スロージギングのマナーと注意点|釣行時の迷惑行為とNG行動を解説

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 海の上では、一人ひとりが気持ちよく釣りを楽しむために「マナー」が欠かせません。

 特にスロージギングは繊細な釣り方だけに、周囲の状況や他のアングラーとの距離感が釣果にも直結します。

 スロージギングの人気が高まるにつれ、釣り場や遊漁船でのトラブルも増えているのが現状ですし、特に初心者の方は、知らず知らずのうちに周りに迷惑をかけてしまっている可能性もあります。

 今回は、スロージギング釣行でよく見られる迷惑行為や迷惑行動、そしてそれを防ぐためのポイントについて掘り下げて行きたいと思います。

 それでは始めます。

●スロージギングとはどんな釣りなのかはこちら⇩

●スロージギングの基本的な釣り方はこちら⇩

目 次

迷惑行為を防ぐことの大切さ

 スロージギングは、遊漁船(乗合船)に乗って沖に出て行う釣りです。

 限られたスペースに多くの釣り人が同乗し、1日中同じ船の上で過ごすため、ちょっとした行動が他の釣り人や船長にとって迷惑になることがあります。

 「そんなつもりじゃなかった」という無意識の行動でも、船の上ではトラブルの原因になりがちで、特に初心者の方はルールや暗黙のマナーを知らずにやってしまうケースも少なくありません。

 トラブルが起きてしまうと気分が落ち込み、結果釣りに集中出来ず、せっかくの一日が台無しになってしまいます。

 そんな事にならないよう、最低限のルールやマナーを守り、コミュニケーションを取りながら、楽しく釣りをする事で、皆が気持ち良く釣りをし、気持ち良く家に帰ることが出来るのです。

予約の際の迷惑行為

ドタキャンや遅刻連絡の放置

 これは、最も基本的なマナー違反です。

 遊漁船は、定員制で運行していますので、直前のキャンセルや無断欠席は、船長に大きな損害を与えるだけでなく、他の乗船者にも迷惑がかかります。

 安易なキャンセルは、他のアングラーがその日乗船できる機会を奪うことになりますので、やむを得ずキャンセルする場合は、できるだけ早く、そして必ず船長に連絡を入れましょう。

複数の船を仮押さえ

 これもドタキャンと同じく、他のアングラーの機会を奪う迷惑行為です。

 特に人気の船の場合、複数の船を仮押さえしておいて、直前に一番都合の良い船を選ぶといった行為は絶対にやめましょう。

同乗者への配慮不足

 初心者の方がやりがちなのが「タックル等の持ち込みすぎ」です。

 タックルを何本も持ち込むと場所を取り、他の釣り人の迷惑になりますので、メインタックルと予備タックル、そしてタックルボックスとクーラーボックスの必要最低限の持ち物として下さい。

初めての利用での確認不足

 「料金に氷は含まれている?」「ライフジャケットは借りられる?」などの確認不足が、当日トラブルに直結します。

 確認が必要な事は、事前に船長から十分に確認しておく事が重要です。

正確な連絡先

 緊急連絡が必要な場合や、天候不良で出船中止になる場合など、船長から事前に連絡が入ることがあります。

 その際、連絡先を間違えたり、意図的に違う連絡先を伝えるなどの行為は、トラブルの原因になりますので、正確な連絡先を伝えるようにしましょう。

●スロージギングで釣れる魚についてはこちら⇩

乗船時にありがちな迷惑行動

遅 刻

 集合時間厳守は、釣りだけでなく、社会人としての基本です。

 遅刻は、船長や他の乗客に迷惑をかけるだけでなく、出船時間全体を遅らせる原因になりますので、万が一遅れそうな場合は、必ず事前に船長に連絡を入れましょう。

乗船時の挨拶

 挨拶は、人との付き合いの最も基本的で、最も大事なコミュニケーションです。

 船長や他の乗客への挨拶は、円滑なコミュニケーションの第一歩ですので、「おはようございます」や「よろしくお願いします」といった一言で、その日の釣りの雰囲気がぐっと良くなります。

 周囲の釣り人とコミュニケーションを取る事で、普段は得られないような情報を聞くことが出来るかもしれませんので、挨拶はしっかりと行うようにしましょう。

釣り座の勝手な変更

 遊漁船では、予約順や抽選などで釣り座が決められることが多いので、指定された場所以外に勝手に座ったり、荷物を置いたりする行為は、他のアングラーとのトラブルに発展する可能性があります。

 また、事前に釣り座を聞いていても、つい間違って座ってしまう事がありますので、当日の乗船時に再度船長から釣り座を確認して下さい。

荷物の広げすぎ問題

 船上は狭く、スペースが限られていますので、必要最低限の荷物にまとめ、他の乗客の邪魔にならないように配慮する必要があります。

 特に大型のクーラーボックスや複数のタックルは、事前に船長に確認しておくのが無難です。

ライフジャケット未着用や安全意識の低さ

 ライフジャケットは法律で着用が義務化されていますので、「ちょっとくらい大丈夫だろう」などと、ライフジャケットを着ないのはNG行為です。

 乗船前に正しく着用出来ているか確認し、乗船して下さい。

 なお、ライフジャケットが無い方は、事前にレンタル可能かどうか、確認しておいて下さい。

●スロージギングを始めるための費用はこちら⇩

実釣中の迷惑行為とその防止策

オマツリ(ラインの絡まり)時の対応

 船釣りでは、隣の釣り人と仕掛けやラインが絡むことを「オマツリ」と呼び、初心者のうちは避けられないトラブルですが、謝罪や対応をしないのはもっと迷惑です。

 万が一、他のアングラーと糸が絡んでしまった場合は、落ち着いて対応する必要があります。

 先ずは「オマツリしました」と周りに声をかけ、絡まった糸を無理に引っ張ったり、切ったりすることは避け、お互いに協力しながら解くようにして下さい。

釣り座移動や割り込み

 「隣の釣り座が釣れてるから」と勝手に場所を移動するのは最悪な行為ですし、トラブルになるのは間違いありません。

 釣り座の移動や割込みは絶対にしないようにして下さい。

無用な騒音を立てる

 船上では、意外と音が響くものです。

 大きな声で話したり、音楽をかけたり、ロッドやリールを乱暴に扱ったりする行為は、他のアングラーの集中を妨げますので、無用な音を立てないようにしましょう。

大声・喫煙・飲酒トラブル

 釣りの最中に大声で騒いだり、船内での喫煙マナーを守らないなど、他の釣り人へ迷惑を掛けるような行為は絶対しないようにして下さい。

 また、飲酒に関しては禁止している遊漁船が多いので、事前に確認が必要ですが、仮に飲酒が許されているとしても、飲みすぎて迷惑をかける行為は絶対にNGです。

ゴミやタバコのポイ捨て

 ゴミやタバコのポイ捨ては、釣り場に限らず何処でもマナー違反ですので、絶対にしないで下さい。

 また、タバコを吸う場合は、必ず指定された場所で吸い、吸殻は携帯灰皿などで持ち帰りましょう。

 釣りの最中に出たゴミや飲み物の空き缶などは、基本的に自分で持ち帰るか、船に設置してある場合は、そのゴミ箱に捨てるようにします。

 海にゴミを捨てることは、環境破壊にも繋がりますので、絶対にNGです。 

●スロージギングはベイトかスピニングかについてはこちら⇩

帰港・下船時の迷惑行為

釣った魚の処理

 船によっては、釣った魚の血抜きや処理をする場所が設けられていますので、他のアングラーの迷惑にならないよう、所定の場所で手際よく行いましょう。

 また、下処理が終わったら、その場を奇麗に掃除して、次の釣り人に譲って下さい。

釣り座やデッキを汚したまま下船

 釣りが終わった後は、船のデッキを海水で洗い流すのが一般的ですので、船長が清掃を始める際には、積極的に手伝う事が重要です。

 下船時は、自分が使用した場所の周囲にゴミが落ちていないか再度確認してから船を降りるようにしましょう。

片付けが遅すぎる

 片付けが遅すぎると、船長だけでなく他の釣り人にも迷惑を掛けてしまいます。

 下船時にモタモタしていると、他の釣り人が下りられなかったり、船長も最後の点検などが出来なかったりしますので、手際よく片付ける必要があります。

 また、綺麗に片付けられなかったりした場合は、取りあえずタックルボックスへ収納し、下船後に整理するか、又は自宅に帰ってから片付けるようにして下さい。

忘れ物

 船に忘れ物をしてしまうと、船長が誰の忘れ物なのか皆に連絡を取る必要があり、場合によっては船長がその忘れ物を送付するなど、迷惑を掛けてしまいます。

 そうならないよう、忘れ物が無いか十分に確認して下さい。

船長や同船者へのお礼

 一日お世話になった船長や同船者に「ありがとうございました」の一言があるだけで印象が大きく変わります。

 船長には「ありがとうございました」、同船者には「お疲れ様でした」などと挨拶するだけで、一日を楽しく終えることが出来ますし、次回も楽しく釣りが出来ます。

●地球温暖化によるスロージギングへの影響はこちら⇩

初心者が迷惑を避けるための心構え

以下の事を心掛けるだけで、ほとんどのトラブルは避けることが出来ると言っても過言ではありません。


「自分だけが楽しむ」ではなく「みんなで楽しむ」
 お互いが周囲を意識するだけで雰囲気が良くなります。

船長=先生、仲間=チームという意識
 船長の指示は安全と釣果のためですので、わからないことは遠慮なく聞きましょう。

事前準備とマナー意識が快適な釣りをつくる
 忘れ物を減らす、基本的なマナーを守るだけで「また一緒に行きたい人」になれます。

 今回紹介したトラブルは、釣りだけでなく、人間が生活していく中で必要なマナーやルールを守るだけで、ほとんどが防げるものです。

 お互いを思いやる気持ちが最も大事になります。

●スロージギングのフォールについてはこちら⇩

【FAQ】スロージギング釣行時の注意点に関するよくある質問

Q1:スロージギングの乗合船では、どんなマナーに気を付ければいいの?

 乗合船では、他の釣り人と同じ船で釣りをするため、周囲への配慮が大切です。
 まずは船長やスタッフの指示を守り、投入や回収のタイミング、釣り座の使い方など、船ごとのルールに従う事が大事です。
 また、隣の人との間隔を考えずにキャストしたり、魚を取り込む際に大きく移動したりするのもトラブルの原因になります。
 お互いに声を掛け合い、気持ちよく釣りができるよう心掛けることが大切です。

Q2:船長の指示には必ず従ったほうがいいの?

 遊漁船では船長が海況や船の状態、周囲の船舶などを把握したうえで判断しているため、指示には必ず従って下さい。
 特に「ジグを上げてください」「投入してください」「移動します」といった指示を無視すると、仕掛けの絡みだけでなく事故につながる可能性があります。
 釣果を優先して船長の指示を無視するのは避け、安全を最優先に行動する事が大事です。
 海上保安庁も遊漁船利用時には安全確保とルール・マナーの遵守を呼び掛けています。

Q3:隣の釣り人とラインが絡んだ場合はどうすればいいの?

 まず慌てずに相手へ声を掛け、状況を確認する事が大事です。
 自分だけで無理にラインを引っ張ったり、強引にリールを巻いたりすると、PEラインやリーダー、相手のタックルを傷める可能性があります。
 船長やスタッフに声を掛ければ、状況に応じて対応してもらえる場合もあります。
 特に潮流が速い場所ではラインが大きく流されるため、投入前から周囲のラインの方向を確認しておくことも重要です。

Q4:魚が掛かったらどうすればいいの?

 魚が掛かったら、まず周囲に「掛かりました」と声を掛けることが大切です。
 魚が走った場合には、隣の釣り人とのライン絡みに注意しながら、必要に応じて船長の指示に従います。
 大型魚とのやり取りでは無理に自分の位置だけで対応しようとすると、周囲の人の仕掛けと絡むことがあります。
 魚を取り込む際も、隣の人に声を掛けながら協力してもらうと、トラブルを防ぎやすくなります。

Q5:スロージギングでは、ジグを何度も船上に落としても大丈夫ですか?

 できるだけ船上にジグを落とさないよう注意して下さい。
 ジグを落とすと船体や床を傷つけたり、大きな音を立てて周囲の釣り人に迷惑を掛けたりすることがありますし、フックが船のデッキやロープなどに引っ掛かる危険もあります。
 ジグを交換するときや魚を取り込むときは、タックルを安定した場所に置き、フックが周囲に引っ掛からないよう注意しましょう。

Q6:船上に出たゴミや使用済みのラインはどうすればいいの?

 釣りで出たゴミや使用済みのラインは放置せず、決められた場所に捨てるか持ち帰る事が原則です。
 特にPEラインやリーダー、アシストフックの切れ端などは、海鳥や魚に絡まる危険がありますので、 船上で仕掛けを交換した際には、切ったラインの端まできちんと回収することが大切です。
 釣り場や船を汚さないことは、スロージギングを長く楽しむためにも重要なマナーです。

Q7:スロージギングの釣行前に天気を確認する必要はありますか?

 必ず確認して下さい。
 海では出船時に天気が良くても、釣行中に風や波が強くなることがありますので、出発前だけでなく、釣行中も気象・海象の変化に注意することが大切です。
 警報や注意報が出ている場合や、荒天が予想される場合には無理をしないようにしましょう。
 海上保安庁も、釣行前だけでなく釣りの最中にも気象・海象を確認するよう呼び掛けています。

Q8:スロージギングではライフジャケットを着用したほうがいいの?

 船釣りではライフジャケットの着用は義務化されていますので、必ず着用するようにして下さい。
 船上では波や船の揺れによってバランスを崩し、海中へ転落する可能性があり、特に魚とのやり取りやタックル交換に集中していると、足元への注意がおろそかになりがちです。
 遊漁船では船長や事業者から着用方法などの説明がある場合もあるため、指示に従って正しく着用しましょう。

Q9:船上で飲酒しながらスロージギングをしても大丈夫ですか?

 安全面を考えると、釣行中の飲酒は控えるのがおすすめです。
 船は常に揺れているため、飲酒によって判断力やバランス感覚が低下すると、転倒や海中転落などの事故につながる可能性があります。
 また、周囲の釣り人や船長とのコミュニケーションにも支障が出る場合があります。

Q10.釣れないときは、船長へポイント移動をお願いしてもいいの?

 基本的には船長の判断を尊重して下さい。
 スロージギングでは、潮流、水深、ベイトの状況、魚探の反応などを総合的に判断してポイントが選ばれています。
 自分が釣れていないからといって、頻繁にポイント移動を要求するのは避けたほうが無難です。
 どうしても釣り方に迷った場合は、「この状況ではどのようなアクションがいいですか?」など、船長にアドバイスを求めるとよいでしょう。

まとめ:気持ちよく釣るために大切なこと

 今回は、スロージギングに於ける迷惑行為や迷惑行動、そしてその防ぎ方についてでしたが、いかがでしたか?

 スロージギングは、自然を相手にする素晴らしい趣味です。

 自分だけが楽しむのではなく、船長や他のアングラー、そして自然への敬意を払うことで、さらに奥深く、楽しいものになります。

 今回ご紹介した心得は、特別なことではありませんし、少しの気遣いと配慮があれば、誰でも実践できることばかりです。

 これからスロージギングを始める皆さんが、気持ちよく、そして安全に釣りを楽しめることを心から願っています。

 それでは皆さん良い釣りを!

●スロージギングタックルの基本的な選び方はこちら⇩

 

 

 

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