
スロージギングは、ジグをただ素早く動かすのではなく、ロッドの反発力を利用してジグを跳ばし、自然なフォールで魚を誘う非常にゲーム性の高い釣りです。
この釣りにおいて、リールに巻く「PEライン」は、単なる魚との命綱ではありません。
ロッドから入力したパワーをジグへと正確に伝え、水中のわずかな情報を手元に届けるための「最も重要なパーツ」の一つです。
しかし、釣具店に足を運ぶと、様々な号数や編み数の違い、カラフルな配色のマーキングラインなどが並んでおり、「結局、どれがいいの?」と悩んでしまう初心者の方も少なくありません。
ライン選びを間違えると、「潮に流されて底が取れない」「不意の大物にかんたんに切られてしまう」といったトラブルに見舞われ、せっかくの釣行が台無しになってしまうこともあります。
そこで本記事では、スロージギングにおけるPEラインの「最適な号数や編み数の正解」「カラーの選び方」を徹底的に詳しく解説します。
この記事を読めば、迷うことなく自分に最適なラインが見つかり、次の釣行での釣果を確実に変えることができるはずです。
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スロージギングにおけるPEラインの重要性
なぜスロージギングはライン選びで釣果が変わるのか?
スロージギングが他のジギングと決定的に異なるのは、「フォールでの喰わせ」を重視する点にあります。
ロッドをしゃくり上げた後、ロッドティップが戻る反発力を利用してジグを水中で「自走」させ、そこからヒらヒらと落ちる動きでターゲットの捕食スイッチを入れます。
このとき、PEラインに伸びがあると、ロッドを動かしたパワーがラインに吸収されてしまい、ジグが思ったように跳びません。
つまり、伸びが少ないラインでなければ、ジグ本来のアクションを引き出すことができません。
さらに、水中には目に見えない二枚潮などの複雑な潮流が存在します。
ラインが太すぎたり、水切れが悪かったりすると、ライン自体が大きな抵抗を受けてしまい、ジグが引っ張られてフォールスピードが極端に落ちたり、不自然な動きになったりします。
最悪の場合、ジグが今どこにあるのか、着底したのかさえ分からなくなってしまいます。
このように、ライン選びは、釣りの快適性と釣果そのものを左右するのです。
求められる特性:低伸度・高感度・耐摩耗性
スロージギング用PEラインに求められる絶対的な特性は、以下の3つです。
【PEラインに求められる特性】
◆ 低伸度
伸びが極限まで少ないこと。
これにより水深100m以でも、ロッドワークがダイレクトに100m下のジグへと伝わります。
◆ 高感度
伸びが少ないことは、そのまま感度の高さに直結します。
魚のアタリはもちろん、ジグが潮を掴んだ感覚や、海底の質(砂地なのか岩礁なのか)までが驚くほど明確に手元に伝わってくるようになります。
◆ 引張強度(直線強力)
同じ太さ(号数)のナイロンやフロロカーボンと比べ、約2.5倍〜3.5倍の引っ張り強度を持ちます。
同じ強度であればラインを大幅に細くできるため、潮流によるラインが受ける抵抗を劇的に少なく出来ます。
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【結論】スロージギングのPEラインは何号が最適か?
スロージギングで使用するPEラインは、狙う魚や釣り場によって最適な太さが変わります。
重要なのは「太ければ安心」「細ければ釣れる」という単純なものではなく、水深や潮流、ターゲットとのバランスを考えて選ぶことです。
近海のスタンダードスロージギングには「1.5号〜2.0号」
これからスロージギングを始める方や、近海エリア(水深50m〜100m前後)をメインにマルチに楽しみたい方がリールに巻くべき最初の基準は「1.5号~2.0号」です。
「1.5号〜2.0号」という太さは、近海で標準的に使用される150g〜250g前後のジグを操作するのに最もバランスが良いと言えます。
適度な水切れの良さを持ちながら、10kgクラスのブリなどの青物がヒットしても十分にキャッチできる強度を兼ね備えています。
遊漁船では、同船者同士のラインの太さをある程度合わせることで、オマツリ(ライン絡み)を防ぐ暗黙のルールもあるため、近海の場合は「1.5号〜2.0号」を選んでおけば間違いありません。
【ターゲット・水深別】最適な号数の目安表
| カテゴリー | ターゲット | 水深の目安 | 使用PE号数 | 使用ジグ | |||||||||
| スーパーライト、ライトスロー | 中小型青物・根魚 | 30m~70m程度 | 0.8~1.2号 | 80g~150g | |||||||||
| 近海スタンダードスロー | ブリ・大型根魚 | 50m~100m程度 | 1.5~2.0号 | 130g~250g | |||||||||
| 中深海スロー | アカムツ・クロムツ 等 | 150m~ | 1.2~1.5号 | 300g~ | |||||||||
| 遠征・大型狙い | カンパチ・ヒラマサ・キハダマグロ 等 | 80m~200m程度 | 3.0号~ | 200g~ | |||||||||
※あくまでもYobo爺的な考え方ですので、参考として見て下さい。
近海のライトスロージギング(0.8号〜1.2号)
比較的浅いエリアでの中小型青物や根魚狙いでは、1.0号〜1.2号といった細めのラインが活躍します。
ラインが細くなることで水切れが向上し、軽いジグでもスピーディーにフォールさせることができます。
ただし、青物の回遊があるエリアでは、強引なファイトをするとラインブレイク(糸切れ)のリスクが高まるため、ドラグ性能に優れたリールを使うなど、丁寧なやり取りが必要です。
中深海スロージギング(1.2号〜1.5号)
水深150mを超えるような「中深海」でアカムツなどを狙う場合、驚くべきことに近海よりも細い「1.2号〜1.5号(メインは1.2号)」を使用します。
理由は、水深が深くなればなるほど、水中に漂うラインの総量が増え、潮流の抵抗をまともに受けてしまうからです。
もし中深海で2.0号以上の太いラインを使うと、潮流の影響によりラインが大きく弛んでしまい、ジグが着底したサインが分かりずらくなります。
深い海の底へジグを真っ直ぐ届け、繊細なアタリを感知するためには、強度ギリギリの細さである1.2号クラスが必要不可欠になります。
離島・遠征・大型青物・キハダ(2.5号〜3.0号以上)
離島遠征や、激流エリアでの大型カンパチ、ヒラマサ、あるいは近年のトレンドであるキハダマグロをターゲットにする場合は、パワー重視の3.0号、場合によってはそれ以上の太さをセレクトします。
これらの魚はヒットした瞬間に強烈なファーストランで根に向かって突っ込んでいくため、ドラグをフルロックに近い状態で締め込み、力ずくで魚を止める必要があります。
細いラインでは一瞬で切られてしまうため、安心できる強度の太いラインが必須です。
太すぎ・細すぎによるデメリット
適切な号数を選ばないと、以下のような明確なデメリットが生じます。
【細すぎる場合のデメリット】
細すぎるラインは、強度不足によるラインブレイクのリスクが高まります。
大型青物とのファイトでは、急な突っ込みや根ズレによって切れてしまうことがあります。
また、根が荒いポイントでは擦れに弱く、魚を掛けても途中でラインが傷付き、バラしてしまう原因になることもあります。
「少しでも細い方が釣れる」と考えるのではなく、狙う魚に見合った強度を確保することが重要です。
【太すぎる場合のデメリット】
太すぎるPEラインは、潮流の影響を受けやすくなることです。
ラインが潮に押されることで斜めに流され、ジグが真下に落ちにくくなり、その結果、狙ったポイントから外れたり、底取りが難しくなったりして、スロージギング本来の繊細なアクションを演出しにくくなります。
さらに、水の抵抗が増えることでジグのフォール速度も遅くなり、魚へのアピール力が低下することもあります。

適切な号数が釣果につながる理由
適切な号数を選ぶ最大のメリットは、ジグを思い通りに操作できることです。
細すぎず太すぎないラインであれば、ジグは狙ったレンジまでスムーズに到達し、ロッド操作に対して素直に反応します。
また、PEラインは伸びが少ないため、適切な太さを選ぶことで海底の変化や魚の小さなアタリも手元に伝わりやすくなります。
さらに、適度な強度があることで安心してファイトでき、ドラグ性能も十分に活かせます。
つまり、PEラインの号数は「切れなければよい」というものではなく、「操作性」「感度」「強度」の3つを高いレベルで両立させるために選ぶものです。
スロージギングでは、ロッドやリールだけでなく、PEラインもタックルの一部として考え、自分の釣りに最適な号数を選ぶことが釣果アップへの近道となります。
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PEラインは4本編み・8本編み・12本編みのどれがいい?
PEラインには「4本編み」「8本編み」「12本編み」などの種類があり、編み込まれている原糸(フィラメント)の本数によって性能が異なります。
「編み数が多いほど性能が良いのでは?」と思われがちですが、実際にはそれぞれにメリット・デメリットがあり、スロージギングでは釣り場や狙う魚、予算に応じて選ぶことが大切です。
ここでは、それぞれの特徴を詳しく解説します。
4本編みPEラインの特徴
4本編みのPEラインは、4本の原糸を編み込んで作られたPEラインです。
価格が比較的安く、耐摩耗性が高いことから、コストパフォーマンスを重視する方や根の荒いポイントで釣りをする方に人気があります。
【4本編みのメリット】
◆ 価格が安い
4本編みは製造コストが低いため、8本編みや12本編みよりもリーズナブルに購入できます。
初心者が初めてスロージギングを始める際や、頻繁にライン交換をする方にとっては大きなメリットです。
◆ 耐摩耗性が高い
1本あたりの原糸が太いため、岩礁帯や瀬周りなどラインが擦れやすいポイントでも比較的安心して使用できます。
根魚狙いでは、この耐摩耗性の高さが強みになります。
【4本編みのデメリット】
◆ 表面がザラついている
4本編みは断面がやや四角く、表面が粗いため、ガイドとの摩擦が大きくなります。
その結果、「ガイドを通る際に糸鳴りがする」「ラインの滑りが悪い」「フォールスピードがやや低下する」といったデメリットがあります。
◆ 感度はやや劣る
スロージギングでは繊細なアタリを感じ取ることが重要ですが、4本編みは表面が粗いため、水中抵抗がやや大きく、感度や操作性では8本編みに一歩譲ります。
【4本編みがおすすめの人】
◆ できるだけ費用を抑えたい方
◆ 根が荒いポイントで釣りをすることが多い方
◆ 耐久性を重視したい方
◆ 糸鳴りを気にしない方
8本編みPEラインの特徴
現在、スロージギングでもっとも人気が高いのが8本編みのPEラインと言われていますし、実際に釣りに行っても、8本編みを使っている方が多くなっています。
価格・強度・操作性・感度のバランスが非常によく、多くの釣り人やベテランも愛用しています。
【8本編みのメリット】
◆ 表面がなめらか
8本の細い原糸で編まれているため、ラインの表面が丸く滑らかになります。
そのため、「ガイドの抵抗が少ない」「ラインの放出がスムーズ」「ジグが素早く沈む」というメリットがあります。
潮流の影響も受けにくく、深場でも快適に釣りができます。
◆ 感度が高い
ラインが水を切る抵抗が少ないため、海底の変化や魚の小さなアタリが手元に伝わりやすくなる。
スロージギングでは、この感度の高さが非常に重要で、釣果に直結する場面も少なくありません。
◆ ジグを操作しやすい
ラインの伸びが少なく、ロッド操作がジグへダイレクトに伝わるため、スローピッチジャークとの相性も抜群です。
初心者でもジグをイメージどおりに動かしやすくなります。
【8本編みのデメリット】
◆ 価格はやや高め
4本編みと比べると価格は高くなります。
しかし、近年は高品質な8本編みでも手頃な価格の商品が増えており、コストパフォーマンスは十分に高いと言えます。
◆ 擦れには少し弱い
原糸が細いため、根ズレには4本編みより若干弱い傾向があります。
そのため、リーダーを長めに取るなどの対策が必要な場合があります。
【8本編みがおすすめな人】
◆ 初心者から上級者まで幅広い方
◆ どれにしようか迷っている方
◆ 感度や操作性を重視したい方

12本編みPEラインの特徴
12本編みPEラインは、さらに細い原糸を高密度に編み込んだ高性能モデルです。
価格は高めですが、滑らかさや感度は非常に優れています。
【12本編みのメリット】
◆ 圧倒的な滑らかさ
表面が非常に滑らかなため、ガイドの摩擦抵抗が非常に小さい。
ライン放出がスムーズで、水切れ性能にも優れています。
◆ 高い感度
わずかな違和感や魚の前アタリも感じ取りやすく、繊細な釣りでは大きな武器になります。
【12本編みのデメリット】
◆ 価格が高い
4本編みや8本編みに比べて価格が高く、ライン交換のコストも大きくなります。
◆ 性能を活かせる場面が限られる
スロージギングでは8本編みでも十分な性能を発揮できるため、多くの釣り人にとって12本編みはオーバースペックになる場合があります。
特に初心者は、まず8本編みから始める方がコスト面・実用面ともにおすすめです。
【12本編みがおすすめの人】
◆ 最高クラスの感度を求める方
◆ 高性能タックルで統一したい方
◆ 価格より性能を重視する上級者
結局どれを選べばいい?
それぞれの特徴を比較すると、次のようになります。
| 比較項目 | 4本編み | 8本編み | 12本編み | |||||
| 低伸度 | △ | 〇 | ◎ | |||||
| 感 度 | △ | 〇 | ◎ | |||||
| 操作性 | 〇 | ◎ | ◎ | |||||
| 直線強度 | △ | 〇 | ◎ | |||||
| 結束強度 | ◎ | 〇 | △ | |||||
| 耐摩耗性 | ◎ | 〇 | △ | |||||
| 表面平滑性 | △ | 〇 | ◎ | |||||
| 糸鳴りのしにくさ | △ | 〇 | ◎ | |||||
| 購入しやすさ(安価) | ◎ | 〇 | △ | |||||
| 初心者へのお勧め度 | 〇 | ◎ | △ | |||||
この比較から分かるように、総合的なバランスがもっとも優れているのは8本編みのPEラインで、初心者の方や、どれにしようか迷っている方には最もおすすめと言えます。
価格は4本編みよりやや高くなりますが、その分、感度や操作性、フォール性能などスロージギングで重要となる性能が大きく向上します。
一方で、根が非常に荒いポイントでは耐摩耗性を重視して4本編みを選ぶのも一つの方法です。
また、最高レベルの性能を求める上級者であれば12本編みも選択肢になります。
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PEラインのカラーは釣果に影響する?
PEラインには、10m単位でに5色で色分け(10m×5色)された「マルチカラー(マーキング)」と、全体が同じ色の「単色カラー」があります。
初めてPEラインを購入する方の中には、「魚はラインの色を見ているのでは?」「釣果に違いがあるのでは?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、スロージギングではPEラインのカラーそのものが釣果を大きく左右することはありません。
それよりも、水深を正確に把握できるかどうかの方が、釣果には大きく影響します。
スロージギングでは「マルチカラー」がおすすめ
スロージギングでは、マルチカラーのPEラインがおすすめです。
その最大の理由は、水深を正確に把握できることにあります。
多くのマルチカラーPEラインは10mごとに色が変わり、さらに1mや5mごとにマーキングが入っていますので、「現在ジグが水深何メートルにあるか」を一目で把握できます。
例えば、水深80mのポイントで、水深70m付近に魚探に反応が出た場合、単色のラインの場合は「80mまで落としてから10m巻き上げる」といった細かな操作が必要になります。
その点、マルチカラーのラインを使っていると、その色により水深を簡単に把握できるため、素早くジグを送り込む事が可能となります。
スロージギングは、魚のいるレンジを正確に攻めることが釣果につながる釣りですので、水深を把握しやすいマルチカラーは非常に大きな武器になります。
また、船長から「底から15mまで探ってください」と指示があった際にも、マルチカラーなら正確に対応できます。
ただし、カウンター付きのリールを使っている場合は、単色のラインでも全く問題ありませんし、さらに正確に素早くジグをポイントに送り込むことが可能です。

マルチカラーのデメリット
マルチカラーはスロージギングに最もおすすめですが、デメリットも存在しますので紹介します。
【マルチカラーのデメリット】
マルチカラーのラインには、1m毎に「白」いマーキングが付されています。
「白」や「明るい蛍光色」のマーキングは、サワラ、タチウオ、フグといった歯の鋭い魚にとって「エサ(ベイトフィッシュのきらめき)」に見えてしまうと言われています。
それにより、ジグではなく、水中にあるラインのマーキング部分を目掛けて魚が突っ込んできてラインを切られることがあります。
Yobo爺の行くポイントでも、年に何回か「アタリが手に伝わった次の瞬間に高切れ」何て事がありますので、気を付けて下さい。
対策としては、カウンター付きのリールに、ダークトーンの単色ラインを巻いて使うのが、被害を最小限にする方法になります。
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PEライン選びで失敗しないポイント
PEラインは号数や編み数だけでなく、ロッドやリールとのバランスも考えて選ぶことが大切です。
せっかく高性能なPEラインを購入しても、タックルとの相性が悪ければ本来の性能を十分に発揮できません。
ここでは、購入前に確認しておきたいポイントを紹介します。
ロッドの適合PEラインを守る
スロージギングロッドには、必ずメーカー指定の適合PEラインが表示されています。
例えば、「PE MAX2号」や「PE1~2号」などです。
この表示を超える太さのPEラインを使用すると、ロッド本来の性能が発揮できないだけでなく、破損につながる恐れもあります。
また、細すぎるラインを使用すると、ロッドの反発力にライン強度が耐えられず、高切れしやすくなる可能性があります。
ロッド・リール・PEラインのバランスを揃えることが、安全で快適なスロージギングにつながります。
ドラグ設定とのバランスも重要
PEラインは伸びがほとんどないため、ドラグ設定が非常に重要です。
特に細いPEラインを使用する場合、ドラグを締めすぎると魚の突っ込みに耐えきれずラインブレイクすることがあります。
反対に、ドラグが緩すぎると十分なフッキングができず、魚を掛けても主導権を握れませんし、一気に根に潜られてラインブレイク、何て事も。
一般的には、PEラインの最大強度の25~30%程度を目安にドラグを設定するの推奨されており、ラインへの負担を抑えながら安心してファイトできます。
釣行前にはドラグチェッカーなどを使って確認しておくと安心です。
また、一度ドラグチェッカー等で設定し、その後ラインを手で引っ張って、その強度を身体で覚えておくことをおすすめします。
いい加減なように思うかもしれませんが、慣れてくるとこれが意外にもドラグチェッカーとさほど違いなく設定可能になりますので、釣り場でも簡単に設定できます。
騙されたと思って、是非一度試してみて下さい。

価格だけで選ばず品質も重視する
PEラインは消耗品とはいえ、安価だというだけで選ぶのはおすすめできません。
極端に安価なPEラインの中には、「表示より太い」「強度にばらつきがある」「色落ちが早い」といった製品もありますので、注意が必要です。
一方、信頼できるメーカーのPEラインは品質が安定しており、直線強度や耐久性にも優れていますので、結果的に長持ちするため、コストパフォーマンスが高くなることも少なくありません。
スロージギングでは、魚とのやり取りだけでなく、ジグの操作性や感度にもPEラインの品質が影響します。
そのため、価格だけを見るのではなく、信頼性や実績のあるメーカーから選ぶことをおすすめします。
迷ったら「PE1.5号・8本編み・マルチカラー」
ここまでさまざまなPEラインの選び方を紹介してきましたが、「結局どれを選べばいいか分からない」という方もいると思います。
近海での使用を前提とした場合、
【PEライン選びに迷ったら】
◆ 号数:PE1.5号
◆ 編み数:8本編み
◆ カラー:マルチカラー
という組み合わせがおすすめです。
この組み合わせなら、多くの近海スロージギングに対応でき、初心者からベテランまで幅広く使用されています。
迷ったときは、まずこの基本セッティングから始めて、釣行を重ねながら自分のスタイルに合ったPEラインを見つけていくことをおすすめします。
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PEラインの管理とタックルバランス
リールへの巻き量(キャパシティ)の正解
スロージギング用リールにPEラインを巻く際、その長さは
「リールに巻くPEラインの長さ=ポイントの最大水深×3倍」
を推奨します。
例えば、水深100mのエリアを中心に釣行する場合、リールには最低でも300mのラインを巻いておきます。
中深海で水深200mを攻めるなら、600mのキャパシティが必要と言うことになります。
なぜこれほどの長さが必要かというと、前述した「高切れ」の対策です。
もし水深100mのポイントで200mしか糸を巻いておらず、釣りの途中で水面付近で高切れしてしまった場合、残りは約100mになってしまいます。
これでは潮流でラインが斜めになった際、ジグが底に届かなくなり、その日の釣りがその時点で終了(リタイア)となってしまいます。
仮に300mのラインを巻いていた場合、100m高切れしても、残りはまだ200mあるため、十分に釣が可能という事になります。
常に余裕を持ったメーター数をストックしておくことが、船上での安心感に繋がります。
ショックリーダーとのバランス(結束強度)
PEラインの先端には、必ずフロロカーボン製の「ショックリーダー」を接続します。
この両者の太さ(強度)のバランスが非常に重要になります。
バランスが悪いと、結束部からかんたんに抜けてしまったり、ラインの性能を殺してしまったりします。
Yobo爺的なリーダーの太さの目安は、
「リーダーの号数(太さ)=PEラインの号数×4倍」 を基本とすることを推奨します。
・PE1.2号の場合 1.2号×4倍=4.8号≒「5号」
・PE1.5号の場合 1.5号×4倍=「6号」
・PE2.0号の場合 2.0号×4倍=「8号」
以上を基本として、不安な場合は1ランクアップするなどして、自分なりのラインシステムを構築して下さい。
なお、接続する際のノット(結び方)は、スロージギングにおいては「FGノット」などの強度が高いとされる結束方法がおすすめです。
結束の際は、専用のツールを使って強固に巻きつけるよう何度も練習し、締め込みの効いた美しいノットを組めるようになっておくことが重要です。
PEラインの寿命とメンテナンス(裏返し・交換時期)
PEラインは、使用を重ねるごとにガイドとの摩擦や塩分によって徐々に毛羽立ち、強度が低下していきます。
釣行後は必ず水で十分に洗い流し、しっかり「塩抜き」をし、風通しがいい日陰などで十分に乾燥させます。
乾燥後は、PEライン専用のシリコンコーティングスプレーを吹き付けておくと、摩擦が軽減し、ラインの寿命が大幅に伸びます。
また、ラインの先端側(よく使う100m分など)が消耗してきたら、ラインを一度全て引き出し、前後を完全にひっくり返してリールに巻き直します。
ラインを裏返しにする事で、今まで使っていなかった新品同様の後半部分が先端にくるため、1本のラインを無駄なく2倍長く使うことができ、経済的です。
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スロージギングにおすすめのPEライン5選
Shimano:グラップラー 8 PE
先ずは、 Shimano の グラップラー 8 PE をご紹介します。
スロージギングをはじめ、ライトジギングやキャスティングまで幅広く対応できる8本編みPEラインです。
高密度に編み込まれた滑らかな表面により、ガイドとの摩擦を抑えてフォール性能を向上させ、適度なしなやかさがあるためライントラブルも少なく、初心者でも扱いやすいのが魅力です。
また、高い耐摩耗性を備えており、根周りや潮流の速いポイントでも安心して使用できる、コストパフォーマンスにも優れ、初めてのジギング用PEラインとしてもおすすめです。
Seaguar:シーガー PEX8
次は、シーガー の シーガー PEX8 のご紹介です。
フロロカーボンで高い実績を持つシーガーが開発した8本編みPEラインです。
高強力・高感度を両立しているため、水深のあるポイントでもアタリや潮流の変化を把握しやすいのが特徴です。
耐久性にも優れており、長期間性能を維持しやすいため、コスト面でも優秀。
スロージギングはもちろん、さまざまなオフショアゲームに対応できる万能なPEラインです。
価格も安価な事から、ラインの消耗の激しい初心者には持って来いのラインです。
VARIVAS:バリバス 8 マーキング
次は、VARIVAS の バリバス 8 マーキング のご紹介です。
高密度に編み込まれたラインは真円性が高く、潮の抵抗を受けにくいため、ジグの操作性や感度にも優れています。
耐摩耗性や強度も高く、大型青物や根魚にも安心して対応可能。水深管理を重視するアングラーにおすすめのモデルです。
今回ご紹介する中では比較的実売価格が高くなっていますが、それに見合った性能を有するラインとなっていますし、誰もが満足出来るラインとなっています。
Daiwa:UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2
次は、Daiwa の UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2 をご紹介します。
独自の高密度編み込み技術「UVF」と特殊シリコン加工「Si2」を採用した高性能PEラインです。
高い耐摩耗性と耐久性を備えているため、ハードなオフショアゲームでも安心して使用できますし、適度なハリがあることで糸さばきもしやすく、ジグ操作のレスポンスも良好です。
根魚から青物狙いまで幅広く活躍する信頼性の高いPEラインです。
SUNLINE:ソルティメイト アメイザー×8
最後は、SUNLINEの「ソルティメイト アメイザー×8」のご紹介です。
しなやかさと高強度を兼ね備えたサンラインの8本編みPEラインで、特殊加工によって表面が非常に滑らかに仕上げられており、ガイドとの摩擦を抑えることで操作性を向上させています。
また、高感度設計のため、潮流の変化や繊細なバイトも手元に伝わりやすいのも特徴です。
今回ご紹介する中では最も高価になりますが、耐久性や耐摩耗性にも優れているため、長期間安心して使用できるのも魅力で、快適な操作性と信頼性を求めるベテランにおすすめのPEラインです。
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まとめ
スロージギングでは、PEラインは単なる「糸」ではなく、ジグの操作性や感度、魚とのやり取りを左右する重要なタックルの一つです。
号数や編み数、カラーを適切に選ぶことで、ジグを思いどおりに操作しやすくなり、釣果アップにもつながります。
【今回の記事のポイント】
◆ 初心者は「PE1.5〜2号」を選べば幅広い状況に対応できる
◆ 編み数は「8本編み」が感度・操作性・価格のバランスに優れている
◆ カラーは水深管理がしやすい「マルチカラー(マーキング)」がおすすめ
◆ リールのラインキャパシティやロッドの適合PEラインを必ず確認する
◆ 品質の高いPEラインを選ぶことで、快適さや耐久性が大きく向上する
「どのPEラインを選べばよいか分からない」という方は、まずは「PE1.5号・8本編み・300m・マルチカラー」を基準に選ぶと失敗はありません。
スロージギングは、わずかなタックルセッティングの違いが釣果に大きく影響する奥深い釣りです。
ぜひ今回紹介したポイントを参考に、自分の釣り場やターゲットに合ったPEラインを選び、より快適で充実したスロージギングを楽しんでください。
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