ジグウェイトや適合ラインが異なる場合がありますので、番手の数字だけを見て、同じ性能だと判断するのは避けるべきです。

 製品ごとのスペック表を確認し、普段使用するジグ重量や釣り場の条件に合っているかを比較することが大切です。

ロッドとリールのバランスを確認しない

 ロッド単体では扱いやすそうに見えても、リールを取り付けると持ち重りを感じる場合があります。

 長時間ジグを操作するスロージギングでは、タックル全体の重量や重心、握りやすさも重要ですので、可能であれば、使用予定のリールを想定して、組み合わせたときの扱いやすさを確認することをおすすめします。

価格や評判だけで選んでしまう

 価格が高いロッドや評判のよいロッドでも、自分の釣り場や使用するジグに合っていなければ、使いにくいと感じる場合があります。

 反対に、必要な条件を満たしていれば、手頃な価格帯のロッドでもスロージギングを楽しめます。

 商品レビューや評判は参考にしつつも、最終的には適合ジグウェイトや長さ、パワーなど、自分の釣りに必要な条件を優先して選ぶことが大事です。

●スロージギングロッドとジグの重量の関係についてはこちら⇩

スロージギングロッドの長さ・硬さに関するよくある質問

Q1:スロージギングロッドは何ftがおすすめ?

A:最初の1本を選ぶ際は、6ft~6ft3inch前後を目安にすることをおすすめします。

 ただし、適した長さは船の大きさや釣り座の広さ、使用するジグ、操作方法によって変わりますので、自分がよく行く釣り場に合う長さを選ぶことが重要です。

Q2:初心者は何番のロッドを選べばいい?

A:初心者だから必ず2番や3番がよいというわけではありません。

 普段使用するジグ重量を基準に、メーカーが指定する適合ジグウェイトと適合ラインを確認して選ぶことが大切です。
 また、水深や潮流、狙う魚も考慮する必要があります。

Q3:硬いロッドの方が大物を釣りやすい?

A:硬いロッドがすべての状況で大物に有利というわけではありません。

 大型魚を狙う場合は必要なパワーを確保することが大切ですが、使用するジグ重量やラインとのバランスも重要です。
 ロッドのパワーだけでなく、タックル全体のバランスが重要です。

Q4:柔らかいロッドにはどんなメリットがある?

A:柔らかいロッドは、適切な負荷が掛かったときに曲がりを生かせる設計のものが多くなっています。

 ただし、柔らかさの特徴は製品によって異なり、重いジグを操作する場合などにはパワーが不足することもあります。
 使用するジグの重量や釣り場に合っているかを確認することが大事です。

Q5:適合ジグウェイトだけで選んでもいい?

A:適合ジグウェイトは重要ですが、それだけでは十分ではありません。

 ロッドの長さやパワー、適合ライン、曲がり方、リールとのバランスなども重要になります。
 実際の釣り場で使用するジグ重量を中心に考えることが大切です。

Q6:チューブラーとフルソリッドはどちらがおすすめ?

A:一般的には初心者にはチューブラーがおすすめですが、どちらが優れているかは、ロッドの設計や使用する状況によって異なります。

 素材や構造の違いだけで判断せず、ロッドの重量、曲がり方、反発力、適合ジグウェイトなどを確認して選ぶことが重要です。

Q7:ロッドの長さや硬さは釣果に影響する?

A:長さや硬さが自分の釣りに合っていれば、ジグを操作しやすくなり、釣りを組み立てやすくなります。

 ただし、長いロッドや硬いロッドを選ぶだけで釣果が上がるわけではありません。
 釣果は魚の活性や潮の状況、ジグの選択、操作方法など、さまざまな条件に左右されます。
 ロッドは釣果を保証する道具ではなく、状況に合った釣りを行うための道具として選ぶことが大事です。

●スロージギングロッドが折れる原因についてはこちら⇩

初心者におすすめのスロージギングロッド

 ロッドの候補を比較する際は、価格帯だけでなく、長さやパワー、適合ジグウェイト、適合ラインなどを確認することが大事です。

 ここでは、比較候補として挙げられるモデルを価格帯別に紹介します。

 ただし、製品の仕様やラインアップは変更される場合があるため、購入前にはメーカーの公式情報で最新のスペックを確認してください。

ハイエンドモデル

 「妥協のない最高峰の感度と操作性を手に入れたい」「水中の情報を極限まで読み取りたい」というこだわりのアングラーに向けたフラッグシップモデルです。

 ただし、価格が高いモデルほど、初心者にとって必ず使いやすいとは限りませんので、自分が使用するジグ重量や釣り場に合っているかを優先して判断することをおすすめします。

Daiwa:ソルティガSJ 61B-3

 まずは、Daiwaの「ソルティガSJ 61B-3」のご紹介です。

 ハイエンドクラスのスロージギングロッドを検討する場合に候補となるモデルです。

 61という表記からも分かるように、6ft1inchクラスの長さで、#3クラスのパワーを持つモデルとして設計されています。

 「ある程度本格的にスロージギングを続けたい」「最初から長く使えるロッドを選びたい」という人は、こうした上位モデルの設計思想を確認してみるのもいいと思います。

【ソルティガSJ 61B-3】

◆ 長さ:6ft1inch(1.85m)
◆ 硬さ:#3
◆ 継数:1ピース
◆ 仕舞寸法:1.85m
◆ 自重:110g
◆ 適合ジグウエイト:180~330g
◆ 適合ライン:MAX3.0号
◆ 実売価格:52,000円程度

Shimano:オシアジガー リミテッド B62-3

 次は、Shimanoの「オシアジガー リミテッド B62-3」のご紹介です。

 同社が誇るスロージギングロッドの最高峰フラッグシップモデルで、こちらも本格的なスロージギングを考えているアングラー向けのモデルです。

 6ft2inchという長さと#3クラスのパワーを組み合わせたモデルとして、スロージギング専用ロッドらしい設計を確認できます。

 上位モデルでは、単純な強度だけではなく、ロッドを曲げてジグを操作することまで考えた設計が重要になります。

【オシアジガー リミテッド (ベイト) B62-3】

◆ 長さ:6ft2inch(1.88m)
◆ 硬さ:#3
◆ 継数:1ピース
◆ 仕舞寸法:1.88m
◆ 自重:138g
◆ 適合ジグウエイト:120~280g
◆ 適合ライン:MAX2.5号
◆ 実売価格:65,000円程度

ミドルレンジモデル

 「せっかくなら本格的に長く使える実力派ロッドが欲しい」「将来的にステップアップしてもメインで使いたい」という方に最もおすすめの本格派ラインナップです。

Daiwa:アウトレイジSJ 61B-3

 まずは、Daiwaの「アウトレイジSJ 61B-3」のご紹介です。

 上位機種ソルティガSJの思想とテクノロジーを強く継承した実力派ミドルモデル。

 本格的なスロージギングを楽しみたい一方で、ハイエンドモデルより購入しやすい価格帯を探している場合に候補になります。

 61B-3というスペックから、6ft1inchクラスの長さと#3クラスのパワーを持つモデルであることが分かります。

 自分が使用するジグ重量や釣り場に合っているかを確認して選びましょう。

【アウトレイジSJ 61B-3】

◆ 長さ:6ft1inch(1.85m)
◆ 硬さ:#3
◆ 継数:1ピース
◆ 仕舞寸法:1.85m
◆ 自重:114g
◆ 適合ジグウエイト:180~330g
◆ 適合ライン:MAX3.0号
◆ 実売価格:32,000円程度

Shimano:ゲーム タイプスローJ B66-3

 次は、Shimanoの「ゲーム タイプスローJ B66-3」のご紹介です。

 6ft6inchクラスの長さを持つスロージギングロッドで、同じ#3クラスでも6ft前後のロッドとは長さが異なるため、操作感にも違いが出てきます。

 「標準的な6ft前後より少し長いロッドを使ってみたい」という人は、長さによる違いを比較する材料になります。

【ゲーム タイプスローJ B66-3】

◆ 長さ:6ft6inch(1.98m)
◆ 硬さ:#3
◆ 継数:2ピース(グリップジョイント)
◆ 仕舞寸法:1.50m
◆ 自重:132g
◆ 適合ジグウエイト:MAX260g
◆ 適合ライン:MAX2.5号
◆ 実売価格:31,000円程度

エントリーモデル

 エントリーモデルは、スロージギングをこれから始める人や、まずは必要なタックルをそろえたい人にとって比較しやすい選択肢です。

 ただし、価格が手頃でも、自分の釣り場に合っていなければ使いにくさを感じることがありますので、価格と性能だけでなく、適合ジグウェイトや長さ、パワーなどを確認して選ぶことが大事です。

Daiwa:アウトレイジ BR SJ 63B-3

 まずは、Daiwaの「アウトレイジ BR SJ 63B-3」のご紹介です。

 スロージギングを始める際に、専用ロッドを比較的購入しやすい価格帯から探したい場合に候補となるモデルです。

 63B-3というスペックから、6ft3inchクラスの長さと#3クラスのパワーを持つモデルであることが分かります。

 初心者の場合は、価格だけで決めるのではなく、自分が使うジグ重量に適合しているかを確認するのが重要です。

【アウトレイジ BR SJ 63B-3】

◆ 長さ:6ft3inch(1.91m)
◆ 硬さ:#3
◆ 継数:2ピース
◆ 仕舞寸法:1.46m
◆ 自重:122g
◆ 適合ジグウエイト:180~330g
◆ 適合ライン:MAX3.0号
◆ 実売価格:22,000円程度
 (アウトレイジ VX SJ:14,000円程度)

MajorCraft:ジャイアントキリング1G スロージギングモデル B60/3

 最後は、メジャークラフトの「ジャイアントキリング1G スロージギングモデル B60/3」のご紹介です。

 圧倒的コストパフォーマンスを誇る専用ロッドで、これからスロージギングを始める人が、専用ロッドの基本的な操作感を体験するための候補として検討できます。

 ただし、購入前には必ず現行モデルのメーカー公式スペックを確認し、使用予定のジグ重量やラインとの適合をチェックしてください。

【JK 1G スロージギングモデル B60/3】

◆ 長さ:6ft0inch(1.83m)
◆ 硬さ:#3
◆ 継数:2ピース(グリップジョイント)
◆ 自重:112g
◆ 適合ジグウエイト:MAX300g
◆ 適合ライン:MAX2.5号
◆ 実売価格:16,000円程度

●初心者が最初に狙うのは根魚?青物?どっち?

まとめ

 スロージギングロッドを選ぶ際は、長さや硬さだけでなく、使用するジグ重量、水深、潮流、狙う魚、乗船する船の状況などを総合的に考えることが大切です。

 長さはジグ操作のストロークや船上での取り回しに関係し、硬さ・パワーは使用するジグ重量や釣り場の条件に関係します。

 最初の1本を探しているなら、6ft~6ft3inch前後を長さを比較の目安にしつつ、普段使用するジグ重量に合ったパワーを選ぶ方法があります。

 ただし、これはあくまで選択の出発点であり、すべての釣り場に共通する正解ではありません。

 また、適合ジグウェイトや適合ライン、ロッドの曲がり方、自重、グリップの握りやすさ、リールとのバランスも確認することが大事です。

 高価なロッドや硬いロッドを選ぶことが重要なのではなく、自分がよく行く釣り場で無理なく操作できるロッドを選ぶことが重要です。

 今回紹介したポイントを参考に、使用するジグや釣り場に合ったスロージギングロッドを見つけてください。

●スロージギングタックルの基本的な選び方はこちら⇩

 

 

 

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