
スロージギングロッドを選んでいると、「チューブラー」と「フルソリッド」という言葉を目にすることがあります。
どちらもスロージギングで使用されるロッドですが、ブランクスの構造が異なり、製品によって曲がり方や反発力、操作感、魚とのやり取りの感覚などに違いがあります。
しかし、初めてロッドを購入する方にとっては、「結局、チューブラーとフルソリッドのどちらを選べばいいの?」「フルソリッドのほうが折れにくいの?」「重いメタルジグを使うならどちらがいいの?」と、分からないことも多いのではないでしょうか。
Yobo爺も長年釣りを楽しんできましたが、ロッド選びではカタログの説明だけで判断するのではなく、自分がどのような釣りをしたいのか、どんな魚を狙うのかを考えることが大切だと感じています。
結論からいうと、チューブラーとフルソリッドには、それぞれ異なる特徴があり、どちらか一方がすべての状況で優れているわけではありません。
「ジグの操作感や反発力を重視するならチューブラー」を、「ロッドの曲がり込みや魚の引きに対する追従性を重視するならフルソリッド」を候補にすると、選びやすくなります。
ただし、実際の性能はブランクスの構造だけで決まるものではなく、ロッドの長さや硬さ、テーパー、素材、適合ジグ重量なども考慮する必要があります。
この記事では、チューブラーとフルソリッドの基本構造から、ジグの操作性、感度、フッキング、ファイト性能、初心者向けの選び方、おすすめロッドまで詳しく解説します。
これからスロージギングを始める方はもちろん、すでにロッドを持っていて2本目を検討している方も、ぜひ参考にしてください。
●スロージギングロッドの基本的な選び方はこちら⇩

●スロージギングの基本的な釣り方はこちら⇩

スロージギングロッドはチューブラーとフルソリッドどっちがいい?
スロージギングにおいて「チューブラー」と「フルソリッド」のどちらが良いかは、アングラーがロッドに求める性能(操作性重視か、曲がり込み・追従性重視か)によって大きく分かれます。
まずはそれぞれの得意分野を整理しておきます。
操作性や反発力を重視するならチューブラー
ジグをキビキビと意図通りに動かし、メリハリのある自走フォールアクションを生み出したい場合は、チューブラーロッドが適しています。
中空構造特有の高い反発力(高弾性)を備えているため、水圧がかかる深場やドテラ流しでもジグの初期入力が素早く伝わり、意図したアクションを入力しやすいのが最大の特徴です。
また、手元に伝わる「手感度」にも優れているため、着底(底取り)や微細なアタリを明確に捉えたい釣りに最適です。
曲がり込みや追従性を重視するならフルソリッド
魚を掛けた後のバラしにくさや、ロッドを限界まで曲げ込んだスリリングなファイトを楽しみたい場合は、フルソリッドロッドが圧倒的に有利です。
中身が詰まった無垢構造のため、負荷に応じてスムーズに曲がり込み、魚の急な突っ込みをロッド全体で吸収してくれます。
また、ジグの飛び跳ねを抑えたナチュラルな動き(潮馴染みの良い誘い)が得意で、追従性の高さを活かしたバラし軽減にも貢献します。
構造だけでなく使用条件やロッドの設計も重要
「チューブラー=硬い」「フルソリッド=柔らかい」と単純に決め付けることはできません。
近年のロッド成型技術の進化により、マイルドな反発を持つチューブラーや、高弾性カーボンを巻いて張りを強めたフルソリッドなど、両者の境界線は曖昧になりつつあります。
ロッド単体のブランクス構造だけでなく、ターゲットとする魚種、使用するメタルジグの重量、水深、潮流といった「使用条件」とトータルで判断することが重要です。
●スロージギングはベイトとスピニングのどっちが適しているかについてはこちら⇩


チューブラーとフルソリッドの基本構造
ロッドの性能差を正しく理解するために、まずは「ブランクス(竿の胴体部分)」の基本的な構造の違いを理解しておく必要があります。
ブランクスとは?
ブランクスとは、ロッドの基本となる竿の本体部分です。
一般的な釣り竿は、カーボン繊維やグラス繊維などの素材を使用して作られています。
素材の種類や繊維の配置、厚み、形状などによって、ロッドの曲がり方や反発力、重量、強度などが変わります。
スロージギングでは、ロッドを操作してメタルジグに動きを与えるため、ブランクスの性能が釣りのしやすさに大きく関係します。
ただし、ロッドの性能はブランクスだけで決まるわけではなく、ガイド、グリップ、リールシートなどの設計も、使い心地や操作性に影響します。
チューブラー(Tubular)とは?中空構造のロッド
チューブラーとは、次のイラストの通り、ブランクスの内部が空洞になっている構造のことです。

イラストの通り、チューブラーは、ロッドの中が空洞(管状)になっているものを言い、フルソリッドは、ロッドの中身が詰まった棒状のロッドの事を言います。
特徴としては、中身が空洞であるため非常に軽量で反発力が強く、振動の伝達効率が良く、感度(手感度)に優れていることです。
それにより、スロージギング用のチューブラーロッドには、ロッドを操作したときの反発力や、ジグの動きをコントロールしやすい特性を重視したモデルが多くなっています。
例えば、ロッドを持ち上げたあとの反発力でジグを動かし、フォール中の変化を意識してアタリを取る釣りでは、ロッドの戻り方や操作感が重要です。
ただし、中空構造だから必ず高感度で、どんな負荷にも弱いというわけではありませんので、設計や素材によって性能が異なるため、製品ごとの特徴を確認することが大切です。
フルソリッド(Full Solid)とは?内部まで素材が詰まったロッド
フルソリッドとは、先ほどのイラストの通り、ブランクスの内部まで素材が詰まった構造です。
内部に空洞がないため肉厚で重くなりやすい反面、折れ(破断)に対して非常に強く、復元力と粘り強さ(タフネス)に優れているのが特徴です。
ロッドの曲がりを利用してジグを動かしたり、魚が掛かったあとにロッド全体で引きを受け止めたりする釣り方に適していると言えます。
特に、魚の引きが強いときにロッドをしっかり曲げながらやり取りしたい方や、曲がり込みを生かした操作を好む方にとって、フルソリッドは魅力的な選択肢です。
一方で、フルソリッドなら必ず重い、感度が低い、操作性が悪いというわけではなく、素材やブランクスの設計によって、重量や操作感は大きく異なります。
購入するときは、「フルソリッドだからこういう性能」と決めつけず、製品ごとの仕様やメーカーの説明を確認することが大事です。
ブランクスの構造だけで性能が決まるわけではない
チューブラーとフルソリッドの違いを理解するうえで、特に注意したいのが、構造と性能を単純に結び付けないことです。
例えば、チューブラーには軽快な操作感を重視したモデルが多くありますが、柔らかい調子の製品もあります。
一方、フルソリッドにも、しなやかに曲がるモデルだけでなく、重いジグや強い負荷に対応するパワーを備えたモデルがあります。
実際の使用感には、次のような要素が関係します。
- カーボンなどの素材と弾性
- ブランクスの肉厚や形状
- ロッドの長さ
- テーパーや曲がり方
- ロッドのパワー
- 適合ジグ重量
- グリップやリールシートの設計
つまり、チューブラーかフルソリッドかは、ロッド選びの重要な判断材料のひとつですが、それだけで決めるものではないという事です。
近年のスロージギングロッドは設計の幅が広がっている
近年は、ロッドの素材や製造技術が進化し、さまざまな特性を持つモデルが登場しています。
チューブラーでも曲がり込みを重視した製品があり、フルソリッドでもジグの操作性を考慮した製品があります。
また、ソリッド素材をティップ部分に採用したソリッドティップモデルなど、構造に工夫を加えた製品もあります。
製品の名称だけで判断せず、メーカーが公表している構造や仕様を確認することが大切です。
近年のスロージギングロッドは設計の幅が広がっている
近年は、ロッドの素材や製造技術が進化し、さまざまな特性を持つモデルが登場しています。
チューブラーでも曲がり込みを重視した製品があり、フルソリッドでもジグの操作性を考慮した製品があります。
また、ソリッド素材を部分的に採用したロッドなど、構造に工夫を加えた製品もあります。
ただし、ソリッドティップを採用したロッドと、ブランクス全体が無垢構造のフルソリッドロッドは同じものではありません。
製品の名称だけで判断せず、メーカーが公表している構造や仕様を確認することが大切です。
●スロージギングロッドの長さと硬さの選び方についてはこちら⇩


チューブラーとフルソリッドの性能を比較
ここからは、実際の釣りで気になる性能を比較していきます。
ジグの操作性とアクションの違い
スロージギングでは、ロッドを持ち上げてジグを動かし、その後のフォールで魚に食わせる動作が基本ですが、このときロッドの反発力や曲がり方によって、ジグの動かしやすさが変わります。
チューブラー:反発力を生かした操作
一般的にチューブラーロッドは、反発力を重視したモデルが多く、ロッドを操作したときの戻りを利用してジグに動きを与えやすい傾向があります。
ロッドの反発力が素早くジグに伝わるため、ジグを横に向かせる「キレのあるアクション」や、入力後の「自走時間」を作りやすいのが特徴です。
ジグにメリハリのある動きを与えたい場合や、操作に対する反応を重視する場合には、こうした特性が役立ちます。
ただし、反発力が強すぎるロッドを選ぶと、使用するジグとの相性によっては動きが大きくなりすぎることもありますので、自分が使用するジグの重量に合ったロッドを選ぶことが重要です。
フルソリッド:曲がり込みを利用した操作
フルソリッドロッドは、一般的に曲がり込みを生かしたモデルが多く、ロッドのしなりを利用してジグの動きを調整しやすい傾向があります。
穂先がスムーズに入り込むため、ジグが跳ね上がりすぎず、潮に馴染むような「ナチュラルな滑らかアクション」が得意です。
ただし、フルソリッドなら必ずナチュラルなフォールを演出できるわけではなく、ジグの形状や重心、操作の強さ、潮流などもアクションに影響します。
感度と底取りのしやすさ
スロージギングでは、メタルジグが着底した瞬間を把握することが重要です。
着底に気付かずラインを出し続けると、根掛かりの原因になったり、次の操作が遅れたりすることがあります。
チューブラーは手感度
内部が空洞になっていることにより振動が伝わりやすいため、着底の瞬間やフォール中のわずかなアタリ、潮の境目(潮圧の変化)が手に伝わりやすいのが特徴です。
フルソリッドは目感度
振動の伝達力はチューブラーに劣るものの、穂先(ティップ)の曲がりの変化で目視によりアタリを捕らえる「目感度」に長けています。
ただし、感度はロッドの構造だけで決まるものではなく、PEラインの太さ、リーダー、ラインの角度、水深、潮流なども影響します。
そのため、「チューブラーなら必ず感度が高い」「フルソリッドは感度が低い」と単純に判断するのは避けるべきです。
フッキングと魚の引きへの追従性
魚がジグに食いついたとき、ロッドには魚の動きに応じた負荷が掛かりますが、このとき、ロッドの曲がり方や反発力によって、フッキングやファイトの感覚が変わります。
チューブラーのフッキング特性
反発力を重視したチューブラーロッドは、ロッドを操作したときの反応を生かしやすく、フッキング動作を行いやすいのが特徴です。
ただし、硬いロッドであれば必ずフッキングが決まりやすいというわけではなく、フックの鋭さやサイズ、魚がジグをくわえた位置、ラインの伸び、ドラグ設定なども関係します。
フルソリッドの追従性
曲がり込みを重視したフルソリッドロッドでは、魚が急に走ったときにもロッドが曲がって負荷を受け止めるような感覚を得られます。
ロッド全体が追従して衝撃を吸収するため、口切れやフックアウトによる「バラし」を減らす事が出来ます。
ただし、ロッドが柔軟であれば必ずバラシが減るわけではなく、魚の口に対するフックの掛かり方や、ファイト中のテンションの管理も重要です。

自重と長時間の操作による疲労
スロージギングは、メタルジグを何度も持ち上げて落とす動作を繰り返す釣りです。
そのため、ロッドの重量やバランスは、長時間の釣りに影響します。
チューブラー:中身が空洞で軽い
中身が空洞のためロッド自体が非常に軽いものが多く、1日中ジャークを続けても手首や肘への負担が少なく、疲れにくいというメリットがあります。
フルソリッド:中身が詰まっているため若干重い
構造的に中身が詰まっている分、自重はやや重くなります。
ただし、ジャーク時に魚やジグの負荷をロッドが吸収してくれるため、体感的な疲労感は自重ほど大きくありません。
ただし、ロッドの自重だけで疲れやすさが決まるわけではなく、リールの重量、タックル全体のバランス、グリップの形状、使用するジグの重量なども関係します。
購入前には、ロッド単体の重量だけでなく、使用予定のリールを組み合わせたときの持ちやすさも確認できると理想的です。
ファイト時の曲がり方とロッドへの負荷
大型魚が掛かったときは、ロッドの曲がり方や負荷の受け止め方が重要になります。
チューブラー:破断のリスクがある
限界を超えた急激な点荷重(角度のつきすぎ)がかかると、ブランクスが潰れて一気に破断するリスクがあります。

チューブラーの場合、中が空洞になっているためロッドが曲がると断面が潰れてしまい、無理をするとロッドが破損する危険があります。
一方フルソリッドは、中身が詰まっているため、ロッドが曲がっても断面が潰れにくいため、粘りがあり折れにくいのが特徴です。
ただし、中空構造だから必ず折れやすいというわけではなく、設計された範囲内で正しく使用すれば、十分な強度を備えたモデルも数多くあります。
フルソリッド:曲げに強い
ブランクスが潰れることが無いため、曲がり込みを活かして、魚の引きをロッド全体で受け止めるようなファイトを楽しめます。
しかし、フルソリッドであっても、許容範囲を超える負荷や不適切なロッド操作によって破損する可能性がありますので注意が必要です。

深場・激流・重いジグへの対応
水深が深い場所や潮流が速い場所では、重いメタルジグを使用することがあり、こうした状況では、ロッドの構造だけでなく、適合ジグ重量とパワーが重要です。
例えば、普段150g程度のジグを使用する方と、潮流の速い深場で300g以上のジグを使用する方では、必要なロッドの性能が異なります。
購入時は、メーカーが指定する適合ジグ重量や適合ラインを確認し、釣り場に合ったモデルを選ぶことが大事です。
チューブラーとフルソリッドのメリット・デメリット比較表
ここまでの内容を、簡単に整理します。
| 比較項目 | チューブラーロッド | フルソリッドロッド | |||||||||||||||
| 基本構造 | 中空構造 | 内部まで素材が詰まった構造 | |||||||||||||||
| 自重・軽さ | 非常に軽い | やや重い | |||||||||||||||
| ロッドの操作感 | 反発力を生かしたモデルが多い | 曲がり込みを生かしたモデルが多い | |||||||||||||||
| ジグの操作感 | キレ・自走重視 | ナチュラル・潮馴染み重視 | |||||||||||||||
| 感 度 | 手感度に優れる | 目感度に優れる | |||||||||||||||
| フッキング | フッキングしやすい | やや劣る | |||||||||||||||
| 追従性・バラしにくさ | やや追従性に劣る | 魚の引きの吸収力が高い | |||||||||||||||
| ファイト | リールの性能を活かしたファイトが必要 | ロッドを曲げてのファイトが可能 | |||||||||||||||
| 破断のリスク | ロッドの角度に注意が必要 | 曲げに非常に強い | |||||||||||||||
この表はあくまで一般的な傾向を整理したものですので、実際には、同じ構造でも製品によって特性が異なるため、最終的には個々のロッドの仕様を確認してください。
●スロージギングロッドのテーパーの選び方についてはこちら⇩
の-選び方と使い分けを解説-300x158.jpg)

釣り方や状況別の選び方
チューブラーとフルソリッドを選ぶときは、自分がどのような釣り方をしたいのかを考えると、判断しやすくなります。
キレのあるジグ操作を重視する場合
ロッドの反発力を生かし、ジグにメリハリのある動きを与えたい方には、チューブラーが候補になります。
ロッドを持ち上げて戻す動作を繰り返し、ジグの動きに変化を付けながら魚を誘う釣りでは、操作に対する反応が重要です。
ただし、ジグを大きく動かせば釣れるというわけではなく、潮の状態や魚の活性によっては、動きを抑えた誘いが効果的なこともあります。
ロッドの反発力だけでなく、使用するジグとの相性を考えて選ぶのが重要です。
ジグの動きを抑えて誘いたい場合
ジグを大きく跳ね上げるよりも、ロッドの曲がり込みを利用して動きを調整したい方には、フルソリッドが候補になります。
ただし、ジグの動きはロッドだけで決まるものではなく、ジグの形状や重心、ロッド操作、ラインの角度なども影響します。
フルソリッドを選ぶ場合、どのようなジグを使いたいのかを考えて、適合ジグ重量と調子を確認することが大事です。
青物など引きの強い魚を狙う場合
ブリやヒラマサなど、引きの強い魚を狙う場合は、ロッドのパワーとファイト性能を確認する必要があります。
フルソリッドの曲がり込みを生かしたファイトが好みの方もいれば、反発力のあるチューブラーを好む方もいます。
重要なのは、ロッドの構造だけで選ばず、対象魚や釣り場に合うパワー、適合ライン、ドラグ設定を考慮することです。
魚が掛かったあとに無理な負荷を掛けないことも、ロッドを長く使うための大切なポイントです。
根魚や底物を狙う場合
根魚や底物を狙う場合は、着底を把握しやすいことや、根掛かりを避けながらジグを操作できることが重要になります。
チューブラーにもフルソリッドにも、根魚狙いに適したモデルがありますが、岩礁帯などでは、魚が掛かったあとに根へ潜られないようにやり取りする必要があるため、ロッドのパワーやラインの強度も考慮する必要があります。
構造だけで決めるのではなく、狙う魚や水深、ジグ重量を基準に選ぶことをおすすめします。
深場や潮流の速い釣り場で使う場合
深場や潮流の速い釣り場では、ジグが流されやすく、着底を把握しにくくなりますので、必然的にジグの重量を重くする必要があります。
このような状況では、一般的にはチューブラーが有利とされていますが、ロッドの構造よりも、使用するジグの重量にロッドが適合していることや、ラインの角度を管理しやすいことが重要です。
船長や釣り船の案内を参考に、普段使用するジグ重量を確認してからロッドを選ぶのがおすすめです。
●スロージギングロッドと普通のジギングロッドの違いについてはこちら⇩


初心者にはどちらがおすすめ?
「最初の1本」としてスロージギングロッドを探している初心者の方に向けた明確な結論です。
迷ったらまずは「チューブラー」が扱いやすい
Yobo爺的には、特別な理由がない限り、最初の1本には「チューブラーロッド」を推奨します。
【チューブラーがおすすめの理由】
◆ 着底(底取り)が手に取るようにわかる(手感度が高い)
◆ 自重が軽くフォームが崩れにくい
◆ 製品ラインナップが豊富で予算に合わせやすい
スロージギングにおいて最も重要な「底取り」と「ジグを動かす感覚」を身につけるには、手感度に優れるチューブラーが最適と考えます。
フルソリッドが向いている初心者のケース
初心者であっても、以下のようなケースではフルソリッドを選ぶメリットがあります。
【フルソリッドが向いているケース】
◆ ロッドをしっかり曲げて魚とやり取りしたい
◆ 魚の引きに対する追従性を重視したい
◆ 曲がり込みを生かした操作を好む
◆ フルソリッド特有の使用感を楽しみたい
フルソリッドは上級者専用というわけではありません。
適合ジグ重量やロッドのパワーが合っていれば、初心者でも使用できます。
ただし、フルソリッドだから破損しにくいと考えて、雑に扱ってよいわけではありませんので、メーカーの使用上の注意を守ることが大切です。

初心者が陥りがちなロッド選びの失敗
初心者が避けたい失敗のひとつは、ロッドの構造や価格だけで選んでしまうことです。
例えば、高価なロッドを購入しても、普段使うジグ重量に合っていなければ、操作しにくいと感じる可能性があります。
また、「フルソリッドなら折れにくい」「チューブラーなら感度が高い」といったイメージだけで選ぶのもおすすめできません。
【ロッド選びの際の確認事項】
◆ 適合ジグ重量を確認する。
◆ 適合PEラインを確認する。
◆ 使用する水深や潮流を考慮する。
◆ 対象魚に合ったパワーを選ぶ。
◆ 可能であれば実物を手に取り、リールを装着したときのバランスを確認する。
以上の点を確認することで、購入後のミスマッチを減らしやすくなります。
2本目を購入するなら何を基準に選ぶ?
すでにチューブラーロッドを持っている方が2本目を購入するなら、現在のロッドで不便に感じている点を整理することで、次に購入すべきロッドが見えてきます。
例えば、今のロッドでは反発力が強く、もっと曲がり込むロッドを使いたいと感じるなら、フルソリッドを候補にできます。
逆に、曲がり込みを重視したロッドを持っていて、もう少し反応のよい操作感を求めているなら、チューブラーを検討してもよいでしょう。
ただし、2本目を購入する目的は構造の違いだけでなく、使用できるジグ重量や水深の幅を広げることでもあります。
例えば、1本目が軽いジグ向けなら、2本目は重いジグに対応するモデルを選ぶという方法もあります。
自分の釣り方や釣行先に合わせて、必要な性能を補えるロッドを選ぶことが大事です。
●スロージギングロッドの適合ジグウエイトについてはこちら⇩


チューブラーとフルソリッドのロッドの選び方
ここでは、実際にロッドを購入するときに確認したいポイントを紹介します。
適合ジグ重量と適合ラインを確認する
最初に確認したいのは、ロッドに表示されている適合ジグ重量と適合ラインです。
適合ジグ重量は、そのロッドで扱うことを想定したメタルジグの重量範囲を示しています。
普段使用するジグが適合範囲から大きく外れていると、ロッド本来の性能を発揮しにくくなる可能性があります。
適合ラインも同様に重要で、PEラインの号数がロッドの想定範囲と合っているか確認する必要があります。
なお、適合ジグ重量の表示はメーカーや製品によって考え方が異なる場合がありますので、数値だけで判断せず、メーカーの説明も確認することが大事です。
使用水深と潮流を考慮する
使用する水深と潮流によって、必要なジグ重量は変わります。
浅場で潮が緩い場合と、深場で潮流が速い場合では、同じ魚を狙っていても使いやすいジグ重量が異なります。
そのため、ロッドを選ぶ前に、普段利用する釣り船でどの程度の重量のジグを使うのか確認しておくことが大事です。
水深だけで必要なジグ重量が決まるわけではないので、潮流や船の流し方、ラインの角度なども考慮する必要があります。

ロッドの長さと硬さを確認する
ロッドの長さや硬さも、操作感に影響します。
長さが異なると、操作のしやすさや取り回しが変わりますし、硬さやテーパーによって、ロッドが曲がり始める位置や戻り方も異なります。
チューブラーとフルソリッドのどちらを選ぶ場合でも、長さと硬さを合わせて検討することが大切です。
初めて購入する場合は、釣り船で扱いやすい長さや、普段使うジグ重量に適したパワーを確認することをおすすめします。
価格帯と予算から選ぶ
ロッドは、エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広い価格帯があります。
高価なロッドには、素材や製造技術、軽量化、操作性などにこだわった製品がありますが、価格が高ければ必ず自分に合うとは限りません。
初心者の場合は、まず自分がよく行く釣り場に適したロッドを選び、釣り方に慣れてから必要に応じて買い替えや買い増しを検討する方法もあります。
予算を考える際は、ロッドだけでなく、リール、PEライン、リーダー、メタルジグなどの費用も含めて考える事が大事です。
●スロージギングロッドのグレード別の性能や特徴についてはこちら⇩


おすすめのチューブラーロッド【価格帯別厳選モデル】
ここからは、市場で高い評価を得ている信頼のチューブラーロッドを、ご予算に合わせて価格帯別にご紹介します。
エントリー/ロープライス帯(実売1万円台~2万円台)
Daiwa(ダイワ):アウトレイジ BR SJ
先ずは、Daiwaの「アウトレイジ BR SJ」のご紹介です。
同社のスロージギング専用エントリーモデルで、「HVFカーボン」と「X45」構造を採用し、上位機種に迫る軽量性と高反発力を実現しています。
クセのない素直な曲がりで、初心者でもジグの自走感をつかみやすい完成度の高い1本です。
おすすめモデルは、63B-2(近海ライト向け)、63B-3(近海の万能モデル)
Shimano(シマノ):グラップラー BB タイプ スロー J
次は、Shimanoの「グラップラー BB タイプ スロー J」のご紹介です。
同社の独自構造「ハイパワーX」でブランクスを強化し、キャストやジャーク時のネジレを徹底的に排除。
低価格帯でありながら、スロージギングに必要なメリハリのあるテンポの良いアクションを入力できる高コスパロッドです。
おすすめのモデルは、B66-2(近海ライト向け)、B66-3(近海のスタンダード)
Major Craft(メジャークラフト):ジャイアントキリング 1G スロージギングモデル
次は、Major Craftの「ジャイアントキリング 1G スロージギングモデル」のご紹介です。
手に取りやすい圧倒的なリーズナブルさでありながら、スローピッチジャークに必要なブランクスの反発力をしっかりと確保。
これからスロージギングを体験してみたい方の「入門用ロッド」として最適です。
おすすめのモデルは、GK1SJ-B60/2(近海ライト向け)、GK1SJ-B60/3(近海の万能モデル)
ミドルレンジ帯(実売3万円台~4万円台|一番人気の本命帯)
Shimano(シマノ):ゲーム タイプ スロー J
ミドルレンジ、先ずはShimanoの「ゲーム タイプ スロー J」のご紹介です。
スロージギングロッドの標準(スタンダード)として世界中で愛されるロッドであり、「スパイラルXコア」と「ハイパワーX」をダブルで搭載し、高反発でありながら曲げ込んだ際の強度も飛躍的に向上。
軽さ、感度、強度のバランスに優れた本格派ロッドです。
おすすめのモデルは、B66-2(近海ライト向け)、B66-3(近海の万能モデル)
Daiwa(ダイワ):アウトレイジ SJ
ダイワの最高峰「ソルティガSJ」の遺伝子を色濃く継承したミドルクラスの本命。
高弾性カーボン「HVFナノプラス」を採用し、シャープな振り抜き感と感度を実現。軽快なジャークで1日中シャクリ続けられます。
おすすめのモデルは、61B-2(近海ライト向け)、61B-3(近海の万能モデル)
ハイエンド/ハイパフォーマンス帯(実売5万円以上|妥協なき最高峰)
Shimano(シマノ):オシアジガー リミテッド (ベイト)
ハイエンドロッド、先ずはShimanoの「オシアジガー リミテッド (ベイト)」のご紹介です。
シマノが誇るスロージギングロッドの最高峰で、「カーボンシェルグリップ」と「Xガイド」の採用により、海底のあらゆる情報が手に取るように伝わる次元の違う感度を実現。
圧倒的な軽量性と美しい曲がりを兼ね備えた憧れの至高モデルです。
おすすめのモデルはB62-2(近海ライト向け)、B62-3(近海のスタンダード)
Daiwa(ダイワ):ソルティガ SJ
最後は、Daiwaの「ソルティガ SJ」のご紹介です。
同社のスロージギング最高峰モデルで、持ち重り感を徹底的に排除した超軽量ロッドです。
ブランクスには高弾性かつ強靭な「SVFナノプラス」を採用し、鋭いジグ入力と超高感度を誇るフラッグシップです。
おすすめのモデルは、61B-2(近海ライト向け)、61B-3(近海のスタンダード)
●ロッドとリールの重量バランスについてはこちら⇩


おすすめのフルソリッドロッド【厳選モデル】
続いて、曲げるファイトと驚異の追従性を誇る、厳選のフルソリッドロッドをご紹介します。
エントリー/ロープライス帯
Shimano(シマノ):グラップラー タイプ J フルベンド
先ずは、Shimanoの「グラップラー タイプ J フルベンド」のご紹介です。
フルソリッド特有の曲がりやすさに加え、最外層をカーボンテープでX状に締め上げることで「適度な張り」を持たせたフルベンドシリーズのエントリー版。
曲がるけれどジグも適度に動かせる優れたバランス設計です。
おすすめのモデルは、B60-2、B60-3
ミドルレンジ~ハイエンド帯
Shimano(シマノ):オシアジガー フルベンド
先ずは、Shimanoの「オシアジガー フルベンド」のご紹介です。
同社が技術の粋を集めて作り上げた真のフルソリッドロッドです。
ただ曲がるだけでなく、バットにかけてジワジワと湧き上がる強力な復元力を備えており、大物がヒットした際もバットから限界まで曲げて安心して対峙できます。
おすすめのモデルは、B60-3
Daiwa(ダイワ):ソルティガ SJ TG
最後は、Daiwaの「ソルティガ SJ TG」のご紹介です。
「高弾性フルソリッド」という新しい概念を持ち込んだダイワの自信作です。
超高密度カーボンソリッド「スリルゲーム(TG)」を採用し、ソリッドとは思えない高反発力と、ソリッドならではの破断強度・追従性を最高レベルで融合しています。
おすすめのモデルは、58B-3(オールラウンドモデル)
Takami Technos(タカミテクノス):MOZ シリーズ
最後は、Takami Technosの「MOZ シリーズ」のご紹介です。
スロージギングマニアやエキスパートから絶大な支持を集めるハンドメイド・カスタムロッドブランドです。
独自開発の高弾性カーボンソリッドを採用し、「ソリッドなのに驚くほどジグが動く」「なのに極限まで曲がる」という唯一無二の実戦性能を誇ります。
おすすめのモデルは、MOZ 622LM、MOZ 623LM
●スロージギングロッドとジグ重量の関係についてはこちら⇩


チューブラーとフルソリッドに関するよくある質問
Q1:チューブラーとフルソリッドの一番大きな違いは何ですか?
A:「中が空洞(パイプ状)か、芯まで詰まった無垢材か」という構造の違いです。
一般的にはこの構造差により、チューブラーは「軽量・高感度・高反発」、フルソリッドは「折れにくくよく曲がり、追従性が高い」という特徴が生まれます。
Q2:チューブラーとフルソリッドはどちらが感度に優れている?
A:一般的にはチューブラーが優れていると言えますが、どちらが必ず高感度というわけではありません。
感度は、ブランクスの構造だけでなく、素材や設計、ロッドの調子、ライン、ジグ重量、水深などにも左右されます。
構造だけで判断せず、製品ごとの仕様や使用条件を確認することが大事です。

Q3:フルソリッドなら大物とのファイトに有利?
A:一般的にはフルソリッドが有利と言われています。
フルソリッドは、曲がり込みを生かして魚の引きに追従するように設計されているものが多くあります。
ただし、フルソリッドであれば必ず大物に強いというわけではありません。
狙う魚の大きさや必要なパワー、ラインの強度、ドラグ設定などを含めて、タックル全体で判断することが大切です。
Q4:フルソリッドは重いジグにも向いている?
A:フルソリッドだから重いジグに向いている、あるいは向いていないと一律に判断することはできません。
重要なのは、そのロッドが使用するジグ重量に対応しているかどうかです。
メーカーが示す適合範囲を確認し、普段使うジグに合ったモデルを選ぶことが重要です。
Q5:初心者でもフルソリッドを使える?
A:初心者でも、使用条件に合ったフルソリッドのロッドを使うことはできます。
チューブラーかフルソリッドかという構造だけで、初心者向けかどうかが決まるわけではありません。
まずは釣り場やジグ重量に合うロッドを選び、自分が扱いやすいものを使うことが大切です。
Q6:チューブラーとフルソリッドを使い分ける必要はある?
A:必ず両方をそろえる必要はありません。
最初は自分の釣り場や好みに合う1本を選び、経験を重ねてから別の特徴を持つロッドを検討することをおすすめします。
Q7:同じ価格ならどちらを選ぶべき?
A:同じ価格であっても、チューブラーとフルソリッドのどちらが優れているかは、製品の仕様や使用目的によって変わります。
適合ジグ重量、ロッドの長さや硬さ、重量、リールとの相性などを比較し、自分の釣り方に合うモデルを選ぶことが大切です。
可能であれば、店頭で実際に手に取って確認するのもおすすめです。
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まとめ|釣り方に合ったロッドを選ぼう
チューブラーとフルソリッドは、どちらもスロージギングで使用されるロッドですが、ブランクスの構造が異なります。
チューブラーは中空構造、フルソリッドは内部まで素材が詰まった構造です。
一般的には、チューブラーには軽さや反発力、操作感を重視したモデルが多く、フルソリッドには曲がり込みや魚の引きに対する追従性を重視したモデルが多くなっています。
しかし、どちらか一方が全ての状況で優れているわけではありません。
実際の性能は、素材やブランクスの設計、ロッドの長さや硬さ、適合ジグ重量などによって変わります。
これからスロージギングを始める方は、遊漁船の船長やショップの店員さんに、普段行っている(行く予定)の釣り場の水深や使用するジグ重量を確認し、その条件に合うロッドを選ぶことが重要です。
その上で、ジグの操作感を重視するならチューブラー、曲がり込みや追従性を重視するならフルソリッドを候補にすると、自分に合う1本を見つけやすくなります。
ロッド選びで大切なのは、構造の違いだけにとらわれず、自分がどのような釣りを楽しみたいのかを考えることです。
それぞれの特性を正しく理解し、ご自身のフィールドやターゲットに合った最強の1本を選んで、最高のスロージギングを楽しんでください!
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