スロージギングはベイトとスピニングどっち?違いと選び方を解説

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。


 スロージギングを始めようと思ったとき、多くの初心者が迷うのが「ベイトタックルとスピニングタックルのどちらを選べばいいのか」という問題ではないでしょうか。

 釣具店やネットショップを見ると、スロージギング専用のベイトロッドやベイトリールが数多く販売されています。

 一方で、スピニングタックルを使ってスロージギングを楽しむアングラーも少なくありません。

 では、実際にはどちらを選べばいいのでしょうか。

 結論から言えば、スロージギングそのものを中心に楽しむのであれば「ベイトタックルを基本に考える」ことをおすすめします。

 ベイトタックルは、ジグを落として着底させ、そこからロッドの反発を利用してジグを操作するスロージギングと相性が良く、フォール中のアタリや着底を把握しやすいというメリットがあります。

 しかし、だからといって「スピニングはスロージギングに向かない」というわけではありません。

 キャスティングで広範囲を探ったり、ハイピッチジャークを多用したり、大型青物を相手にしたりする場合など、スピニングタックルが活躍する場面もあります。

 この記事では、ベイトとスピニングの基本的な違いから、それぞれのメリット・デメリット、魚種や釣り方による使い分け、初心者がタックルを選ぶときのポイントまで詳しく解説します。

 「結局、自分にはベイトとスピニングのどちらが合っているの?」と迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

●スロージギングの基本的な事はこちら⇩

●スロージギングの基本的な釣り方はこちら⇩

目 次

スロージギングはベイトとスピニングどっち?

スロージギングを中心にするならベイトがおすすめ

 前述しましたが、結論から言えば、スロージギングをメインにするのであれば、ベイトタックルをおすすめします。

 その大きな理由は、スロージギングの基本となる「ジグを落とす→着底させる→ロッドを操作してジグを動かす→再びフォールさせる」という釣り方と、ベイトリールの構造がよく合っているからです。

 スロージギングでは、ただジグを巻き上げれば魚が釣れるわけではありません。

 ジグが海底からどのくらい離れているのか、フォール中なのか、着底したのか、魚がジグに触ったのかといった情報を感じ取りながら、細かく操作する必要があります。

 特に深場では、着底を見逃すとジグが根掛かりしたり、魚がいるレンジを外してしまったりすることがあります。

 ベイトリールは、クラッチを切ることでスプールをフリーにしてラインを送り出し、着底したらクラッチを戻してすぐに巻き上げに移れるため、この一連の操作をスムーズに行えます。

 また、ハンドルを回したときの巻き上げ方向が一定で、ロッドを握った手元でリールを操作しやすいこともメリットです。

 ただし、これは「ベイトの方が必ず釣れる」という意味ではありません。

 釣り場の水深、狙う魚、使用するジグ、釣り方によってはスピニングの方が扱いやすいケースもあります。

 重要なのは、「ベイトとスピニングのどちらが優れているか」ではなく、「自分がどのようなスロージギングをしたいのか」で選ぶことです。

ベイトがスロージギングに向いている理由

 ベイトリールがスロージギングに向いている最大の理由は、「ライン(釣り糸)が直線的に出入りする構造」にあります。

 スロージギングでは、ジグを海底まで落とし、底から数メートル上までを丁寧に探る動作を繰り返します。

 ベイトリールなら、親指一本でスプール(糸が巻いてある部分)を押さえる「サミング」を行うことで、ジグのフォールスピードを自由自在にコントロールできます。

 また、ジグが海底に着いた瞬間(着底)を感触と糸の弛みで即座に察知し、クラッチを戻すだけで瞬時に巻き上げへ移行できます。

 根魚(アイナメやソイなど)は着底直後の1~2秒でヒットすることが多いため、この「レスポンスの速さ」がそのまま釣果に直結するからです。

スピニングが向いている釣り方もある

 一方で、「スロージギング=ベイトしか使えない」というわけではありません。

 スピニングタックルが圧倒的に威力を発揮するシチュエーションも存在します。

 例えば、「ジグをキャストして広範囲を探りたいとき」や「青物(ブリ、ヒラマサなど)を速いテンポのジャークで追わせたいとき」です。

 ベイトリールは構造上、軽く投げることはできても遠投には向きません。

 船がドテラ流し(風や潮に船を乗せて流す方法)で斜めにラインが入る場面や、浅場でジグを斜めに引きたい時には、スピニングタックルによるキャスト&斜め引きが最強の武器になります。

●スロージギングで釣れる魚についてはこちら⇩

ベイトとスピニングでは何が違う?

リールの構造が違う

 ベイトリールとスピニングリールは、見た目だけでなく仕掛けを巻き取る根本的な仕組みが異なりますので、非常に簡単にはなりますが解説します。


【ベイトリール】

 ベイトリールは、ロッド(竿)の上にセットします。
 スプール自体が回転してラインを巻き取るため、ダイレクトで力強い巻き上げ力が特徴です。

【スピニングリール】

 スピニングリールは、ロッドの下側にセットします。
 固定されたスプールの周りを「ローター」というパーツが回転してラインを巻き巻きつけます。

 この構造の違いにより、ロッドの持ち方や手元にかかる重さのバランス、巻き心地が大きく変わってきます。

ラインの出方が違う

 スプールからラインが出ていく方向とメカニズムも大きく異なります。


【ベイトリール】

 ベイトリールはスプールが回転してラインがまっすぐ一直線に出ていきます。
 そのため、糸に余計な撚り(ヨレ)がかかりにくく、ラインに常に適度な張りを保ちながらジグを落とすことができます。

【スピニングリール】

 スピニングリールはスプールの端からラインが螺旋(らせん)状に放出されます。
 放出口の抵抗が非常に少ないため、軽快にジグを高速落下させることができますが、フォール中の糸の張りをコントロールするには少しコツが必要です。

フォール中の操作性が違う

 スロージギングにおいて最も重要な「フォール(ジグの落下)の操作」において、両者には大きな差があります。


【ベイトリール】

 親指をスプールに軽く触れさせておく「サミング」が非常にやりやすく、落ちていくスピードを微調整したり、フォール中の微かな引っ掛かり(魚が喰い上げたアタリ)を親指の感触で直接察知できます。

【スピニングリール】

 フォール中に糸の出を止めたりサミングしたりするには、反対の手でスプールリングを触ったりベールを戻したりする必要があるため、片手で完結するベイトに比べて一手間多くなってしまいます。

着底後の立ち上がりが違う

 ジグが海底に着いた瞬間、いかに早くジグを海底から切り離して泳がせられるか(立ち上がり)は、根掛かり防止と根魚攻略の命題です。


【ベイトリール】

 ベイトリールは、ハンドルを回すだけで自動的にクラッチが繋がり、即座に巻き上げ動作に移ることができます。
 一連の動作にタイムラグがありません。

【スピニングリール】

 スピニングリールは、着底した後に反対の手でベールを手動で戻す(またはハンドルを回して起こす)必要があるため、一瞬の立ち上がりの遅れが生じやすくなります。

キャスティング性能が違う

 キャスティング性能に関しては、スピニングリールの独壇場です。


【スピニングリール】

 スプールからラインが抵抗なく弾き出されるため、軽い力でルアーを遠くへ飛ばすことができます。
 ライントラブルも極めて起きにくいです。

【ベイトリール】

 ベイトリールは、ルアーが飛んでいく速度よりもスプールの回転速度が上回ると糸が絡まる「バックラッシュ」という現象が起きやすいため、重いジグを遠投する用途にはあまり向いていません。

ドラグの使い方が違う

 魚が掛かって強く引っ張られた際に、糸が切れないよう滑り出してラインを送り出す「ドラグ機能」の滑らかさはスピニングが優れています。


【スピニングリール】

 スピニングリールは大口径のドラグワッシャーを搭載しており、細いPEラインを使って大型魚とファイトする際も、非常にスムーズにドラグが効いてラインを出してくれます。

【ベイトリール】

 ベイトリールも近年の進化でドラグ性能が大幅に向上していますが、構造上、急激な走りに追従する滑らかさにおいてはスピニングに一日の長があります。

●スロージギングを始めるための費用はこちら⇩

ベイトタックルでスロージギングをするメリット

フォール中のアタリを取りやすい

 スロージギングで釣れる魚の多くは、ジグがひらひらと落ちている「フォール中」に喰ってきます。

 ベイトタックルであれば、親指でラインの出方をコントロールしながら落とせるため、ジグが落ちる途中で糸がフッと緩んだり、コツンと手元に響くような微細なフォールアタリを逃さず感知して、即座にフッキング(アワセ)を入れることができます。

着底から素早く巻き上げられる

 海底にジグが着いた瞬間の「着底感」が手元にダイレクトに伝わるため、着底と同時にハンドルを回せばすぐにジグが動き出します。

 岩礁帯や根(海底の起伏)が荒いポイントでは、着底から巻き上げまでの数秒の遅れが致命的な根掛かりに繋がります。

 ベイトの素早い立ち上がりは、根掛かりを大幅に減らし、手返し良く探るための最大の強みです。

ラインの放出量をコントロールしやすい

 ベイトリールでは、スプールを親指で軽く押さえることで、ラインの放出量やフォールスピードを調整できます。

 「ジグを自然に落としたい」「少しフォールを遅くしたい」といった場合にも対応できます。

 ただし、親指でスプールを強く押さえすぎるとジグのフォールを妨げるので、最初は軽く触れる程度から練習するとよいでしょう。

深場での底取りがしやすい

 水深100mを超えるようなディープエリア(深場)や中深海(水深200m以上)のスロージギングでは、ジグが底に着いた感覚を掴むのが一気に難しくなります。

 ベイトタックルはスプールから糸が一直線に出るため、ガイド(竿の糸通し穴)を通る抵抗が少なく、水圧がかかる深場でも海底に着いた瞬間のスプールの停止が視覚的・感触的にはっきりと分かります。

重いジグを操作しやすい

 スロージギングでは、200g~300g、時には400g以上の重いメタルジグを使用します。

 ベイトリールは軸の両側でスプールを支える構造(両軸)になっており、ボディの剛性が高く、重い仕掛けを巻き上げるトルク(力)が非常に強力です。
 重いジグを一日中シャクリ続けても、疲れることなくパワフルに巻き上げることができます。

カウンター付きリールなら水深を把握しやすい

 ベイトリールには、デジタル液晶画面で現在の水深や糸が出ている長さ(m)をリアルタイムで表示してくれる「ICカウンター付きモデル」が存在します。

 「水深80mの底から10m浮いたところに反応があるよ」と船長からアナウンスがあった際、カウンターを見れば一目でピンポイントのタナ(魚の泳層)にジグを合わせることができます。

●スロージギングの基本的なマナーについてはこちら⇩

ベイトタックルのデメリット

バックラッシュに注意が必要

 ベイトリールの最大の宿命と言えるのが「バックラッシュ」です。

 ジグが着底したのにスプールの回転が止まらなかったり、キャスト時にスプールの回転速度が糸の出ていく速度を超えてしまうと、リール内部で糸がグチャグチャに絡まってしまいます。

 慣れないうちは、着底時にしっかり親指でスプールを止める「サミング」を徹底する必要があります。

キャスティングには向いていない

 スロージギング用のベイトリール(特にレベルワインダーという糸を均等に巻くガイドがないモデル)は、ジグを遠投するようにキャストすることには向いていません。

 無理に投げようとすると高確率でバックラッシュを引き起こし、最悪の場合はラインが途中で高切れしてジグだけが飛んでいってしまうトラブルに繋がります。

 基本的には「足元へポトンと落とす」釣法専用と考えて下さい。

リールの操作に慣れが必要

 ベイトリールはロッドの上に上向きにセットするため、ロッドの持ち方(パーミング)や、クラッチのオン・オフ、ドラグ調整など、スピニングとは異なる特有の操作に慣れが必要です。

 特にレベルワインダーが付いていない大型のジギング用ベイトリールの場合、魚を巻いてくるときに自分の親指で糸を左右に振りながら均等にスプールへ巻き取る動作(指リベルワインド)が必要になる場合もあります。

タックル選びを間違えると扱いにくい

 スロージギングはロッドの反発力を使ってジグを跳ね上げさせる釣りです。

 ロッドの硬さ(パワー)と、使用するジグの重量、そしてリールの巻き上げ長(ハンドル1回転あたりの糸巻き量)のバランスが崩れていると、ジグがまったく動かなくなってしまいます。

 特にベイトは種類が多いため、適当にタックルを選ぶと「重くてシャクりにくい」「ジグが動かない」という失敗に陥りがちです。

●スロージギングと普通のジギングの違いについてはこちら⇩

スピニングタックルでスロージギングをするメリット

バックラッシュの心配が少ない

 スピニングリールの構造上、構造的にバックラッシュが発生することはありません。

 どれだけ強い風が吹いていようが、初心者の方でもトラブルを一切恐れずにジグを海へ投入・フォールさせることができます。

 ライントラブルの処理に時間を取られないため、釣りに集中できるのは大きなメリットです。

キャスティングで広範囲を探れる

 スピニングタックルの圧倒的な強みは「キャスティング出来ること」です。

 アンダーハンド(下からふんわり投げる)で船から20m~30mほど沖にジグをキャストし、斜めに引いてくることで、船の下だけでなく広範囲の魚にアピールできます。

 魚の密度が薄い時や、浅場で船が動かない状況ではスピニングの独壇場となることがあります。

ジグを素早く落としやすい

 スピニングリールは、ベールを倒すとスプールからの糸の放出抵抗がほぼゼロになります。

 そのため、軽めのジグを使っている時でも、ベイトリールより素早く目的のタナまでジグを急降下させることができます。

 ナブラ(青物の跳ね)が発生して、一刻も早く群れのタナまでジグを落としたい時には大きな武器になります。

フォールでラインを送り出しやすい

 風や潮が強く、船がどんどん流される状況では、ベイトだとスプールの抵抗で糸が出にくくなることがあります。

 スピニングであれば、ベールを開けたまま手でスプールから糸をパッパッと引き出すことで、潮流に合わせてどこまでも素直にラインを送り出すことが可能です。

大型魚とのファイトでドラグを活用しやすい

 青物(ブリやヒラマサ、カンパチ)などの強烈に走る魚がヒットした際、スピニングリールの滑らかなドラグ性能は非常に頼りになります。

 突発的な突っ込みに対しても、設定したドラグ値でスムーズに糸が出て切れるのを防いでくれるため、細いラインを使った限界ギリギリのファイトでも安心感があります。

ハイピッチジャークにも対応しやすい

 スロージギングの合間に、ロッドを速いテンポで上下させながらリールを力強く巻く「ハイピッチジャーク」に切り替えたい場合、スピニングタックルのほうが格段にシャクリやすいです。

 脇にしっかりグリップを挟み込み、リズムよく高速で誘うアクションはスピニングの得意分野と言えます。

●スロージギングにスピニングタックルは使えるのかについてはこちら⇩

スピニングタックルのデメリット

ベイトに比べて底取りの感覚をつかみにくい

 スピニングリールは糸が螺旋状に放出されていくため、フォール中にラインに適度な張りを保つのが難しくなります。

 そのため、波が高い日や潮流が速いエリアでは、ジグが海底に着いた瞬間のフッと糸が緩む変化(着底)を見逃しやすく、底取りの感度においてはベイトに一歩譲ります。

着底後の操作で不利になる場合がある

 海底に着いた後、スピニングは「反対の手でベールを戻す」という動作がプラスされます。

 ほんの0.5秒~1秒の差ですが、このタイムラグの間にジグが潮に流されて根に引っかかったり、ヒットした根魚が根穴に潜り込んでしまったりすることがあります。

 着底直後のレスポンスはどうしてもベイトに劣ります。

ラインローラーやベールの操作が必要

 フォールと巻き上げを頻繁に繰り返すスロージギングにおいて、一回一回ベールを手で開閉する作業は、一日続けていると意外と腕や手首の疲労に繋がります。

 また、ラインローラー部分に負担がかかりやすいため、メンテナンスを怠ると糸ヨレの原因にもなりやすいです。

深場ではラインの放出量が多くなりやすい

 水深が100mを超えるような深場でスピニングを使うと、糸のたわみ(糸ふけ)が出やすくなります。

 直線的に糸が出ないため、海中で糸が大きく膨らんでしまい、実際に必要な長さ以上にラインが出ていってしまいます。

 その結果としてジグの操作感がボヤけてしまい、何をやってるかわからない状態になりがちです。

●初心者は根魚を狙うべきか、青物を狙うべきかについてはこちら⇩

ベイトとスピニングを釣り方別に比較

 ここでは、代表的なシチュエーションごとに、どちらのタックルが適しているかを分かりやすく比較してみました。

比較項目ベイトリールスピニングリール
得意とする状況フォールでの食わせ。深場攻略広範囲の攻略。浅場攻略。
着底の感度◎:最高に高い△:着底の感知が難しい
着底後の素早い操作◎:非常に速い△:ベールを返すタイムラグ
巻上げ力◎:構造的に強い〇:大型リールであれば可能
フォール中の感度◎:ダイレクトに伝わる△:糸ふけが出やすい
ライントラブル△:バックラッシュのリスク◎:バックラッシュが起きない
操作のしやすさ〇:サミングなどの習得が必要◎:誰でも扱いやすい
疲れにくい◎:巻上げ力が強くて楽△:構造上パワーが必要
ラインのヨレにくさ◎:構造上ヨレにくい△:構造上ヨレやすい
カウンター機能〇:機種によって選択可△:マーカー付きラインを使用
キャスティング△:バックラッシュのリスク◎:遠投が可能

 この表からも分かるように、どちらか一方がすべての状況で優れているわけではありません。

深場のスロージギングならベイト

 水深80m以上の深場や、200mを超える中深海(アカムツやクロムツ狙い)では、ベイト一択です。

 それは、ダイレクトな底取り感度、重いジグを巻き上げるパワー、糸ふけを抑える直線性が不可欠になるためです。

底物・根魚狙いならベイト

 アイナメ、ソイ、ヒラメといった「海底に張り付いている魚」を狙う場合も、ベイトタックルが有利です。

 着底からのファーストアクションが勝負の分かれ目となるため、立ち上がりの早いベイトで即座に底を切る(海底からジグを離す)ことが釣果の絶対条件となります。

フォールを重視するならベイト

 ジグが横を向いてフォールしている最中のアタリに集中したいスロージギングでは、指先でラインテンションを微調整できるベイトタックルが圧倒的に有利です。

 フォール中の微小な違和感をアタリとして取っていく楽しさを満喫できます。

青物をハイピッチで狙うならスピニング

 ブリやヒラマサ、カンパチなどの回遊魚で、フォールよりも「速い巻き上げや直線的なアクション」に反応が良いときは、スピニングタックルが真価を発揮します。

 スピード感あふれるジャークで魚の食い気にスイッチを入れることができます。

キャスティングもしたいならスピニング

 浅場(水深20~40m前後)で、ジグを遠くへ投げて斜めに引っ張ってきたい場合は、スピニングタックルが有利です。

 ベイトでは探れない広範囲のエリアを1キャストでカバーできます。

浅場や近海ならどちらでも対応可能

 水深30m~60m前後の波が静かな近海エリアであれば、ベイトでもスピニングでも十分に楽しむことができます。

 扱いやすさを取るならベイト、投げて広範囲を探りたいならスピニングといった形で、自分のスタイルに合わせて選んで問題ありません。

●スロージギングの潮読み術についてはこちら⇩

ベイトとスピニングを比較するとどっちが初心者向き?

初めてスロージギングをするならベイトを基本に考える

 もしあなたが「スロージギングという釣りをゼロからしっかり学びたい」と考えているのであれば、初心者であってもベイトタックルから始めることを強くおすすめします。

 最初はバックラッシュに少し緊張するかもしれませんが、足元に落とすだけのスロージギングであれば、着底時に親指でスプールを押さえる基本動作さえ覚えればトラブルはほとんど起きません。

 何より、ロッドの反発を使ってジグを横に向かせる「スロージギング独特の操作感」を最も体感しやすいのはベイトタックルだからです。

普段からスピニングを使っているなら無理に買い替える必要はない

 「ショアジギングやキャスティングゲームをやっていて、スピニングタックルなら持っている」という方は、まずは手持ちのスピニングタックルで近場のスロージギングに挑戦してみるのもアリです。

 最初から道具をすべて新調するのはハードルが高いものです。

 まずは手持ちの道具で船に乗ってみて、「もっと深場をやりたい」「根魚を本気で狙いたい」と感じてからベイトタックルを買い足すというステップアップも賢い選択です。

狙う水深と魚種で決める

 最終的には、自分がどのような釣りをするのかで判断するのが大事です。

 深場の根魚や底物を中心に狙うならベイト、青物を中心に速い動きで誘いたいならスピニング。

 キャスティングもしたいならスピニング。

 スロージギングそのものをじっくり楽しみたいならベイト。

 このように考えると選びやすくなります。

●スロージギングの詳しい「フォール」についての解説はこちら⇩

スロージギング用ベイトタックルの選び方

ベイトロッドはスロージギング専用を選ぶ

 ベイトロッドを選ぶ際は、必ず「スロージギング専用」と記載されたロッドを選んで下さい。

 タイラバロッドやバスロッド、通常のジギングロッドとは張りと反発力が全く異なります。

 スロージギングロッドは高弾性カーボンを使用しており、竿先(ティップ)を曲げた後にポーンと元に戻る強い反発力でジグを自動的に横に向かせる構造になっています。

 まずは、近海でスロージギングを行う場合のジグの重さに適合する【パワー表記「#3」】を基準に考える事をおすすめします。

ベイトリールはギア比だけでなく巻き上げ長を見る

 ベイトリールを選ぶ際に最も重要なスペックは、ギア比(ハイギアなど)そのものよりも「ハンドル1回転あたりの最大巻き上げ長」です。

 スロージギングでは「ハンドルを半回転させてジグを40cm跳ね上げる」「1回転で90cm泳がせる」といった計算をしながら釣りをします。

 使いやすい基準としては、ハンドル1回転あたり90cm~100cm前後巻き取れるハイギア(HG)モデルが、アクションのキレを出しやすいため個人的にはおすすめです。

カウンター付きリールは必要?

 結論から言うと、「あれば非常に便利だが、必須ではない」です。

 カウンターがあると、ヒットした水深を正確に再現できたり、フォール中のアタリが出る位置を数値化できるため、初心者ほど釣りが圧倒的に楽になります。

 ただし、カウンター付きリールは本体重量が少し重くなったり、メカニカルな構造上、ドラグ力や巻上パワーが同価格帯の専用ジギングリールより控えめになる場合があります。

水深100m以浅の近海なら「カウンター付き」、大型青物やディープエリアも視野に入れるなら「カウンターなしのジギング専用ベイトリール」がおすすめです。

PEラインは釣る水深と魚のサイズで選ぶ

 スロージギングでは、ジグのアクションを損なわないために「できるだけ細く、伸びの少ないPEライン」を使用します。

 PEラインの号数の目安は、以下の通りです。


◆ 近海の青物や根魚:PE 1.5号~2.0号
◆ 大型青物:2.0号~3.0号
◆ 中深海・ディープエリア:1.0号~1.5号(水抵抗を減らすため)

 基本的には、「PE 1.5号を300m以上」巻いておけば、全国の多くの近海フィールドに対応できます。

リーダーはPEラインとのバランスで決める

 PEラインの先には、擦れに強い「フロロカーボンリーダー」を結ぶことをおすすめします。

 長さは4m~5m前後と少し長めに取るのがスロージギングの基本です。

 太さは「PEラインの号数×4倍」を目安にし、PE1.5号ならフロロリーダー6号(24lb)~8号(30lb)を組み合わせるのがバランス良くおすすめです。

●スロージギングで釣れない10の原因についてはこちら⇩

スロージギング用スピニングタックルの選び方

スピニングロッドはジグ重量に合わせる

 スピニングでスロージギングを行う場合も、専用の「スロー系スピニングロッド」または「ライトジギングロッド」を選びます。

 自分が使いたいジグの最大重量に適したロッドを選ぶことが重要です。

 スピニングはキャストすることもあるため、ルアーウエイトの許容範囲をしっかり確認することが大切です。

リールは番手とドラグ性能を見る

 スピニングリールは、シマノ・ダイワともに6000番~10000番クラス(近海のライトな釣りなら5000番~6000番クラス)が基本となります。

 太いPEラインを十分な量(300m以上)巻けるスプール容量と、青物の走りをしっかりと止められる剛性の高いドラグ性能を持ったオフショアリールを選びましょう。

ハイギアとローギアの違い

 スピニングリールにもハイギア(HG/XG)とローギア(PG:パワーギア)があります。


【ハイギア(HG/XG)】

 ハンドル1回転の巻き取り量が大きく、ジグを素早く泳がせたり、糸ふけを瞬時に回収するのに適しています。
 スロージギングには基本的にハイギアが有利です。

【ローギア(PG)】

 巻き上げトルクが強く、重いジグを楽にシャクれますが、ジグを横に向かせるためのスピードを出すのに少しコツがいります。

PEラインの号数を決める

 スピニングタックルの場合、キャスト時の高切れを防ぐためや、大型青物との強引なファイトを想定して、ベイトよりも少し太めのラインを巻くことが一般的です。


【PEラインの号数の目安】

◆ 近海スロージギング: PE 1.5号 ~ 2.0号
◆ 大型青物狙い・本格ジギング: PE 2.0号 ~ 3.0号

●スロージギングの根掛かり回避術についてはこちら⇩

初心者におすすめのベイト(スロージギング)タックル

おすすめのベイトロッド

 スロージギングをこれから始めるなら、まずは専用ロッドを選ぶのがおすすめです。

ダイワ:アウトレイジ SJ

 先ずは、ダイワの「アウトレイジ SJ」をご紹介します。
 同社のフラッグシップモデルである「ソルティガ SJ」の設計思想を受け継いだロッドですので、高性能ロッドに引けを取らない性能で、且つ非常に扱いやすいロッドです。
 近海のスロージギングのおすすめのモデルは「61B-3」を基本とし、シャローエリアが主になる場合は「61B-2」になります。

シマノ:ゲーム タイプスローJ

 次は、シマノの「ゲーム タイプスローJ」をご紹介します。
 スロージギングロッドとしては長めの6ft6inchの長さがあり、ロングジャークやロングフォール、さらには繊細な釣りに適したロッドと言えます。
 おすすめのモデルは「B66-3」になります。

メジャークラフト:ジャイアントキリング5G スロージギングモデル

 次は、メジャークラフトの「ジャイアントキリング5G スロージギングモデル」のご紹介です。
 6ft2inchという、スロージギングでは標準的な長さで、狭い船上でも扱いやすくなっています。
 非常に軽くて操作性に優れたロッドとなっています。
 おすすめは「GK5SJ-B62/3」になります。

おすすめのベイトリール3選

 スロージギングに使用するベイトリールは、とにかく「頑丈さ」と「巻きの強さ」そして「ドラグ性能」に優れたリールをしよする事をおすすめします。
 それなりに高価になりますが、スロージギングリールに必要な性能ですので、リールだけはケチらずに、高性能なものを使用して下さい。

シマノ:オシアコンクエスト

 先ずは、シマノの「オシアコンクエスト」の紹介です。
 同社のフラッグシップモデルで、全てにおいて高性能なリールで、非常に人気が高く、釣りに行けば必ず見掛けるリールです。
 おすすめは「300XG・301XG」になります。

シマノ:オシアコンクエストCT

 次もシマノのリールで「オシアコンクエストCT」をご紹介します。
 先に紹介した「オシアコンクエスト」に、ラインの放出量(水深)が分かるカウンターが付いたリールで、一瞬で棚を合わせることが出来るため、魚探の反応に素早く対応する事が可能です。
 おすすめは「300XG・301XG」になります。

ダイワ:ソルティガIC

 次は、ダイワの「ソルティガIC」の紹介です。
 先に紹介した「オシアコンクエストCT」と大きさ的にも同じで、カウンターが付いていますので、スペック的には同じになります。
 Yobo爺も使っていますが、非常にパワフルで使いやすいリールで、初心者の方はもちろん、ベテランの方にも使って頂きたいリールです。
 おすすめは「300H-SJ・300HL-SJ」になります。

おすすめのPEライン3選

 初心者の方は、初めはライントラブルが多くなりますので、最初から高性能なPEラインではコスパが悪くなりますので、比較的安価でコスパに優れたラインをおすすめします。

◆ シマノ:グラップラー 8 PE
◆ シーガー:シーガー PEX8
◆ バリバス:VARIVAS 8 マーキング

おすすめのリーダー3選

 リーダーの素材は、耐摩耗性の高いフロロカーボンをおすすめします。

 また、初心者の場合は、ライントラブルや根掛かりがどうしても多くなり、頻繁に交換または結び直しが発生しますので、最初はコスパに優れたリーダーを使う事をおすすめします。

◆ シマノ:オシア EX フロロ リーダー
◆ シーガー:シーガー プレミアムマックスショックリーダー
◆ ダイワ:フロロショックリーダーEX

●スロージギングの「食わせの間」の解説記事はこちら⇩

スロージギングのベイトとスピニングに関するよくある質問

Q1:スロージギングでは、なぜベイトタックルが主流なの?

A:スロージギングでは「フォールでのアタリを取ること」と「底取り」が非常に重要だからです。

 ベイトリールはクラッチ操作だけで瞬時にラインを出したり止めたりでき、フォール中の微細な違和感や着底をダイレクトに手元へ伝えられます。
 また、巻き上げ力が強いため、重いジグや深場での釣りに非常に適しています。

Q2:スロージギングはベイトとスピニングどっちが釣れる?

A:どちらが必ず多く釣れるとは言えません。

 スロージギングでは、魚がいるレンジを正確に探り、その日の魚の活性や潮の状況に合わせてジグを操作することが重要です。
 ベイトはフォールや着底からの操作を行いやすく、スピニングはキャスティングや速い誘いに対応しやすいという違いがあります。
 釣果だけでなく、自分の釣り方に合っているかどうかで選ぶことが大切です。

Q3:スロージギング初心者はベイトから始めた方がいい?

A:基本的にはベイトから始めることを強くおすすめします。

 スロージギングという釣法の醍醐味である「フォール中のアタリ取り」や「ロッドの反発を使ったジグ操作」を最もダイレクトに体感・学習できるのがベイトタックルです。

Q4:スロージギングでスピニングリールは使える?

A:もちろん使えます!

 特に水深50m前後の浅場や、青物を狙うライトジギング混ざりのスロージギングであれば、スピニングリールでも十分に楽しむことができます。
 ただし、水深100mを超えるような深場ではベイトに比べてかなり操作が難しくなることを、十分に留意して下さい。

Q5:青物を狙うならベイトとスピニングどっち?

A:スローな誘いで喰わせるならベイト、スピードで喰わせるならスピニングです。

 カンパチやブリなど、フォール中のジグを喰い上げてくる場面ではベイトが非常に強力です。
 一方で、日中で魚の追いが悪く、高速ジャークやキャスト&斜め引きでリアクションバイト(反射喰い)を狙いたい場合はスピニングが有利になります。

Q6:根魚を狙うならどちらがおすすめ?

A:断然「ベイトタックル」がおすすめです。

 アイナメやソイなどの根魚は、ジグが着底した瞬間に飛びついてくることが多いのが特徴です。
 また、着底後すぐにジグを立ち上げないと根に潜られてラインを切られてしまうため、手返しと立ち上がりに優れるベイトタックルが圧倒的に適しています。

Q7:ベイトリールはバックラッシュしない?

A:適切なサミング(指でのブレーキ)を行えば、バックラッシュはほぼ防げます。

 スロージギングはルアーを投げるのではなく「足元に落とす」のが基本なので、キャスティングの釣りに比べればバックラッシュの危険性は10分の1以下です。
 ジグが海底に着く瞬間に親指でスプールを優しく押さえる習慣をつければ、初心者でもすぐにトラブルなく扱えるようになります。

Q8:スロージギングでカウンター付きリールは必要?

A:必須ではありませんが、あれば釣りが非常に有利かつスマートになります。

 特にサクラマス釣りなどの、「底から〇〇メートル浮いたところに反応があるよ」と細かく指示が出る釣りでは、カウンターがあるだけでヒット率が格段に上がります。
 一方、とにかく重いジグを巻き上げるパワーやリール自体の耐久性を最優先したい場合は、カウンターなしの大型のベイトリールがおすすめです。

●スロージギングのバイトパターンについてはこちら⇩

まとめ|ベイトとスピニングを釣り方で使い分けよう

 スロージギングでベイトとスピニングのどちらを選ぶか迷ったら、まず自分がどのような釣りをしたいのかを考えてみるのが大事です。

 スロージギングを中心に、深場や根魚・底物を狙い、フォールや着底後の操作を重視するのであれば、ベイトタックルが圧倒的におすすめです。

 一方、青物を速いテンポで誘ったり、キャスティングで広範囲を探ったり、ジギング全般を1本のタックルで楽しみたいのであれば、スピニングタックルにも大きなメリットがあります。

 つまり、「スロージギングをじっくり楽しむならベイト」「キャスティングや速い誘いも含めて幅広く楽しむならスピニング」という考え方が基本になります。

 もちろん、これは絶対的なルールではありません。

 実際の釣りでは、船の流し方、潮の速さ、水深、ジグの重量、魚の活性などによって状況は変化します。

 最初の1本を選ぶのであれば、自分が最も多く行く釣り場と狙う魚を基準に考えるのがおすすめです。

 そして、スロージギングを続けていくうちに「もっとフォールをコントロールしたい」「キャスティングもやってみたい」と感じたら、もう一方のタックルを追加していけばよいでしょう。

 ベイトとスピニングには、それぞれ違った面白さがあります。

 どちらか一方を「正解」と決めつけるのではなく、それぞれの特徴を理解したうえで、自分の釣り方に合ったタックルを選んでみてください。

●スロージギングタックルの基本的な選び方はこちら⇩

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目 次