スロージギングロッドの適合ジグウエイトとは?選び方と目安を徹底解説

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 「スロージギングを始めたいけれど、ロッドに書いてある『適合ジグ150g〜300g』って、結局どの重さを選べばいいの?」

 スロージギングロッドを選ぶ際によく目にする「適合ジグウエイト」。

 しかし、「適合ジグウエイトとは何なのか」「水深100mなら何gのジグを使えばよいのか」「適合範囲を超えても使えるのか」など、疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

 適合ジグウエイトはロッド選びの重要な基準ですが、数字だけを見て判断すると失敗することがあります。

 実際には水深や潮流、狙う魚によって適切なジグ重量は変わるため、適合ジグウエイトの意味を正しく理解することが大切です。

 この記事では、スロージギングロッドの適合ジグウエイトの基本から、水深別・ターゲット別の目安、ロッド選びのポイントまで初心者にも分かりやすく解説します。

 記事を読み終える頃には、自分が通うフィールドに最適なロッドとジグのバランスが迷わずに見つけられるようになっているはずです。

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目 次

スロージギングロッドの適合ジグウエイトとは?

 スロージギングを理解するための第一歩として、まずはロッドに刻まれている「適合ジグウエイト」という言葉の本質について解説していきます。

適合ジグウエイトの基本的な意味

 スロージギングロッドのスペック表を見ると、「適合 Jig Weight:150g〜300g」や「MAX 250g」といった数値が必ず記載されています。

 一般的な青物用のキャスティングロッドやジギングロッドの場合、この「MAX値」を超えて使用すると、キャストした瞬間や強くしゃくった瞬間に竿が折れるリスクが高まります。

 しかし、スロージギングロッドにおける表記の意味合いは、それとは大きく異なります。

 スロージギングにおける適合ウエイトとは、物理的な破損限界ではなく、「そのロッドが持つ本来の反発力を使って、水中のジグを最も綺麗に真横に向かせることができる重さの範囲」を指します。

 スロージギングは、ロッドを曲げ、それが元に戻る力を利用してジグを上方に放り投げる釣りです。

 カタログに書かれているジグ重量の最小値から最大値までの数値は、メーカーがテストを重ねた結果、「この範囲の重さなら、ロッドの復元力が100%活きて、ジグが最高の動きをしますよ」という意味になります。

なぜ適合ジグウエイトが重要なのか

 なぜスロージギングにおいて、この適合ジグウエイトが重要なのか。

 その理由は、スロージギングという釣りの最大のヒットチャンスが「ジグが横を向いて静止し、ひらひらとフォール(落下)し始める瞬間」にあるからです。

 ターゲットとなる根魚や青物、中深海の魚たちは、激しく上下に動くものよりも、一瞬フワッと水中に漂い、無防備に落ちていくベイト(エサ)に強烈に反応します。

 アングラーがロッドをしゃくった後、ロッドのティップ(穂先)が戻る力でジグが上方に弾かれ、ラインの緊張がフッと抜ける「一瞬の間」を作る必要があります。

 ロッドのパワーとジグの重さが完璧にマッチしていると、少ない力でもジグが「パシッ」と綺麗に横を向き、魚が最も口を使いやすい「自走時間」を長く稼ぐことができます。

 つまり、適合ウエイトを正しく選ぶということは、「魚に十分な食わせの【間】」を与える事に繋がるのです。

 ここがズレていると、どんなに高級なリールやジグを使っても、魚にそっぽを向かれてしまう原因になります。

適合範囲外のジグを使うとどうなる?

 ロッドの適合範囲から大きく外れたジグを使用した場合、海中ではアングラーの想像以上に悲惨な現象が起きています。

 軽い場合と重い場合、それぞれのデメリットを見てみましょう。


【適合範囲外のジグを使うデメリット】

適合最小値を下回る軽すぎるジグを使った場合

 ロッドの反発力がジグの重さに対して「勝ちすぎて」しまいます。
 しゃくった瞬間にロッドがパキーンと激しく戻るため、軽いジグは水中で過剰に弾き飛ばされ、ラインがフックに絡むトラブル(エビになる現象)が多発します。
 また、ジグに動きの「タメ」が作れないため、魚にとっても不自然で警戒心を煽る動きになってしまいます。

適合最大値を上回る重すぎるジグを使った場合

 今度はジグの重さと水圧に対して、ロッドの反発力が「負けて」しまいます。
 釣り人が一生懸命ロッドを煽っても、ロッドの穂先からベリー(中間部)がお辞儀をしたまま戻らなくなったりします。
 水中のジグは横を向くことなく、ただ上下に動いているだけの「ただの鉛の塊」と化し、スロージギング特有のフォールアクションを演出できません。
 さらに、限界を超えた負荷をかけ続けることは、高弾性ロッドの破損リスクを高める原因にもなります。

 以上のように、適合範囲外のウエイトを使用することは、釣果が落ちるだけでなく、トラブルやタックル破損の原因にもなりますので、まずは基本の範囲をしっかりと守ることが重要になります。

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スロージギングロッドの適合ジグウエイト表示の見方

 釣具店でロッドを選ぶ際、ロッドに印刷された数字を正しく読み解く必要がありますが、それらは各メーカーが独自の基準で表記しているため、その見方を知っておく必要があります。

メーカー表記の例

 スロージギングロッドの表記は、主に「パワー番手」「グラム(g)表記」の2種類が組み合わされています。

 DaiwaShimanoのロッドの品番に「61B-2」や「B66-3」のように、末尾に「2や3」などの数字が入っています。

 これはロッドの「番手(パワーランク)」を表している場合がほとんどで、一般的に「3番」といえば、近海スロージギングの中心となる「ジグウエイト:150g程度〜300g前後」を指すことが多くなっています。

 また、EVERGREENの「ポセイドン」は「オンス(oz)」でロッドのパワーを表しています。

 通常「1オンスは約28g」ですが、スロージギングにおけるオンス表記は「ジグの重さ」そのものではなく、やはり「ロッドのパワー(反発力の強さ)」を表す記号として使われます。

メーカーによって基準が異なる理由

 初心者のみならず、釣り人を悩ませるのが、「A社の3番ロッドと、B社の3番ロッドでは、持った時の硬さが全然違う」という問題ですが、なぜこのような差が生まれるのでしょうか。

 それは、各メーカーが想定している「テスト海域の環境」や「ロッドの設計思想(ブランクスの構造)」が異なるからです。

 例えば、潮流が緩やかでバーチカル(垂直)に落とす釣りをメインに開発された3番のロッドと、激流のドテラ流しを想定して作られた3番では、後者の方が圧倒的にハリが強く、硬く作られています。

 また、中が空洞の「チューブラー構造」と、芯まで詰まった「フルソリッド構造」でも、ウエイトの背負い方が全く変わってきます。

 そのため、番手(数字)だけで判断せず、必ず製品裏面やWEBサイトに記載されている「推奨ジグウエイト(g)」の実数値を確認する必要があります。

適合ジグウエイトは絶対ではない

 一番お伝えしたいのは、「カタログに書かれている適合ジグウエイトは、あくまで『潮が全く動かないプールのような状態』での基準値である」ということです。

 実際の釣りでは、水深だけでなく「潮流の速さ」「風」「波」「船の流し方」といった数々の不確定要素が絡み合います。

 そのため、カタログに「適合:200g」と書かれていても、現場の潮が激流であれば300gを背負わせなければならないこともありますし、逆に潮が全く動かなければ130gに落とさなければならないこともあります。

 カタログ値はあくまで「スタートライン(目安)」であり、現場の状況に合わせて柔軟に応用していく応用力が必要になります。

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ジグの重さは何で決まる?適合ジグウエイトとの関係

 実際に釣りをする場合、ジグの重さを決める要素は大きく分けて3つあり、これらがどうロッドの適合ウエイトと関係してくるのかを詳しく解説します。

水深による選び方

水深150m ➔ 300gのジグ

 ジグウエイトを決める最も分かりやすい基準が「水深」です。

 スロージギングの世界では「水深(m)×2倍=ジグウエイト(g)」という大原則があり、一般的な目安と言われています。

 しかし、Yobo爺的には「水深(m)×2~3倍=ジグのウエイト(g)」を推奨します。

 では、何故「~3倍」としているかと言うと、基本的には「2倍」としていますが、それに潮流や水圧の影響、ジグの形状によるフォールスピードなどにより、「2倍」では対応できない状況があるからです。

 潮流が緩く、風の影響も少ない場合、「水深の2倍」の重量でも、ジグはバーチカルな状態でフォールし、着底のサインも明確に伝わります。

 しかし、潮流が速い場合は、「2倍」の重さのジグでは流されてしまいますし、底取りすらままならない場合があり、そのような状況では「3倍」の重さのジグを使う事になります。

 ですので、ロッドを選ぶ際は、自分が行くポイントの「水深×2倍」の数値が、そのロッドの適合ウエイトのちょうど真ん中あたりに位置し、且つ「3倍」の数値が適合範囲に入っているのを選ぶ事をおすすめします。


【水深によるジグ重量】

◆ 水深50m程度 ⇒ 潮が緩い場合 100g 潮が速い場合 150g
◆ 水深80m程度 ⇒ 潮が緩い場合 160g 潮が速い場合 240g
◆ 水深100m程度 ⇒ 潮が緩い場合 200g 潮が速い場合 300g

潮の速さによる選び方

 水深の次にジグウエイトを左右するのが「潮流(潮の速さ)」です。

 海の中の潮の流れは一定ではなく、時間帯や場所によって「緩い」時もあれば、「激流」の時もあります。


【潮の速さによるジグ重量の選び方】

潮が緩い時

 ラインが潮流による水圧の影響を受けにくいため、ジグを基本より軽く(例:水深100mで150gに)しても底が取れる場合があります。

潮が速い時・二枚潮の時

 海中でラインが大きな弓なりに変化し、強烈な水圧のブレーキがかかります。
 基本通りの重さではジグがどんどん流されて着底が分からなくなるため、水深の2.5倍や3.0倍の重量のジグを使わなければ釣りにななりません。
 また、その分ロッドにかかる水圧も大きくなるため、水深の「3倍」の重量が、適合ジグ重量の最大値に入っているロッドを使う必要があります。

船の流し方による違い

 遊漁船(釣り船)の操船方法によっても、選ぶべきジグウエイトとロッドパワーは変わります。

【船の流し方

バーチカル(ラインが垂直)

 船長が船の向きとスピードをコントロールし、ラインが常に真下(垂直)に落ちるようにしてくれる流し方です。
 この場合は、基本的な「水深×2倍」のジグ重量で対応できる場合がほとんどですし、ロッドの適合スペック通りの釣りが展開できます。

ドテラ流し

 船の片舷にアングラーを並べ、風と潮の力に任せて船を横方向へとどんどん流していく方法です。

 自然に船が流されるため、ラインは船から斜めに放出されることになり、遠くまで斜めに出ていきます。
 ラインが斜めに出るということは、それだけ水に触れるラインの面積が増え、強烈な水圧がかかり続けるため、バーチカルの時よりも50g〜100g重いジグを使うことが多くなります。

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水深別に見るスロージギングのジグ重量目安

 ここでは、具体的な水深に応じたジグウエイトの適正値と、それに合わせるべきタックルのイメージをさらに深掘りしていきます。

水深50m前後

 水深50m前後の浅場(近海・湾内など)では、主に「80g〜130g前後のジグ」の出番が多くなり、ロッドも「1番」や「2番」などの、非常にしなやかで柔らかいモデルが活躍します。

 繊細なティップがジグの不要な暴れを抑え、ナチュラルなフォールで喰い渋る魚に口を使わせることができます。

水深80〜100m前後

 全国の多くのフィールドで最も頻度が高い、スロージギングのメインステージと言える水深で、使用するジグは「130g〜230g前後」の出番になります。

 それに合わせるロッドは、近海のスロージギングに於けるオールラウンドモデルである「3番」の出番になります。

 180g前後のジグをしゃくった時に、ベリー(竿の中間部)が最も綺麗に曲がり込み、ジグをパシッと上方に放り投げてくれるため、一日中振っても疲れにくく、最もゲームを楽しめるバランスです。

水深100〜150m前後

 ややディープなエリアとなり、タラ(マダラ)や大型の根魚類、などを狙う水深です。

 使用するジグは200g〜350gへと重量が増し、ロッドパワーは「3番~4番(ミディアムヘビークラス)」となります。

 100mを越えるディープエリアで300g近いジグを動かすには、水圧に負けない力強いバット(竿の根元)のパワーが必要不可欠だからです。

水深150m以上

 水深200m〜350mを超える、いわゆる「中深海(ちゅうしんかい)」と呼ばれるディープな世界です。

 ターゲットは高級魚のアカムツ、クロムツ、キンメダイなどになり、海中のラインの長さが数百メートルに達するため、ジグは最低でも300g、状況によっては500gオーバーの超重量級を使用します。

 ロッドは「4番~5番、あるいは深海専用の6番(ヘビークラス)」をセレクトします。

 一見すると棒のようにガチガチのロッドに見えますが、極細のPEライン(0.8号〜1.2号)で、遥か深海の底で重量級ジグを横に向かせるための、極めて特殊な高反発ブランクスが必要になります。

あくまで目安として考えることが重要

 これら水深別の重量はあくまで基本としての「たたき台」です。

 実際の釣行前には必ず、利用する遊漁船の船宿に電話し、「来週乗る予定ですが、ジグは何グラムをメインで用意すればいいですか?」と確認する必要があります。

 船長から「200gと250gをメインに持ってきて」と言われれば、その数値をベースに当日のタックルをセレクトするのが最も間違いのない方法です。

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ターゲット別の適合ジグウエイト選び

 狙う魚の習性や引きの強さ、バイト(アタリ)の出方によっても、適合ジグ重量の選び方に工夫が必要です。

青物狙い

 ブリ、ワラサ、カンパチなどの青物は、非常に遊泳力が高く、ジグがハイスピードで大きくスライドする動きに強く反応します。

 青物をスロージギングで狙う場合は、ロッドの適合ウエイトに対して「やや軽め〜ジャスト」のジグを組み合わせるのが適していると考えます。

 こうすることでロッドの反発力が最大限に活かされ、しゃくった瞬間にジグを「バシッ!」と力強く弾き飛ばし、青物の捕食スイッチを入れる大きな横移動アクションを作り出すことができます。

根魚狙い

 ソイ、アイナメ、カサゴなどの根魚は、青物のようにジグを大きく追いかけることはあまりせず、自分の目の前を通り過ぎるベイトを捕食します。

 そのため、ジグをあまり大きく動かしすぎず、海底付近で「ジワリ、ジワリ」と見せてフォールさせるのが効果的です。

  根魚狙いでは、「やや重めのジグ」を組み合わせることで、ロッドがジグの重さを適度に吸収し、移動距離を抑えた優しいアクションになり、根魚が飛びつきやすい「食わせの間」を作ることができます。

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適合ジグウエイト別のロッド選びの目安

 ここからは、実際に釣具店でロッドを購入する際の具体的な番手選びの基準を、適合グラム数ごとに分かりやすく分類していきます。


【150g前後まで対応するロッド】

パワーの目安

 0番 〜 1番(スーパーライト)

特 徴

 非常に細身で、ティップからベリーまでがムチのようにしなやかに曲がります。

向いているシチュエーション

 水深30m〜60m前後の浅場。
 湾内のタチウオや、夏の根魚ゲームなど、ジグを過激に動かしたくないシチュエーションや、極細ライン(PE0.8号〜1号)を使った大物とのスリリングなやり取りに最適です。


150〜300gクラス対応ロッド

パワーの目安

 2番 〜 3番(ライト系オールラウンド~オールラウンドクラス)

特 徴

 近海のスロージギングで最も出番多いクラスであり、各メーカーが開発に力を入れているパワー帯です。
 適度な張りと、大物にも負けないトルクを両立しています。

向いているシチュエーション

 水深60m〜130m前後の近海エリア全般。
 近海の青物から、底物のアイナメ、ソイ、ヒラメ、さらには深場のマダラまで、日本の船釣りの大半をこの1本でカバーできる、最も汎用性の高いクラスです。


300g以上対応ロッド

パワーの目安

 4番 〜 6番(パワークラス)

特 徴

 一見するとかなり硬く、肉厚に作られた強靭なブランクスが特徴です。
 重いジグを深海から引きはがすための圧倒的なパワーを秘めています。

向いているシチュエーション

 水深150m以上のディープエリア、本格的な中深海のアカムツ・キンメダイ狙い。
 または、近海であっても潮が3ノット近く流れるような激流エリアや、離島の大型カンパチ・クエといったモンスター魚を強引に根から引き剥がすパワーゲームに使用します。

最初の1本におすすめの適合ジグウエイト

 スロージギングをこれから本格的に始めるアングラーが、迷わず最初に買うべき「軸となる1本」は、ズバリ「3番」です。

 なぜなら、日本の船釣りで最も使用頻度が高い「150g~200gのジグ」を、最も気持ちよく動かせるのがこの番手だからです。

 この「3番」を基準に据えて釣りを始めることで、「今日は潮が緩いから、もっと柔らかい2番パワーの竿が欲しいな」という、自分なりのタックルローテーションの「基準点」を作ることができます。

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おすすめの「3番」ロッド

 ここでは、個人的におすすめの「3番」ロッドをご紹介したいと思います。

 なお、今回ご紹介するのは、コストパフォーマンスに優れた、初心者に最もおすすめするミドルクラス(3万円台)のロッドになります。

Daiwa:アウトレイジSJ 「61B-3」

 まずは、ダイワの「アウトレイジSJ」の「61B-3」をご紹介します。
 同社のハイエンドモデルである「ソルティガSJ」 の設計思想を引き継いだ、非常にコスパに優れた近海のスタンダードロッドです。
 長さも6ft1inch(1.85m)となっていて、初心者でも扱いやすい長さとなっています。

【ロッドデータ】

◆ 長 さ:6ft1inch(1.85m)
◆ 重 量:114g
◆ 適合ジグ重量:180g~330g
◆ 適合PEライン:MAX 3.0号
◆ 定 価:41,900円
◆実売価格:3万円台前半

Shimano:ゲーム タイプスローJ 「B66-3」

 次は、シマノの「ゲーム タイプスローJ 」の「B66-3」のご紹介です。
 同社のスロージギングロッドを代表するロッドで、釣りに行くと必ずと言っていいほど見掛けるロッドです。
 今回ご紹介する中では最も長く、繊細なロッドで、活性の低い根魚などにジグをじっくりと見せたい状況などに活躍してくれます。

【ロッドデータ】

◆ 長 さ:6ft6inch(1.98m)
◆ 重 量:132g
◆ 適合ジグ重量:MAX 260g
◆ 適合PEライン:MAX 2.5号
◆ 定 価:45,400円
◆実売価格:3万円台前半

Major Craft:ジャイアントキリング5G 「GK5SJ-B62/3」

 次は、メジャークラフトジャイアントキリング 5G SJモデル」「GK5SJ-B62/3」のご紹介です。
 同社のロッドは、非常に軽く、また若干張りが強い印象がありますが、非常に素直なアクションという印象があります。
 長さは扱いやすい6ft2inchとなっており、初心者も取り回しやすい、おすすめのロッドと言えます。

【ロッドデータ】

◆ 長 さ:6ft2inch(1.88m)
◆ 重 量:112g
◆ 適合ジグ重量:MAX 300g
◆ 適合PEライン:MAX 2.5号
◆ 定 価:39,600円
◆実売価格:3万円台前半

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適合ジグウエイトだけでロッドを選んではいけない理由

 スペック表の「〇〇g〜〇〇g」という表記は非常に便利ですが、実は数字以外にもチェックすべき重要な要素が3つあります。

 ここを見落とすと、数字上は合っているのに「使いにくいロッド」になってしまいます。

ロッドの調子(テーパー)

 ロッドがどこから曲がるかという「調子(テーパー)」は、ジグの動きに直結する、非常に重要な要素です。


【ロッドテーパー】

レギュラー〜スローテーパー(胴調子)

 竿の根元から全体が大きく弓なりに曲がるタイプです。
 重いジグの負荷をロッド全体で分散してくれるため、長時間のしゃくりでも体が疲れにくく、ジグをゆったりと大きくフォールさせる根魚や深海の釣りに適しています。

ファーストテーパー(先調子)

 竿の先だけがクイックに曲がるタイプです。
 アングラーの手元の操作がダイレクトにジグに伝わるため、ジグを細かく、スピーディーに動かしたい青物狙いやタチウオ狙いに向いています。

ロッドの反発力との関係

 同じ適合ジグ重量が300gのロッドでも、ブランクスの素材が「高弾性カーボン」なのか「低弾性カーボン」なのかによって、ジグを弾き出すスピードが変わります。
 
 高弾性カーボンは、ジグを「パシッ」と鋭く弾くため、ジグをキレよく横に向けたい時に有利です。

 また、低〜中弾性カーボンは、ジグを「よっこらしょ」とマイルドに持ち上げるため、喰い渋りのタフな状況や、ジグの暴れを嫌うターゲットに対して有効になります。

ターゲットサイズとの関係

 適合ジグ重量は、あくまで「ジグを動かすための基準」であり、「掛かる魚のサイズ」を保証するものではありません。

 例えば、ライトな1番パワーのロッド(適合上限150g)であっても、スロージギングロッドはバットが肉厚に作られているため、時間をかければ5kg、10kgクラスのブリを釣り上げるパワーを持っています。

 逆に、魚が小さいからといって柔らかい竿を選びすぎると、深場でのジグアクション自体が成立しなくなります。

 ロッド選びの優先順位は、魚の大きさではなく、まずは「現場のジグを正しく動かせるパワー(ウエイト)かどうか」を最優先に選ぶのが鉄則です。

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ブランクス構造で変わる!ウエイトの受け止め方

高弾性チューブラーロッドの場合

 スロージギングロッドの構造には、大きく分けて「チューブラー」と「フルソリッド」の2種類があり、それぞれウエイトに対するキャラクターが全く異なります。

 高弾性チューブラーは、ロッドの中身が空洞になっており、非常に軽くて「パキパキ」とした硬い張りが特徴です。

 このロッドは、アングラーがリールを巻いてパワーを入力した瞬間、一瞬で元に戻ろうとする超鋭い反発力を持っています。

 そのため、ウエイト選びのコツとしては、「ロッドの適合表記のジャスト真ん中〜やや軽め」のジグを使った時に、最も素晴らしいポテンシャルを発揮します。

 軽い力でもジグを「パシッ!」と瞬間的に弾き飛ばし、水中で長い時間、ジグを完全に真横に向かせてホバリング(自走)させることができる、まさにスロージギングの王道と言えるブランクス構造です。

フルソリッドロッドの場合

 一方のフルソリッドロッドは、中身がガラス繊維やカーボン繊維でギッシリと詰まっており、細身ながらも「どこまでもグニャリと曲がる」圧倒的な粘り強さと破断強度を誇ります。

 フルソリッドにおけるジグウエイト選びの面白いところは、「表記のMAX値付近、あるいは多少オーバーする重さ」であっても、ロッドが折れることなく扱えてしまう点にあります。

 チューブラーのようにジグを鋭く弾き飛ばすのは苦手ですが、重いジグの負荷をロッド全体が綺麗にクッションのように受け止め、強烈な「溜め(復元力)」によって、ジグを優しく動かすことができます。

 潮が急に速くなって重いジグに変えざるを得ないシチュエーションでも、フルソリッドの場合は1本のロッドで幅広いウエイトを力技でカバーできてしまうという、懐の深さを持っています。

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スロージギングロッドの適合ジグウエイト選びでよくある失敗

 長年多くの初心者アングラーを見てきて、特によく陥りがちな4つの失敗パターンをまとめましたので、購入前のセルフチェックシートとしてお役立てください。

重すぎるロッドを選んでしまう

 「大物が掛かっても大丈夫なように」「大は小を兼ねるから」という理由で、最初の1本に4番や5番といった硬すぎるヘビーなロッドを選んでしまう失敗って、結構多いんです。

 近海の標準的な150g〜200gのジグを硬すぎるロッドでしゃくると、竿が全く曲がらないため、ジグが水中で不自然に飛び跳ねるだけになります。

 それだけでなく、竿のクッション性が使えないため、一日中しゃくっていると手首や腕、腰に大きな負担がかかり、釣りが苦行になってしまいます。

釣行エリアを考慮していない

 インターネットのレビューや、有名アングラーが動画で「3番パワーが最高!」と言っていたからという理由でそのまま購入してしまう失敗です。

 そのアングラーが釣りをしている海域が「水深120m・潮流2ノットのドテラ流し」エリアだった場合、その3番ロッドはかなり硬めの設計になっている場合があります。

 それを自分のホームグラウンドである「水深50m程度」のポイントに持ち込んでも、硬すぎて全く使い物になりません。

 ロッドを選ぶ際は、情報発信者が「どこの海で釣りをしているか」までセットで確認する必要があります。

将来性を考えずに購入する

 「とりあえず何でもいいや」と一番安い、適合範囲の狭い入門用ライトロッド(上限120gなど)を購入してしまう失敗です。

 スロージギングの楽しさにハマると、必ず「もう少し深いポイントに行って、タラやアカムツを狙ってみたい」「青物のポイントに遠征したい」というステップアップの欲求が生まれます。

 その際、上限120gのロッドでは即座にスペックアウトしてしまい、買い替えを余儀なくされます。

 予算が許すなら、最初から汎用性の高い150g〜300gクラスを選んでおく方が、結果として長く使えて経済的です。

メーカー表記だけで判断する

 前述の通り、A社とB社では同じ「3番」でも硬さが全く異なるという場合があります。

 カタログの数字だけを見て「3番だから大丈夫だろう」とネット通販等で実物を見ずに購入すると、届いた時に「思っていたより棒のように硬い」「グニャグニャすぎる」というミスマッチが起こります。

 できる限り釣具店の店頭で実際にリールをセットさせてもらい、ティップに少し負荷をかけて曲がり具合(反発の戻りスピード)を確認してから購入することをおすすめします。

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スロージギングロッドの適合ジグウエイトに関するQ&A

 現場や店頭でアングラーからよく質問される、ウエイト選びに関する素朴な疑問に一問一答形式でお答えします。

適合300gのロッドで400gのジグは使える?


A:結論から言うと「使えますが、構造によります」

 芯まで詰まった「フルソリッド構造」のロッドであれば、破断強度が非常に高いため、400gを背負わせても折れることはまずありません。
 しかし、しゃくった時の反発力は確実に落ちるため、キレのあるアクションは出せなくなります。
 また、中空構造の「高弾性チューブラーロッド」での過度な重量オーバーは破損のリスクを高めるため推奨しません。

適合200gのロッドで100gのジグは使える?


A:使えますが、「ジグが暴れすぎないように優しい操作」が必要

 ロッドの反発力が勝ってしまうため、普通に強くしゃくるとジグが水中で回転してしまったり、ラインがフックに絡むトラブルが増えます。
 軽いジグを使う場合は、ロッドを大きく煽るのではなく、リールのハンドルを回転させる力だけで「スローに、優しく」ジグを持ち上げる操作を意識すると、綺麗なフォールアクションを出すことができます。

初心者は何g対応のロッドを選べばよい?


A:まずは「150g〜300g」クラスのロッドを強くおすすめします

 このスペックであれば、近海スロージギングの最重要ウエイトである180g・200g・230gといったジグを最も適したバランスで扱うことができます。
 全国どこの海に持ち込んでも大外れすることがないロッドです。

水深100mなら何gのジグが必要?


A:基本は「200g」、「潮の速さ」によって前後150g〜250gまでを用意

 潮がほとんど止まっている時間帯であれば150gや180gに変えてロッドの反発をキレよくさせます。
 逆に潮がガンガン流れてラインが斜めになってしまう場合は、230gや250gに重量をアップさせて、確実に底取りをする必要があります。

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まとめ

 ここまで、スロージギングロッドの「適合ジグウエイト」について解説してきましたが、最後に今回の重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。


【重要ポイント】

1. カタログ上の適合ジグ重量の表記は「ジグを水中で正しく横に向かせるための最適なバランスの範囲」である。

2. ジグ重量の基本は「水深(m)×2=ジグウエイト(g)」ですが、「潮流」「二枚潮」「ドテラ流し」といった外的要因によって変わるので「水深(m)×2~3倍=ジグウエイト(g)を推奨する。

3. 青物を狙う時は「適合ウエイトのやや軽め」でキレを出し、根魚を狙う時は「重めのジグ」で移動距離を抑えるという、ターゲット別の使い分けが有効。

4. 最初の1本は、近海のスロージギングオールラウンダーである「適合150g〜300gクラス(3番)」を選べば、高い汎用性で失敗がない。

 スロージギングは、ロッドの反発力とジグの重量バランスが噛み合った瞬間、ジグが美しく自走し、魚たちがそれに襲いかかってくる、極めてゲーム性の高いエキサイティングな釣りです。

 スペック表の数字の「裏」にある海の中の状況を読み解き、最適なタックルバランスを見つけ出して、ぜひフィールドで感動の一匹を釣り上げてください!

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