
これから始めるスロージギングの紹介シリーズ、今回はショックリーダーについてのご紹介になります。(以降はリーダーと表記)
「PEラインだけで大丈夫では?」と思う方もいるかと思いますが、細くて強度の高いPEラインにも弱点はあり、それを補うためにはリーダーが欠かせません。
今回はそのリーダーの役割や素材、そして太さなどについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
それでは始めましょう。
ショックリーダーとは
ショックリーダーとは、PEライン(メインライン)とルアーの間に結ぶナイロンやフロロカーボンのラインのことです。
大物が掛かった時のショックを和らげたり、耐摩耗性が低いPEラインを、根ズレや魚の歯などから守るために必要なラインです。
リーダーの役割
●ショックの吸収
大物が掛かった時の衝撃を吸収し、ラインブレイクやバラシを防ぐ。
●耐摩耗性の向上
根ズレに弱いPEラインを根や魚の歯から守り、ラインブレイクを防ぐ。
●すっぽ抜け防止
結束強度の高いショックリーダーとジグを結束し、ジグのすっぽ抜けを防ぐ。

リーダーの素材
リーダーに使用されている素材には、フロロカーボンとナイロンがあり、それぞれに特徴がありますのでご紹介します。

フロロカーボン
フロロカーボンリーダーの特徴は以下の通りになります。
根魚を狙う釣りの場合、耐摩耗性に優れ、且つ感度の良いフロロカーボン製のリーダーが適していると言えます。

スピニングリールを使用する場合は巻き癖がトラブルの原因になりますが、スロージギングでは両軸リールを前提としてご紹介していますので、巻き癖に関しては気にしなくて大丈夫です。
また、価格に関しても極端に違うという事は無く、せいぜい数百円程度なので、懐へのダメージはそれほどではありません。

ナイロン
ナイロンの良さである衝撃吸収性ですが、連続で大きな魚を掛けた場合、リーダーが伸び切っている可能性が有り、強度が低下している場合がありますのでちゅういが

おすすめはフロロカーボン
ここまでフロロカーボンリーダーとナイロンリーダーの特徴を見てきましたが、スロージギングにおすすめするのはフロロカーボンリーダーになります。
青物だけではなく根魚も狙うスロージギングの場合、根ズレを防ぎ繊細なアタリも感じることが出来るフロロカーボン製のリーダーが適しています。
一方、マグロ類や巨大カンパチなどの突進力のある魚を狙う場合には耐衝撃性の高いナイロンリーダーが適しています。
以下は、フロロとナイロンの特徴を比較した表になりますので、購入等の参考にして下さい。
比較項目 | フロロカーボン | ナイロン | ||||||
衝撃吸収性 | 低い | 高い | ||||||
耐摩耗性 | 高い | 低い | ||||||
感 度 | 高い | 若干低い | ||||||
伸 度 | 低い | 高い | ||||||
水中での視認性 | 目立ちにくい | 目立ちやすい | ||||||
結束のしやすさ | 結びにくい | 結びやすい | ||||||
劣化のしにくさ | 高い | 低い | ||||||
価 格 | 若干高い | 安い |
リーダーの太さ
リーダーの太さについてよく言われているのは、リーダーの号数=PEラインの号数×4倍、と言うのをよく目にしますし、実際にそうしている方が多いように思います。
PEラインの4~5倍の太さとしている記事なども見られますが、5倍になるとPEラインとの太さ差が大きくなり、結束時に馴染みが悪くなるため、かえって結束強度が低くなるように感じます。
これはあくまでもYobo爺の感覚の問題ですが、PEラインの4倍がバランス的に優れているように思います。

リーダーの太さの凡例
(Yobo爺が使う事が多いPE1.2号~2.0号の場合)
●PEライン1.2号
1.2号×4倍=5号(4.8号)
●PEライン1.5号
1.5号×4倍=6号
(メーカーによっては6号が無く、7号になる場合もあります。)
●PEライン2.0号
2.0号×4倍号=8号
以上になります。
これより1ランク細いリーダーを使う分には特に問題はありませんが、先にも触れた通りこれより1ランク太くなるとPEラインとの太さの差が大きくなり、バランスが悪くなるように感じます。
これについてはYobo爺の感覚ですし、数値的な根拠は一切ないため、あくまでも参考として捉えて下さい。
リーダーの長さ
リーダーの長さに関しては特に決まり事は無いと思いますが、基本的には3m以上とするのがおすすめです。
スロージギングは根魚も狙いますので、耐摩耗性の低いPEラインを根ズレから守るには、最低でも3m以上の長さがあったほうが安心です。
Yobo爺の場合は、
リーダーの長さ 1ヒロ(約1.5ⅿ)×3.5ヒロ=約5.25ⅿ としています。
結束する部分等を除けば約5ⅿとなり、ジグ交換によって短くなっていき、最終的に2ヒロ(約3ⅿ)を切る長さになると新たにリーダーを付け替えるようにしています。
根が荒く、7~8ⅿも起伏があるような場所ではさらに長くする必要がありますが、そのような場所では根掛かりが多くジグのロスが増えますので、お金の無いYobo爺は出来るだけ避けるようにしています。
おすすめのショックリーダー
それではコスパに優れたフロロカーボンリーダーをご紹介して行きます。
Shimano:オシア EX フロロリーダー
先ずは、Shimano の オシア EX フロロ リーダー のご紹介です。
Shimanoには、オシアジガー マスターフロロ リーダー というワンランク上のしなやかで高品質なリーダーがありますが、初心者の方はリーダーの消耗も多いので、初めはコスパに優れたオシア EX フロロ リーダー をおすすめします。
2層構造で出来ていて、外側が柔らかいフロロカーボンで出来ているため結束時の馴染みも良く、とても扱いやすいのが特徴です。
VARIVAS:ショックリーダー [フロロカーボン]
次は、バリバスのショックリーダー [フロロカーボン]のご紹介です。
非常に柔らかく、耐摩耗性と低伸度による感度に優れたリーダーで、初心者の方でも結束しやすいのが特徴です。
初心者の方にはもちろん、ベテランの方も満足出来るリーダーです。
Seaguar:プレミアムマックスショックリーダー
次は、シーガー の プレミアムマックスショックリーダー のご紹介です。
しなやかさと衝撃強度を追求したソルトゲーム専用のショックリーダーで、現在はYobo爺がメインで使用しているリーダーで、非常にコスパに優れた製品です。
実強力も高い割に価格も安価なのがおすすめのポイントでもあります。
Daiwa:フロロショックリーダーX
次は、Daiwa の フロロショックリーダーX のご紹介です。
結節強力重視設計で結びに強く、柔軟性とショックの吸収性に優れ、ラインブレイクを防ぎます。
カラーがナチュラルなクリアと、ステルス性の高いステルスピンクという2つのカラーがあるのも特徴です。
DUEL:TBカーボン ショックリーダー
最後は、デュエルのTBカーボン ショックリーダーのご紹介です。
耐摩擦性、耐ショック性、耐久性などを高い次元でクリアした、トータルバランスに優れたリーダーと言えます。
使った感じは、今回ご紹介した中では若干硬く感じますが、扱いにくいわけではなく、結束性能等も問題ありません。
ショックリーダーのまとめ
今回は、スロージギングに使用するショックリーダーの素材や太さ、おすすめのコスパに優れたリーダーのご紹介でしたが、いかがでしたか?
強度が高ければそれで良しではなく、耐摩耗性や結束強度など、リーダーに求められる性能は様々ありますので、この記事をリーダー購入の参考にして頂ければ幸いです。
次回からメタルジグについてご紹介して行こうと思いますので、是非お楽しみに。
それではまた!

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