
スロージギングで使用する両軸リールを選ぶとき、「ハイギアとローギアはどちらがいいの?」と迷う方は多いのではないでしょうか。
ハイギアはハンドル1回転あたりの巻き取り量が多く、ラインスラックを素早く回収できるほか、ジグの回収や魚との距離を詰めるときにも有利です。
一方、ローギアは巻き上げ時の負荷を抑えやすく、重いジグを使う釣りや大型魚とのファイトでは大きなメリットがあります。
では、スロージギングではハイギアのほうが有利なのでしょうか?
結論から言えば、近海を中心に幅広い状況へ対応したいならハイギアが使いやすい一方、深場や重量級ジグを多用するならローギアも有力な選択肢です。
この記事では、スロージギングで使用するハイギアとローギアの違いを、巻き取り速度や巻き上げパワー、ジグ操作、深場での使いやすさ、ファイト時の特徴などから詳しく比較します。
「結局どちらを選べばいいのか」という疑問にも、具体的な釣りの状況に合わせて分かりやすく解説しますので、リール選びで迷っている方はぜひ参考にしてください。
●スロージギングリールの基本的な選び方はこちら⇩

【結論】スロージギング用リールはハイギアがおすすめ!
スロージギング用の両軸リールを選ぶ場合、ハイギアとローギアのどちらが優れているのか気になるところです。
結論から言えば、「近海のスロージギングではハイギアを選ぶのがおすすめ」です。
スロージギングでは、ジグを操作した後に発生するラインスラックを素早く回収したり、フォール中に魚がヒットしたときに素早くラインを巻き取ったりする場面が多くあります。
ハイギアはローギアよりもハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いため、このような状況に対応しやすいのがメリットです。
また、ジグを回収するときも速いため、ポイント移動や回収を繰り返すスロージギングでは手返しの良さにもつながります。
ただし、ローギアにも大きなメリットがあります。
ローギアはハイギアと比較して、重い負荷を掛けながらハンドルを巻きやすい傾向があります。
そのため、重量級のジグを使用する深場のスロージギングや、大型魚とのファイトではローギアの巻き上げの軽さが武器になります。
つまり、ハイギアとローギアは「どちらが絶対に優れている」という関係ではありません。
速い巻き取りを活かしたいならハイギア、巻き上げの軽さや力強さを重視するならローギアというように、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。
特に初めて購入する1台なら、さまざまな状況に対応しやすいハイギアを基本に考え事をおすすめします。
●スロージギングリールの最も大事な性能についてはこちら⇩


そもそもハイギアとローギアは何が違う?
まずは、リールの「ギア比」に関する基本的な概念と、なぜスロージギングにおいてリール選び(特にベイトリール)がこれほど重要視されるのかを解説します。
ギア比とは?(ハイギア・ローギア・パワーギアの定義)
ギア比とは、「リールのハンドルを1回転させたときに、スプール(ラインを巻き取る部分)が何回転するか」を表した数値です。
例えば、ギア比が6.0なら、ハンドルを1回転するとスプールが6回転するという事になります。
ただし、スロージギング用リールを選ぶ際は、ギア比の数字だけを見て判断しないことが重要です。
実際に釣りをするときに重要なのは、ハンドル1回転で何cmのラインを巻き取れるのかという「最大巻上長」です。
同じギア比でもスプール径が違えば、1回転あたりの巻き取り量は変わりますので、「ギア比が高いから必ず巻き取りが速い」とは限りません。
リールを比較するときは、ギア比だけではなく「最大巻上長」も確認する事が大事です。
また、実際の巻き取り量はラインの量によっても変化します。
ラインが十分に巻かれている状態ではスプール径が大きいため巻き取り量も多くなりますが、深場でラインを多く放出するとスプール径が小さくなり、ハンドル1回転あたりの巻き取り量も少なくなります。
このため、スロージギングでは単純なギア比だけでなく、リールのサイズやスプール径、最大巻上長まで含めて考える必要があります。
ギア比の定義
◆ ハイギア(HG) / エクストラハイギア(XG)
ギア比が高く(例:6.2〜7.3など)、ハンドル1回転で巻き取れるラインの長さが長いタイプです。
◆ ローギア(PG / パワーギア)
ギア比が低く(例:4.9:1〜5.8:1など)、ハンドル1回転あたりの巻き取り量は少なくなりますが、軽い力でハンドルを回すことが出来ます。
◆ ノーマルギア(STD)
ハイギアとローギアの中間に位置する標準的なスペックです。
最大巻上長(ハンドル1回転あたりの巻き取り量)の目安
スロージギング用リールにおいて最も重要な指標となるのが、スペック表に記載されている「最大巻上長(cm)」です。
一般的な目安としては、
◆ ハイギアモデル: ハンドル1回転につき 約85cm〜100cm以上
◆ ローギアモデル: ハンドル1回転につき 約70cm〜85cm程度
スロージギングのアクションは、「ハンドル1回転」「1/2回転」「1/4回転」といったハンドルの回転角とロッドの反発力(曲がりと戻り)を連動させてジグを操作します。
そのため、ハンドル1回転で「何センチ糸を引っ張れるか」が、ジグの移動距離やスライド幅を直接コントロールする鍵になります。
スロージギングでベイト(両軸)リールが基本となる理由
スロージギングでは、スピニングリールではなくベイト(両軸)リールを使用するのが一般的です。
その理由は以下の2点にあります。
◆ ダイレクトな巻き上げ力と高い感度
スプールから出たラインがガイドを通って直線的に巻き取られるベイトリールは、構造上パワー伝達効率が高く、100g〜300g以上の重いジグを水深100m以上で操作する過酷な釣りにおいても、水中からの信号をダイレクトに手元へ伝えてくれます。
◆ フォール中のアタリ(バイト)の取りやすさとクラッチ操作
スロージギングのヒットチャンスの多くは、ジグがひらひらと落下する「フォール中」に集中します。
そのため、ベイトリールなら親指でスプールを抑える(サミング)だけで即座にクラッチをオンにでき、フォール中の微小なアタリにも一瞬でアワセを入れることができます。
●スロージギングリールの大きさなどの詳しい解説はこちら⇩


ハイギアリールの特徴とメリット・デメリット
スロージギングの標準とされる「ハイギアリール」の、優れた操作性と知っておくべきデメリットについて詳しく解説していきます。
ハイギアのメリット
ジグの「跳び(スライド幅)」を出しやすい
スロージギングの基本動作は、ロッドを曲げてその反発力でジグを跳ばし、横を向かせてスライドさせることです。
ハイギアのリールは一回の巻きで素早くラインを張ることができるため、ロッドの反発力をしっかりとジグに伝えやすく、結果としてジグをしっかり「跳ばす」ことができます。
フォール後のラインスラッグ(糸ふけ)を素早く回収できる
ジグを横に向けた後に発生する「ラインスラッグ」を素早く回収できるのも大きな強みです。
ラインがたるんだままだと次のジャークに移行できず、フォール中に魚が食いついた際のアタリも見逃してしまいますが、ハイギアならハンドルをサッと回すだけでラインスラッグを回収できます。
ディープエリアやドテラ流しでの操作性が抜群
水深100mを超える深場や、船を風や潮に乗せて流す「ドテラ流し」では、斜めにラインが長く放出されます。
さらに水圧によってスプール径が細くなり、実効巻き上げ長が低下します。
こうした場合でも、元々ハンドル1回転の巻き取り量が多いハイギアであれば、水深や糸の放出量に左右されず的確なジャークを継続できます。
中からの情報伝達量(感度)が高い
ラインが張っている時間が長くなるため、潮の境目(潮目)に入った感覚や、ジグがしっかり動いているかどうかの情報がハンドルを通じて手に取るように分かります。

ハイギアのデメリット
巻き心地が若干重い
ギア比が高い自転車で坂道を登るのをイメージすると分かりやすいと思います。
ハイギアリールは巻き取り量が大きい反面、ハンドルを回す力(入力)が多く必要になり、特に、重いジグを使う際などには、腕や肩に大きな負担がかかります。
しかし、一般的に近海(水深50~100m程度)と呼ばれるエリアでは、それほど重いジグを使うこともありませんし、最近のリールはハイギアでも非常に巻き取りが軽いのが特徴ですので、それほど気にしなくて大丈夫だと個人的には思います。
大型魚とのファイト時にパワー勝負がしにくい
大型の青物などがヒットした際、パワーギアに比べて巻き上げパワーが弱いため、ゴリ巻きで強引に浮かせることが難しくなります。
ロッドワーク(ポンピング)をうまく使わないと、リールの力だけではハンドルが巻けなくなることがあります。
しかし、これについても最近のハイギアリールは巻上げパワーが強いため、10kg程度のブリであればストレスを感じる事もありません。
●両軸リールのレベルワインドの詳しい解説はこちら⇩


ローギア(パワーギア)リールの特徴とメリット・デメリット
続いて、「ローギア(パワーギア)リール」の特性について解説します。
ローギアのメリット
巻き上げが軽く、疲労を軽減できる
ローギアの最大の魅力は、その「巻き上げの軽さ」です。
自転車の軽いギアと同じで、重いジグや引き抵抗の強いジグを操作する際も、軽い力でハンドルを回せますので、1日中ジャークを続けても腕が疲れにくく、体力を温存できます。
大型魚がヒットした際もゴリ巻き・パワーファイトが可能
トルク(巻き上げ力)が強いため、大型の青物がヒットした直後、海底の根に潜らせないよう一気に首を向かせて浮かせたい場面で威力を発揮します。
魚のサイズにもよりますが、ポンピングをしなくても、リールの巻き上げ力だけでゴリゴリと魚を寄せることも可能です。
ジグの移動距離を抑えた繊細なアクションが得意
ローギアは1回転あたりの巻き取り量が少ないため、ジグを跳ね上げさせず、「じっくり見せて喰わせる」低活性時や根魚狙いのアクションが得意です。
ピンポイントのピンポイントでジグを小さくゆらゆらと動かしたい場面で威力を発揮します。

ローギアのデメリット
ラインスラッグの回収速度が遅く、フォール中のバイトに対応しにくい
ジグを大きく跳ね上げた後のラインスラッグ(糸ふけ)の回収に時間がかかるため、リズム良くテンポの速いジャークを行うのが難しくなります。
また、フォール中に魚が喰い上げてラインがふけた際、素早くフッキングに持ち込むのが難しくなる場合があります。
ジグに初速をつけにくく、大きくスライドさせにくい
短い距離で素早くラインを引くことができないため、重いジグや硬いロッドと組み合わせたときに、ジグに「初速」を与えて横に向かせるのが難しくなります。
ジグが泳がず、ただ上下運動するだけになるばあいもあります。
●スロージギングリールのカウンターについての解説はこちら⇩


ハイギア vs ローギア徹底比較【一覧表&徹底分析】
両者の違いをより分かりやすく比較するため、主な項目ごとにまとめました。
【比較表】ハイギアとローギアの性能・適性比較
| 評価項目 | ハイギア | ローギア・パワーギア | ||||||||||||
| 巻きの軽さ | △:PGに比べて若干重い | ◎:非常に軽い | ||||||||||||
| 糸ふけの回収スピード | ◎:非常に速い | △:遅い | ||||||||||||
| ジグのスライド | ◎:初速をつけやすい | △:移動距離が少ない | ||||||||||||
| ファイト時の巻上力 | △:PGに比べて弱い | ◎:ゴリ巻きが可能 | ||||||||||||
| 疲労の少なさ | 〇:状況による | 〇:状況による | ||||||||||||
| 水中からの情報量(感度) | ◎:感度に優れる | △:多少感度が劣る | ||||||||||||
| 操作性 | ◎:軽快 | △:手返しが遅い | ||||||||||||
| 汎用性 | ◎:様々な状況に対応可能 | △:HGに比べて劣る |
以上、ハイギアの最大のメリットは、巻き取り速度の速さで、一方、ローギアのメリットは負荷が掛かった状態での巻き上げのしやすさです。
ただし、「ハイギアはパワーがない」「ローギアは大型魚専用」と決めつけるのは適切ではありません。
現在のリールはギアだけでなく、ギアの材質やボディ剛性、ハンドル長、ドラグ性能なども考慮して設計されています。
そのため、ギア比だけでなく、リール全体の設計を見て判断することが重要です。

「巻き上げ長」で見る実用上の違い(90cm vs 75cmクラス)
例えば、最大巻上長90cmのハイギアリールと、75cmのローギアリールを比較してみると、その差はハンドル1回転あたり15cmになります。
一見すると「たった15cmの差」に思えるかもしれませんが、10回のジャーク(10回転)で1.5mの差になります。
さらに、水深100mのポイントから仕掛けを回収する場合、ハイギアなら約111回転で回収できるのに対し、ローギアでは約133回転必要になります。
この差が1日(何十回という回収作業)積み重なると、手返しのスピードだけでなく、疲労感にも大きな差となって現れます。
フォール&ジャークのアクション伝達速度の違い
スロージギングのジグは、一瞬の「無重力状態(ノーテンション)」を作ることで横を向き、自走(スライド)します。
◆ ローギア
糸ふけ回収に時間がかかるため、ジグが横を向いた後のフォール時間が短くなったり、次のジャークに移る際にラインが弛みすぎてジグにパワーが伝わらなかったりする現象が起きやすくなります。
◆ ハイギア
ジャーク後の糸ふけを瞬時に回収できるため、「横を向かせる→フォール→糸ふけ回収→次のジャーク」というサイクルが非常にスムーズになります。
●スロージギングリールのハンドルについての解説はこちら⇩


スロージギングではハイギアが有利と言われる理由
ラインスラックを素早く回収できる
スロージギングではハイギアが有利と言われる大きな理由が、ラインスラックを素早く回収できることです。
スロージギングでは、ロッドを使ってジグを持ち上げ、その後にジグをフォールさせるという動作を繰り返し行いますが、このとき、ジグがフォールするとラインが緩みます。
ラインが緩んだままでは、次のロッド操作をしてもジグへ力が伝わりにくくなりますので、適度にラインスラックを回収して、次のアクションへつなげる必要があります。
ハイギアならハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いため、少ないハンドル操作でラインを回収できます。
ただし、スロージギングでは「速く巻くこと」そのものが目的ではなく、ハイギアのメリットは、必要なときに素早くラインを回収できることです。
実際の誘いではゆっくりした動作を基本としながら、ラインスラックの回収だけを素早く行うなど、このような使い方がハイギアの強みを活かす方法です。
フォール中のアタリに対応しやすい
スロージギングは、ジグがフォールしている途中に魚が食ってくることが多い釣りです。
フォール中はラインが緩んでいるため、アタリを感じた瞬間に魚との距離が大きく開いていることがあり、このようなとき、素早くラインを巻き取れるハイギアは有利です。
ハンドルを回してラインを素早く回収し、魚との距離を詰めてフッキングにつなげやすくなります。
特に魚がジグを追いながら上方向へ食い上げてくるような状況では、ラインスラックを素早く処理できるかどうかが重要になります。
もちろん、ハイギアだから必ずフッキングが成功するわけではありませんが、「魚が掛かった瞬間に素早くラインを回収できる」という余裕は、ハイギアの大きなメリットです。
深場でも巻き取り量を確保しやすい
深場のスロージギングでは、ハイギアの巻き取り速度が特に役立つ場面があります。
例えば水深200mで釣りをしている場合、ジグを回収するだけでも200m近いラインを巻き取らなければなりません。
当然ながら実際の回収距離は潮や船の流れなどによって変わりますが、深場ではラインの回収に時間が掛かりますので、ハイギアの巻き取り量が活きてくるのです。
ただし、注意したいのがラインが少なくなった状態では巻き取り量も減少することです。
スプールからラインが大量に放出されると、スプール径が小さくなるため、ハンドル1回転あたりの実際の巻き取り量も少なくなります。
そのため、深場でハイギアを使う場合でも「カタログ上の最大巻上長だけを見ればいい」というわけではなく、糸巻き量やスプール径なども含めてリールを選ぶことが大切です。
ジグ回収が速く手返しが良い
スロージギングでは、船がポイントを移動したり、魚探の反応を探したりするため、ジグを回収する機会が意外と多くあります。
ジグを回収して再投入するという動作を繰り返す場合、巻き取り速度が速いほど手返しが良くなります。
また、着底後すぐに魚がヒットしなかった場合でも、何度もジグを回収して再投入することで効率よく探れます。
このような「回収→再投入」を繰り返すスロージギングでは、ハイギアのメリットを実感しやすいと言えます。
●スロージギング用電動リールについての解説はこちら⇩


それでもローギアが有利な場面とは?
重いジグを多用するとき
ローギアが有利になる代表的な場面が、重量級のジグを多用するスロージギングです。
ジグは重くなるほど、単純に回収するだけでもリールへ掛かる負荷が大きくなりますし、深場では、ジグの重量に加えて水圧や潮流の影響も受けるため、巻き上げるときの負担が増えます。
このような状況では、ローギアの「ゆっくりと力強く巻き上げやすい」という特徴がメリットになり、使用するジグが重くなるほど、巻き上げの軽さを重視する価値が高くなるということです。
深場での重量級スロージギング
深場で重量級ジグを使用する場合は、ローギアのメリットがさらに大きくなります。
水深が深くなれば、それだけジグを回収するために長い距離を巻かなければなりませんが、深場では潮流の影響を強く受けることがあり、単純にジグの重量だけを巻き上げるよりも負荷が大きくなることがあります。
そのような状況では、ローギアなら負荷が掛かった状態で比較的力強く巻き上げられますので、「多少時間が掛かっても、できるだけ楽に巻き上げたい」という人にはローギアが適しています。
深場を専門に狙うのであれば、ハイギアだけにこだわらず、ローギアも候補に入れるとよいでしょう。

大型魚とのファイト
大型魚とのファイトでは、ローギアの巻き上げの軽さがメリットになる場合があります。
魚が強く走った後にラインを回収するとき、リールには大きな負荷が掛かりますが、このような状況では、巻き取り速度よりも「負荷が掛かった状態でいかに安定して巻けるか」が重要になります。
ローギアはハイギアよりも巻き取り速度が遅い反面、ハンドルを回して力を伝えやすいため、大型魚とのファイトで使いやすい場合があります。
ゆっくりした誘いを重視するとき
ローギアは、ゆっくりとしたジグ操作をしやすいというメリットもあります。
スロージギングでは、ジグを大きく動かすことだけが重要なのではなく、ゆっくりとしたフォールや、ジグの姿勢変化を利用して魚へアピールすることもあります。
そのため、意図的にゆっくりした操作をしたい場合には、ローギアが扱いやすいと感じる場合があります。
●スロージギングリールのドラグシステムについてはこちら⇩


リールを選ぶときはギア比だけで決めない
最大巻き上げ長を見る
リールを選ぶときは、ギア比だけでなく最大巻上長を確認することが重要です。
最大巻上長とは、ハンドル1回転で巻き取れるラインの長さの事ですが、実際の釣りでは、ギア比よりこちらの数字のほうが巻き取り速度をイメージしやすくなります。
特に異なるメーカーのリールを比較するときは、「ギア比だけ」ではなく「最大巻上長」まで確認することが重要です。
ハンドル長を見る
ハイギアとローギアを比較するときは、ハンドルの長さも確認して下さい。
ハンドルが長くなると、てこの原理によって大きなトルクを得やすくなりますので、同じギア比でもハンドル長が違えば、巻き上げ時の感覚も大きく変わる場合があります。
特に重量級ジグを使用する場合は、ハンドルの長さやノブの形状も巻きやすさに影響します。
そのため、ギア比だけを見て判断せず、ギア比・巻上長・ハンドル長をセットで確認することをおすすめします。

リールサイズを見る
リールサイズも重要なチェックポイントです。
同じハイギアでも、小型リールと大型リールではスプール径や糸巻き量、ボディサイズなどが異なります。
リールが小さすぎると重量級ジグや大型魚とのファイトで負荷が大きくなる可能性がありますし、反対に、大き過ぎると重量が増えるため疲労につながることがあります。
したがって、必要な糸巻き量を確保しながら、できるだけ扱いやすいサイズを選ぶことが大切です。
ドラグ性能も確認する
スロージギング用リールでは、ギア比だけでなくドラグ性能も非常に重要な性のになります。
細いPEラインを使用するスロージギングでは、魚がヒットした際のスムーズなドラグの滑り出しが非常に重要ですし、負荷が掛かった状態で安定して機能することも重要です。
ハイギアだからドラグが弱い、ローギアだからドラグが強いという単純な関係ではありません。
実際には、リールによって最大ドラグ力やドラグシステム、ギアやボディの剛性などが異なりますので、ターゲットやPEラインの号数を考えたうえで、必要なドラグ性能を備えたモデルを選ぶ必要があります。
「ギア比」だけでリールの性能を判断しないことが、失敗しない選び方のポイントです。
●ロープロと丸形リールの特徴や選び方はこちら⇩


【FAQ】スロージギング用リールのギア比に関するよくある質問
Q1:スロージギングはハイギアとローギアどっちがおすすめ?
近海と呼ばれる水深50m~100m程度で釣りをするのであれば、ハイギアがおすすめです。
ハイギアはラインスラックを素早く回収でき、フォール中のアタリへの対応やジグの回収もスムーズに行えます。
Q2:スロージギングではハイギアのほうが釣れるの?
ハイギアだから釣果が必ず上がるわけではありません。
ハイギアのメリットは、ラインスラックを素早く回収できることや、フォール中のアタリに対応しやすいことですが、釣果はジグの選択や操作、潮流、水深、魚の活性などにも大きく左右されます。
ハイギアとローギアは、釣果の優劣ではなく、使いやすさや得意な状況の違いで選ぶのが基本です。
Q3:ローギアは深場のスロージギングに向いている?
深場のスロージギングではローギアが有力な選択肢になります。
深場では長いラインを回収する必要があり、さらに重量級ジグや潮流によってリールへの負荷も大きくなるため、負荷が掛かった状態で比較的力強く巻き上げやすいローギアが有利となる場合があります。
ただし、深場でも回収速度を重視する場合はハイギアが適することがあります。
Q4:300g以上のジグにはローギアがおすすめ?
300g以上のジグを使う場合は、ローギアを選ぶメリットが大きくなります。
ただし、「300gなら必ずローギア」という決まりはありません。
水深や潮流、ジグの形状、リールのサイズなどによって巻き上げ時の負荷は変わります。
重量級ジグを長時間使用し、巻き上げの軽さを重視するならローギア、重いジグでも回収速度を優先したいならハイギアというように、釣り方に合わせて選ぶ事が大事です。

Q5:ハイギアは重いジグを巻くのが大変?
ハイギアはローギアと比較すると、同じ負荷を掛けた場合に巻き重りを感じやすい傾向があります。
特に重量級ジグを深場から回収する場合は、その違いを感じやすくなります。
ただし、リールのサイズやギアの設計、ハンドル長などによっても巻き心地は変わります。
重量級ジグを使用するからといってハイギアが使えないわけではありませんが、巻き上げの軽さを最優先するならローギアが候補になります。
Q6:ハイギアとローギアでジグの動きは変わるの?
ギア比によってハンドル操作に対するライン回収量が変わるため、ジグの操作感にも違いが出ます。
ハイギアは少ないハンドル回転で多くのラインを回収できるため、テンポの速い操作やラインスラックの回収がしやすいのが特徴です。
ローギアは同じハンドル操作でもラインの回収がゆっくりになるため、意図的にゆっくりした誘いを行いやすい場合があります。
ただし、ジグの動きはロッドやジグ形状、ラインなどにも左右されます。
Q7:大型魚を狙うならハイギアとローギアのどちらがいいですか?
大型魚を狙う場合でも、ハイギアとローギアのどちらが絶対に有利とは言えません。
魚がこちらへ向かって走ってきたときは、素早くラインを回収できるハイギアが有利ですし、一方、魚の引きを受けながら力強く巻き上げたい場合はローギアが扱いやすくなります。
狙う魚の性質やファイトスタイルに合わせて選ぶことが重要です。
Q8:ギア比と最大巻上長はどちらを重視すべきですか?
実際の巻き取り速度を考えるなら、最大巻上長を確認することが重要です。
ギア比はハンドル1回転に対するスプールの回転数を示す数字ですが、スプール径によって実際のライン巻き取り量は変わります。
そのため、異なるリールを比較するときはギア比だけでなく、最大巻上長やスプール径も確認Sることが大事です。
また、ラインを多く放出した状態では巻き取り量が減少する点にも注意が必要です。
●なぜスロージギングにはベイトリールが最強と言われる理由はこちら⇩


スロージギング用両軸リールのおすすめモデル
ハイギアのおすすめモデル
Shimano:オシアコンクエスト 300XG/301XG
先ずは、Shimanoの「オシアコンクエスト」300XG/301HGをご紹介します。
滑らかな巻き心地と高い耐久性を兼ね備えた丸型両軸リールの最高峰モデルです。
精密なマイクロモジュールギアと堅牢なHAGANEボディの融合により、深場やハイピッチなシャクリでもブレのないパワフルな巻き上げを実現します。
300XG/301XGは回収の早さと高レスポンスなジャークを狙える超ハイギア仕様で、ギア比が7.5、ハンドル1回転の巻上長さが101cmとなっています。
近海から中深海のジギングまで幅広く活躍する頼もしい一台です。
Shimano:オシアコンクエストCT 300XG/301HG
次もShimanoのリールで、「オシアコンクエストCT」300XG/301XGの紹介です。
先に紹介した「オシアコンクエスト」に、デジタルカウンターとフォールレバーを搭載した高機能モデルです。
水深やフォールスピードをリアルタイムで数値化できるため、ヒットレンジの再現やフォールバイトの誘いが劇的に容易になります。
戦略的かつ再現性の高いジギングを求める釣り人に最適なリールです。
Shimano:オシアジガー 1500HG/1501HG(Fカスタム含む)
次もShimanoのリールで、「オシアジガー」1500HG/1501HGの紹介です。
ジギングリールの絶対的スタンダードとして君臨する本格大型丸型リールで、強靭な剛性と抜群の巻き上げ力を誇り、青物の強烈な引きにも余裕を持って対峙できます。
通常モデルの1500HG/1501HGは素早い巻上長を生かしたワンピッチジャークに最適。Fカスタム仕様はフォールレバーを標準装備し、フォールスピードの可変コントロールによるアピールを可能にしています。
妥協なき実戦性能を備えた素晴らしいリールです。
Daiwa:ソルティガ300 300H/300HL
次は、Daiwaの「ソルティガ300」の300H/300HLの紹介です。
同社のフラッグシップコンセプト「HYPERDRIVE DESIGN」を身に纏い、圧倒的な剛性と初期性能の長持続を実現したジギングリールです。
タフなアルミハウジングと高強度ギアにより、高負荷時でも歪みのない力強い巻き上げ力を発揮し、近海〜中深海の大物狙いにベストマッチ。
パーミングしやすいコンパクトボディながら、不意の大型魚にも屈しない力強さと滑らかなドラグ性能を兼ね揃えています。
Daiwa:ソルティガIC 300H-SJ/300HL-SJ
次もDaiwaのリールで、「ソルティガIC」300H-SJ/300HL-SJの紹介です。
圧倒的な剛性感と超高精度なICカウンターを融合させた、スロージギング専用(SJ)モデルで、デプスアラームとフォールICメーターにより、仕掛けの立ち位置やヒットゾーンの可視化を徹底追求。
高負荷のかかるスローピッチジャークでもブレない巻き上げパワーと、緻密なラインスラッグコントロールを可能にする専用ハンドル設定が魅力です。
テクニカルな中深海攻略や大型青物狙いで威力を発揮します。
Daiwa:ソルティガ10 10H-SJ/10HL-SJ
最後もDaiwaのリールで、「ソルティガ10」10H-SJ/10HL-SJの紹介です。
コンパクトなボディにスロージギング専用のチューニングを施した、操作性抜群のハイエンドリールです。
手のひらにすっぽり収まるパーミング性の高さにより、長時間のシャクリでも疲労を大幅に軽減します。
手返しの良いギア比と専用ロングハンドルアームを装備し、繊細なジグ操作と力強い巻き上げを両立したモデルで、近海スロージギングにおいて、圧倒的な手返しの良さを約束します。
●「オシアジガー」と「オシアジガーFカスタム」の違いと特徴はこちら⇩

まとめ
今回は、「ハイギアとローギアのどちらが優れているか」ではなく、「どのような釣りならどちらが有利なのか」を中心に解説しました。
【リールのギア比選択のポイント】
◆ ハイギア(HG)の強み
ジグを飛ばしやすく、糸ふけ回収が早い。感度が高く深場やドテラ流しにも必須。
◆ ローギア(PG)の強み
巻き上げが圧倒的に軽く疲れにくい。大型魚とのパワー勝負や、移動距離を抑えた繊細な誘いが得意。
◆ 失敗しない選び方の結論
最初の1台やメインタックルであれば、汎用性と対応力の高さから「ハイギア」が間違いのない選択。
ギア比の特性をしっかり理解してタックルを選べば、ジグの操作性が格段に向上し、水中でのイメージがより明確になります。
是非ご自身のスタイルやホームグラウンドの海に合わせたベストなリールを選び、スロージギングで魅力的なターゲットを攻略してください!
●スロージギングタックルの基本的な選び方はこちら⇩








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