【徹底解説】スロージギングでベイトリールが最強と言われる理由

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 「スロージギングを始めてみたいけれど、なぜみんなベイトリールなの?」「スピニングタックルじゃダメなの?」タックル選びの段階で、このような疑問を抱く方は非常に多いのではないでしょうか。

 結論から言いますと、スロージギングにおいてベイトリールは単なる選択肢の一つではなく、釣果を最大化するための「最強かつ必須のシステム」です。

 本記事では、スロージギング特有のゲーム性を紐解きながら、なぜベイトリールが圧倒的に有利なのか、そのメカニズムや実釣時におけるメリットを初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します。

 この記事を読めば、ベイトリールが選ばれる理由をしっかり理解でき、自信を持ってリール選びができるようになるでしょう。

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目 次

そもそもスロージギングの本質とは?

 ベイトリールがなぜ必要なのかを理解するために、まずはスロージギングという釣り方が持つ「本質」と「特殊性」について解説します。

 通常のジギングが「スピードと力強いジャーク」で魚の捕食本能を刺激するのに対し、スロージギングは全く異なるアプローチを行います。

フォールで喰わせる「縦の釣り」のメカニズム

 スロージギングの最大の最大の特徴は、ジグを上方に引き上げるアクション(上げ)だけでなく、ジグが自重で落ちていく「フォール」の時間を意図的に作り出し、ターゲットに口を使わせる点にあります。

 フィッシュイーターである青物や根魚は、激しく逃げ惑うベイトフィッシュだけでなく、傷ついて力なくひらひらと落ちていくベイトに強く反応する習性があります。

 つまり、スロージギングは「フォール中こそが最大のヒットチャンス」となる特殊な「縦の釣り」ということです。

 そのため、ジグが落ちていく状態をアングラーがどれだけ精密にコントロールし、その最中に発生する微かなアタリを察知できるかが勝負の分かれ目となります。

ハンドルの刻みと入力をコントロールする重要性

 スロージギングでは、ハンドルを1回転丸ごと回すだけでなく、1/2回転、1/4回転といった非常に細かい単位でリールを刻むように巻くテクニックが多用されます。

 これは、ロッドの持つ強い反発力(トルク)をジグに正確に伝えるための操作です。

 リールをわずかに巻くことでロッドのティップ(穂先)を曲げ、そのロッドが元に戻ろうとする復元力を利用してジグを跳ね上げ、そこからフォールへと移行させます。

 アングラーがジグを無理に力で引っ張るのではないため、リールの回転角を通じてミリ単位・センチ単位でラインへの入力を制御し、ロッドの弾性を引き出す必要があるため、リールの駆動系には極めて高い精密性とダイレクト感が求められるのです。

水中からのシグナルを感知する感度

 スロージギングの主戦場は、水深50m前後の近海から、時には100m、200m、あるいはそれ以上の中深海にまで及びます。

 これほど深い海中では、目で見ることができない様々な現象が起きています。

 表層と低層で潮の流れの向きや速さが異なる「二枚潮」や「三枚潮」潮などにより、ラインは水中できれいな直線にはならず、大きく弛んでしまう(糸フケが出る)リスクに常に晒されています。

 このような過酷な条件下でも、「今、ジグがどのように動いているか」「ボトム(海底)にしっかり着底したか」「魚がジグに触れたか」という水中からの微弱なシグナル(情報)を、釣り人の手元へ確実に伝えるための高い感度が道具に要求されます。

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スロージギングでベイトリールが「最強」と言われる5つの理由

 それでは、なぜベイトリールが「最強」の地位を築いているのか、その理由を、メカニズムの視点から6つのポイントに分けて詳しく解説します。

フォール中のアタリを逃さない「クラッチ操作」のダイレクト感

 1つ目の理由は、スプールをフリーにしてジグを落とす状態と、ギヤを噛み合わせて巻き上げる状態を、親指一本で一瞬にして切り替えられる「クラッチ操作」の圧倒的なダイレクト感です。

 スピニングリールの場合、ジグを落とすにはベールを手で起こす必要があり、フォール中にアタリがあった際には、もう片方の手でハンドルを回すかベールを戻さなければフッキング(魚に針を掛ける動作)ができません。

 このわずか1〜2秒のタイムラグが、フォール中の繊細なアタリを取る事が出来るか否かに関わります。

 一方、ベイトリールは親指でクラッチを押すだけでフォールが始まり、ハンドルを少し回すだけで瞬時に巻きに移行できます。

 このコンマ数秒の素早いレスポンスこそが、フォール中のバイトを確実にヒットへ持ち込める最強の強みと言えます。

圧倒的な底取り性能と感度

 2つ目は、ライン(糸)がスプールから直線的に放出される構造にあります。

 スピニングリールは、スプールの外周をラインが螺旋状(渦巻き状)に滑り落ちながら放出されていくため、どうしてもラインに大きな抵抗がかかり、水中での糸フケ(弛み)を生み出しやすくなります。

 これに対してベイトリールは、スプール自体が回転してラインを真っ直ぐに送り出すため、放出抵抗が極めて少なく、ジグの自重によってラインがストレートに水中へ放出されます。

 この構造により、糸フケが最小限に抑えられるため、ジグが着底した際の「トン!」という振動が手元へ明確に伝わります。

 この優れた「底取り性能」は、根掛かりを回避しつつ、ボトム付近に潜む根魚(ハタやカサゴなど)を効率よく狙うために不可欠な要素です。

ダイレクトな巻き上げパワー

 3つ目の理由は、リール内部のギヤ構造が生み出す圧倒的な巻き上げパワーです。

 スピニングリールは、ハンドルの回転軸(横向き)をローターの回転軸(縦向き)へと、ギヤを介して90度直角に変換する構造をしています。

 そのため、高負荷がかかると力が逃げやすく、リール自体が歪んだり巻きが異様に重くなったりします。

 しかし、ベイトリールは「ハンドルの回転軸」と「ラインを巻き取るスプールの軸」が完全に平行になっています。

 入力した力が無駄にならず、そのまま100%の力でラインを引っ張ることができるため、300gを超えるようなヘビーウェイトのジグや、深海から受ける強烈な水圧、迅速な青物の突っ込みに対しても、ギヤの噛み合いがブレず、力強くダイレクトに巻き上げることが可能です。

PEラインの弛みを抑え、ロッドの反発を直撃させる構造

 4つ目は、タックル全体を組み上げた際の構造的な優位性です。

 ベイトリールはロッドの「上側」に装着されるため、リールから出たラインがロッドのブランクス(芯材)に配置されたガイドのすぐ近くを通ることになります。

 これにより、釣り人がハンドルを回してラインを引っ張った際の力が、弛みを生むことなくダイレクトにロッドを曲げるエネルギーへと変換されます。

 ロッドが綺麗に曲がり、その反発力がそのままジグを跳ね上げさせるため、無駄な力を使わずに、最小限の入力でジグを水中で魅力的にアクションさせることができます。

 ラインとロッドが離れているスピニングタックルに比べ、一体感が非常に高く、狙い通りのアクションを演出しやすい構造となっています。

フォールを自在にコントロールできる

 最後は、ジグのフォールを意のままに操れる点です。

 スロージギングの場合、魚がジグに反応するタイミングは、しゃくり上げている最中よりもフォール中であることが圧倒的に多いのが特徴で、フォールを自由にコントロールできるベイトリールは非常に有利お言えます。

 ベイトリールには、親指でスプールを軽く押さえる「サミング」という操作を行います。

 サミングを行うことでラインの放出速度を調整できるため、ジグをゆっくり沈めたり、意図的にフォール速度を変えたりできます。

 例えば、潮が速い日には少しブレーキをかけてジグを安定させたり、魚の活性が低い日はゆっくりとフォールさせて食わせの間を演出したりと、状況に応じた使い分けが可能です。

 スピニングリールでもサミングはできますが、ラインの放出速度を細かく調整することは難しく、ベイトリールほど繊細な演出はできません。

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スロージギングでベイトリールを使うメリット

 スロージギングでベイトリールが多くのアングラーに選ばれているのは、単に操作しやすいからだけではありません。

 実際の釣りでは、細かな操作性や疲労の少なさなど、さまざまなメリットがありますので、スロージギングでベイトリールを使う具体的なメリットを詳しく解説していきます。

ライン放出と回収がスムーズ

 ベイトリールは、クラッチを切るだけでジグを素早く落とせるため、仕掛けの投入から着底までの動作が非常にスムーズです。

 スピニングリールではベールを起こしてラインを放出し、着底後にベールを戻すという動作が必要ですが、ベイトリールはクラッチ操作だけで済みますので、一連の動作が少なく、テンポ良く釣りを続けられます。

 また、ラインが一直線に放出される構造のため、余計な抵抗が少なく、深場でもスムーズにジグを送り込めます。

 これにより、潮が速い状況でもジグを狙ったレンジへ届けやすく、効率的に探れることもメリットです。

 さらに、しゃくった後の糸ふけもハンドルを回すだけで素早く回収できるため、ジグの動きを安定させやすくなります。

 こうした一つひとつの動作のしやすさが、結果として釣果にも大きく影響します。

クラッチ操作が素早い

 スロージギングでは、ジグを何度も落としては回収するという動作を繰り返し行います。

 そのため、クラッチ操作のしやすさは、スロージギングの快適さを左右する重要なポイントです。

 ベイトリールは親指でクラッチを切りジグを落とし込み、ハンドルを少し回すだけでクラッチが入るため、素早くアクションを開始できます。

 特に根魚は、着底してすぐにジグへ反応することも多いため、クラッチ操作に時間がかかると、その絶好のタイミングを逃してしまう可能性があります。

 ベイトリールなら無駄な動作を減らせるため、テンポ良く探れるだけでなく、ヒットチャンスもしっかり活かすことができます。

深場でも快適に釣りができる

 スロージギングでは、水深80〜150m以上を狙うことも珍しくありません。

 これだけ深いポイントでは、何度もラインを回収するだけでも体力を消耗します。

 しかし、ベイトリールは巻き上げ効率に優れているため、スピニングに比べて深場でも比較的楽にジグを回収できます。

 また、近年では軽量で高剛性なモデルも増えており、長時間使用しても疲れにくくなっています。

 さらに、電動リールほど大げさではなく、手巻きならではの繊細な操作も可能ですので、深場でのスロージギングとの相性は非常に優れていると言えます。

長時間しゃくっても疲れにくい

 スロージギングは、ハイピッチで狙う一般的なジギングに比べて体力を使わない釣り方と言われていますが、それでも一日中ロッドをしゃくり続けなければなりません。

 そのため、少しでも体への負担が少ないタックルを選ぶことが重要になります。

 ベイトリールはロッドの上側へ装着するため、重心が安定しやすく、ロッド全体のバランスを取りやすいのが特徴です。

 また、ロッドエンド(グリップより下の部分)を肘に当てたり、脇へ軽く挟みながら操作できるため、腕だけでなく体全体を使ってしゃくることができます。

 その結果、腕や手首への負担が軽減され、長時間でも快適に釣りを続けられます。

 特にスロージギング初心者は力任せにしゃくりがちですが、ベイトリールなら自然と無理のないフォームになりやすい点もメリットです。

カウンター付きモデルも充実している

 近年はカウンター(ラインの放出量)を搭載したベイトリールが増えており、スロージギングでも人気があります。

 カウンターがあれば、水深やヒットレンジを正確に把握できるため、「さっき80mで釣れたから、今回も80mを重点的に探ろう」といった再現性の高い釣りが可能になります。

 また、船長から「70mまで落としてください」とアナウンスがあった場合も、すぐに指定のレンジまでジグを送り込む事が可能です。

 初心者でも狙う水深を把握しやすくなるため、釣果アップにつながる便利な機能と言えます。

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ベイトリールにもデメリットはある

 スロージギングでは、ベイトリールが「最強」であることは間違いありませんが、道具である以上、特有の「弱点」も存在します。

 初心者がベイトリールを敬遠する最大の理由であるトラブルを未然に防ぐための、実践的な対策を学びましょう。

最大の敵「バックラッシュ」と回避術「サミング」

 ベイトリールを使用する上で誰もが一度は直面するトラブルが「バックラッシュ」です。

 これは、フォール中にジグが落ちていくスピードよりも、リールのスプールが回転するスピードの方が上回ってしまったときに発生するトラブルです。

 ジグの降下が何らかの理由(着底した、あるいは潮の急激な変化など)で減速したにもかかわらず、勢いのついたスプールが空回りしてラインを余分に送り出し、リール内部でラインがグシャグシャに絡み合ってしまう現象です。

 スロージギングでは、150g〜300gといった非常に重いジグを使用するため、スプールに強烈な慣性(回り続けようとする力)がかかり、油断すると一瞬で深刻なバックラッシュを引き起こしてしまいます。

 このバックラッシュを防ぐための絶対的なテクニックが「サミング」です。

 サミングとは、ジグをフォールさせている間、リールを持っている手の親指の腹を、回転しているスプールエッジ(またはラインの表面)に「触れるか触れないか」の絶妙な力加減で軽く添えておく操作を指します。

 指先でスプールの過剰な回転を常に優しくブレーキをかけることで、ジグの降下速度とスプールの回転を制御する方法です。

 特に、ジグが着底する瞬間は、即座に親指でスプールを「ピタッ」と完全に押さえつけて回転を止め、バックラッシュを防ぎます。

 最初は難しく感じるかもしれませんが、フォール中に指先へ伝わるラインの振動に集中していれば、数回の釣行で自然と体が覚えるようになります。

キャスト性能はスピニングに劣る

 ベイトリールは縦方向の釣りを得意としていますが、遠くへ投げるキャスト性能ではスピニングリールに及びません。

 スロージギングでは基本的に真下へジグを落とすため大きな問題にはなりませんが、ナブラ撃ちや広範囲を探る釣りではスピニングリールの方が有利です。

 もしキャスティングゲームも楽しみたいのであれば、用途に応じて使い分けることをおすすめします。

慣れるまで操作に時間がかかる

 ベイトリールはクラッチ操作やサミングなど、スピニングリールにはない操作がありますので、初めて使う方は最初は戸惑うかもしれません。

 しかし、スロージギングは頻繁にキャストする釣りではないため、数回の釣行で基本操作を覚えられる人がほとんどです。

 操作に慣れることで、ベイトリールならではのメリットを十分に活かせるようになります。

ハイピッチジャークは苦手

 スロージギングには最適なベイトリールですが、ハイピッチジャーク主体の高速ジギングではスピニングリールの方が扱いやすくなります。

 高速でロッドを大きくしゃくる釣りでは、スピニングリールの軽快な巻き取り性能やキャスト性能が活きるためです。

 つまり、「ベイトリールが最強」というのは、あくまでスロージギングという釣りにおいての話です。

 釣り方によって最適なリールは異なるため、自分がどのような釣りを楽しみたいのかを考えながら選ぶことが大切です。

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スピニングリールではダメなのか?決定的な違いを比較

 「では、スロージギングでスピニングリールを使うのは完全に間違いなのか?」という疑問について考えてみましょう。

 ベイトリールとスピニングリールの構造的な違いと適性を理解することで、ベイトリールの優位性がさらに明確になります。

構造から見る「ベイト」と「スピニング」の決定的な差

 前述の通り、両者の最も決定的な差は「回転軸の方向」と「糸ヨレの発生有無」にあります。

 スピニングリールは、ラインを直角に折り曲げて巻き取るため、どうしても1回転ごとにライン自体がネジれる「糸ヨレ」という現象が発生します。

 長時間の釣りや深場での釣りにおいて、この糸ヨレはラインの強度低下やガイドへの絡みつきといったトラブルの大きな原因となります。

 これに対し、ベイトリールは軸が平行でラインを真っ直ぐ巻き取るため、構造上、糸ヨレがほぼゼロです。

 太いPEラインや、逆に超高感度な極細PEラインを過酷な環境で使用するスロージギングにおいて、この糸ヨレのなさは道具の寿命と快適性を維持する上で大きなアドバンテージとなります。

両者のメリット・デメリット比較表

項 目ベイトリール(推奨)スピニングリール
フォール中の操作性◎ 親指一本で即座に切り替え可能△ ベールを起こす手間とタイムラグあり
底取り性能・感度◎ ラインが直線の為、着底が明確〇螺旋状に出るため糸フケが出やすい
巻上げパワー◎ 並行軸構造で高負荷でも力強い〇直角ギヤのため負荷がかかると重い
ライントラブル△ バックラッシュのリスク(要サミング)〇バックラッシュはないが糸ヨレが蓄積
広範囲の探索✖真下の釣り限定(キャストは不向き)◎ キャストで広範囲に探れる

スピニングが活躍する状況

 表を見るとスピニングリールが劣っているように見えますが、前述した通りスピニングにしかできないキャスティングという強力な武器もあります。

 魚が船の真下ではなく広い範囲に散っている状況では、ジグを前方にキャストし、斜め方向にジグを引き上げてくる「斜め引き」が効果的な場面があります。

 また、青物が水面直下でイワシ等を追っている場合は、ベイトサイズに合わせたルアーをキャストして狙います。

 このようなシチュエーションでは、キャストが容易でローギヤでも素早くラインを回収できるスピニングリールが活躍します。

 しかし、船をしっかりとポイントの上に立てて、真下のピンポイントをディープまで垂直に攻める本格的なスロージギングにおいては、やはりベイトリールに軍配が上がります。

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スロージギング用ベイトリール選びのチェックポイント

 ベイトリールのメリットとトラブル対策が理解できたら、いよいよ自分に合ったリールを選ぶステップです。

 店頭やネットショップで迷わないために、これだけは絶対に外せないチェックポイントを解説します。

堅牢性高さは絶対条件

 ベイトリールの堅牢性は、主にフレーム(ボディ)の剛性ギアの強度によって決まります。

 これらが優れていると、大物とのやり取りの際も巻き重りせず、何の心配も無く行うことが出来ます。

 逆に言うと、堅牢性の低いリールの場合、巻取りが弱かったり、大物とのやり取りの際にギアが壊れたりします。

 その際は何ともなくても、次回の釣行の際にいきなり壊れたり、ギア付近から異音がしたりしますので、リールだけは多少高価でも信頼のおけるメーカーの頑丈なリールを選ぶ事を強くおすすめします。

ドラグ性能

 ドラグ性能は、堅牢性と共に非常に大事な性能です。

 いくら強度の高いPEラインを使うと言っても、大きな青物や大型の根魚の強烈な引きをかわすためには、スムーズにラインが引き出される高性能なドラグ性能は必須と言えます。

 ドラグ性能が低いリールの場合、滑り出しが悪いとギアに負担が掛かりますし、最悪はリールが壊れる危険性もあります。

 また、魚の急なツッコミの際に、ラインの滑り出しがスムーズじゃないと、ロッドの破損の危険性もありますので、多少高価でも堅牢性と共にドラグ性能の優れたリールを選ぶ事が大事です。

ターゲットと水深に合わせた「サイズ(糸巻量)」の選び方

 ベイトリールには様々な大きさ(番手)がありますが、選ぶ基準は「狙う魚の大きさと種類」、そして「釣りをするエリアの水深」です。

 リールのスペック表にある「PE〇号が〇〇m巻ける」という糸巻量を必ず確認してください。


【必要な糸巻き量】

 糸巻き量=釣りをするポイントの最大水深×3倍 をおすすめします。

近海エリア(水深50m~100m)

 PEライン:1.5号~2.0号 
 糸巻き量:100m×3倍=300m+下巻き

中深海エリア(水深150m~200m)

 PEライン:1.2号~1.5号 
 糸巻き量:200m×3倍=600m+下巻き 

 水深の最低でも2.5倍、できれば3倍以上のラインを巻いておかないと、高切れ(途中でラインが切れるトラブル)が起きた際にその日の釣りが続行不可能になってしまうため、余裕を持ったサイズ選びが鉄則です。

初心者にはレベルワインダー有か無しか

 ベイトリールのレベルワインダー(ラインを均一に巻く機構)の有無は、初心者の方は特に迷ってしまうのではないでしょうか。

 個人的な意見になりますが、初心者の方が近海(水深50m~100m)で釣りをする場合、最大のターゲットがブリクラスであれば「レベルワインダー有」をおすすめします。

 特に意識しなくても均一にラインが巻き取られますので、魚とのファイトの際にも、ラインに気を取られる事なく、有り取りに集中出来るからです。

 レベルワインダーが付いていないリールの場合、慣れないとラインが片寄って巻き取られますので、最悪はリールのフレームにラインが擦れたりしてしまいます。

 先ずはレベルワインダー付きのリールで、スロージギングに慣れることを最優先に考える事を推奨します。

パワーギヤ(PG)vs ハイギヤ(HG)どちらを選ぶべきか

 リールには、ハンドル1回転あたりのライン巻き取り量が異なるギヤ比の選択肢があります。

 「パワーギヤ(PG)」は、ギヤ比が低く、ハンドル1回転での巻き取り量は少ないですが、自転車のローギヤと同じで重いジグや大魚を極めて軽い力で巻き上げることができます。

  一方の「ハイギヤ(HG)」は、ハンドル1回転で90cm〜115cm前後と大量のラインを素早く回収できます。

 スロージギングのトレンドとしては、圧倒的に「ハイギヤ(HG)」が有利であり推奨されます。

 なぜなら、スロージギングは1/2回転や1/4回転といった狭いレンジでロッドを曲げる釣りのため、1回転あたりの巻き取り量が多いハイギヤでないと、わずかなハンドル操作でロッドに十分な負荷(入力)を与えることができないからです。

 近年のリールはハイギヤであっても非常に強靭なため、基本はHGを選べば間違いありません。

カウンター付きか無し

 カウンターとは、レベルワインダー付きのリールに搭載されている機能で、ジグをを海中に落とした際、ライン(釣り糸)がどれだけ放出されたか(水深)を液晶画面にデジタル表示する機能のことです。

 カウンターが付いている分高価になりますが、予算的に可能であれば付いていたほうが有利です。

 根魚や底物だけを狙うのであれば、必ずジグを着底させますのでカウンターは必要ありませんが、サクラマスや青物狙いの際に、船長から水深の指示が出されますので、その際には素早くその棚にジグを送り込む事が出来ます。

 10mごとに色分けされ、1mごとにマーキングされているPEラインを使用する事で、棚を合わせる事は可能ですが、カウンター付きに比べてどうしても対応は遅れてしまいます。

 予算が関係しますので、自分の財布と相談して決めて下さい。

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スロージギングにおすすめのベイトリール

 今回おすすめするリールは、全て堅牢性とドラグ性能に優れた、信頼性の高いリールです。

 いずれも高価なリールですが、長く使える事を考えると、コスパ的にも優れていると個人的には考えています。

レベルワインダー付きリール

Shimano:オシアコンクエスト 300XG/301XG

 先ずは、シマノオシアコンクエスト」300XG/301XG をご紹介します。

 同社のフラッグシップベイトリールで、高剛性ボディと優れたドラグ性能、滑らかな巻き心地を両立したスロージギング向けベイトリールです。

 エクストラハイギア仕様により、大型両軸リール並みの素早い回収と手返しの良さを実現。

 マイクロモジュールギアやX-SHIPの採用で負荷が掛かった状態でも力強い巻き上げがかのうで、近海青物から根魚狙いまで幅広く対応できる人気モデルです。

Daiwa:ソルティガ300 300H/300HL

 次は、ダイワソルティガ300」300H/300HL のご紹介です。

 圧倒的な巻き上げパワーを追求した一台で、オフショアゲームでの高負荷ファイトを想定して設計された高性能ベイトリールです。

 HYPERDRIVE DESIGNによる高い耐久性と巻き上げ性能が特徴で、大型青物とのやり取りでも安定した操作感を発揮します。

 近海のスロージギングはもちろん、ディープエリアでの青物狙いにも適した、信頼性の高いフラッグシップモデルです。

カウンター付きリール

Shimano:オシアコンクエストCT 300XG/301XG

 シマノオシアコンクエストCT」 300XG/301XG のご紹介です。

 高い剛性と滑らかな巻き心地に加え、デジタルカウンターを搭載した高性能ベイトリールです。

 水深や巻き上げ距離を正確に把握できるため、スロージギングやライトジギングで狙いのレンジを繰り返し攻められます。

 エクストラハイギア仕様で回収スピードも速く、マイクロモジュールギアやインフィニティドライブの採用により、負荷が掛かった場面でも軽快な巻き上げを実現しています。

Daiwa:ソルティガ IC 300H-SJ/300HL-SJ

 ダイワソルティガ IC」 300H-SJ/300HL-SJ のご紹介です。

 スロージギング専用チューニングを施したICカウンターを搭載したベイトリールです。

 HYPERDRIVE DESIGNによる高い剛性と耐久性に加え、一定速度で安定して巻きやすい専用ハンドルやチューニングにより、繊細なジグ操作をサポートします。

 ICカウンターで水深やヒットレンジを正確に把握できるため、再現性の高い釣りが可能で、近海から中深海まで幅広いスロージギングに対応します。

レベルワインダー無し(大型両軸リール)

Shimano:オシアジガーFカスタム 1500HG/1501HG

 シマノオシアジガー Fカスタム」 1500HG/1501HG のご紹介です。

 スロージギングをはじめとするオフショアジギングに特化した高性能ベイトリールです。

 最大の特徴はフォールレバーを搭載していることで、ジグの落下速度を自在に調整でき、ターゲットの反応に合わせた繊細なフォール演出が可能です。

 さらに、マイクロモジュールギアやインフィニティドライブにより、軽く滑らかな巻き心地と高い耐久性を実現しており、近海の大型ブリや大型根魚狙いに最適な一台です。

Daiwa:ソルティガ 10 10H-SJ/10HL-SJ

 ダイワソルティガ10」 10H-SJ/10HL-SJ の紹介です。

 スロージギング専用にチューニングされたハイエンドベイトリールで、HYPERDRIVE DESIGNを採用し、高剛性・高耐久を実現するとともに、滑らかで力強い巻き上げ性能を発揮します。

 スロージギング専用ハンドルとロングクランクアームにより、一定速度で安定したリーリングや繊細なジグ操作がしやすく、深場でも快適に使用可能です。

 本格的なスロージギングを楽しみたいアングラーにおすすめのモデルです。

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まと

 スロージギングでベイトリールが「最強」と言われるのは、単なる人気やイメージではなく、釣り方との相性が非常に優れているためです。

 ベイトリールは、ジグを真下へ正確に操作しやすく、フォールスピードも細かく調整できます。

 また、巻き上げ力が高く、着底も把握しやすいため、スロージギングに必要な性能を高いレベルで備えています。

 もちろん、バックラッシュやキャスト性能などのデメリットはありますが、スロージギングではそれ以上に多くのメリットがあります。

 これからスロージギングを始める方や、釣果をさらに伸ばしたい方は、自分の釣り方や狙う魚に合ったベイトリールを選ぶことが大切です。

 ぜひ今回の記事を参考に、自分にぴったりのベイトリールを見つけ、スロージギングをさらに楽しんでください。

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