「オシアジガー」と「Fカスタム」を徹底比較!違いと使用感を解説

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 オフショアジギングにおいて、絶大な信頼と圧倒的なシェアを誇るShimanoの最高峰両軸リールオシアジガー

 その中でも、近海のスロージギングで最も汎用性が高く、アングラーの標準機として愛されているのが「1500番」ではないでしょうか。

 しかし、いざ「1500番」の導入を検討した際、誰もが直面するのが「ノーマルのオシアジガー1500番(21モデル)」オシアジガーFカスタム1500番」のどちらを選ぶべきかという問題です。

 どちらもShimanoを代表するジギング用両軸リールで、ギア比やドラグ力、糸巻量など共通する部分も多くあります。

 そのため、スペック表だけを見ると「Fカスタムは何が違うの?」と感じるかもしれません。

 実は、この2機種の最大の違いは、Fカスタムに搭載された「フォールレバー」です。

 フォールレバーによってジグのフォールスピードを細かく調整できるため、フォールを重要視するスロージギングでは大きな武器になります。

 一方、ノーマルのオシアジガーにはフォールレバーがなく、シンプルな操作性を好むアングラーにとっては、こちらのほうが使いやすいと感じる場合もあります。

 この記事では、実際にオシアジガー1500番とオシアジガーFカスタム1500番の両方を使っている経験をもとに、スペックだけでは分からない使用感や操作性の違いを詳しく比較します。

 「どちらが優れているのか」だけではなく、「どんな人にどちらがおすすめなのか」まで、スロージギング初心者にも分かりやすく解説していきます。

●スロージギング用リールの基本的な選び方はこちら⇩

目 次

はじめに:オシアジガーとFカスタムで迷うアングラーへ

ジギング用ベイトリールの最高峰「オシアジガー」の魅力

 オフショアジギングの世界において、オシアジガーの名を知らないアングラーはいないと言っても過言ではありません。

 長年にわたり最高峰ブランドとして君臨し続ける理由は、圧倒的な「堅牢性」「巻上力」「ドラグ性能」、そして「滑らかなギアフィーリング」にあります。

 特に鍛造冷間加工によって生み出されるHAGANEボディと、高精度のインフィニティドライブ機構は、水深100mを超える深場や、200g超のジグを使用したスロージギングにおいても、歪みのない強大な巻き上げ力を発揮します。

 青物の強力な突進をいなす精密なドラグ性能と相まって、「一生モノのリール」として世界中のジギングファンから支持されています。

Yobo爺が使っている両軸リールです。

左:オシアジガー 1501HG

右:オシアジガーFカスタム 1501HG

 オシアジガーはシルバー、オシアジガーFカスタムはブラックに近いダークブルーです。

 昔からオシアジガーと言えばシルバーというイメージで、個人的にもメカニカルなシルバーのほうが好きですが、ダークブルーのFカスタムも渋くてかっこいいです。

 



「ノーマル」と「Fカスタム」、最大の違いはフォールコントロール

 オシアジガー1500番の購入にあたってアングラーを最も悩ませるのが、ノーマルモデルと、2019年に登場した「Fカスタム(Fall Custom)」の存在です。

 両者の構造的な最大の違いは、メカニカルブレーキノブの位置に配置された「フォールレバー」の有無にあります。

 従来のジギングでは、ジグを落とす「フォール」の演出は、親指でスプールを押さえるサミングや、メカニカルブレーキの事前調整に頼っていました。

 しかしFカスタムは、このフォールスピード調整をレバー一本で親指ひとつで素早く、かつ正確に調整できるよう設計されています。

この記事でわかること

 本記事を最後までお読みいただくことで、以下の疑問がすべてクリアになります。

◆ ノーマルのオシアジガーとFカスタムのスペックおよび外観上の全違い
◆ フォールレバーがもたらす釣果上のメリットと、巻き重り等のデメリット
◆ 水深・ターゲット別の最適なモデルの選定基準
◆ 長期間使用した際のメンテのしやすさと塩ガミトラブルの回避策

 結論から先にお伝えすると、「青物中心のハイピッチ・ワンピッチジャークで軽さとダイレクト感を重視するならノーマル1500番」「タチウオ・中深海・根魚などフォールでのアピールや再現性を重視するならFカスタム1500番」が最適な選択となります。

●リールの最も大事な基本性能についてはこちら⇩

オシアジガーのおすすめのギア比は「HG」

 オシアジガーFカスタム 1500番のギア比は「HG(ハイギア)」しか設定されていないので「HG」一択となります。

 しかし、ノーマルのオシアジガー1500番には「PG(パワーギア)」「HG(ハイギア)」「XG(エクストラハイギア)」の3種類のギア比が設定されています。

そもそもリールのギア比とは? 

 リールのスペック表に必ず記載されている「ギア比(Gear Ratio)」ですが、これは、「リールのハンドルを1回転させたときに、スプール(糸を巻く筒)が何回転するか」を示す数値です。

 例えば、ギア比が「6.3:1」と表記されていれば、ハンドルを1回回すとスプールが6.3回転することを意味します。

 この数値が大きければ大きいほど「XG(エクストラハイギア)や「HG(ハイギア)」、小さければ「PG(パワーギア)」と呼ばれます。

巻き取り量(最大巻上長)との関係

 ギア比とともにチェックすべきなのが「最大巻上長(cm)」です。

 これはハンドル1回転で最大何センチのラインを回収できるかを示す値ですが、ギア比が同じ「6.0」でも、スプールの直径(サイズ)が大きければ、1回転で巻ける糸の量は多くなります。

 スロージギングでは、この「1回転で何センチ動かせるか」という感覚が、ジグを何メートル跳ね上げるかを計算する指標になるため、ギア比とスプール径の組み合わせは非常に重要です。

 ただし、スプールの径が大きければ必然的にリールも大きくなり、パーミングなどがしずらくなりますので、各メーカーともにバランスを考慮して設計しているものと思います。

 ハンドル一回転の巻上長さは「100cm程度」が個人的にはおすすめです。

 あまり多くても扱いにくいですし、80cm以下だと素早く糸ふけを取るのが大変ですので、「100cm程度」がちょうどよく感じます。

オシアジガー1500番のギア比を比較

 以下は、オシアジガー1500番台における各ギア比のスペックになります。

項 目1500PG1500HG1500XG
ギア比5.16.47.3
最大巻上長78cm97cm112cm
最大ドラグ力7.5kg7.0kg6.0kg
自 重405g405g410g

 同じ1500番でも、ハンドル1回転で回収できるラインの量が大きく違います。

 つまり、PGは「ゆっくり力強く巻く」のが得意で、XGは「素早くラインを回収する」のが得意。その中間に位置するHGは、さまざまな釣り方に対応しやすいモデルです。

近海スロージギングに最もおすすめなのは「HG」

 結論から申し上げますと、近海スロージギングで最初の1台として最もおすすめなのは「HG(ハイギア)」です。

 スロージギングの本質は、ジグを横に向かせてフォール(喰わせの間)を入れることにあります。

 そのためには、ロッドの反発力と同時に「適切な量のラインスラッグ(糸ふけ)を一瞬で回収するテンポ」が欠かせません。


HGが近海スローに最適な理由

ワンピッチの入力テンポが合わせやすい

 ハンドル1回転約97cmという巻上長は、近海で使用する100g〜200g前後のジグを思い通りに跳ね上げさせるのにベストな間隔と言えます。

近海での汎用性の高さ

 近海の標準的な水深帯において、ジグの引き抵抗と巻き取り量のバランスが最も良く、一日中しゃくり続けても疲れにくい。

青物から根魚まで幅広く対応

 素早い巻きで追わせる青物アプローチにも、底付近をネチネチ探る根魚攻略にも対応できる。

【PG】が有利な状況

 PGの強みは何と言っても「巻きの軽さとパワー」です。

 最大巻上長78cmと抑えめなため、水深100m超やドテラ流しで引き抵抗が非常に大きい場面でも、楽にハンドルを回すことができます。

 狭いタナをじっくり見せたい場合や、大型根魚とのパワーファイト重視の方に向いています。

【XG】が有利な状況

 ハンドル1回転112cmの回収力を誇るXGは、二枚潮などで糸ふけが出やすい状況で威力を発揮します。
 
 出すぎたラインスラッグを瞬時に回収してジグにしっかりとアクションを伝えることが可能ですし、深場からのジグの回収時間を大幅に短縮できる手返しの良さも魅力です。

●スロージギングリールのギア比についてはこちら⇩

スペック完全比較!オシアジガー1500HG vs Fカスタム1500HG

 次の表は、2機種の基本スペックの比較表です。

 オシアジガー 1500HGオシアジガーFカスタム 1500HG
ギア比6.46.4
最大ドラグ力(kg)7.07.0
自 重405430
スプール 径/幅49/2549/25
糸巻量PE(号-m)2-500, 2.5-400, 3-3202-500, 2.5-400, 3-320
最大巻上長9798
ハンドル長さ(mm)73/8573/85
価 格56,700円62,900円
実売価格44,000円前後52,000円前後

価格差とフォールレバー装備の有無

 実売価格では、Fカスタムの方がフォールレバー機構が標準装備されている分、ノーマルモデルよりも約8,000円ほど高くなっています。

 ノーマルのオシアジガーはすっきりとした金属感溢れる見た目が特長です。

 一方、Fカスタムは親指で操作しやすい新形状のフォールレバーが特徴的で、「フォールテンションの強弱」が一目で認識できるよう目盛りが刻まれていて、直感的なセッティングが可能になっています。

重量の差は実釣でどう影響するか?

 スペックの数値で一際目を引くのが自重の差で、ノーマルのオシアジガーの405gに対し、Fカスタムは430gと25g重くなっています。

 「たかが25g」と思われるかもしれませんが、1日中リールを握りしめてシャクリ続けるオフショアジギングにおいて、この25gは決して無視できない要素です。

 特に、ジグを高速ワンピッチでジャークし続ける場面や、手首を使って軽快にロッドワークを行う青物ジギングにおいては、持ちオモリ感の少なさからノーマル1500HGの方が手首への負担が少なく、軽快感を感じられます。

 一方、スロージギングのように、フォールやスローなピッチで誘う釣りでは、25gの重量差はほとんど気になりません。

 スロージギングを基本に考えた場合、重量の差は気にならないので、特に気にする事は無いと個人的には思います。

最大の違いは「フォールレバー」

 2機種を比較するうえで最も重要なのが、このフォールレバーです。

 スロージギングでは、ジグを動かしている時間だけでなく、ジグが落ちている時間も非常に重要です。
 
 特に魚がジグを追っている場合、フォールの速度や姿勢が変わるだけで反応が変わることがあります。

 通常のオシアジガー1500HGでは、クラッチを切ってジグを落としながら、親指でスプールをサミングしてフォールスピードを調整します。

 これは非常にシンプルな方法ですが、指先の感覚を使って細かく調整できるというメリットがありますが、Fカスタムでは、これに加えてフォールレバーを使った調整が可能です。

 レバーを操作することでスプールの回転をコントロールし、ジグの落下速度を調整できます。

 ShimanoFカスタムについて、フォールスピードだけでなくジグの水中姿勢もコントロールできるモデルとして位置付けています。

 つまり、フォールを積極的に使いたい釣り人にとっては、この機能が非常に大きなメリットとなっています。

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フォールレバーのメリット・デメリット

フォールスピードを落とすことで食わせるターゲットとアプローチ

 ジグは基本的に自重で素早く落下しますが、魚種や活性によっては「速すぎるフォール」に見向きもしないケースが存在します。

 例えば、立ち泳ぎ姿勢で下方からジグを見上げるタチウオ、ボトムに張り付いて移動距離の短いアクションを好む根魚などです。

 フォールレバーを用いてテンションフォールを作ることで、ジグのフォール姿勢を横向き(水平姿勢)に維持しやすくなり、滞空時間を引き延ばしてバイトチャンスを増やすことができます。

フォール中のバックラッシュを防ぐ

 フォールレバーの隠れたメリットは、「ライントラブルの激減」ではないかと個人的には思います。

 風が強い日や船が大きく揺れる状況、あるいは軽量ジグを使用している際、スプールからラインが過剰に放出されてバックラッシュ(もつれ)を起こすことがあります。

 フォールレバーでほんのわずかにテンションをかけておくことで、スプールの空転が抑えられ、バックラッシュを劇的に減らす事が出来ます。

 これは初心者にとって非常に心強いメリットと言えます。

【デメリット】フォールブレーキ作動時の巻き重りと調整のコツ

 非常に便利なフォールレバーですが、知っておくべき明確なデメリット(注意点)が存在します。

 それは「レバーを効かせたまま巻き上げに入ると、ハンドル操作が非常に重くなる」という点です。

 フォールブレーキはメカニカルブレーキと同様にスプール軸を物理的に押さえつける仕組みのため、レバーを引いた状態でクラッチを倒して巻き上げると、余計な抵抗がかかりギアやスプール軸に負担をかけます。

 したがって、「フォールが終わったらレバーを戻してから巻く」という一連の操作動作を体で覚える必要があります。

●スロージギングリールのレベルワインド機構についてはこちら⇩

ハンドルノブの形状の違い

 オシアジガーオシアジガーFカスタムの大きな違いとしてはフォールレバーが挙げられますが、その他にも「ハンドルノブの形状」にも違いがあります。

 次の写真は、ハンドルノブの形状に違いを横から写して比較したものです。

 ちなみに、Yobo爺は右利きですが左手で巻いたほうが違和感が無いので、左巻きのリールを使っています。

 オシアジガーのノブは、楕円形の形をしていますが、オシアジガーFカスタムのノブは、長方形のような形をしています。

 それと、Fカスタムのノブは、先っぽ(写真右側)に行くに従い太くなっているのが分かると思います。

 どちらも、ノブをがっちり握ることが出来るパワーノブと呼ばれるものですが、握った感じは全く違います。

 手のひらが比較的大きなYobo爺の場合、オシアジガーのハンドルノブは少し小さく感じ、ファイトの際もしっかりと力を入れて握る必要があります。

 一方、、Fカスタムのノブは、手のひらが大き目なYobo爺でも何の違和感なく握ることが出来ますし、ファイトの際もそれほど力を入れなくても自然に握ることが出来ます。

 これに関しては、個人個人手の大きさも違いますので一概にはどちらが良いとは言えませんので、是非釣具屋で実際に握らせてもらうのが間違いありません。

 写真は、オシアジガーのノブを握った時のものですが、小指が余ってしまっているのが分かると思います。

 今は、慣れてしまったので特に違和感は感じませんが、これが気になる方はハンドルを交換するのも良いと思います。

 次の写真は、Fカスタムのノブを握ったものになりますが、小指を含めてガッチリと握れているのが分かると思います。

 あまりフューチャーされることのないハンドルノブの形状ですが、釣りやすさや疲れにくさに影響を与える重要な要素と言えます。

●スロージギングリールのハンドルについてはこちら⇩

実際に使って感じたオシアジガー1500HGの使用感

巻き上げは非常にスムーズ

 オシアジガー1501HGを実際に使って感じる大きな魅力は、やはり巻き上げ時の安心感であり、これに関してはオシアジガーFカスタム1501HGも同じです。

 スロージギングでは、ジグを操作しているときだけでなく、魚を掛けた後の巻き上げも重要になります。

 特に深場では、魚を掛けてから回収するまでにかなりの距離を巻き取らなければなりません。

 ハイギアの1500HGは、こうした場面でテンポよくラインを回収できますし、ジグを交換するときやポイントを移動するときにも、素早く回収できるのは大きなメリットです。

シャクリ(ジャーク)の快適性とパーミング感

 二つのリールを握り比べた際、最も差を感じるのは「パーミング時の手のひらの中の収まり」です。

 オシアジガー1500HGはメカニカルブレーキノブがフラットに収まっており、パーミングした際に手のひらにすっぽりと収まるような感覚があります。

 握り込みやすく、ジャークを繰り返すのも全く違和感を感じる事はありません。

 それに対してオシアジガーFカスタムは、フォールレバー部が大きく突起しているため、パーミング性に関しては慣れが必要です。

 しかし、それも直ぐに慣れますし、今では両機とも全く違和感なく握れます。

スロージギングで扱いやすいサイズ

 1500番は、スロージギングで使いやすいバランスの取れたサイズだと個人的に思います。

 PE2号なら500m、2.5号なら400m、3号なら320mという十分なラインキャパシティがあります。

 もちろん、実際に何号を何m巻くかは、狙う水深や魚種、船宿の指定などによって変わりますが、中深場でスロージギングをする場合でも、ラインキャパシティに余裕を持たせやすいのが1500番の魅力です。

フォール操作はシンプル

 通常モデルのオシアジガー1500HGでは、フォール時に親指でスプールをサミングしてフォールスピードを調整し、且つバックラッシュを防ぎます。

 サミングの強さを自在に変えることで、ジグの落下速度をある自由に調整できます。

 オシアジガーFカスタムのようにフォールレバーで調整すること無く、自分の指先の感覚で好きなように調整が可能です。

 最初は難しく感じるかもしれませんが、慣れてくると自分の感覚で自在にコントロールできるようになります。

 これは、Fカスタムにはない「自分の指先で直接フォールを感じながら操作する楽しさ」とも言えます。

実際に使って感じたメリット・デメリット

 オシアジガー1500HGのメリットは、シンプルで扱いやすいことだと個人的に思います。

 余計な操作を増やさず、ロッドワークとサミングを中心にスロージギングを自在に組み立てたい人には非常に使いやすいリールです。

 一方で、フォールスピードに再現性を持たせながら調整したい場合には、Fカスタムのフォールレバーが魅力的に感じられます。

 つまり、オシアジガー1500HGの弱点というより、「フォールレバーがないことをどう考えるか」がFカスタムとの違いという事になります。

 個人的に感じるデメリットとしては、ハンドルノブが若干小さめなので、大きな魚とのファイトの際にはFカスタムのほうが握りやすく感じます。

●リールのカウンターについてはこちら⇩

実際に使って感じたFカスタム1501HGの使用感

フォールレバーが便利

 Fカスタムを使って最も印象に残るのは、やはりフォールレバーです。

 スロージギングでは、ジグを落とすときに「今より少しだけフォールを遅くしたい」という場面があります。

 サミングでも調整できますが、釣れた時のフォールスピードを再現できるという点ではフォールレバーは非常に有効です。

 特に、フォール中のアタリを意識して釣りをしている人ほど、フォールレバーの存在を大きなメリットとして感じやすいのではないかと思います。

 Fカスタムを使い始めた頃は、「フォールレバーって意味があるのか?」と思っていましたが、釣れた時のフォールスピードの再現性の高さについて、今では非常に有効に感じています。

巻き上げ時の使用感

 Fカスタムはフォールレバーが目立つため、ノーマルのオシアジガーと大きく違うように感じるかもしれません。

 しかし、基本的なスペックを見ると、1500HG同士でギア比や最大ドラグ力などは共通しています。

 そのためFカスタムは、「オシアジガーの基本性能にフォール操作機能を加えたモデル」と考えるほうが分かりやすと思います。

実際に使って感じたメリット・デメリット

 Fカスタムの最大のメリットは、フォールを積極的にコントロールできることです。

 特にスロージギングのようにフォールを重要視する釣りでは、この機能が大きな武器になります。

 一方で、ベテランの方など、今までサミングでフォールスピードを自在に調整してきた方など、フォールレバーをあまり使わないのであれば、その機能を持つ意味は小さくなります。

 また、通常モデルより高価であり、且つ25g重いことも考慮する必要があります。

 したがって、Fカスタムは「高機能だからおすすめ」ではなく、「フォールを積極的に使い、高い再現性を重視する人におすすめ」と考えるのが正しいと思います。

●電動スロージギングについてはこちら⇩

スロージギングではどちらが使いやすい?

シンプルな操作性ならオシアジガー1500HG・1501HG

 シンプルな操作を好むなら通常のオシアジガー1500HG・1501HGが向いています。

 「クラッチを切る」「親指でサミングする」「ジグをフォールさせる」「必要なときにクラッチを戻す」こうした基本操作だけでも、十分にスロージギングは楽しめます。

 特に初心者の場合、最初から多くの機能を使おうとすると、ロッド操作やラインの動き、ジグの着底などに意識を向けにくくなることがあります。

 その意味では、シンプルなオシアジガー1500HG・1501HGから始めるのも決して悪い選択ではありません。

フォールを重視するならFカスタム

 ジグのフォールスピードを重要視するなら、Fカスタムの魅力は非常に大きくなります。

 「魚がジグを追っていると感じたとき、フォール速度を少し変えてみる」や「着底直前にフォールを抑えて、ジグの動きを変えてみる」など、細かな操作を行いたい場合には、フォールレバーが役立ちます。

 特に、スロージギングの経験を積んで「ジグをどう動かすか」だけでなく「どう落とすか」まで考えるようになると、Fカスタムの存在は非常に有難いと思います」。

初心者にはどちらがおすすめ?

 初心者だから通常モデルのオシアジガー、上級者だからFカスタムという単純な分け方はできません。

 初心者でもフォールスピードのコントロールと、再現性の高さを重視したいのであればFカスタムは非常に便利です。

 逆に、経験豊富なアングラーでも「自分はサミングで十分」と考えるなら、通常モデルで十分だと思います。

 大切なのは、自分がどのようなスロージギングをしたいかです。

●両軸リールのドラグシステムについてはこちら⇩

オシアジガー1500HG・1501HGがおすすめな人

 オシアジガー1500HG・1501HGは、次のような人におすすめです。


オシアジガーがおすすめおすすめな方】

◆ シンプルなリールを使いたい
◆ 基本性能を重視したい
◆ サミングでフォールを調整したい
◆ 余計な操作を増やしたくない
◆ できるだけ軽いリールを選びたい
◆ スロージギングをこれから始めたい
◆ 長く使える信頼性の高いリールを探している

 特に、「フォールレバーは必要ない」と考えているなら、Fカスタムにこだわる必要はありません。

 オシアジガー1500HG・1501HGは、フォールレバーがないから性能が低いリールではありません。

 むしろ、必要な基本性能をしっかり備え、シンプルに使えることが魅力です。

 スロージギングでは、リールの機能だけで釣果が決まるわけではありません。

 ロッド、PEライン、リーダー、ジグ、フック、そしてアングラーの操作技術が組み合わさって釣果につながります。

 そのため、「必要な機能だけを備えたリールが欲しい」という人には、オシアジガー1500HG・1501HGは非常に魅力的な選択肢です。

●両軸リールのロープロと丸形についてはこちら⇩

オシアジガーFカスタム1500HG・1501HGがおすすめな人

 Fカスタム1500HG・1501HGは、次のような人におすすめです。


Fカスタムがおすすめな人】

◆ ジグの落下速度を細かく調整したい
◆ ジグのフォール姿勢にもこだわりたい
◆ 状況に応じてフォールを変化させたい
◆ 高機能なリールを使いたい
◆ サミングだけではなくフォールレバーで再現性を高めたい

 Fカスタムの魅力は、何といってもフォールを「操作する」という考え方を取り入れられることです。

 スロージギングでは、フォールは非常に重要な誘いであり、そのフォールを自分の意図で変化させられることは、釣りの引き出しを増やすことにつながります。

 もちろん、フォールレバーを付けただけで釣果が大きく伸びるわけではありません。

 しかし、「もっとジグの動きを細かくコントロールしたい」と感じている人にとっては、非常に魅力的な機能と言えます。

メンテナンス性と耐久性の比較

フォールレバー周辺の塩ガミリスクと手入れのポイント

 構造がシンプルなノーマルモデルに対し、Fカスタムはフォールレバー内部の可動部やネジ構造が複雑化しているため、「海水による塩ガミ(塩分固着)」のリスクがやや高くなります。

 実釣後は、レバーを前後へ動かしながら流水でしっかりと塩分を洗い流す必要があります。

 洗浄後にレバー可動部へオイル・グリスを適量注油するメンテナンスを怠ると、レバーの動きが渋くなったり固着したりする原因になりますので注意が必要です。

Xプロテクトによる防水性能と長期間使用での信頼性

 両モデルとも、駆動部にはシマノ誇る「Xプロテクト」構造が採用されており、高い防水性能を備えています。

 スプール軸貫通部など海水が侵入しやすいエリアにはラビリンス構造が施されており、ベアリングの寿命を大幅に延ばしています。

 日頃の水洗いさえ徹底していれば、どちらのモデルも長年にわたり初期の滑らかな巻き心地を維持できます。

●スロージギングにはベイトリールが適している理由についてはこちら⇩

その他のおすすめの大型両軸リール

Shimano:オシアジガー 2000NRHG・2001NRHG

 先ずは、Shimanoオシアジガー 2000NRHG・2001NRXG」のご紹介です。

 ジギングリールの王道として圧倒的な耐久性と滑らかな巻き心地を誇るモデルで、1500番より一回り大きなリールとなります。

 高剛性HAGANEボディとインフィニティドライブの搭載により、中深海や大型青物との強引なファイトでも軸ぶれせず力強く巻き上げられます。

 NRHGはギア比6.2、最大巻上長117cmで、パワーとスピードのバランスに優れたモデルです。

Shimano:オシアジガーFカスタム 2000NRHG・2001NRHG

 次もShimanoのリールで、オシアジガーFカスタム 2000NRHG・2001NRXG」のご紹介です。

 フォールレバーを標準装備し、フォールスピードを瞬時にかつ精密にコントロールできる大型両軸リールです。

 親指一本でレバー操作とクラッチON/OFFが完結する優れた操作性に加え、ジガー本来の強靭なボディと力強い巻き上げ性能を兼ね揃えています。

 ギア比6.2、最大巻上長117cm、最大ドラグ力10kgを備え、PE3号400m、4号300m、5号220mを収納可能。大型青物や中深海など、パワーが求められる場面にも対応します。

Shimano:オシアジガー CT 2000HG・2001HG

 次もShimanoの製品で、オシアジガー CT 2000HG・2001HG」のご紹介です。

 ついにオシアジガーにデジタルカウンターが搭載され、「水深」と「フォール/巻き上げスピード」の数値化を実現した革新モデルで、発売は2026年11月の予定となっています。

 感覚に頼りがちだったフォールスピードを正確に再現・管理できるため、ヒットパターンの再現性が格段に上がります。

 カウンター付きでありながらタフな高剛性ボディを維持し、中深海ジギングや大型魚狙いでも安心して使用できます。

Daiwa:ソルティガ 10H-SJ・10HL-SJ

 次は、Daiwaソルティガ10 10H-SJ・10HL-SJ」のご紹介です。

 スローピッチジャーク専用設計のコンパクト高剛性モデルで、サイズ的にはShimano1500番とほぼ同じとなっています。

 「HYPERDRIVE DESIGN」の採用により、高い初期性能が長く続く滑らかな巻き心地と高い耐久性を獲得しています。

 10サイズは手にすっぽり収まるパーミング性の良さが魅力で、近海の青物から根魚狙いまで軽快なジャーク操作を可能にし、アングラーの疲労を大幅に軽減します。

Daiwa:ソルティガ 15H-SJ・15HL-SJ

 次もDaiwaの製品でソルティガ15 15H-SJ・15HL-SJ」のご紹介です。

 サイズ的にはShimanoの2000番とほぼ同じとなっています。

 中深海や大型青物とのハードな攻防を見据えた、スローピッチジャーク用ベイトリールの旗艦モデルです。

 強靭なAL製フレームによる高い剛性と力強い巻き上げ力で、高負荷なジグの操作や深場からの引き揚げも余裕を持ってこなせます。

 ラインキャパシティとパーミング性を高次元で両立しており、緻密なジグ操作から大型魚とのやり取りまで絶大な安心感を提供します。

【FAQ】オシアジガーとFカスタムに関するよくある質問

Q1:フォールレバーは本当に必要?

 必ず必要というわけではありません。

 通常のオシアジガー1500HG・1501HGでも、慣れれば親指によるサミングで自在にフォールスピードを調整できます。

 ただし、フォールを積極的にコントロールしたい人にとっては非常に便利な機能です。

 「フォールをもっと細かく変えたい」「再現性の高いフォールをコントロールしたい」と感じるようになったら、Fカスタムは非常に有効です。

Q2:初心者が買うならどちらがおすすめ?

 どちらを選んでも問題ありません。

 シンプルな操作を覚えながらスロージギングを始めたいなら、オシアジガー1500HG・1501HGが向いています。

 一方、最初からフォールレバーを使った釣りを覚えたいならFカスタムもおすすめです。

 初心者だから通常モデル、という決め方ではなく、自分がどのような釣りをしたいのかで選ぶとよいでしょう。

Q3:スロージギングには1500番?それとも2000番?

 近海で行うスロージギングでは、1500番が非常に使いやすいサイズだと個人的には思います。

 PE2号なら500m、PE2.5号なら400m、PE3号なら320mというラインキャパシティがあり、近海であれば十分な大きさと考えます。

 ただし、必要なライン量は水深や潮流、使用するPEライン、狙う魚などによって変わりますので、深場や大型魚を狙う場合は、2000番以上を検討したほうがよい場合もあります。

Q4:オシアジガーとFカスタムはどちらが長く使える?

 どちらもオフショアジギング用として作られたリールなので、適切なメンテナンスを行いながら使うことで長く使う事が可能です。

 使用した後は、メーカーの取扱説明書に従って適切に洗浄・メンテナンスを行う事が重要です。

 また、長く使うためには、ドラグを締めっぱなしにした状態で保管しない、異常な巻き感や異音があれば早めに点検する、といった基本的な管理も重要です。

Q5:オシアジガーとFカスタムはどちらが重い?

 オシアジガー1500HG・1501HGが405g、Fカスタム1500HG・1501HGが430gです。

 差は25gなので極端に大きな違いではありませんが、長時間ロッドを操作するスロージギングでは重量差も選択材料になります。

 軽さを少しでも重視するなら通常モデル、フォールレバーの機能を優先するならFカスタムという考え方がおすすめです。

 ただし、個人的な感覚では、スロージギングの場合、長時間の使用でも疲れ方にほとんど差は無いように感じます。

●リールとロッドの重量バランスについてはこちら⇩

まとめ|オシアジガーとFカスタムは目的で選ぼう

 オシアジガー1500HG・1501HGオシアジガーFカスタム1500HG・1501HGは、どちらもスロージギングで頼りになる高性能な両軸リールです。

 ギア比6.4、最大ドラグ力7kg、PE2号500m・2.5号400m・3号320mというラインキャパシティなど、基本的なスペックには共通点が多くあります。

 最も大きな違いは、オシアジガーFカスタムにフォールレバーが搭載されていることです。

 通常のオシアジガー1500HG・1501HGは、シンプルな操作性と軽さが魅力。

 一方、オシアジガーFカスタム1500HG・1501HGは、フォールレバーを使ってジグの落下を積極的にコントロールできることが魅力です。

 そのため、

「シンプルにスロージギングを楽しみたい」ならオシアジガー1500HG・1501HG

「フォールまで積極的にコントロールしたい」ならオシアジガーFカスタム1500HG・1501HG

 という選び方がおすすめです。

 Yobo爺自身、両方を実際に使ってみて感じるのは、どちらを選んでもスロージギングの基本性能に全く不満を感じていないということです。

 最終的には、フォールレバーにどれだけ価値を感じるかが最大の判断ポイントだと思います。

 リールは高価な道具だからこそ、「上位モデルだから」という理由だけで選ぶのではなく、自分の釣り方に必要な機能なのかを考えて選ぶことが大切です。

 これからスロージギング用のリールを購入する方は、ぜひ自分の釣り方や狙う魚、使用するジグやPEラインなども考えながら、オシアジガー1500HG・1501HGオシアジガーFカスタム1500HG・1501HGを比較してみてください。

●スロージギングタックルの基本的な選び方はこちら⇩

 

 

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