スロージギングのラインシステム完全解説|PEライン&リーダーの選び方と基本

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 スロージギングにおいて、ラインシステムは単なる「糸」ではなく、釣り人と魚を結ぶ「命綱」と言えます。

 水深数十mを超える海で、ジグの動きを制御し、繊細なアタリを捉えるためには、PEラインとリーダーの適切な選択が欠かせません。

 しかし、「PEラインとリーダーは何号が最適?」「リーダーの長さは?」といった疑問を持つ初心者の方は多いはず。

 本記事では、スロージギングのラインシステムの基本から、ターゲット別の選び方、さらにはプロも愛用するおすすめのアイテムまで、初心者にも分かりやすく解説します。

 この記事を読んで、最適なラインシステムを組み、最高の一匹を手にして下さい。

目 次

ラインシステムとは?

ラインシステムとは何か?

 スロージギングに於けるラインシステムとは、「PEライン+ショックリーダー」で構成される仕組みのことです。

 リールに巻かれたPEラインの先に、フロロカーボンやナイロン製のリーダーを結束し、その先にジグやフックを接続します。

 PEラインは感度と強度に優れていますが、擦れに弱いという弱点があります。その弱点を補うのがリーダーです。

なぜリーダーが必要なのか

 リーダーの役割は主に3つあります。

◆ 根ズレ対策
◆ 魚の歯によるラインブレイク防止
◆ 衝撃吸収(バラシ軽減)

 スロージギングでは海底付近を攻めることが多く、リーダーが無いと根や岩礁により擦れてしまい、ラインが高確率でラインブレイクします。

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ラインシステムの重要性

 スロージギングが他のジギングと決定的に違うのは、ジグを「横に向け、フォールで食わせる」という点であり、この繊細な操作を支えるのがラインシステムです。

【ラインシステムの重要性】

感度こそが最大の武器

 水圧や潮流の影響を最小限に抑え、ジグの状態を正確に手元へ伝える必要がある。

「伸びの少なさ」が操作性を変える

 水深数十m、時には100m以上先にあるジグを、ほんの数センチ動かすための操作を行うには、伸びの少ない高品質なラインが不可欠。

ターゲットとの唯一の接点

 魚と繋がっているのは、唯一ラインだけですので、安心してファイトるための信頼出来るラインシステムが必要。

【PEライン】の選び方

なぜPEラインなのか?

 ナイロンラインやフロロカーボンラインに比べて、PEラインはほとんど伸びが無く、感度が非常に高いのが特徴です。

 これにより、数十m先のジグを意のままに操作したり、ジグの動きや魚のアタリをダイレクトに感じることができるからです。

号数(太さ)の目安

 スロージギングに使用するPEラインの太さは、自分が行くポイント、もしくは行こうと考えている釣り場で、通常釣れる最大のターゲットに合わせて選定します。

 「水深によって太さを変える」という考え方もあり、実際にそのような記事も見掛けますが、個人的にはターゲットを基準に選択する事をおすすめします。

 スロージギングの魅力の一つに、誰にでも大物が食い付く可能性がありますので、あくまでもその釣り場で釣れる最大の魚に合わせて太さを決めるという事になります。

 以前投稿した「リールの糸巻き量とドラグ調整」でもご紹介しましたが、Yobo爺の考えによるターゲットの重量とラインの太さの目安を以下の通りご紹介します。

PEラインの太さの目安
魚の大きさ(重量)ターゲットPEラインの太さ
1kg~3kgアイナメ、ソイ、ヒラメ、イナダ、桜鱒0.8号~1.2号
3kg~6kg根魚、桜鱒、ヒラメ、ワラサ、真鱈1.0号~1.5号
6kg~10kgヒラメ、真鱈、ブリ1.2号~2.0号
10kg~15kgヒラメ、ブリ1.5号~2.5号
15kg~20kgカンパチ、ヒラマサ、キハダマグロ 他2.0号~2.5号
20kg超カンパチ、キハダマグロ 他3.0号~

 あくまでもこれは個人的な考えによるものですが、30年以上の実績によるものですので、間違いはないものと信じています。

 太ければ当然安心感は増しますが、その分潮流の影響を受けやすくなり、ジグが流されやすくなりますので、あまり太すぎるものはおすすめしません。

 また、細すぎるとトラブルが発生しやすく、特に初心者の方には1.5号未満の細いラインはおすすめしません。

 ちなみに、釣り場が水深50m~100m程度で、ターゲットが青物(最大10kg~15kg)の場合、初心者におすすめは「1.5号」、ライントラブルが心配な方は「2.0号」を推奨します。

 実物を見ると「こんなに細くて大丈夫?」と思いますが、ブリとのファイトで切れた事は今までありませんのでご安心を。

「編み数」のおすすめは?

 PEラインは、細い糸を何本か編み込んで作られており、一般的には「4本編み」「8本編み」「12本編み」などが使われています。

 編み数が多いほど「直線強度に優れいますが価格は高価」になり、編み数が少ないほど「根ズレに強く安価」という特徴があります。

 以下の表は、それぞれの編み数の特徴をまとめたものです。


4本編み(4本撚り)

特 徴: 原糸1本が太く、ハリ・コシが強い。表面はやや粗い。
メリット: 耐摩耗性(根ズレ)に優れ、価格が安い。
デメリット: 糸鳴りがしやすく、8本編みに比べると飛距離や滑らかさが劣る。
用 途: ロックフィッシュ、ジギング、シーバスのデイゲームなど、障害物周りやコスパ重視の釣り。

【8本編み(8本撚り)】

特 徴: 原糸1本が細く、密に編まれている。表面が滑らかで真円に近い。
メリット: 飛距離が出やすく、直線強度が高く、ガイドとの摩擦抵抗が少ない。
デメリット: 4本編みに比べて価格が高く、鋭利な岩などへの耐摩耗性はやや劣る。
用 途: エギング、シーバス、スロージギングなど、飛距離や操作性が求められる釣り。

12本編み(12本撚り)

特 徴:非常に滑らかで、さらに高強度・高感度。
メリット:究極の飛距離と、摩擦に起因するライントラブルの減少。
デメリット:最も高価。
用 途:マグロやヒラマサなどの大型青物狙い、飛距離が絶対的なアドバンテージとなる釣り。

 この中でおすすめするのは「8本編み」になります。

 4本編みのPEラインでも問題無いように思いますが、表面が荒いため潮流の影響を受けやすくなりますし、糸鳴りしやすいのがあまりおすすめしない理由になります。

 「船の上だし、屋外なので糸鳴りも気にならないのでは?」と思うかもしれませんが、手元で音が鳴るので、長時間釣りをしているとストレスになり、精神的に疲れるような気がします。

 12本編みの場合は、確かに性能的には優れていますが、根掛かりの多いスロージギングの場合、ライントラブルが多くなりますので、コスパ的におすすめしません。

 以上の理由により、潮流の影響を受けにくく、糸鳴りもしない8本編みが、コスパに優れていますのでおすすめします。

【マルチカラー vs 単色】どっちがおすすめ?

 ラインのカラーに関しては、10m毎に色分けされていて、ラインの放出量がある程度把握できる
「マルチカラー」がおすすめです。

 カウンター付きの両軸リールを使う場合は、ラインの放出量(水深)が一目で分かりますので、単色のPEラインでも特に問題はありません。

 しかし、カウンターが付いていないリールの場合、10m毎に色分けされているマルチカラーと言われるラインでなければ水深が把握できません。

 スロージギングは、ボトム(海底)から数メートルを正確に刻む事も多く、その場合マルチカラーのラインにより、それを把握することが出来ます。

 また、船長からの指示棚に素早くジグを持って行くにも、マルチカラーのラインは非常に便利ですし、必須と言えます。

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【ショックリーダー】の選び方

 リーダーは、正式な呼び方はショックリーダーと言い、PEラインの弱点を補う重要なパーツで、特にボトムを攻めることの多いスロージギングの場合、根ズレ対策では必須です。

素材の特徴

 ショックリーダーに使用されている素材は「フロロカーボン」と「ナイロン」があり、それぞれに特徴があります。


【フロロカーボンの特徴】

特 徴:耐摩耗性に優れている。
メリット: 根ズレに強く、伸びが少ないため感度が良い。
デメリット: ラインが固く巻き癖が付きやすく、ナイロンに比べて高価。

【ナイロンの特徴】
特 徴:伸びが大きく衝撃吸収性に優れている。
メリット: しなやかで扱いやすく、結束しやすい。
デメリット:フロロに比べると耐摩耗性と感度が若干劣る。

 どちらにもメリット・デメリットはありますが、初心者におすすめは「フロロカーボン」です。

 その理由としては、ナイロンに比べて伸びが少なく、感度を損なわないこと、そして根ズレに圧倒的に強いということです。

号数(太さ)の目安

 一般的よく言われているのは、

 「リーダーの号数(太さ)=PEラインの号数×4倍」 です。

 PEラインの4~5倍の太さとしているのが一般的で、これより太くなるとPEラインとの太さ差が大きくなり、結束時に馴染みが悪くなるため、かえって結束強度が低くなるように個人的には感じます。

 なお、PEライン1.5号の場合、リーダーは「1.5×4倍=6号」となりますが、メーカーによっては6号が設定されていない場合がありますので、その場合は「5号」か「7号」を選択する事になります。

 先ずは、使用するPEラインの4倍の号数のフロロカーボンリーダーをおすすめします。

リーダーの長さは?

 リーダーの長さは、一般的に「3m~5m」で問題ありません。

 根ズレからPEラインを守るためには、最低でも3mは必要なので、これより短くなったら、ショックリーダーを結び直す必要があります。

 また、5m以上の荒い根も存在しますが、そのような場合は根掛かりによるジグのロストが怖いので、個人的にはそのようなポイントは攻めないようにしています。

 リーダーを10mと長くして狙うのも有りですが、高価なジグをロスとして後悔しないよう、自己責任でお願いします。

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PEラインのメンテナンス

 PEラインは消耗品ですが、釣行後に適切にメンテナンスすることで、その寿命を延ばす事が出来ますのでご紹介します。

塩抜きの徹底

 釣行後は、スプールごと水洗いして、塩抜きをする事をおすすめします。

 また可能であれば、空のスプール(PEライン購入時に巻いてあるスプール)に巻き替えてぬるま湯に漬けて、じっくりと塩分を抜くと、さらに効果的です。

 塩抜きを行わず塩分が結晶化すると、ラインの繊維を傷つけ、強度が著しく低下します。

ラインの「裏返し」

 PEラインは高価ですが、実は「裏返し」て使う事で、寿命を倍に延ばすことが出来ます。

 仮に300m巻いている場合、先端の100mほどが痛んでいても、前後を入れ替えることで新品同様のPEランとして使えるようになります。

PEラインとリーダーの結び方

おすすめはFFGノット

 PEとリーダーの結束は、FGノット言われている結び方がおすすめとされています。

 結び目が小さくてガイド抜けが良く、結束強度も高いので、是非習得して下さい。

 ただし、初心者の方が結ぶには非常に難しく、安定した強度を発揮できないと思いますので、「ノットアシスト2.0」というツールを使う事をおすすめします。

 なお、結束ツールを使っても最初は時間が掛かりますので、何度も練習を重ねる事をおすすめします。

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接続パーツ

 リーダーの先には溶接リングが付いている「ベアリングスイベル」を接続し、それに「スプリットリング」を介してジグとフックを装着します。

 写真が「ベアリングスイベル(ローリングスイベル)」です。

 ジャークやフォール時にジグが回転して、ラインにヨレが入りますので、そのヨレを戻す役割をします。

 「スプリットリング」の写真です。

 スプリットリングを接続するほかにも、ジグのアイにアシストフックを取付ける際にも使います。

 この写真は「溶接リング」ですが、Yobo爺の使用目的は、アシストフックを自作する場合にこれにアシストラインを取付けます。

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よくある失敗と注意点

ラインが太過ぎる

 強度が心配でPEラインを必要以上に太くしてしまうと、潮流の影響を受けやすくなり、ジグが流されやすくなってしまい、釣りにならなくなる場合があります。

 PEラインは細くても強度が高いので、適正な太さのラインを使用する事をおすすめします。

ラインとリーダーの太さが違い過ぎる

 PEラインは適正な太さでも、根ズレが心配なためリーダーを極端に太くしてしまうと、リーダーが硬いために上手く接続できず、結果的に結束強度が低くなりますので注意が必要です。

リーダーが短すぎる

 リーダーは、根掛かりやジグ交換等により、徐々に短くなっていきますが、長さが3mを切っても使っていると、PEラインが根ズレしてしまう場合があります。

 また、短すぎるリーダーに大物が掛かった場合、瞬間的に大きな衝撃が加わっても、その衝撃を吸収できず、ラインブレイクに繋がる恐れがあります。

 面倒でも適切な長さのリーダーを結び直す事をおすすめします。

初心者におすすめのPEライン&リーダー

 ここからは、初心者におすすめのPEラインとショックリーダーを紹介していきます。

 なお、初心者の方はどうしてもライントラブルが多くなってしまいますので、比較的安価なコスパ重視のものをご紹介します。

おすすめのPEライン

Shimano:グラップラー 8 PE

 先ずは、 Shimano の グラップラー 8 PE をご紹介します。

 コスパ重視のラインですが、最大強力が高くなっていて、高性能な高価なライン並みの数値となっていますし、扱いやすいラインです。

Seaguar:シーガー PEX8

 次は、シーガー の シーガー PEX8 のご紹介です。

 今回ご紹介するラインの中では、数値上は最も最大強力が低くなっていますが、実際に使った感覚では強度の低さは感じませんでしたし、使い勝手も何ら問題ありません。

 結束強度など含めた総合的な強度としては、他のラインと変わらないものと考えていますし、価格も安価な事から、ラインの消耗の激しい初心者には持って来いのラインです。

VARIVAS:バリバス 8 マーキング

 次は、VARIVAS の バリバス 8 マーキング のご紹介です。

 今回ご紹介する中では比較的実売価格が高くなっていますが、それに見合った性能を有するラインとなっていますし、誰もが満足出来るラインとなっています。

Daiwa:UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2

 最後は、Daiwa の UVF ソルティガデュラセンサー8+Si2 をご紹介します。

 価格と性能のバランスに優れたラインで、非常に滑らかで耐久性も高く、れかしにくい印象のある非常に使いやすいラインです。

PEラインのまとめ

 今回ご紹介したPEライン「1.5号」の強度などを表にまとめましたので、購入の参考にして下さい。


比較項目

ShimanoシーガーVARIVASDaiwa
グラップラー8PEシーガーPEX8バリバス 8デュラセンサー
最大強力(kg)14.411.814.012.0
最大強力(lb)31.826.031.026.0
定 価4,500円オープン価格オープン価格4,150円

おすすめのショックリーダー

Shimano:オシア EX フロロリーダー

 先ずは、Shimano の オシア EX フロロ リーダー のご紹介です。

 Shimanoには、オシアジガー マスターフロロ リーダー というワンランク上のしなやかで高品質なリーダーがありますが、初心者の方はリーダーの消耗も多いのでこちらをおすすめします。

 2層構造で出来ていて、外側が柔らかいフロロカーボンで出来ているため結束時の馴染みも良く、とても扱いやすいのが特徴です。

VARIVAS:ショックリーダー [フロロカーボン]

 次は、バリバスショックリーダー [フロロカーボン]のご紹介です。

 非常に柔らかく、耐摩耗性と低伸度による感度に優れたリーダーで、初心者の方でも結束しやすいのが特徴ですし、ベテランの方も満足出来るリーダーです。

Seaguar:プレミアムマックスショックリーダー

 次は、シーガー の プレミアムマックスショックリーダー のご紹介です。

 しなやかさと衝撃強度を追求したソルトゲーム専用のショックリーダーで、現在Yobo爺がメインで使用しているリーダーで、非常にコスパに優れた製品です。

 実強力も高い割に価格も安価なのがおすすめのポイントでもあります。

Daiwa:フロロショックリーダーX

 次は、Daiwa の フロロショックリーダーX のご紹介です。

 結節強力重視設計で柔軟性とショックの吸収性に優れ、ラインブレイクを防ぎます。

 カラーがナチュラルなクリアと、ステルス性の高いステルスピンクという2つのカラーがあるのも特徴です。

DUEL:TBカーボン ショックリーダー

 最後は、デュエルTBカーボン ショックリーダーのご紹介です。

 耐摩擦性、耐ショック性、耐久性などを高い次元でクリアした、トータルバランスに優れたリーダーです。

 若干硬く感じますが、特に扱いにくいわけではなく、結束性能等も問題ありません。

まとめ:最適なラインシステムで価値ある1匹を!

 スロージギングのラインシステムは、基本を押さえつつ、自分の行くフィールドに合わせて微調整するのがおすすめです。

 最初は「PE 1.5号(8本編み)+ フロロリーダー 6号(5m)」という標準的なセッティングからスタートしてみることをおすすめします。

 ラインシステムは、ノットの完成度も含めてトータルでバランスを取ることが大切です。

 今回紹介した基本を押さえておけば、初心者でも十分に通用するセッティングが組めますので、最強のラインシステムを組んで、価値ある大物との出会いを楽しんでください!

 

 

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