キャンプ用固形燃料の特徴と上手な使い方について。

2025年5月12日

　今回は、キャンプ用の固形燃料の特徴と上手な使い方についてのご紹介です。

　キャンプ用固形燃料は、火力も弱く調理にも時間が掛かりますし、必ずしもキャンプの調理に適しているとは言えませんが、それでもいまだに使い続けられています。

　固形燃料と言っても様々なタイプのものがあり、様々な特徴がありますので、それらについてご紹介するとともに、使い続けられている理由についても見て行きたいと思います。

　それでは始めます。

目　次

固形燃料

　キャンプ用の固形燃料とは、メタノールなどの可燃性物質を固形化したもやヘキサミンなどの化学的に作られたもので、お湯を沸かしたり簡単な調理に使用する燃料の事を言います。

固形燃料の特徴

固形燃料のメリットやデメリットをご紹介します。

固形燃料のメリット

●軽量・コンパクトで、持ち運びが楽。
●着火が簡単。
●燃焼時間が決まっているため時間管理が出来る。
●取り扱いが楽で比較的安全。
●燃料の残量管理などが楽。
●輻射熱の心配が無い。

固形燃料のデメリット

●火力調整が出来ない（難しい）。
●燃焼時間が限られている。
●独特の匂いがあるものがある。
●タブレット上のものは途中消火が出来ない。
●風があると炎が揺らぎ火力が安定しない

　以上が固形燃料の特徴でした。

　タブレット上のものは燃焼時間が限られていますが、逆に言うと燃焼時間は決まっていますので、それに合わせた調理の場合は非常に便利です。（ほったらかし炊飯など）

固形燃料の種類

タブレットタイプ

　タブレットタイプの固形燃料は、１個当たりの燃焼時間が決まっているので燃焼時間の管理がしやすいのが特徴です。

　また、複数個使用する事によって火力を強くすることが出来て、且つ時間の管理もしやすくなっています。

卓上タイプ

　卓上タイプとは、旅館やホテルなどの食事の際に、卓上の一人鍋などを調理する時に使用される燃料で、アルミ箔に包まれている水色の固形燃料の事を言います。

　タブレット上のものに比べて火力は劣りますが、１個当たりの単価が安く、100円ショップでも手に入れられるのが特徴です。

　燃焼時間が決まっているので調理時間の管理が楽ですし、燃焼後に残るのはアルミ箔だけですので片付けも簡単です。　

缶タイプ

　缶タイプの固形燃料は燃焼時間が長いのが特徴で、連続で2時間程度燃焼するものが多く、長時間煮込む必要がある調理にも使用できるのが特徴です。

　何度使用しても、燃料が残っていて蓋をしっかりと閉めていれば何度でも使用できますし、半永久的に保管が可能ですので、防災用の備蓄品としても使用できます。

　蓋がゴトクになっているものもあり、直接クッカーを載せて調理可能なものもあります。

固形燃料の使い方

点火の手順

タブレットタイプの使用手順

●固形燃料をストーブやゴトクにセットする。
●ライターなどで着火する。
●必要によりウインドスクリーンを使用して調理する。
●調理が終了しても最後まで燃焼させて燃料を使いきる。
●片付ける。

缶タイプの使用手順

●蓋を開ける。（マルチツール等を使用）
●付属のゴトクを使用する場合はそれをセットする。
●ライターなどで着火する。
●中蓋で火力を調整しながら調理を行う。
●消火は最初に外した蓋を被せて火を消す。
●十分に冷えたらしっかりと蓋を閉める。
●次回使う際は、燃料の表面を少し削って着火する。