スロージギング初心者は根魚と青物どっち?最初のターゲットの選び方

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 スロージギングを始めようと思ったとき、「最初は何を狙えばいいんだろう?」と悩む初心者の方は多いのではないでしょうか。

 スロージギングでは、根魚から青物までさまざまな魚を狙うことができます。

 しかし、これから始める人にとっては、根魚を狙うのがいいのか、それとも最初から青物を狙ったほうがいいのか、迷うところです。

 結論から言えば、私はスロージギングを初めて経験するなら、まずは根魚を狙ってみることをおすすめします。

 根魚は底付近を中心に狙うため、スロージギングの基本である「着底」「アクション」「フォール」「アタリを取る」という一連の動作を覚えやすいからです。

 ただし、だからといって「初心者は青物を狙ってはいけない」ということではありません。

 青物が回遊している時期で、船長から青物の反応が出ていることを教えてもらえるのであれば、最初から青物を狙うのも十分可能です。

 この記事では、なぜ初心者に根魚がおすすめなのかという理由をはじめ、根魚と青物それぞれのメリット・デメリット、徹底比較、必要なタックルセッティング、そして実釣で役立つテクニックまで、スロージギングの基本を余すことなく詳しく解説します。

●スロージギングの基本についてはこちら⇩

目 次

【結論】スロージギング初心者は「根魚」から狙うのがおすすめ!

 これからオフショアでのスロージギングを始めるにあたって、最初のターゲット設定は非常に重要です。

 まずはなぜ「根魚」が最初のアプローチとして最適なのか、その理由を紐解いていきます。

なぜ青物ではなく根魚なのか?初心者に根魚を勧める3つの理由

 初心者に根魚を強く推奨する理由は、主に以下の3点に集約されます。


【根魚を推奨する理由】

  根魚初心者に根魚を強く推奨する理由は、主に以下の3点に集約されま

①:「着底(ボトムタッチ)」の感覚が身につきやすい

 スロージギングにおいて最も重要な基本動作が「ジグを海底(ボトム)まで落とし、着底した瞬間を察知すること」です。
 根魚は基本的に海底付近に生息しているため、ボトムを中心に探る釣りを徹底することになります。
 この「確実に着底を取る」という一連の動作を反復練習するのに、根魚狙いは最高のターゲットとなります。

②:スロージギングの本質である「フォールのアタリ」を体感しやすい

 スロージギング最大の醍醐味は、ジグがひらひらと落ちていく「フォール中」の喰わせです。
 根魚は上から落ちてくる物体に対して非常に強いリアクションを示します。
 ジグを巻き上げて落とすアクションの中で、フォール中に糸ふけが止まったり、「コンッ」とアタリが出たりする感覚を早期に体感・習得できます。

③:ポイントに居ついており、再現性が高い

 青物のように広大な海を回遊している魚と違い、根魚は海底の根(岩礁帯や人工物)に定着しています。
 船長が魚群探知機で実績のある根に船を付けてくれれば、そこに魚が存在している確率は非常に高くなります。
 正しくジグを海底へ届け、適切なアクションができれば喰ってくる確率は高いため、ビギナーでも釣果を出しやすい傾向にあります。

青物から始めても問題ないケースもある

 では、青物は初心者には向いていないのでしょうか?

 もちろん、そんなことはありません。

 ブリやワラサなどの青物が回遊している状況なら、初心者でも十分に釣れる可能性があります。

 むしろ、船長から「今日は青物の反応が出ています」と言われているのであれば、最初から青物を狙ったほうが効率的な場合もあります。

 釣りでは、「初心者だから根魚」「上級者だから青物」と単純に決められるものではありません。

 重要なのは、その日の魚の状況であり、青物が高活性で船の周りにいるのであれば、初心者でも青物を狙う価値があります。

 ただし、青物は魚を掛けた後の引きが強く、タックルやライン、ドラグ設定などにも注意が必要です。

 そのため、「スロージギングの基本を覚える」という目的なら根魚、「青物が釣れる状況を活かす」なら青物という考え方をすると分かりやすいのではないでしょうか。

【チャートでチェック】あなたに合ったターゲット診断

 自分がどちらから始めるべきか、以下のチェックリストで確認してみましょう。


【ターゲット診断】

根魚から始めるべき人

・オフショアジギングの経験が浅く、着底の感覚に不安がある
・まずはボウズ(ノーヒット)を避け、確実に1匹を釣り上げてボトムの釣りを覚えたい
・腕力にあまり自信がなく、フォール中心の丁寧な釣りを楽しみたい

青物から始めても良い人

・ショアジギングや他の船釣り経験があり、糸ふけの出方や着底察知に慣れている
・多少のアタリの少なさや体力的厳しさよりも、ドラグを鳴らす圧倒的なファイトを楽しみたい
・体力に自信があり、一日中一定のリズムでジャークし続けられる

●スロージギングとジギングの違いはこちら⇩

根魚」狙いのメリット・デメリット

 根魚狙いには初心者にとって多くのメリットがありますが、同時に特有の問題点もあります。

 事前に両面を理解しておくことで、現場でのトラブルを未然に防ぐことができます。

根魚狙いのメリット

メリット①:ボトム(海底)を取る感覚が身につく

 スロージギングのすべての動作は「着底」から始まります。

 ジグが海底に着いた瞬間にラインスラッグ(糸ふけ)が出たり、穂先(ロッドティップ)の緊張がふっと抜けたりします。

 根魚狙いは常にボトムから数メートル以内を集中して攻めるため、1投入ごとに何度も着底を取り直します。

 この反復によって、「今、糸が止まった」「二枚潮で流れされているが着底した」という微細な変化を目と手元で察知するスキルが自然と身につきます。

メリット②:フォールでのアタリを取る基本が学べる

 スピニングタックルで行うハイピッチジギングは「巻き上げ」で食わせることが多いですが、ベイトタックルを使うスロージギングは「フォール」が最大の喰わせの間です。

  根魚はジグが持ち上がった後、ひらひらと自重で倒れ込んでフォールする瞬間にたまらずバイトしてきます。

 ラインの巻き取りが途中で止まったり、フォール中にラインが横に走ったりするアタリを目視してアワセを入れるという、スロージギングならではの快感を早い段階で習得できます。

メリット③:遊走性が低く、ポイントに居つけば喰いやすい

 根魚は自分の縄張りや住処(根の隙間や落ち込み)から大きく離れて泳ぎ回ることはほとんどありません。

 そのため、正確にポイントを流し、ジグが魚の目に留まりさいすれば、かなりの確率で反応します。

 回遊待ちになる青物と異なり、「魚がいる場所で釣りをしている」という確信を持って集中力を維持できる点も初心者には大きな利点です。

根魚狙いのデメリット

デメリット①:根掛かりのリスクが高い

 根魚が生息している場所は、岩礁や人工の漁礁など、起伏が激しい海底地形です。

 ジグが海底に着いたことに気づくのが遅れると、潮に流されたジグが岩の隙間に挟まったり、フックが根に刺さったりして根掛かりします。

 ジグやアシストフックを失うと経済的ダメージも大きいため、着底した瞬間にすぐに底を切る(ジグを底から素早く持ち上げる)レスポンスが求められます。

デメリット②:リリース・持ち帰りの管理に注意が必要

 根魚は浮き袋膨張を起こしやすい魚種です。

 水深50m以上の深場から一気に巻き上げると、水圧の変化で目玉が飛び出したり浮き袋が口から出てしまったりします。

 小型の根魚をリリースする場合は、エア抜き針を使って浮き袋の空気処理をしてあげるか、重り付きのリリーサーを使って海底まで戻してあげる配慮が必要です。

 また、成長が遅い魚種が多いため、必要以上のキープを避け、ルールを守って持ち帰るマナーが求められます。

デメリット③:大型根魚が掛かると一気に難しくなる

 根魚だから引きが弱く、ファイトが簡単ということはありません。

 大型の根魚が掛かると、魚は一気に海底の根へ向かって走ろうとします。

 ここで主導権を取られると、ラインが根に擦れてしまい、最悪はラインブレイクしてしまう場合があります。

 大型根魚を狙う場合は、魚のサイズに合わせたタックルとドラグ設定が必要になります。

●スロージギングで釣れる根魚や底物についてはこちら⇩

「青物」狙いのメリット・デメリット

 続いて、根魚をマスターした後にぜひ挑戦したい青物狙いの特徴についても詳しくご紹介します。

青物狙いのメリット

メリット①:強烈な引きと圧倒的な達成感

 ブリ、ヒラマサ、カンパチに代表される青物の魅力は、何と言ってもその爆発的なパワーです。

 ヒットした瞬間にロッドが大きく絞り込まれ、ベイトリールのドラグが悲鳴を上げてラインが叩き出されるスピード感は、一度味わうと病みつきになります。

 自力で巨大な青物をコントロールしてネットに収めたときの達成感は格別です。

メリット②:回遊に当たった時の爆発力

 青物は群れで行動しているため、時合(じあい)が入ると船中同時にヒットする「連発」が発生する場合があります。

 パターンがハマれば一流しで数本の青物をキャッチできることもあり、非常にエキサイティングな釣りを体験できます。

メリット③:根掛かりを避けながら釣ることもできる

 青物を中層で狙う場合、海底までジグを落とす必要がないため、根掛かりのリスクを減らす事が可能です。

 これは初心者にとって意外と大きなメリットです。

 ただし、青物狙いでも海底付近を攻める場合は根掛かりの可能性がありますので、注意が必要です。

青物狙いのデメリット

デメリット①:ジグの操作・しゃくりに体力が求められる

 青物に口を使わせるためには、フォールだけでなく一定の巻き上げ速度や、ジグを水中で大きく飛ばす自発的なアクションが必要です。

 特に水深100mを超える深場やドテラ流しでラインが150m以上出ている状況で、ハイテンポなワンピッチジャークを繰り返すのは相当な体力が必要です。

デメリット②:タックルセッティングの難易度が高い

 青物、特にヒラマサやカンパチはヒットすると一直線に海底の根に向かって突進します。

 生半可なファイトや、強度の足りないラインセッティングでは一瞬で根に擦れて切られてしまいます。

 しっかりとしたドラグ設定と、魚の頭をこちらに向けさせる高度なファイトスキルと高強度のタックル管理が必須となります。

デメリット③:青物の回遊状況に釣果が左右される

 青物を狙う場合は、その日の状況がかなり重要です。

 前日まで釣れていたからといって、今日も同じように釣れるとは限りません。

 逆に、釣果情報では青物が釣れていなくても、当日に群れが入ってくることもあります。

 こればかりは自然相手の釣りなので、予測することは非常に困難です。

●スロージギングで釣れる青物についてはこちら⇩

根魚vs青物!徹底比較(比較表つき)

 両者の違いを理解しやすいよう、項目別に比較表でまとめてみました。

比較項目根魚・底物青 物
主な棚(水深)底付近~5m程度(活性により10m程度)底付近~表層付近
ジグ操作の難易度低〜中(着底の徹底が基本)中〜高(スピードの変化が必要)
必要な体力少なめ(省スペースな振り幅)多め(継続的なジャークが必要)
アタリの特徴フォール中の「コツッ」という変化巻き上げ中・フォール中のひったく
根掛かりのリスク高 い低 い
ファイトの特徴最初の一瞬のツッコミを止めれば勝負あり終始パワフルで長いファイト
ジグの喰いやすさ根に居つけば比較的喰いやすい群れの回遊と活性に大きく依存

必要な体力と操作の難易度比較

 根魚は基本的に「ジグの着底後、ロッドをあおってリールを巻き、ジグを横に向かせてフォールさせる」という小さなピッチの繰り返しです。

 移動距離も海底からせいぜい10m程度なので、腕や腰への負担は比較的軽めです。

 一方で青物は、海底から表層付近まで途切れなくしゃくり続ける必要があり、ジグを水中でしっかり横に向かせるためのロッドの反発力を利用した力強い操作が必要です。

 魚探に明確に反応が出ている場合は、その前後10m程度を含めた範囲を継続的に誘いをかける必要があります。

タックル・仕掛けにかかるコスト比較

 タックル自体の価格帯に大きな差はありませんが、フックやラインの消耗頻度に差が出ます。

 根魚は根掛かりによるジグやフックのロストが発生しやすいため、スペアのジグやアシストフックを多めに用意するための初期コストが掛かります。

 青物はジグの損失は少なめですが、大型魚とのファイトでラインやフックが痛みやすく、定期的なラインの巻き替えや高強度フックの補充が必要です。

食べて美味しいのは?食味・持ち帰りやすさ比較

 食味については個人の好みもあるため、一概にどちらが美味しいとは言えません。

  根魚は上品な旨味を持つ白身で、身が締まっており刺身、鍋、煮付けなど、どんな料理でも絶品ですし、数日寝かせることでさらに旨味が増すのも特徴です。

 青物は時期によって脂の乗りが良く、刺身、照り焼き、ブリしゃぶなどガツンとした満足感があります。

 若干の生臭さを感じる場合がありますが、その時は「なめろう」にすると味噌やネギの香りなどにより生臭さが気にならなくなりますので、是非お楽しみ下さい。

 個人的には、いろんなバリエーションが楽しめる根魚が大好きです。

●スロージギングを始めるための費用についてはこちら⇩

根魚編】初心者におすすめのタックル&仕掛けのセッティング

 根魚を狙うための具体的かつバランスの取れたタックル構成を解説します。


【根魚狙いの推奨タックル構成】

◆ ロッド;:スロージギング用ベイトロッド #3(チューブラー)
◆ リール:両軸リール
◆ ライン:PE1.5号 or 2.0号 300m以上
◆ リーダー:フロロカーボン 5号~8号を3m~5m
◆ ジグ:130g~180g セミロング&ショートタイプ
◆ アシストフック:前後ツインフック #2/0~#4/0

ロッド選択:感度重視のパワー#3番」が適している理由

 スロージギング専用のベイトロッドが基本となります。

 長さは6.3ftを基準に6.0ft〜6.6ftのものが扱いやすいです。

 根魚狙いでは、あまり硬いロッドを使うとジグが跳ねすぎてしまい、ボトム付近を丁寧に漂わせることができなくなります。

 また、着底の瞬間等を手元に伝える感度が重要になるため、最初の1本はチューブラーロッドをおすすめします。

●基本的なスロージギングロッドの選び方はこちら⇩

リール選択:両軸リール一択

 リールはベイトロッドに合わせた両軸リールが基本で、初心者の場合はレベルワインド付きのものがおすすめです。

 大きさは、PEライン1.5号が300m以上巻けるライキャパシティが必要となります。

 ShimanoであればオシアコンクエストオシアコンクエストCT300番DaiwaであればソルティガICソルティガ300300番がおすすめです。

 また、ギア比についてはスロージギング用リールはハイギアとローギアどっち?違いと選び方でも解説している通り、ハイギア、もしくはエクストラハイギアがおすすめです。

 なお、Shimanoオシアジガーや、Daiwaソルティガ10のような大型両軸リールは、レベルワインドが付いていないため、ラインの巻取りが片寄ってしまうので、初心者の方にとっては扱いずらいと思います。

 ある程度、釣りに慣れたら購入を検討することをおすすめします。

●スロージギングリールの基本的な選び方はこちら⇩

ライン:PEライン一択

 メインラインはPEライン一択となります。

 太さは1.5号を基準に1.2号~2.0号、編み数は8本編みが性能と価格のバランスに優れているためおすすめです。

 4本編みでも問題ないですが、モノによっては糸鳴りがするものがありますので、気になる方は8本編みを選択して下さい。

 なお、12本編みなどの高性能のラインもありますが、初心者の場合はライントラブルが発生しやすいため、本来の性能を発揮できず、コスパ的に劣ってしまうためおすすめしません。

●PEラインの基本的な選び方はこちら⇩

ショックリーダー:フロロカーボンがおすすめ

 ショックリーダーはフロロカーボンリーダーがおすすめです。

 太さの考え方としては、「PEラインの号数 × 4倍」を基準にするのが間違いないと思います。

 例としては、PEライン1.5号を使用している場合は「1.5号×4倍=6号」となります。

 根ズレが怖いからと言って、これ以上太いリーダーを選択した場合、ラインとリーダーの太さの差が大きくなりすぎてしまい、上手に結束出来なくなりますので注意が必要です。

●ショックリーダーの基本的な選び方はこちら⇩

メタルジグの選択:釣りに行くポイントによる

 メタルジグに関しては、自分が釣りに行くポイントや海域によって、必要な重さや形状が違ってきますので、釣り船の船長や地元の釣具店の店員さんから聞いてみるのが間違いありません。

 また、その日の潮流が速い場合は、フォールの早いセミロングジグが必要になったり、潮流が緩い場合はゆっくりとフォールする木の葉型のショートジグが必要になったりしますので、それに対応するジグを揃える必要があります。

 カラーに関しては、いろんなカラーが発売されているため、どれを選んだらいいのか迷ってしまうと思います。

 最初から多くのジグを揃えるのは現実的ではありませんので、「シルバー・ゴールド系・ゼブラグロー」の3色を基本に揃える事で、どのような状況でもある程度対応可能となります。 

●メタルジグの基本的な選び方はこちら⇩

アシストフック:基本は前後ツインフック

 根魚を狙う場合は、フロント側とリア側に、ともにツインフックをセットするのが基本です。

 大きさは「#2/0~#4/0」を基本に、ジグの長さや形状に合わせてセットします。

 アまた、シストラインの長さは、フロントとリアの針先が干渉して絡み合わない長さを選ぶ事が大事です。

●スロージギングのアシストフックについてはこちら⇩

根魚を効率よく釣るための実釣テクニック&コツ

 ここからは、根魚をキャッチするための具体的なステップを解説します。


【根魚攻略のアクションフロー】

① ジグの投入
   ↓
② 確実な着底の察知(サミングの徹底)
   ↓
③ 素早く底を切る(根掛かりの回避)
   ↓
④ ワンピッチ・1/2・1/4ピッチなど(刻んで持ち上げてフォールで喰わせる)
   ↓
⑤ フッキング(即座に底から引き剥がし根に潜られないようにする)

ステップ①:パイロットジグの投入

 最初に投入するジグは、シルバー系のセミロングジグがおすすめです。

 シルバー系はどのような状況にも使えますし、その日の状況を確認するためにも有効なカラーです。

 また、セミロングジグは比較的フォールが速く、その日の潮流を確認するためにも有効で、潮が緩ければフォールのゆっくりなジグを、潮流が速ければフォールの早い形状のジグに交換します。

ステップ②:確実に着底を察知する方法

 ジグをフォールさせている間、ベイトリールのスプール(糸巻き部)に親指を軽く触れさせる「サミング」を確実に行います。

  サミングをしながらラインの出ていくスピードを観察し、「スプールから出ていく糸の回転が急速に止まった瞬間」あるいは「水面のラインが一瞬弛んだ(たるんだ)瞬間」が着底です。

 手元に「コツン」と響く感覚だけに頼らず、目でラインの動きを追うことも重要です。

ステップ③:底切りの重要性と根掛かり回避

 着底を察知したら、1秒の猶予も置かずにリールのハンドルを1~23回転素早く巻いてジグを海底から離します(底切り)

 着底したジグを海底に放置することが、根掛かりの最大の原因ですので、着底したら即座に底を切るという一連の動作を体に染み込ませる必要があります。

 もし根が荒いポイントであれば、着底する直前(海底まであと2〜3m)から身構えておき、着底と同時にロッドをグッと持ち上げるのも有効です。

ステップ④:1/1ピッチ・1/2ピッチ・1/4ピッチを入れた誘い方

底切りを終えたら、本格的な誘いに入ります。根魚には大きなアクションよりも、海底付近での小さな刻みが効果的です。

・1/1ピッチ(ワンピッチ):ロッドを軽くあおりながら、ハンドルを1回転(360度)巻く。
・1/2ピッチ(ハーフピッチ):ロッドを軽くあおりながら、ハンドルを半回転(180度)巻く。
・1/4ピッチ(クォーターピッチ):ハンドルを1/4回転(90度)ずつ細かく刻んで動かす。

 ロッドを持ち上げた後、ロッドの先をすっと下げることでジグが横を向き、自重でひらひらとフォールして「食わせの間」を作ます。

ステップ⑤:フッキングから一気に底を剥がすゴリ巻きの手順

 フォール中や巻き上げの直後に「コツン」や「ズシッ」とアタリがあったら、間髪入れずに合わせを入れます。

 針が掛かったら、最初は躊躇せずにリールのハンドルを全力で巻き取り、根にはいられないようにゴリ巻きします。

 ここで遊ばせてしまうと根に入られてしまい、そこから引き出すのが非常に困難になりますので、素早く底から引き剥がすことが、キャッチ率を大幅に上げる最大のポイントになります。

●スロージギングの基本的な釣り方はこちら⇩

初心者は「釣りたい魚」より「釣れる魚」を狙うのも大切

船宿や遊漁船の釣果情報を確認する

 初めてスロージギングに行くなら、事前に船宿や遊漁船の釣果情報や、使われているジグの重量などをを確認しておくことをおすすめします。

 最近どんな魚が釣れているのか、どのくらいの水深なのか、どのくらいのサイズなのかを事前に知る事で、準備するタックルやジグを考えやすくなります。

季節によって狙いやすい魚は変わる

 海の魚は季節や海域によって変わります。

 青物が好調な時期もあれば、根魚が狙いやすい時期もあります。

 そのため、「初心者だから一年中根魚」という考え方をするのではなく、釣行する時期に合わせて、ターゲットを考えることが大切です。

船長に初心者向けのターゲットを聞いてみる

 船長に、「今回が初めてのスロージギングです」と伝えておくのもありです。

 そうすることで船長は、その日の海の状況を見ながら、釣り方や狙うレンジを教えてくれるはずです。

 誰もが最初は初心者ですので、恥ずかしがらずに分からないことは素直に聞くのが大事です。

●スロージギングのフォールについてはこちら⇩

初心者が陥りがちな失敗と解決策

最初から大型魚だけを狙ってしまう

 「せっかく船に乗るなら大物を釣りたい」という気持ちは誰にでもあります。

 しかし、最初から大型魚だけを狙うと、魚を掛けるまでの難易度も上がりますので、まずは1匹釣る、
その経験を積み重ねることが上達への近道です。

ジグを動かしすぎてしまう

 初心者は「スロージギングだから、ゆっくり動かす」と思いながらも、実際に釣りを始めるとジグを動かしすぎていることがあります。

 まずは一定のリズムで誘いをかけ、魚が釣れなければ、そこからリズムやアクションを変えながら探ることをおすすめします。

着底が分からないまま釣り続ける

 着底がよく分からない状態で釣りを続けている方がいますが、そうすると根掛かりが増えますし、狙っているレンジも分からなくなります。

 初心者のうちは、「今、ジグはどこにあるのか」を常に意識することが大切です。

タックルを必要以上に強くしてしまう

 「大物が掛かったら困るから、とにかく強いタックルを」という考えの初心者の方を見掛けますが、強すぎるタックルはジグを操作しにくくなる場合があります。

 狙う魚とジグ重量に合ったバランスの良いタックルを選ぶ事が重要です。

魚が釣れないとすぐにジグを交換する

 初心者のみならずベテランの方も、釣れないと、つい「このジグはダメだ」と考えてしまい、釣れないのはジグのせいにしている場合があります。

 しかし、本当の原因は、魚がいるレンジを外していたり、そもそも魚の活性が低かったりする可能性もあります。

 まずはジグを交換する前に、「着底できているか」「魚のいるレンジを釣っているか」「アクションは合っているか」などを確認することが大事です。

船長の指示を聞かず自分の釣りに固執する

 初心者のみならず遊漁船に乗っている全員にとって、船長の指示は非常に重要です。

 特に青物狙いでは、魚がいる水深を船長が確実に教えてくれますので、自分の考えだけで釣るのではなく、船長の指示を参考にしながら、その日のパターンを探る事が大事です。

●スロージギングで釣れない原因はこちら⇩

【FAQ】初心者の根魚・青物に関するよくある質問

Q1:根掛かりばかりしてジグがいくらあっても足りない

 着底の瞬間への集中と、フックセッティングをみなおす。
 主な原因は「着底したことに気づかずジグを海底に放置しているか、底を切るのが遅いか」です。
 サミングを徹底し、着底と同時に即座にリールを巻く動作を徹底することが重要です。
 また、根が非常に荒い場所では、リア(お尻)のアシストフックを外し、フロント(頭)のみの2本フック仕様にすることで根掛かりの確率を減らすことができます。

Q2:底取りが上手く取れません

 ジグの重さを1サイズ(30g〜50g)重くするか、フォールの早いジグに交換してみる事をおすすめします。
 風や潮の流れでラインが斜めに大きく出されると、いくら糸を出しても海底に着かない「底が取れない状態」になります。
 初心者のうちは、「少し重すぎるかな?」と感じるくらいのジグを使用すると、着底の衝撃が手元や穂先に明確に伝わるようになります。
 また、フォールの速いジグに交換することで、潮流に流されにくくなり、着底が分かりやすくなる場合があります。

Q3:根魚を狙っていたら青物が掛かって切られた

 ドラグ調整とラインシステムの確実な結節を徹底することが重要です。
  根魚狙いの最中でも、フォール中のジグに大型のブリやカンパチが食いついてくることは頻繁にあります。
 PE1.5号とリーダー6号のセッティングでも、ドラグ設定が適切であり、ノット(FGノットなど)が正しく組まれていれば10kgクラスの青物と十分に渡り合えます。
 焦らずドラグを上手に利かせながら、丁寧にファイトすることが大事です。

●スロージギングの「食わせの間」についてはこちら⇩

まとめ:まずは根魚で基本をマスターし、青物へステップアップ!

 スロージギング初心者が「根魚」と「青物」のどちらを最初に狙うべきかについて詳しく解説してきました。

 改めて結論を整理すると、スロージギングの基本である「着底の察知」「フォールでのアタリ取り」「適切な底切り」を確実に習得するためには、根魚狙いからスタートするのが圧倒的におすすめです。

 その理由としては、

①:まずは根魚狙いで着底の感覚とスロージギング独特のリズムを身につける
②:確実に釣果を重ねて、魚を掛けてから巻き上げる一連の動作に慣れる
③:操作に慣れたら、大型青物にチャレンジする

 このステップを踏むことで、無駄なトラブルや挫折を避け、スロージギングの持つ魅力を最大限に楽しむことができます。

 ぜひ本記事のタックル選びや実釣テクニックを参考に、最初のメモリアルな1匹をゲットしてください!

●スロージギングの基本タックルについてはこちら⇩

●スロージギング必須の小物についてはこちら⇩

 

 

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